ローマ2日目。
でも心象的には1日目。
雨。
朝はホテルで食べる。アメリカンビュッフェスタイル。
食べたいものを適当に自分で持ってくるスタイルである。
パンとハム、チーズ、フルーツなどをいただく。
朝食後、部屋に戻り折り畳み傘を出して出かける。
なに?傘がない?
うちの親はわけのわからない荷物はたくさん持ってきたのに傘は持ってきていなかった模様。
いったい何を持ってきたのやら。
まぁ傘1本でも何とかなるでしょう。
ホテルを出る。
途端に傘売りが傘を売りつけてくる。
普通の傘や折りたたみ傘を大量に持っている人が、通行人が傘を持っていないと見ると傘を売りつけてくるのである。いらないって。
一番近くのテルミニ駅までは5分の道のり。
傘売りに傘を売りつけられそうになること10回以上。
なぜこんなに道に傘売りがあふれているのだろう。
奴ら雨でない時は何をしているのか。
傘は大体5000ITLから10000ITLくらいらしい。
日本のコンビニビニール傘と同じくらいかな。
ホテルのフロントで高すぎるのを買わないように注意してくれた。
まずはテルミニ駅からB線に乗ってコロッセオへ向かう。
昨日ホテルに送ってもらうときに車の窓から一度見てはいるのだがやはり近くで見ると迫力がある。
写真は雨はもとより、大きすぎて収まらなかったので撮れなかった。
入場料は13000ITL。
私のガイドブックには10000ITLとあったのだけど値上がりしたのかな。
でもこのガイドブックつい最近買った今年度版なんだけど・・・。
雨でコートがかなり濡れたので一回ホテルへ戻る。
レインコートも持ってきていたのでそっちを着ることにする。
最初からレインコートを着ればいいとも思ったのだが、寒いかなぁと・・・。
気温はあまり低くなかったのでレインコートで再度ホテルを出る。
次は真実の口をめざしてみる。
映画「ローマの休日」に出てきた、嘘をついている人が手を入れると抜けなくなるというやつである。噛まれるだったかな?
映画の中でオードリー・ヘップバーンがおそるおそる手を入れていたらしい。
らしい。そう。私はこの映画は見たことがない。有名らしいが。
この真実の口、実はマンホールのふただったという話もあるとのこと。
会社の人に「おみやげ何がいいですか?」と聞いたら「Sさんが真実の口に手を入れているところの写真が見たい」という
わけのわからないリクエストを受けたので写真を撮らねばならない。
最寄駅に着く。しかしどっちに行ったらいいかよくわからない。
仕方ないので適当に歩き出す。
こうしてみると日本の地下鉄って便利だね。
出口に地図はあるわ、出口に記号や番号ついててどこから出たらどこに近いのかすぐわかるし。
よくわからないまま10分くらい道を歩いてみるとなにかそれらしい建物があったので近づいてみる。
あたり。おぉ。迷わず(?)着いたじゃん。
うちの親がなぜ場所がわかったのか不思議がっていたが、ただの勘です。
写真を撮る。目的ひとつクリアー。
横の教会で絵葉書を買う。1枚300ITL。
ほかのところはだいたい1枚800から1000ITL。
なぜこんなに値段が違うのだろう?
次はスペイン広場へ。まだ微妙に雨。
傘売りの攻撃をかわしつつスペイン階段を上る。
この階段も「ローマの休日」に出てたらしいね。
ここで主人公がジェラートを食べたとか。でも今はこの階段は飲食禁止。
近くのカフェで一休みする。カフェ・グレコという名前のカフェ。
燕尾服のウェイターが勤務していて雰囲気もよかったが、肝心のそのウェイターがなかなかテーブルに来ない。
ガイドブックを見ながら次にどこに行こうかなどと考えていたから別にいいんだけど、
かなりのんびりした人でないと途中で席を立ちたくなるほどの放っておかれ様。
「どこで注文するんですか?」
と日本人に日本語で聞かれた。
「ウェイターに頼むんですがなかなか来ないですよ。」と言っておく。
その女性、しばし待っていたが、やがて席を立って帰ってしまった。
日本人にはここは合わないね。
そのあとはスペイン広場に戻り、近くの店でジェラートを買う。
おいしいけど寒い。
冬に来るとこじゃねぇ。
スペイン階段の下のところで日本人の女の子がミサンガを売りつけられそうになっていた。
「誰か・・・」とか助けを求めていたが見なかったことにした。すまん。
そのあとは、うちの親が買い物を頼まれているというのでHERMES(エルメス)の店へ。
スカーフを頼まれたらしい。
うぅ。買い物。いやなんだよねぇ。税金払い戻しの手続きが面倒で。
(一定額以上の買い物をするとEU国出国時に税金の払い戻しを受けられる。)
HERMESの店はスペイン階段のすぐ近く。
フランスに行ったときもそうだったが店はちょっと入りにくい雰囲気。
高級ブランド品ですからねー。
「スカーフを探しています。(英語)」と言うと店の人がにこにこして出してくれたのは
今年の秋の最新のデザイン。
うちの親がバッグから取り出したのは4、5年前のパンフレット。
なぜそんな古いのを頼まれてくる?
店員「こちらが今年の最新のモデルですよ。(英語)」
私「これはないですか?これを探しているんですが。(英語)」
(パンフレットを見せる。)
店員「そちらは昔のになりますので置いていないんですよ。これはいかがでしょう?(英語)」
私「あぁ、無いんですか。新しいのしかないですよね。(英語)」
母「そう。ニューモデルねぇ・・・。いいわねぇ(日本語)」
店員「こちらのパンフレットにも載っている今年の最新のですよ。(英語)」
私は通訳してるわけではないが微妙に成り立っている(?)会話。
そして店員さんお勧めのスカーフは20枚以上カウンターの上にひろがっていく。
私は説明をよそに、これあとで全部たたむの大変だななどとひそかに思っていた。
結局2枚気に入ったのがあったらしいので購入。
カードで払う。
気に入ったのがあるかどうかわからなかったのでスカーフの分は両替してきていないからカード払い。
税金払い戻しの書類も書いてもらう。
母曰く、ここの店員はとても愛想がよかったらしい。
日本だと他のなんて出して広げてくれるようなことは決して無いらしい。
無いものは無いで終わりだそうで。お高いね。
スカーフを買った後はトレヴィの泉へ。
ここもよくわからない道を適当に歩いていたら到着。
写真を撮って、コインを投げ込んでくる。
肩越しにコインを投げると再びローマを訪れることが出来るという。
でも多分もう来ない(笑)
気に入ったところに何度も旅行する人もいるけど、私は同じところに何度も来るよりはいろいろな場所を旅してみたい。
そしてコロンナ広場へ。
アウレリウス帝の円柱がある。アウレリウス帝って誰?(笑)
ここには警備の警官がたくさん立っていた。なにかあったのだろうか?
コロンナ広場横のASローマのオフィシャルショップでサッカー好きのいとこへのお土産を購入。
HERMESのパッケージはオレンジだ。とても目立つ。
スカーフの箱から入れてくれる紙袋からみんなオレンジだ。
先ほどから母上の持っているこの目立つオレンジの紙袋がひじょうに気になっていたので一度ホテルに戻り置いてくることにする。
ブランド品の袋なんてもってたらスリや引ったくりの的になってしまう。
ホテルの近くの駅に着く。ここにも警官の集団が。
昼がまだだったので、実はすでに3時をまわっていたのだがホテルの向かいのピザ屋でピザを食べる。
ふと通りを見ていると、人々が大量に通り過ぎていく。デモか?
警官の集団はこれのための警備か。
ピザ屋のおばちゃんに聞いたけどなんだかわからないと言う。
みな何か書かれた紙とかを持って掲げているのだが、私のイタリア語の理解力は挨拶と数字だけなのでゼロに等しい。
何を言っているのかさっぱりわからない。
時節柄反戦デモだろうなとは思ったが、イタリア語で戦争ってなんていうんだろう?
デモならテロじゃないから別にこちらに危害が加えられるわけではないのでいいのだが、
問題は、ホテルが通りの向こう側にあることである。
人の波で通りが渡れない・・・。
人の波をかき分けて通りを何とか横断してホテルに戻る。
フロントで聞いたら反戦デモだという。やっぱりね。
部屋に戻って荷物を置いて、すぐに出かける・・・つもりだったのにちょっと歯を磨いているスキに
母上は嬉々としてスカーフを広げて眺め始めてしまった。くつろがないでくれぇ。
暗くなってきたがまだ時間がある。
今度はヴァチカン市国へ。
テルミニ駅からA線に乗る。
電車に乗るときになにかしきりにアナウンスをしていた。
何だかわからなかった。いいや乗ってしまえと来た電車に乗り
降りる駅は6つ目くらい・・・のはずが2つ目が目的の駅だった。
どうやらアナウンスは次の電車は快速だということだったらしい。
停まって良かったよ。
駅から5、6分あるくとサン・ピエトロ広場。
疑問が・・・。イタリアとヴァチカン市国との国境ってどこなんだ?
寺院の写真をとったが多分暗くて失敗しただろう。
はがきを買ってその場で書いてそこの郵便局で切手を買い投函する。
そして表に出たらもう外は真っ暗だった。
駅からホテルへの帰り道、背後で女性の叫び声が聞こえた。
男が女性のバッグをひったくって、それを別な男性が取り押さえたところだったようだ。
物騒な街である。
変な時間にお昼を食べたので夜はパスしてホテルに戻る。
TVをつけるとストリートファイターIIのアニメをやっていた。もちろんイタリア語。
海外での日本の漫画やアニメの評価は高い。
アメリカでもタイトル忘れちゃったけど日本のアニメをやっていたし
フランスでもらんま1/2やドラゴンボールの単行本が売られているのを見た気がする。
香港ではスラムダンクの単行本がやたら売っていた。
きっと日本のどの俳優よりもセーラームーンやピカチュウのが世界的には有名なのに違いない。
イタリア語のストIIを見ながらお友達にポストカードを書いて本日は終了。
たくさん歩いたのでなんか足にまめができたよ。