ITALIA


11月15日 FIRENZE/VENEZIA

給料日。日本の私の口座にはこの日給料が・・・いや、そうじゃなくて、ヴェネツィアへの移動日です。
こんなところで給料日を迎えても金は下ろせません。むしろ下ろせてもリラでは困る。

列車の時間まで余裕があったのでまた街を散歩に出る。
母がもう一度ダヴィデ像をみたいというのでシニョーリア広場まで。
フィレンツェにはダヴィデ像が3つある。
オリジナルはアカデミア美術館。
あと、シニョーリア広場とミケ・ランジェロ広場にコピーがある。
ダヴィデ像を見ながら近くのカフェで休憩。
テーブル席についたらちょっと高くついた。
(同じものを頼んでもカウンターで立って頂くよりテーブル席のがテーブルチャージが入るので高い)

ウェイターが来る。
カプチーノを頼む。
ウェイターがまた来る。
「ケーキはクリームつきとクリームなしとどちらになさいますか?(イタリア語)」
「すいません、英語でお願いします。(イタリア語)」
「ケーキはクリームつきとクリームなしとどちらになさいますか?(英語)」
「ケーキは頼んでませんが。(英語)」
「クリームつきでもなしでも同じ値段ですよ。(英語)」
「カプチーノしか頼んでません。(英語)」
そんなにケーキを食わせたいのかウェイター。

でもメニューを見てて親はどうやらケーキが食べたくなったらしい。
カプチーノを持ってきたウェイターにケーキを頼む。
チョコレートケーキ。
ウェイターがまもなく別のケーキを持ってくる。
「頼んだのと違いますが。(英語)」
「今日のスペシャルですよ。(英語)」
「(メニューを指して)これを頼んだんです。(英語)」
もう。なんなんだこのウェイターは。きぃー。
なんとか頼んだものを頂いたあとはサン・マルコ広場へ。
サン・マルコ修道院の中もすこし見て、何枚か広場で写真を撮ってからホテルへと戻る。

ホテルをチェックアウトして駅へ向かう。
フィレンツェからヴェネツィアまでは列車で2時間半くらい。
12:38発のユーロスターにのって移動。
・・・と列車が出るはずのホームには12:13発のミラノ行きが停車中。
ヴェネツィア行きは案内板に何も出ていない。
ミラノ行きがホームを出たのは25分すぎ。
ヴェネツィア行きの列車の案内が出たのが発車予定時刻の38分。
この際アナウンスは一切なし。
聞き取れなかったわけではないよ。他の列車の遅れのアナウンスは何度もやってたから。
結局15分遅れで列車はフィレンツェを出る。
遅れるのはいいんだけどアナウンスくらいしてくれないと不安になるって。

列車の席は今回はこんなかんじ。
やっぱり変。

51 53 通路 57 55
52 58 56 54

列車と荷物について少し。
列車はユーロスター。主要都市間を結ぶ最速列車で全席指定。
新幹線みたいなものかなぁ。
ピサに行くときに乗ったのはエスプレッソ(急行)だったみたい。
ユーロスターには全部かどうかしらないけど食堂車も連結されている。
ユーロスター内部は4人がけの向かい合わせの席。
席の番号はちょっと変だけど。
小さい荷物は座席まで持ち込める。
座席の後ろにも置けるし、席の上の棚にも置ける。
スーツケースとかは、車両のドアの近くに置く場所がある。
席から離れるのが不安な方は小さ目の荷物にまとめて席に持ち込むのがよろしいかと。

駅にはローマやフィレンツェなど大きな都市の中央駅だと20本くらいのホームがある。
列車の出るホームは時刻表にも出ているし、駅のあちこちに案内板も出ている。
時刻表に出ているホームは変更されるときがあるので案内板で最終確認をする。
私もローマからの列車はホーム変更があった。
ホームは直前に変更される場合があるので、早いうちからホームの中ほどまで入ってしまうと
案内板は見えないし変更されたホームが遠かったりするとけっこう大変なことになる。
もし列車の旅をする方がいらっしゃったら、荷物は大きいスーツケースではなく、
機内持込可能なサイズの小さ目のスーツケースとかにまとめるといいですよ。

列車はトスカーナ州からエミリア・ロマーニャ州へ。
ボローニャ、フェッラーラ、ロヴィゴといくつかの駅に停車しつつ最終地ヴェネト州ヴェネツィアへ。
途中食堂車でサンドイッチを買ってみる。
駅で売っていたのと同じサンドイッチが売ってたけど高かった。
日本の列車とかでも一緒だけどね。

ヴェネツィアに着く。
駅の出口の観光案内所で地図をもらってホテルの場所を聞く。
教えてもらったヴァポレット(水上バス)に乗る。
乗車券は1回券が6000ITL。
荷物も大きい荷物は金がかかる。6000ITL。
乗車券二枚と荷物券一枚。といって20000ITL払うと5000ITL返ってくる。
おやぁ?
渡された券を見ると、家族割引券。3人用。
なにか?荷物は家族一人分か?

ヴァポレットでホテルに一番近いらしい停留所へ。
降りてから道を探す。
・・・道がわからない。
通りの名前は普通角の建物に表示されてるのだが、それが見つからない。
よくわからなかったので適当に歩き出す。
地図を見ながら通りの名前が書いてるところを探してうろうろしていたら
外国人の旅行者集団にまきこまれる。
「どこを探しているの?(英語)」
ガイドのおねーさんに声をかけられた。
荷物引きずって地図見てうろうろしてればそりゃ完全に迷子だわなぁ。
「Fabbri通りです。(英語)」
「そっちのほうへ行くからついていらっしゃい。(英語)」
そして観光客にまぎれてしばしそのおねーさんについていくことになる。

途中スーツケースを押すのを旅行者のおばちゃんが手伝ってくれる。
「大丈夫?(ドイツ語)」
「ありがとうございます。(とりあえずドイツ語)」
ドイツ語を話す国はドイツ、オーストリア、スイス・・・。
アクセントから推測、おそらくドイツからの旅行者らしい。
なんかいろいろ聞かれてしまった。半分くらいしか返せない。ドイツ語はあまり話せないのですよ私は。
そしてしばらくしてガイドのおねーさんにホテルの場所を聞いて別れる。
助かった助かった。

ホテルにチェックイン。
ホテルアルシオーネ。2つ星。だんだんグレードが下がるね(笑)
旅行会社に任せると、物価にかかわらずホテルを押さえようとするから、
自然、物価の高いところのホテルはグレードが下がるのよ。
フロント横のテレビではアニメをやっていた。
キャプテン翼・・・ほんとに日本のアニメばかりだな。
部屋は2階。エレベーターが無かったので階段で上がる。
荷物を置いて出かけようと通りかかったフロント横のテレビでは今度はDr.スランプ放映中。

だいぶ暗くなってきていたがとりあえずサン・マルコ広場を目指す。
どこの都市にもその都市の中心となる広場がある。
ヴェネツィアの中心がこのサン・マルコ広場。
暗すぎて写真は撮れなかった。
店はまだやっているところが多かったのでいろいろ見て回る。
ヴェネツィアはヴェネツィアン・グラスで有名。
ガラス細工を扱う店が多い。
どの店にもいろいろなガラス細工が置いてある。
値段は安いものは5000ITLから10万ITLを軽く超えるものまでさまざま。
綺麗でずっと見てても飽きないよ。
ガラス細工はヴェネツィアの近くのムラーノ島で作っている。
ムラーノ島までは船で20分くらいらしい。
翌日に行ってみる予定。

しばらくガラス細工を堪能した後は夜ごはん。
ヴェネツィアは物価が高い。
食事とかもローマの1.2から1.5倍くらいとられる。
自分が食事にこだわる人でないのを良かったと思う。
食事に金をかけるならガラス細工のスヌーピーを買って帰ったほうがいい。
ガラス細工のピカチュウも売っていた。なんでもありか?

ホテルに戻る途中で通りかかった劇場の前でコンサートのパンフレットを貰う。
ビバルディの四季。なんかよく聴くような・・・(笑)
(わかる人にはわかる)
聴きたいけど時間がなさそう。


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