リングス観戦記と試合結果

「誰が一番強いのか決めればいいんや!」


KOK決勝トーナメント KOK Bブロック KOK Aブロック

KOK決勝トーナメント

ついに待ちに待ったKOK!結構ショッパかったPRIDE・GPの後なのでいやがおうにも期待は高まる一方です。相変わらず前日はなかなか寝れなかず、困りました(笑)。
しかもちょっと早起きしてしまい、かなり寝不足。これがあとで大変な事を引き起こすとはこの時は微塵にも思ってもいませんでした・・。

1時半ごろようやくチケットを持っているRさんに連絡がつく。なかなか連絡が取れないのでちょっとヤバイなぁと思っていた所だったので少し安心。家を出発し、駅でニッカンを買うがKOKの話題になにも触れてない。ニッカンのバカ。

待ち合わせ時間ちょうどに武道館に着き、会場へ。入場式が始まり、ヘンゾが並ぶ順番を間違えるというおちゃめな一面を見せていた。やはり人気はダントツで田村、次はコピィだったかな。会場の入りは約9割といった所か。それでは試合の観戦記へ!

準々決勝・第1試合
レナート・ババル【3R 0:40 腕ひしぎ十字固め】イリューヒン・ミーシャ

前座なしでいきなり始まってしまうと、ちょっと気合が入らない(笑)。しかも試合順がメチャクチャだ。ババルvsミーシャが第1試合で田村vsヘンゾが第4試合なんでしょうか?ワンマッチの場合は正しい試合順かもしれないが、この場合だと田村vsヘンゾの勝者が圧倒的に不利なんじゃないの?ああ、何度考えてもやっぱり不思議だな。

立ち上がりからババルが重いローを繰り出し、ミーシャの足が流れる。打撃では不利なミーシャがタックル。これは切られ、少し膠着するとなんとババルがミーシャを持ち上げてロープの外に出すじゃありませんか!意味分からん。もちろんイエローが出され、しかもマイナス3点とのアナウンス。1人3点?それとも1人1点ずつ?とにかく謎(笑)。

ちょっと集中が切れたミーシャは立て続けに2回疑惑のダウン。新しくダウン判定の赤旗というルールを作ったようなのだが、手際が悪い。まあ、初めてなのでしょうがないのだが。1Rが終わるとなんとRINGS初のラウンドガールが登場し、会場をちょっと沸かせていた。2Rはババル優勢で判定、マイナス3ポイントが作用してドローで延長へ。

ついに3R、試合が動いた。ミーシャがバックのババルの腕を取ってアームロックへいこうとするとババルはそれを上手く潰し、取られた腕を利用し十字で一本!いやぁ、ババルは強いな。次の相手は田村か、ヘンゾか?

準々決勝・第2試合
ダン・ヘンダーソン【判定3-0】ギルバート・アイブル

この試合はかなり熱かった!!まず開始早々ヘンダーソンの強烈なパンチがアイブルを捕らえ、何とアイブルがダウン。すぐ立ち上がったため何とかなったが、立て続けにタックルでテイクダウンを奪われると、ごろごろ転がっていつの間にかアイブルは腕を取られる!そのままヘンダーソンは十字へ!完璧に決まった!タップか?あれえぇ、何か抜けてるし!会場は大爆発してアイブルコール。

そして片足タックルにきたヘンダーソンの後頭部にエルボーを入れてしまい、イエローカード。これは減点を食らったアイブルよりヘンダーソンの方が痛い。さすがアイブル、悪意があるかどうかは分からないが、とにかく悪すぎる!今度はフロントネックロックが入りかけるがこれも自分の体を回転させて逃げる。あんなの見たこと無い!

しかし、ヘンダーソンは終始攻勢で終了。やっぱりテイクダウン出来る選手が強い。判定3−0で圧勝!

準々決勝・第3試合
アントニオ・ロドリゴ・ノゲイラ【判定1-0】アンドレィ・コピィロフ

先の大会で秒殺を繰り返しサンボ幻想を爆発させた、高柳アナ曰く“秒殺おじさん”ことコピィと、Aブロックを見た田村に「コイツが優勝ですよ」と言わせしめたノゲイラが対戦する世紀の好カード。こいつは興奮しないわけにはいかないでしょう!

まずはお互い間合いをはかり、引き込み気味にコピィが下へ。しかし体勢が悪く、バックを取られるがカメになって防いでいると、何を考えたかノゲイラが後ろを振り向き、足を狙う!そこでおじさん待ってましたとばかりにふり返り、ノゲイラを引っぺがして上へ。そしてアームロックを力づく狙う!おおっ伸びるぞーって時に汗で滑ってしまい、この瞬間コピィは散っていった・・。

2R、コピィはもはやバテバテだがノゲイラも疲れている。ノゲイラはパンチを繰り出すがコピィの妙なスウェーで微妙に当たらず、掌底をもらう。でも、たいして効いていないようだ。コピィもビクトル投げを狙ったがやはりもうダメ。セコンドについたハンはマジ切れでケツを殴っていた(笑)。

判定でノゲイラ勝利。かなり吠えていた。コピィもあんなバテバテだったのに倒されなかったから許す!でもやっぱり3分までなんだよなぁ。ウルトラマンだったのね(笑)。

準々決勝・第4試合
田村潔司【判定3-0】ヘンゾ・グレイシー

さてさていよいよ次は田村がグレイシーに挑む一戦!もう皆さん知っているとは思いますが、何と田村はUWFのテーマで入場!会場は大爆発!やっぱり彼はプロ中のプロです。こういう演出が憎らしいほどうますぎ!まいった!

試合が始まり、いきなりヘンゾがフロントネックロックをキャッチ!この入り方がかなり速く、素晴らしい。いや、そんな事を誉めてる場合じゃないくらい危ない。いくら振り回してもヘンゾは離れない!ついに田村が倒れた!もうタップ寸前という所で強引に頭を抜く事に成功!とにかく危なかった〜。しかし、ここからは田村のペース。タックルは相手の頭を押さえて完全に切る。う〜ん、このラウンドはヘンゾか、ドローか?

2Rも完璧にヘンゾのタックルを切り、倒されない。そして田村はなんとヘンゾからパスガードをやってのけ、数秒だがマウントまで取る!初めてグレイシーがマウント取られたのを見た。田村スゴイぞ!しかも終了間際には腹固めまでやってのけた。ゴングが鳴り、田村は判定勝利を確信しガッツポーズ。グレイシー越えを見事に達成!判定も文句無しに田村でしょう!良くやった!

スペシャルマッチ
ボビー・ホフマン【1R 0:34 KO】グロム・ザザ

こらっ、ザザ!あんな簡単に倒れちゃダメ、ダメ!KOKルールなんだぞ!もうちょい田村休ませてやってよ(笑)。

準決勝・第1試合
ダン・ヘンダーソン【延長審議委員判定】アントニオ・ロドリゴ・ノゲイラ

かなり濃密な試合だった。これまであまり下になる事のなかったヘンダーソンが、テイクダウンを取られる場面もあり、やや体格差を感じさせた。しかしヘンダーソンは膠着ブレイクのルールを上手く使いっているなぁという印象。2R闘ってドローだったため、延長ラウンドへ。

延長ラウンドは終始ノゲイラが上にいて、数回マウントを奪ったので、これはノゲイラの勝ちだろうと思ったが、「審議委員の方はお集まり下さい」と謎のアナウンス。結局ヘンダーソンの勝利が告げられ、ややブーイング。体重差が考慮されたという噂。こっちはそんなルール聞いてないぞ(笑)。

準決勝・第2試合
レナート・ババル【判定1-0】田村潔司

今度は田村はいつもの入場曲で入場。拍手をしたかったので個人的にはOKだったけど、やや合わなかった(笑)。モニターで見た限り田村の目はやや緊張の糸が解けてしまった感じがした。もしかしたらヘンゾ戦で燃え尽きてしまったのか?

1R、田村は相変わらず打撃は良かったがバックを2回も取られてしまう。やはり休んだ時間的にもちょっと厳しいか?このラウンドは明らかにババル。2R、田村はアキレス、アンクルを仕掛けるがババルは全く聞いていない様子でアキレスの時は鼻を掻いていた。う〜ん底知れん。

そのままタイムアップで、やはりババルの勝利。この結果を受けて、何と決勝はヘンダーソンvsババル!一体誰がこの結果を予想したというのだろうか!

スペシャルマッチ
クリストファー・ヘイズマン(1R 1:11 リバース・アームロック)ブラッド・コーラー

地味にかなり強いヘイズマンvs色物コーラーの試合。さすがにヘイズマンにはコーラーは勝てないだろうという戦前の予想。

コーラーが入場するも、何と入場曲がアイアンマンじゃない。しかもアニマルも連れてないぞ!それじゃあ魅力は半減だ。彼に田村のプロ根性を少し分けてあげたいものである。

やぱり試合はあっさり腕を取られてヘイズマンの勝利。不幸にもヘイズマンはコーラーのタップに気付かず、審判も止めるのが下手だったので、コーラーブチ切れ!「痛いじゃねえか!早く離せ、マジで折れたらどうすんだコノヤロー!!」といったところかな。コーラーはこれで合格(笑)。

決勝戦
ダン・ヘンダーソン【判定1-0】レナート・ババル

決勝戦はお互いレスリングでシドニーオリンピックを目指している者同士の戦いになった。渋くてイイ戦いだったと思う。

ヘンダーソンは相手の頭を押さえてのショートアッパー、ババルはローで持ち味を出し、打撃では互角といったところか。2Rはババルのローでヘンダーソンの足が流れるもグラウンドでキッチリとババルをコントロールし、またも1−0のスプリットデシジョンで勝利。一本は取れないけど強い!そんな感じである。

おめでとう、ヘンダーソン!シドニー出てくれよ!応援しちゃうぞ。

大会総括

決勝トーナメントは予選ブロックと違い、実力が拮抗しているためか意外にも判定が多かった。あとは選手がルールに慣れてきたという要因もあるだろう。しかしこのルール、選手達はさぞかしハードだろう。休む暇なんてないのだから。

大会運営面に関しては初めてのルールでの大会のため、審判がブレイクする時など「そろそろ、ブレイクですよね?」と前田さんを見ながらのレフェリングに課題を残したと言える。あとは判定の基準とイエローカードの減点法、急遽用いられた体重判定等、不透明な部分をしっかりと明確にして欲しい。これらを改善すればかなり良いルールなる事は間違いないだろう。

この後、たまたま決勝がミーシャvsモラエスのアブソリュート大会を見る機会に恵まれたのだが、これがめちゃくちゃ面白かった。何と若き日(当時22歳)のボブチャンチンが出ているではないですか!今より断然線が細いのだが、構えやステップは今のまんまなのである。そしてなんと見事リマに勝っていた。さすがボブ!その後ミーシャに負けてしまうのだが、その試合もかなり面白かった。一見の価値あり!

そういえばミーシャはロシアではミカエル・イリューヒンって呼ばれてましたよ。


KOKトーナメント Bブロック

アンドレイ・コピィロフ【1R 0:16 膝十字固め】カステロ・ブランコ
・コピ凄いぜ!ブラジル柔術チャンプに秒殺膝十字!


リカルド・フィエ−ト【2R 0:09 KO】タイロン・ロバ−ツ
・タイロンのタックルに合わせて左ハイでKO!


モーリス・スミス【判定1-0】ブランドンリー・ヒンクル
・僅差でモーリス勝利。両者決め手に欠ける。ハンを出せぃ(笑)!


ヘンゾ・グレイシー【1R 1:25 腕ひしぎ十字固め)坂田亘
・圧倒的な実力差。ストレート・アームバーから腕ひしぎで一本!試合後坂田は呆然。


ギルバート・アイブル【1R 2:18 膝ひしぎ十字固め】ビタ−ゼ・タリエル
・タリエル全く通用せず。やはりアイブルはこの手のルールでは強い!タリエルはもうこの世界ではダメですね。


高阪 剛【延長判定2-1】クリストファ−・へイズマン
・地味に強いヘイズマンに高坂苦戦。TKやや精彩を欠く戦い。どうした?


ボリス・ジュリアスコフ【1R 2:23 裸絞め】ティム・ラジック
・いつの間にかサブ・ミッションを身に付けていたジュリアスコフ。裸絞めで失神させる。


田村潔司【判定3-0】デイヴ・メネー
・田村が赤パンツじゃなかったのにはビックリ!赤スパッツにグローブの田村が良い打撃を見せるも判定決着。


アンドレイ・コピィロフ【1R 0:08 アキレス腱固め】リカルド・フィエ−ト
・またもやコピ凄いぜ!あっという間にアキレス腱固めで一本勝ち!何と2試合合計24秒!!ミーシャといいサンボ最高!!


ヘンゾ・グレイシー【1R 0:50 アームロック】モーリス・スミス
・ヘンゾはやっぱり強い!モノが違うという所をまざまざと見せ付けてくれました。モーリスを全く寄せ付けず完勝。


ギルバート・アイブル【1R 1:17 TKO】高阪 剛
・この2人の対戦はいつもこうなるなぁ。高阪のタックルに合わせたアイブルのアッパーでこめかみをカット。ドクターストップによりアイブル勝利。


田村潔司【2R 1:17 裸絞め】ボリス・ジュリアスコフ
・田村、今度はグローブ無し。何とか勝利するも、決勝トーナメントは厳しそう・・。


KOK Aブロック

Aブロック1回戦・第1試合
リー・ハスデル【2R 3:33 KO】ラバザノフ・アフメッド
KOK第一試合、ハンの弟子という事でかなり期待していたアフメッド、グローブを着けないでの登場である。対するイギリスの重鎮リー・ハスデルはグローブを着けている。どんな試合になるか楽しみである。

・・・楽しみにしていた自分がなんとなく切ない。アフメッドは想像とは全く違う選手で、打撃がイマイチならタックルも超スロー!タックルをことごとく切られ、情けない。

2Rグラウンドでアキレスを試みるが全く極まっていないようで、ハスデルは「なんだ、それは?」というようなアクション。だんだんバテバテになっていくアフメッド。ついに膝に手をついて休み始めた。ハンに似ているのはこれだけだ(笑)。

タックルを切られ、そのまま倒れているという状態が何度も続く。もう明らかに戦意喪失している、全く情けない。パンチでKO負け。

ロシアの秘密兵器ラバザノフ・アフメッド、永遠に秘密にしておいて欲しかった(笑)。

Aブロック1回戦・第2試合
レナート・ババル【2R 1:11 リバース・アームロック】グロム・ザザ

ザザもグローブを着けないで登場。リングス勢はあまりグローブを着けないようだ。やはり慣れていないからか?

始めはザザがタックルからお得意のスタンディング・アキレスを執拗に狙って攻めていくが、さすがはブラジルの選手である、巧妙にポイントずらしなかなか極まらない。そのような攻防が続き、2Rへ。

結局ババルがガードからのリバース・アームロックで勝利って、あれ!?

Aブロック1回戦・第3試合
コーチキン・ユーリー【判定2-0】アリスター・オーフレイム

アリスターは急病のアイブルに代わって緊急来日したヴァレンタイン・オーフレイムの弟である。容姿、雰囲気がかなり兄と共通するものを持っている。兄が兄だけに期待してしまう。

やはり19歳なだけあって、よく言えば豪快、悪く言えば荒い!パンチをぶんぶん振り回しているが、ガードもかなり甘い。時々カウンターでいいのを貰ってしまう。しかし前の2試合で打撃をあまり見られなかったので、アリスターの試合は楽しい。なんだか応援してしまう。1R最後にかめになったユーリーのバックからスリーパーを仕掛けるが、極まらずタイムアップ。

2Rに入るとユーリーの的確なラッシュを浴びピンチになるが、なんとか持ちこたえ判定へ。やはりポイントで経験豊富なユーリーの勝ち。アリスターは急遽試合が決まったのでしょうがないだろう。アイブルにはBブロックで暴れてもらいたいと思う。

Aブロック1回戦・第4試合
アントニオ・ノゲイラ(1R 1:51 アームロック)ヴァレンタイン・オーフレイム

ようやく兄貴オーフレイムの登場。弟の無念をスカッと晴らして欲しいものだ。

1R開始早々、オーフレイムはフロントネックロックをガッチリ極める!修斗の朝日vsノゲーラ戦でこれで極まったのが目に浮かんでくる。しかしノゲイラはタップしないどころか、ネックロックを外しそうである。

そしてついにノゲイラがロックを切った。上になるとメチャクチャ巧い!すぐにマウントに持っていき、そのままV1アームロックへ移行するとオーフレイムはたまらずタップ。始めのネックロックがなかったら秒殺も有り得たかもしれない。

オーフレイムがあっさり負けた事で前田さんの「リングス勢全滅も有り得る」という発言が脳裏をよぎる。リングス勢大丈夫か?

Aブロック1回戦・第5試合
金原弘光【判定 2-0】ジェレミー・ホーン

これは本当に金原に期待するしかなくなった。がんばれ金原!やはりジャパンの選手は人気がスゴイものだ。

激しい打撃の打ち合いで試合は始まり、金原は身長差をものともせずに殴る。グラウンドでも側転気味のパスガードを見せる。見事だ。ジャパンの選手は見ているファンも意識してくれるから良い。しかし後半からはグラウンドでは終始ホーンが上になり、金原を自由にさせない。

2Rも同じような展開で試合は終了し、判定にもつれこむ。果たして打撃の金原か、グラウンドのホーンか!(どっかのもう終わったテレビ番組のようだが気にしないで)

結果は2-0で金原。藤原さんの判定は謎の11-6!なんだそりゃ!?さすがは元ムエタイチャンプ、超打撃重視型判定とみました。でも2R合計で11-6はねえ(笑)、やりすぎでしょ。

Aブロック1回戦・第6試合
ダン・ヘンダーソン【1R 2:17 KO)ゴキテゼ・バクーリ

RAwチームのダン・ヘンダーソンが登場。なんだかあんまり評判にならないが、結構期待していた選手なので楽しみ。対するバクーリはグローブ無しで挑む。

RAwチームの選手はレスリングの選手なのだがやたらと打撃が強いのが特徴。セコンドについていたランディ・クートゥアもそんな選手だ。打撃といってもとにかく殴り、蹴りはあまり使用しない。ヘンダーソンは相当パンチに自信があるような気がした。

試合はヘンダーソンが脇腹を思い切り膝で蹴ると、バクーリはぐったりと倒れて弱々しくタップし、勝負有り。

Aブロック1回戦・第7試合
イリューヒン・ミーシャ【1R 4:48 アキレス腱固め】ジャスティン・マッコーリー

ジャスティン・マッコーリーは入場からハイテンション(笑)。ロープを飛び越えてリングイン。ミーシャはグローブを着けてくると思っていたが、予想に反してグローブ無し。

試合は1R時間ぎりぎりでミーシャのアキレス腱固めが決まり、審判がストップ。マッコーリーはまだいけたと主張していた。やっとリングス勢がすっきり一本で勝ってくれた。

ハイテンションのマッコーリーは退場も面白い。なかなか帰らないで、お客さんにアピールを繰り返す。勝っていたら格好いいのになあ。でも彼はそういう意味ではプロですね。

Aブロック1回戦・第8試合
ブラッド・コーラー【1R 1:57 肩固め】山本宣久

ブラッド・コーラーの入場曲はアイアンマン!会場がどよめく。そして何とプロレスラーのアニマル・ホークを従えての入場。アニマルの体格はやっぱりスゴイ、特に上腕なんて人じゃないみたいでまさにアニマル。会場は大盛り上がり。対する真打・山本はグローブは着けていない。どうやらウェイトアップをしたようでかなり重量感がある。

試合はコーラーが上になり山本を殴って攻めるという展開。結構有効打が多そうなので心配してしまう。山本もスリーパーを狙うが惜しくも極まらず。試合開始2分にかかろうとしたその時、コーラーの肩固めで山本がタップ!なんだよ!と思ったら、山本がかなり痛そうに肋骨を押さえていて、セコンドが駆け寄ってきた。あの痛がり方は尋常じゃない、おそらく肋骨が折れたのだろう。

トーナメント1回戦が終わり、リングス勢かなり苦戦。予想も大外れ(笑)!

Aブロック2回戦・第9試合
レナート・ババル【判定 3-0】 リー・ハスデル

ここからはトーナメント2回戦である。まず第一試合、ハスデルにとってババルはやや荷が重い相手だったかもしれない。なにせザザをあっさり極めちゃったし。とにかくグラウンドでは圧倒的に不利という事は否めない。

予想通り、終始ババルが圧倒する展開。ボディへのパンチも効いているようだ。結局3−0でババルの勝利。

Aブロック2回戦・第10試合
アントニオ・ノゲイラ【1R 0:40 腕ひしぎ逆十字固め)コーチキン・ユーリー

この相手もユーリーにとっては荷が重過ぎた。しかもユーリーはなぜかグローブをはずしている。一体どんな作戦なんでしょう?前の試合を打撃で勝ったのに、名うての柔術家相手にグラウンドで勝負するのか?全く謎である。

試合はノゲイラの秒殺劇!腕十字が決まりノゲイラの勝利。

Aブロック2回戦・第11試合
ダン・ヘンダーソン【判定1-0】金原弘光

ヘンダーソンはお得意のパンチで攻勢にでる。対する金原も踵落しなどをみせ反撃にでるが、やはりヘンダーソンの打撃はかなり良い。金原は鼻血を出して一度ドクターチェックが行われる。

やはり打撃では勝てないと思ったのかタックルを仕掛けるが、ヘンダーソンはそれをことごとく切り、なかなかグラウンドへ持ち込ませない。タックルをつぶしてはスタンドを要求し、金原も立たざるを得ない。厳しい戦いである。

さすがに2Rは1Rの激しい打撃戦のおかげでスタミナ切れの様子である。判定にもつれこんだ。やはり藤原さんが今度はまともに20-19をつけ、1-0でヘンダーソンの勝利。

今のところリングス勢が誰一人として決勝トーナメントに行く事が出来ない。残すところあと1試合、ミーシャにリングスファンの願いが託された。

Aブロック2回戦・第12試合
イリューヒン・ミーシャ【1R 2:16 腕ひしぎ逆十字固め】ブラッド・コーラー

皆の期待を一身に背負ってミーシャ登場。ここで勝ってもらわないと本当に困る。

試合はミーシャがいつも通り相手を見据え、動きを待つ。コーラーは最早ノリノリで、なかなか自分から出てこないミーシャを腕をブンブン回して挑発する。ついにコーラーがパンチで攻勢に出る。やはりリングスの選手は顔面へのパンチの免疫がないからヒヤヒヤしてしまう。

開始2分になったところでミーシャがコーラーの腕をキャッチ!コーラーはクラッチをして腕を切られるのを必死で防ぐ。もうここからミーシャへの声援がスゴイ。コーラーはクラッチしたままロープ際まで粘り、そのまま起き上がる。「ああ、逃げられる。これも極められないのか」と思った瞬間にクラッチが切れ腕が伸び、タップ!

右手を胸に当てて左手を上げるあのポーズで大喜び!あのミーシャが側転やバク宙までしちゃうんだから(笑)。ミーシャ格好いいぜ!

大会総括

グローブ着用OKというルールでリングス勢がどう対応していくのかと注目だったが、リングス勢はあまりグローブを着けなかった。山本のグローブとか見たかったのだが。

あとはグラウンドでの顔面パンチが認められていないというのもポイントだろう。このルールの為、リングス外の選手は不利なのかなと思っていたが、意外とそうでもなかった。その理由はスタンドで圧倒的に有利だからなのだろう。しかし、エンセンはこの1点が気になると言っているようだ。

代々木第二体育館は結構手ごろなハコで、傾斜も急だし、見やすくていいと思う。リングスの発表によると4500チョイ入ったようだ。80%の入りといったところである。今回の参加選手が一般の人にはややマイナーというのが原因ではないか。

Aブロックのリングス勢は散々だったので、Bブロックに期待しようと思う。




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