Enjoy Motard!


〜モタードスタジアム茂木 参加レポート〜
2005.12.4.


※なお写真はこの2週間前に練習走行した茂木北ショートコースでのものです※


2005.12.4.(日)
本日はツインリンクもてぎ南コースで開催されたサーキット走行イベント、『モタードスタジアム』に行ってきた。自分にとっては先々週練習走行した茂木北ショートコースに続き2度目のモタード・サーキット走行。
朝7時過ぎにFK氏が迎えに来てくれて、トランポのスバル・ブラット(判る人は相当なスバリスト)に積み込む。この前北ショートコースに行った時にも積んで行って貰ってるので、2台積みの要領は判っている。荷台に2台のモタードマシン(ハスクバーナ・NOX&KLX-SM)を載せ自分が運転して出発(ちなみに左ハンドル)。戸越から首都高〜東北道〜北関東道と経由し宇都宮上三川ICで降りる。その後GSで車・マシン×2・予備タンクに給油。GSの店員が物珍しそうに集まってきた。


サーキットには11時過ぎに到着。受付を済ませ準備を始める。今日はビギナー向けのエンジョイタイムと経験者向けのレース&スライドタイムの2つにクラス別けされおり、それぞれ30分ずつの走行タイムを交互に繰り返すスケジュール。とりあえず1本目は足慣らしを兼ねてエンジョイタイムを申し込み、直後のレース&スライドタイムも申し込む。続けて1時間の走行。
12時半走行開始なので、それまで腹ごしらえをしてウェア類の準備を始める。今日の装備はオフロード用ヘルメット&ゴーグル・皮ツナギ・インナープロテクター(肩・肘・胸・脊椎パッド&腰ベルト付)オフロードブーツと完璧なサーキット装備。一応長袖長ズボン・踝まで隠れる靴でなら走行OKらしいが、そんな装備では怖くて走れない。
ウェアを着込むとマシンの暖機開始。今日は気温が低いのでエンジン的には良さそう。タイヤ的には厳しいけど。
時間になりいよいよ走行開始。今回のコースは4面用意されており、メインのダート・ジャンプ有りの本格的なモタードコースの『スーパーモタード』、舗装のみの『ターマック』、やはり舗装でカウンター練習用の『オーバルトラック』、50〜110ccのミニマシン専用の『ミニモタード』とある。
まずはターマックコースへ。今日は事前の天気予報が悪く、気温も低い為か参加台数が少ない。お蔭で走り易くて良い。2LAP程慣らしで走った後ペースを一気に上げる。ビギナーもいるので抜く時に少々気を付けながら最適なラインを探す。リズムがつかめたところで一旦隣のスーパーモタードコースへ。こっちの方がヘアピンの連続で面白いじゃん!けどダートにサーキットスピードで飛び込んで行くのがチト怖い。いきなり4連ジャンプ>直ぐに壁のようなバンクだし。で2ラップだけ周ってまたターマックへ戻る。でココをぐるぐる回りながらドリフトの練習も試みる。暫くしてチェッカーが振られ終了。30分て集中して走ってると短いね。

一旦コースから出てパドックへ戻る。次はレース&スライドクラス。コチラは国内モタードレース最高峰のMOTO1やMOTO2の現役選手も走るので、とんでもなくハイペース…な人もいる。マシンもレーサーのCRF450やらCR250Rやらハスクバーナ・フサベル・VORその他モンスターマシンがうじゃうじゃ走っている。まぁFK氏のNOXもそれに匹敵するモンスターマシンだけど…。
それらトップクラスの選手のマシンはカラーリングも超派手でキレイなんだよね。パドックではタイヤウォーマー巻いて万全の体制だし。こんなのと一緒に走っちゃって良いんですか!?
と言いながらも走行開始。スーパーモタードコースへ行くと下手すると頭上から抜かれそうなので(笑)再びターマックコースへ行く。大分調子が掴めてて、それなりのペースで走れるようになってきた。しかしさすがに先程よりペースがかなり速い。けどその方が楽しい。後ろについてライン取りやスライドのタイミング等を観察しながら走る。直線がそれほど長くないのもあり、結構ついて行ける。一台だけめっぽう速いフサベルがいて何度もラップされたが、それ以外は…。てか自分より遅いCRFやらCRもいて終いにはKLXの甲高い爆音が良く聞こえる為か、背後に着くと譲られたりもして…。メチャ楽しい!路面温度が低いのもあって、コーナー進入時の意図したスライド以外にも、立ち上がりでアクセルを開けた時のパワースライドもたまに起きるがアクセルワークでコントロール出来るし、オーバースピードでコーナーに進入しても軽い車体なので何とでもなりそうな気がする。そのうちに数台とバトルとなりブレーキング競争でインを取ったりして遊ぶ。全然知らない人達だけど。

さっきのエンジョイクラスよりコッチのクラスのほうが勉強にもなるし断然楽しい!バトルも出来るし。公道じゃ危なくて出来ないよねこんな事。何てしてるとチェッカーが振られ終了となり、コースを出てパドックへ戻る。連続して1時間殆どフルスロットルで走り続けると、気が付けば結構疲れてるし喉も渇いてる。で水分補給したりマシンのガソリン補給したり。


さて、申し込んであるのはココまでだけどどうしよう?空はずっと曇ってて、今の走行タイム終盤には若干雨が降って来た。けど空を見ればもう少し持ちそう。後1本だけ走る事にして申し込みに行き、走っているエンジョイタイム軍団を休憩しながら見学。



時間になり再び走行開始。今度はオーバルでスライドの練習をということでトラックコースへ。しかし一周目に目の前でFK氏が派手に転倒!一瞬スライドさせすぎて真横を向いたと思ったら、ハイサイドを起こし倒れて火花を散らしてNOXが滑っていく。一緒にFK氏も!自分はそれらを避けて、スポンジバリアにKLXを立てかけて置きNOXを起こしに行く。とオフィシャルが直ぐ駆け付けて起こしてくれてたが、何やら液体が流れ出ている。オイルだとまずいなと思ったらキャブから溢れたガスだった。NOXをコースサイドに出し点検するとシフトペダルが折れている。予備のペダルがあるので交換する、と言う事で自分はまたまたターマックへ行く。(ちなみにFK氏は皮ツナギ等のお蔭で打撲と擦過傷で済んだ)天候が徐々に悪くなりつつある為か、先程より台数が少ない。路面温度も更に下がり、30分のインターバルでタイヤも冷めているので少し暖めてからペースを上げる事にする。先程のFK氏の転倒もタイヤが冷えてた為と思われる。

なんて考えてコースのインフィールドに差し掛かりタイヤを暖めるのに車体を左右に振ろうとしたら…いきなり足元をすくわれる様にコケた。何ダ何ダ訳ワカンネーぞ!車体は右側に倒れ右足を路面と車体に挟まれたままコースを真っ直ぐ滑って行く。で足を抜こうと試みながら後続にひかれちゃかなわんと後方を見る。幸い後方から来るマシンは無く、足も滑りながら抜け出せた。ついでに商売道具の右手も守らんと!など色んな事を考えた数秒間。止まった所で体チェック。右肩と左手首と腰辺りに痛いところは有るけど取敢えず大丈夫。皮ツナギって凄い!て思った。次にKLXを起こしコースサイドに出す。ここでオフィシャルが走ってきて「体大丈夫ですか?」と聞く。大丈夫ですよ、と答えKLXのチェック。各液体の漏れ・レバー及びペダル類の損傷無し。ハンドル・ステップも曲がり無し。さすが軽量で屈強なオフ車。エンジンも直ぐに掛かる。で取敢えずゆっくり走って一旦コースの外へ出る。で再度マシン・体のチェックをし、気持ちを落ち着かせてから再びコースイン。今度は慎重に走ろう、と数周は思ってた。。。しばらくして何台かのマシンとバトルになり、気が付けばFK氏も復活してきて結局ハイペースで周る。そのうちにCRM・CRF450・NOX・KLXで団子になって走ってた。でCRMが渋滞(?)の原因になってたが、途中で進路を譲り一気に3台でぶち抜く。なんてしてたらあっと言う間に30分終了。
ホントはもっと走りたかったが、雨が本降りになってきたしコケたしって事でとっとと撤収。

今回のイベント『モタードスタジアム』には初めて参加したが、前に走った一般スポーツ走行のサーキット練習と違い走っている全てがモタードなので走り易かった。何せモタードとロードスポーツでは走行ラインが全く違うし場合によっては危険でもある。なので茂木北ショートも最近ではモタードとロードスポーツとで走行枠が別けられた。他のサーキットもクラス別けされていたり場所によってはモタードは断られてしまう。
日本ではまだまだモタードというジャンルは根付いてないが、もっとこうしたイベントを増やし告知して底辺から押し上げて盛り上がればと思う。

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hidezou 2006.