リングス観戦記と試合結果

“Millennium Combine”
4月20日(木)国立代々木競技場第二体育館

第1試合
アリスター・オーフレイム 【1R 0:45 腕十字】滑川康仁

行って来ましたMillennium Combine!今回は当日券で入場。何と席は最後尾です!まあ安いからしょうがないか。でも代々木第二体育館は見やすいハコなので最後尾でも何とかいけます。後楽園ホールをそのまま円形に大きくした感じでしょうか。では、とりあえず短いですが第1試合の観戦記からどうぞ。

滑川はOFG無しで登場。対するアリスターはOFG有りです。まず滑川がテイクダウンするとアリスターがギロチンでキャッチ!これは簡単に抜けるも、下からの十字で秒殺!あんなにきれいに下からの十字が極まるのは久々に見ました。滑川選手はもっと練習が必要なのかな?


第2試合
坂田 亘 【1R 7:23 足首固め】ブランドンリー・ヒンクル

続いて第2試合。坂田はヘンゾに完敗してしまったので、ここを何とか勝って次のWEFにつなげたいところ。両者ともグローブをつけての登場。

ヒンクルが常に上になるが、坂田は執拗に下から十字を狙う。ヒンクルはパワーで坂田を持ち上げ、リングに叩きつけて十字から逃れる。何度もこれが続く。

ポジション取りでは圧倒的にヒンクルが有利。いとも簡単にマウントを奪う。が、KOKルールは顔面パンチがないのがUFC系のNHB選手にとっては辛い所である。極めがないとマウントをとっても肩パンチくらいしか有効的な攻撃が出来ない。

マウントを取っても攻めあぐねているヒンクルに坂田が見事なTKシザースをきめ、そのまま足首をキャッチ!そしてそのままひねり上げヒンクルはタップ。遠かったのでヒールホールドじゃないのか?と思ったんですが、ちゃんとアンクルだったみたいですね。そして坂田はコーナーに上って勝利のアピール!嬉しそうでした。


第3試合
ボビー・ホフマン 【1R 8:00 KO】ボリス・ジュリアスコフ

続いて第3試合は本来なら初KOKルールでのハンが見られるはずだったんですが、今回はインフルエンザでまたも欠場。ここまで続くとファン心理的にもちょっと辛いものがある。代役にはBブロックでレイシックを見事スリーパーで破ったジュリアスコフがブルファイターのホフマンに挑む。

まずはジュリアスコフが左で軽快に蹴るがあまりダメージはなさそう。やはり打撃では分が悪い為、レスラーであるジュリアスコフはタックルに行く。しかしホフマンこれを難なく切る。こうなってしまうとジュリアスコフには攻めてがない。

タックルを切られてスタンドになり打撃で押されるという展開が続き、スタミナが切れたところで顔面にパンチが入り、そのままダウン。もうやりたくないといった感じがするダウンだった。体重的にも無理がある対戦だったと思う。

そしてホフマン。ザザ戦ではパンチ一発で終わってしまった為ブルファイターというイメージだったけど、ちゃんとタックルも切れるしスタンドレスリングも巧い選手でした。でも極めはなさそう。


第4試合
レナート・ババル 【1R 4:49】トラヴィス・フルトン

ババル、なんとリングス・ブラジルで登場。体もちょっと大きくなった感じ。会場人気もすごく、やはりこの新ルールKOK準優勝という実績がしめすだけあって実力もすごい。

右足首負傷の為欠場した金原の変わりに出場した実力者フルトンを終始圧倒。アキレスを取らそうになる場面もあった事はあったが全く動じず、巧く逆エビに返す。

結局最後はアームロックを取りに行ってその流れで見事な十字でタップアウト!ババル恐ろしく強い。金原も怪我をしていた状態で出ていたら負けていただろう。次はランキング戦なんて生ぬるい事は飛ばして、新王者アイブルにぶつけるべきでしょう。イイ試合になるはず!


第5試合
ヒカルド・アローナ 【判定3-0】アンドレィ・コピィロフ

裏メイン(笑)。アブダビ98kg以下級王者アローナと裏サンボの帝王コピィの対戦。両方とも組技系なので、手が合うはずとかなり期待した一戦。まぁ、ある意味期待は裏切らない試合だったのだが・・。

まずアローナがのそのそっと出てきたコピィにパンチを出すが、コピィは見事手で受け止める。あれはノゲイラ戦でも見せたけど職人芸のよう。するとアローナ今度はローで攻めると足が流れて明らかに嫌そうなコピィロフ。続いてアローナが猛烈に突っ込んでいって倒す!しかしコピィ、ハーフガード状態のアローナの足を馬鹿力で挟み、サイドには廻らせない。

このガードで明らかに力を使い果たしたコピィはもう酔拳モードに突入。こうなると勝機が全く見えない。アローナがバックに廻ると亀になり、ガッチリ防御するだけだ。さすがに約30kg違うとパワーが違う為、アローナも首に手を入れられずに攻めあぐねている様子。

コピィは何とか極められずに判定までもつれ込むが勝敗は明らか。ドールマンの判定なんて20-10!爆笑です。(これには和田さんが後でドールマンに話しかけに行ってましたが。)ついにコピィ幻想も2試合どまりでSTOP。でもサンボ幻想はハンが出てくるまでは続くかな?


第6試合
ジェレミー・ホーン 【2R 2:50 肩固め】山本 宜久

山本、試練の3番勝負の第1戦は難敵ジェレミー・ホーン。落ちに落ちた自分の評価を戻すために負けられない戦いに挑む。しかも今回はグローブをつけての登場。最近練習しているという「地を這うアッパー」が見られるか。

まずはコーナー際で差し合い、その後はハデに打撃で打ち合う。山本も練習したと言っているだけにきちんと当てるのだが、自分も貰いすぎる。とくにホーンはロングフックで接近してきた山本を捕らえては的確に膝やショートパンチを食らわす。しばき合いが好きなのは分かるが一応ガードもしないと。

グラウンドでは山本が上になるも極めきれず、スタンドに戻っては打ち合う一進一退の攻防が続く。するとお互いにスタミナ的に厳しくなってきてまずは1R終了。

2R、山本は左ミドルを数発連続で繰り出す。クリーンヒットするもホーンは何とかこれをしのぎ、膝とパンチをお返しすると山本はダウン気味に倒れる。そして上になったホーンはパスガード→マウント→肩固めを極めると山本は力なくタップし、会場からはため息が漏れた・・。


第7試合
ギルバート・アイブル【2R 13分13秒 KO】田村 潔司

この試合に関しては田村は良くやったと言うしかない。アイブルはハンパじゃなかった。田村じゃなかったらあそこまで出来なかっただろう。これは断言できる。田村はRINGSを背負って闘っていた。

アイブルは初っ端から顔面にvs高阪戦でも見せた強烈なアッパーや膝をヒットさせる。田村も得意の左フックで応戦するも、アイブルの打撃は際立っている。打撃不利の田村は何とかタックルで倒すが、アイブルにガッチリ掴まれてブレイク→スタンドに戻るとまた顔面に凄まじい打撃を受け続けた。

そしてまた何とかテイクダウンを奪ってもそのダメージを回復させるためか全く動かない、いや動けないと言った方が正しいか。ほとんど田村の意識はとんでいたはずである。そして簡単にスイープされるほど消耗していた。

何とか田村は1Rを凌いだが続く2Rに入ると打撃でダウン気味に倒れること数度。なかなか立てない状態が続くが「田村コール」に後押しされ気力で立ち上がる。もうここまで来るとほとんど気力だけで立っていて、相当苦しそうな表情を見せる。そして次のダウンでもう田村は起き上がれなかった。

KOKルールで無差別は厳しすぎる。グラウンドでの顔面パンチはないが、やはり厳しいものは厳しい。今後はRINGSもヘビー級至上主義から階級別への移行が迫られるはずだ。何せ田村は試合後CTまで撮りに行っているのだから。




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