3度目にしてやっとエジプトの地に立てた。6年前から計画していたが国情が危なく行けなかった。
今回は関空からの直行便で成田に寄るものの時間も短縮され、クルーズでの船旅も楽しめた。
紀元前2500〜1300年という気の遠くなるような前の建築物に圧倒された旅だった。
19(日) 関空11:30<>成田13:00<>ルクソール22:30 <>ホテル24:00 時差7時間
朝の関空発はアジア向けが多く大混雑で手荷物検査・出国審査まで1時間半もかかる。
幸い、エジプト便の出発が30分も遅れて間に合った。成田では一旦機外へ。
空港到着後は現地ガイドは勿論、警察官が全行程バスの最前列に座ることになる。
20(月)ホテル8:30<>カルナック神殿9:00<>ルクソール神殿11:00<>クルーズ船12:30・昼食
16:00ナイル川クルーズ・夕食・ベリーダンスシヨー
深夜ホテルに着き荷物を受け取り、シャワーを浴びてベッドに入ったのが朝2時過ぎ。4時間程で起床となる。
フラフラで食欲もなし。パンを少々コーヒーで流す。折角のデラックスホテルなのに短時間で勿体ない。
バスでカルナック神殿とルクソール神殿を巡る。どちらも紀元前1500〜1300年の建物でその大きさに驚かされる。
また、少し崩れているとはいえ町の中心にそのままの状態で残っていることにも感動を覚える。
クルーズ船に乗船し昼食後は部屋に入るが、眠たいのに眠れない状態で荷物の片付けなどで過ごす。
16時からはオプションの帆船ツアーでルクソールを川から眺める。16名が乗り込み琵琶に似た楽器の演奏を聞きながら
クッキーとコーヒーなど頂く。帆船なので静かに進み風が気持いい。綺麗な夕日を見てクルーズ船に戻る。
ナイル川の朝。向こう岸に王家の谷が見える カルナック神殿入口のスフィンクス像
高さが23mもある大列柱室 ラメセス2世の巨像
BC1300年前のルクソール神殿 ラメセス2世夫妻の像
彩色も美しいレリーフ 巨大建築物のルクソール神殿
ナイルに浮かぶファルーカ(帆船) 風で以外と速く進む
ナイル川に沈む夕日 蒸気船・スーダン号。『ナイルに死す』のモデル
21(火)クルーズ船7:00<渡し船>王家の谷<>ハトシェプト女王葬祭殿<>メムノンの巨像<>カルトーシュ店
<>船13:00<>エドフ 夜・カクテルパーティー
5時過ぎからコーランが響き渡る。船の食事はビッフェ式で和食もあり味噌汁は美味しかった。
西岸に渡りバスで王家の谷へ。入口ではセキュリティチェックが厳しい。
カメラも携帯も駄目なのでここの写真は1枚もない。岩山に多くの王墓が作られているが盗掘を免れたのは
ツタンカーメンだけで、ミイラが玄室に安置されその素晴らしい財宝の数々はエジプト博物館にある。
ラメセス6世、1世の墓は規模も大きく天井までの壁画が色も鮮やかに残っている。
次にハトシェプスト女王葬祭殿へ。壁画は美しいが多くの人で賑わっていて写真を撮るのも大変。
午後、船はエドフに向け出港。だんだんと家は無くなり田園風景に変わっていく。部屋から眺めていると川岸には
ナツメヤシが多く、牛、ヤギ、馬などの放牧や青々とした畑、投げ網で魚を捕るなど人々の営みが感じられる。
深夜12時頃エスナの水門を抜けるが物売りが来て大声を上げていた。
ハトシェプスト女王葬祭殿 2階を飾るオシリス神列像
アヌビス神の礼拝所・彩色壁画 川の中州では牛の放牧も
船内のカクテルパーティー エジプト料理
牛肉は野生の匂いが強烈 デザートだけは美味しい
22(水) エドフ6:45<>ホルス神殿<>クルーズ船10:00<>コムオンボ…神殿15:15<>アスワン
早朝の町を馬車に乗ってホルス神殿へ。馬車はすごい速さで雑踏を駆け抜け怒声が飛び交う神殿前に着く。
入口からかなり歩き高さ36mの塔門に。この前にも神殿の主である対の大きいホルス神像がある。
中は保存状態がいいのかレリーフが綺麗に残り、奥の至聖所にはレバノン杉で出来た聖船もあった。
帰りも馬車で混雑する市場のなかを通るが、野菜、魚、鶏、雑貨あらゆる物が地べたに並べ売られている。
帰船後コムオンボへ向け出港する。到着後は歩いてすぐの神殿見学。ワニの神様・ソベク神とホルス神の建物で、
ナイル川の水位を測るナイロメーターも残っている。ワニのミイラがある博物館が興味深かった。
夕食までは屋上のデッキ(プールもある)で、飲み物とケーキなどのティータイム。
夕食後はガラベイヤ(民族衣装)パーティとヌビアンショーがあり、踊ったりゲームをしたりでクルーズ最後を楽しむ。
二人乗りでホルス神殿へ向かう 中庭から見た巨大な第2塔門
入口に立つホルス神像 レリーフは浮き彫りで美しい
ナイル川をクルーズ船が行き交う 岸を時には列車も走る
人や荷を運ぶ渡し船 ナイル川岸にあるコムオンボ神殿
ホルス神などのレリーフ ワニの神殿も建てられている
23(木) アスワン7:00<>未完のオベリスク<>アスワンハイダム10:00<>アブシンベル・ホテル13:00・昼食
ホテル<>神殿・音と光のショー18:30<>ホテル・夕食
今朝も5時起き7時出発。未完のオベリスクを見学して香水ビンの店に。ここも日本語で上手に説明する。
町を抜けアスワンハイダムへ。琵琶湖の7倍以上といわれる人造のナセル湖が広がっている。
アブシンベルへはヌビア砂漠の中の1本道を突っ走るが風化した岩が見えるだけの景色が延々と続く。
スーダンにも近く軍が至る所で見張っている。運河の建設も行われていて時には緑も目にする。
ホテルは湖の縁にあるリゾートホテルで、眺望、部屋、敷地内すべて最高に思われた。
昼食もコース式で全て美味しく食べられる。
夕方からは音と光のショーを見にアブシンベル神殿へ出掛ける。岩山を背に4体の巨像があり、右の
小神殿も使ってライトアップとプロジェクターで物語が日本語のナレーターであり、感動しながら眺めた。
見上げると眩い金星を初め、カシオペア、オリオンなどが近くで瞬いている。
アスワンハイダム。湖面が輝いて美しい バスの中から見えたヌビア砂漠の蜃気楼
リゾートホテルは手入れが行き届いている 部屋の前からナセル湖が眺められる
24(金) ホテル6:00<>神殿日の出鑑賞・神殿(大・小)見学<>ホテル・朝食9:30<>アスワン空港13:00<>
カイロ14:30<>パピルス店<>ギザ・ホテル19:00
いよいよこの旅のハイライト。アブシンベル神殿での日の出鑑賞へ。
年に2回見られる現象で、朝日が神殿奥の至聖所まで差し込むのを中で座って待つ。
これを目当てに来た人も多く、陽が差し込んでラメセス像に当たると歓声が上がった。
大神殿の中も10mのラメシス2世の立像8体があり、壁画が見事で戦いのレリーフも感動的である。
小神殿は王妃のための物だが、ハトホル柱や壁画も美しく残っていて見応えがある。
名残惜しいままアスワン空港へ来た道を戻っていく。
砂漠のなかにカイロが見えて降りていく。空港からはホテルのあるギザへ向かう。
近代的な建物とゴミだらけの町なか、車や人の多さに驚くばかり。
途中、パピルス店でその作り方を実演してもらう。様々な近代風な工夫がされているのが面白い。
入口のラメセス2世像・高さ20m 陽が上がったばかりのアルシンベル
元の位置より60m上に移動したとのこと 王妃ネフェトアリのために建造された小神殿
25(土) ホテル<>パノラマポイント<>スフィンクス<>ピラミッド内見学<>考古学博物館<>空港
今朝も4時起きで早々出発。ピラミッドパノラマポイントは霧であまり見えないし寒くてすぐにバスに戻る。
ピラミッドよりスフィンクスの方が親しみが持てた。
カメラを置いてクフ王のピラミッドに入るが、急な階段が続き天井に頭を打つので屈んで上っていく。
花崗岩で出来た玄室に着くが狭い空間に大勢なのですぐに戻る。
博物館も行列でしばらく並んでから入場。まずはツタンカーメンの秘宝室へ。黄金のマスクや財宝が並ぶ。
玉座や寝台、4重の石棺など権力の凄さと11才で王になり18才で死ぬまでの計画性に驚かされる。
また、若き妻・アンクエスアメンが手向けたヤグルマソウの花束に胸を打たれた。
他にも歴代のファラオの財宝や座像などエジプトの長い歴史が窺える。新しい博物館も建設されていた。
カイロ空港へ向かいエジプト航空で日本へ。
カフラーとクフ王(高さ137m)のピラミッド 意外と小さいスフィンクス像
横からの像 クフ王のピラミッドと入口
化粧岩が残っているカフラー王ピラミッド エジプト考古学博物館。パピルスが植えてある
仕事にお出掛けのラクダ タジン料理・意外と美味しい
26(日) 関空9:50
予定より早く11時間ほどで、楽に帰国出来た。