出発日です。
去年と同じく当日の明け方に荷物を詰める。進歩ナシ(笑)
今回はうちの母上と一緒の旅行。
たまにはね。
スーツケースは1つにまとめました。
前日、冗談で、荷物はスーツケースの半分に収めてね。といって会社に行く。
実際は半分も使うわけないのだ。そんな大げさな旅行ではない。
で、帰宅、自分の荷物を作ろうと、スーツケースを開ける。
見事にきっちり半分服とかで埋まっている。
母上、あなたは一体何日間どこに行くんですか?
スーツケースに荷物を詰め終わったあとは機内持込の荷物。
バッグはいつも会社に持っていっているバッグでいいやと、いらないものを出してしまう。
セキュリティーカード(会社のビル、フロアに入るときのカード)など無くすと大変なものはもちろんおいていく。
あと持っていかないものは・・・スティック。ドラムの。
イタリアでdrummaniaなどやらない。いや、やらないというより多分drummania自体無い。
ある無い以前にスティックなど持っていたら、空港のセキュリティーチェックで引っかかるかもしれない。
代わりにカメラ、パスポート、ガイドブックなどを入れる。
これで準備終了。3時なので寝る。
6時に起きる。
会社に行くときよりも遊びに行くときのほうが早いというのはどういうわけか。
この前大阪に行ったときも朝早かった。
7時前に家を出る。
飛行機は10時過ぎだが、国際線のチェックインは離陸の2時間前なのでこんな時間に家を出ることになるのですね。
スーツケースを転がして京成小岩駅まで。
今回も成田まで京成を使う。
電車はなぜか混んでいたので電車の中で寝ようかと思っていたが眠れなかった。
成田空港に着く。
今回はKLMオランダ航空なので成田第一空港。
真っ先にチェックイン。スーツケースが手放せるので。
X線を通して・・・「こちらで開けてください。」
は?私のスーツケースに何か怪しげなものでも?
手荷物を開けてくださいと言われることはよくある。
カメラとフィルムをX線防止の袋に入れているのでシルエットが映るからだ。
でもスーツケース開けろは初めてである。
おそらく例の事件のせいでセキュリティチェックがかなり厳しくなっているのだろう。
チェックインカウンターで荷物を預けるときもしつこくナイフ、はさみなどの刃物が機内持込の荷物に入っていないか聞かれる。
ちっ、テロリストめ。
ここでドラムのスティックを持っていたら金属ではないが武器になりかねないゆえやはりチェックに引っかかっただろうか?
荷物を預けてから軽く朝ご飯。そして両替。
両替は空港で十分です。レートだってそう変わらないし、チェックインしてから離陸まで時間が有り余るから。
ただ、観光シーズン真っ盛りのときはかなり並ぶかもしれないけどね。
空港内の東京三菱銀行で円をイタリアリラ(以後ITL)の現金とユーロ(以後EUR)のトラベラーズチェック(以後T/C)に替える。
40,000円が580,000ITLになったよ。ごじゅうはちまんだって。円だったら素敵だね。金銭感覚がおかしくなりそう。
なんで10万ITL札とかあるのだろう。デノミをすればいいのに・・・。不便な通貨だ。
今回のレートは100ITL=6.81円、1EUR=110.20+1%の手数料。
T/Cと現金。私はいつもは面倒なので大体現金でしか持っていかないが、今回はイタリアで物騒だという話を聞くから半々にしてみた。
そのあと適当に時間をつぶしたあとは出国審査へ。
以前は記入が必要だった出国カードが廃止されていた。楽でいいね。
今は観光シーズンじゃないから出国審査もすいてる。
パスポートに出国のスタンプを押してもらってから搭乗ゲートへ。
予想外に遠かった。徒歩7分とか書いてあるし。
余裕があったはずがぎりぎりになってしまった。
ゲートに着くとすでに搭乗が始まっていた。
今回も直行便ではないのでアムステルダムで乗り継ぎ。
KLMオランダ航空、KL0862便。
滑走路でふと窓の外を見ると自分の乗っている飛行機の後ろに離陸待ちの飛行機が8機も並んでいた。
発着便の本数の割に滑走路が少ないんじゃないのかな。
離陸したので寝る。
あまり寝てないのでひじょうに眠かった。
親に起こされる。
曰く「雲がすごいわよ。」
うぅ。珍しくないって。寝る。
フライトアテンダントが近くを通るので起きてしまう。
「お飲み物はいかがですか?(英語)」
あぁ、飲み物のサービスの時間なんですね。
また寝る。そして再度親に起こされる。
「シベリアの上を飛んでるわよ。」
航路は知ってるからいいです・・・。寝かせてください。
機内食。
「お食事は日本食になさいますか?ミートローフになさいますか?(英語)」
と聞かれて日本食って何?と一瞬迷ったら勝手に日本食を置いていかれた。
日本人は英語がしゃべれないとでも思ってるのか?それとも日本食しか食わないとでも?
料理名と料理の種類を並べられても・・・選択肢がなにかおかしいと思う。
そして日本食はカツ丼といなり寿司(みたいなもの)だった。日本食?
食事の後はガイドブックを眺める。
今回ホテルは手配済み。
しかし場所がわからないので住所から地図で場所を確認。
見つからないよ。
3都市回るのだが最初の都市のホテルしか見つからなかった。
現地に着いてから観光案内所で聞くしかないな。
最後の手段は駅からタクシー。
しかし。
ヴェネツィアは車が走ってない。
さあどうする!?
そしてまた少し寝ていたのだが、またしても親に起こされる。
「エルメスのスカーフが安いんだけどなんでこんなに安いのかしら?」
免税品だからです。寝かせてください。
(親は機内販売の免税品の雑誌を見ていたらしい)
そしてまたフライトアテンダントに起こされることになる。
「カップヌードルとアイスクリームどちらになさいますか?」
・・・は?
軽食なのやらデザートなのやら。どうもこの航空会社は選択肢がおかしい・・・。
2回目の機内食が出てから飛行機は着陸態勢に入る。
日本時間にして午後11時くらい。
機長の挨拶は「good afternoon」
現地は昼の2時くらい。ううむ。
イタリア直行便ではないのでオランダの空港で乗り継ぎです。
空港上空。
しかし、空港が混雑のため着陸許可がおりない。
10分くらい上空を旋回する。
この10分で見事飛行機酔い。旋回するということは横に傾くわけですね。
この揺れ方は苦手なんですよ。
15:10、アムステルダム、スキポール空港に着く。
乗継便の出発時刻は16:15。約1時間。
しかし、通常搭乗は出発時刻よりかなり前だから実質30分弱。
飛行機の中に空港の案内が載っていた。
親切なことにサテライトからサテライトへの歩いての平均移動時間まで出ている。
・・・21分かかるらしい。
飛行機もほかの乗客がいるからすぐに降りられるわけじゃないし、ぎりぎりじゃないか。
飛行機を降りて乗継便のゲートへ向かう。時間が無いのでかなり早歩き。
途中パスポートコントロール(入国審査)を通る。
パスポートにEU国入国のスタンプを押される。そしてゲートへ。
ゲートに着いたときにはもう搭乗が始まっていた。成田に引き続きなんで今回はこんなにぎりぎりなのだろう・・・。
アムステルダムからローマへと向かう。
KL 1605便。
これは短いフライトだし何事も無く着陸。
いよいよローマです。
ローマのダ・ヴィンチ空港の飛行機を降りたところで、麻薬捜査犬を連れた捜査官とすれ違う。かなりでかい犬。
そして背後でなにか声が。
私は気にしてなかったのだが振り返って見ていたうちの母曰く、「麻薬犬が男の人の背中に飛びついていた。」とのこと。
うひゃぁ。重いよあんなのに飛びつかれたら。
噛み付かれないだけマシか?
到着ゲートでは送迎のおっちゃんが私の名字をカタカナで書いた紙を持って立っていた。
飛行機から降りてきた荷物を持ってミニバンでホテルへ向かう。
おや?イタリアの入国審査は?
そのまま外へ出てしまったのでどうやら入国審査はないらしい。
パスポートにイタリアのスタンプが増えないじゃないか。
スタンプがあるとあちこち行ったという記念になるのでスタンプが欲しかった。
外はもう真っ暗。
ホテルにチェックイン。19:00すぎ。
ホテルジェノヴァ。4つ星。
ポーターが頼みもしないのに荷物を勝手に持って行ってしまった。
自分で運ぶつもりだったのに。さすが4つ星ホテル・・・。
なぜ自分で運ぶつもりだったか。
それはまだ細かいお金を持っていないからである。チップ用のね。
日本では両替の際、硬貨はもとよりあまり細かい額の札は手に入らない。
チップは無視してやろうかとも思ったが、やはりポーターは部屋から出て行かなかったので相場より多めにチップを払うことになる。
日本円にしてたいした額ではないがそれでも荷物ひとつにしてはいい値段。
いい稼ぎじゃないか。奴は得したなぁ。
食事に出かけようと思ったらうちの親がさっさと着替えてしまっていたため食事はやめて本日は終了。
機内食何回も出たからたいして空腹でもないし。
こうして旅行一日目は飛行機に乗るだけで終わる。
やはりヨーロッパは遠いね。
それでも私はヨーロッパ好き。