話はこう。(かなり大雑把ですが・・・)
ある日ナイジェリア在住のある男(I氏)からSさんに突然コンタクトがあったとか。
I氏は米国の国債で約40億円ほどの財産を所有しており
日本に亡命したいので、出国するためにとりあえずその国債を送るから
受け取って、自分が来日するまで預かって欲しい。
荷物はスペイン経由で、あるセキュリティ会社に頼んで送るので
受け渡しについてその会社の担当者(J氏)に電話でコンタクトを取るように。
とのことなのである。
Sさんはその荷物の預かり書のような書類を持っていらっしゃいました。
送り主の名前と連絡先、Sさんの連絡先とセキュリティ会社の連絡先
荷物のIDナンバーなどなど。
40億!
なんだか胡散臭い話ですね。
しかもですよ、Sさん、お礼に2割くれるといわれたそうで。
2割って8億です。
ばかみたいに高い70%の贈与税を支払っても2億以上残ります。
宝くじ気分(笑)
これって詐欺じゃないんですか?
でも振り込めとか言われてないから、金を取られる要素が無いんだよね。
Sさんとそんな会話をして昼休みを終える。
電話をかけるのは時差の関係で夕方の休憩時間。
会社のエレベータホールでかけたら声が響き渡ってしまうので外へ。
丸井の前のスターバックスでコーヒーをおごっていただきつつSさんと打ち合わせを行う。
どこで受け取ることになるのか(飛行場か、自宅まで配送になるのか)、
自宅なら住所を伝える。
いつ送ってくるのか聞く。
など。
そして、携帯電話から電話。
以下の会話は英語である。
日本時間午後6時、スペイン時間午前9時、たぶん。
私「もしもし。Jさんをお願いします。」
男「私ですが、そちらは?」
私「Roseと申します。日本からかけています」
男「Sさんの件ですか?」
おい、私まだ自分の名前しか名乗ってないぞ。(実際はRoseじゃなくて本名ね。)
私の名前は相手のドキュメントのどこにも載ってないはず。
日本って言っただけじゃんかよ。
私「そうです。SさんがIさんより貴方にコンタクトを取るよう言われたとのことで代りにかけています」
男「荷物は今日送ります。」
は?早すぎだ。
私「荷物はどこに届きますか?」
男「Sさんのとこにです」
私「いえ、そうではなくて、飛行場での受け取りになりますか?Sさんの自宅まで配送ですか?」
男「自宅までお届けします。」
私「Sさんはまだ住所を伝えていませんが、送り先の住所はわかるんですか?」
男「これから私のほうからSさんにメールを送りますので、住所を返信してください。」
私「メールアドレスはご存知ですか?」
男「わかっています。」
私「それでは、Sさんは貴方からのメールを待って、それに返信すればいいのですね?」
男「そうです。」
私「それを受け取ったら、今日荷物を発送していただけるのですね?」
男「そうです。」
私「わかりました。よろしくお願いします。」
携帯で音が聞きにくく会話に手間取って約4分。
頂いたコーヒーは約250円。
おぉ、国際電話代行、時給にして3000円以上の計算ですね(違)
結局メールではなくFAXがSさん宅に送られてきて、Sさんは住所を書いて返送したとのこと。
さて、かなり早い展開で荷物が送られてくるのが現実味を帯びてきました。