試合結果と観戦記


R.E.A.D〜2000 SHOOTO〜
O CAMINHO DO CANPEAO
3.17(金)後楽園ホール




ミドル級2R
ザ・ばばんば(パレストラTOKYO) 【3R 判定3-0】 ●村濱天晴(WILD PHOENIX)


東の面白シューターNO.1決定戦。はたして西の三島に対抗するのはどちらだ!?


面白シューターと言うからにはもちろん入場から既に対決は始まっています。何と村濱選手はキックボードに乗って颯爽と登場。対するザ・ばばんばはウエスタンスタイルにびょんびょんするやつ(名前が分かりません)をびょんびょんさせてド派手に登場。ノリノリです。入場ではややばばんばが有利か?


1Rばばんばはタックルを切り上へ、そして村濱選手が立ち上がろうとした所に前蹴り!が、惜しくも当たらず差し合いへ。2R村濱選手が下から三角、ギロチンを狙うもキャッチまでは至らず、ばばんばはサイドポジションでコントロールし判定勝利!


ばばんばはこれで東NO.1の面白シューターに!そろそろクラスA入りかな?


フェザー級2R
太田吉信(四王塾) 【1R 0:28 スリーパーホールド】 ●西山典男(K'z FACTORY)

太田選手は格通の予告通り長ランを着て入場。対する西山選手はスゴイ声援。1R開始そうそう太田選手は鋭い左フックをヒットさせる。西山選手は負けじとタックルでコーナーに押し込むがこの際太田選手の右手が西山選手の喉元に絡まっている!


何度か手を入れなおすとサイドからスリーパーが完璧に入り、キャッチ!南側に座っていたのでだんだん目がうつろになっていくのがハッキリと分かる。「ああ、マジで落ちるぞ!」と思った瞬間、マットにぐったりと倒れていった。ちょっとビックリしてしまった。

フェザー級2R
マモル(シューティングジム横浜) 【2R 判定ドロー】 ●五木田勝(K W S)



新設されたフェザー級の初代王者になるために、一切負けられない立場のランキング1位のマモル。実力者バレット・ヨシダを下しているのでここはキッチリと勝つだろうと予想していたのだが・・。


1R五木田選手の見事な片足タックルが決まりテイクダウン。マモルは何と1Rで3回もテイクダウンを取られて大苦戦。やはりマモルはガードからのパンチが持ち味なので上にならなくては少し厳しい。五木田選手はとにかく巧い!


2Rようやくマモルが上になり、かなりいいパンチを数発入れてこのラウンドを何とか取りドローに持ち込む。らしくない戦いだったと思う。1月には廣野選手も負けたし、前の試合で太田選手も出てきたし、何だかフェザー級も大混戦になってきたぞ。

ウェルター級3R
ディン・トーマス(インターナル・パワー) 【2R 3:37 TKO】 ●三島☆ド根性ノ助(コブラ会)



個人的に最も見たかったド根性ノ助。色んな雑誌で彼の事を読んでいたのでド根性幻想が大爆発していました。それは「ああ、必殺技の毒蛇固めで一本取って歓喜のカニポーズ見せてくれるんだろうなぁ・・」という。


やはり三島選手、入場から盛り上げてくれます。恐らく自分でカラオケかなんかで録音したと思われるゴジラのテーマ!♪ゴジラ、ゴジラ、ゴジラとメカゴジラ、田辺、田辺、田辺とメカ田辺♪(後半は適当。でも確かに人の名前とか色々言っていました) とにかくシビレます。そして名前をコールされるとカニポーズ。とにかくド根性ノ助最高!


しかし、ただキャラが強いだけではない所が三島選手のイイ所。“関西のルミナ”と呼ばれるのが納得の動きを1Rのっけから見せてくれます。そして宇野選手がなかなかテイクダウンできなかったディン・トーマスからいきなりテイクダウンを奪う!そして浪速パスガード(勝手に命名)でサイドへ。


サイドポジションにいったら毒蛇固めでしょう。個人的に「毒蛇、毒蛇!」とヒートアップしてしまいます。しかしド根性ノ助はニーインザベリーへ移行しパンチを浴びせます。ちくしょう毒蛇見たいぜ!でもすごいぜ!


トーマスもなんとかスタンドに戻りますが、三島選手は巧く足を引っ掛けてまたテイクダウンを奪う。そしてすぐさまパスガード→サイド→ニーインザベリーパンチ。まさにルミナばりの動き!これが我流だと思うと恐ろしい。


2Rも三島選手がテイクダウン。さすがです。ここまでは圧倒的有利だったんですが、一瞬スタンドに戻った時にトーマスのギロチンがキャッチ、その後パンチか膝が当たりカット。そのまま三島選手が下になり何とか足でガードしているのですが、何か意識が朦朧としている感じ。


かなり流血も多くなってきたので鈴木さんがドクターチェックを入れ、そのまま試合終了。どうやら頭蓋骨が見えていて10針ほど縫う大怪我だったとの事。残念でしたが、怪我ではしょうがないですね。次、頑張って欲しいです。かなりファンになりました。

ウェルター級3R
桑原卓也(PB大宮) 【判定3-0】 ●ジョニー・エドゥアウド(アカデミア・ボクセタイ)

 

初黒星を喫した相手・五味に追いつくためには、VTJ’99で五味が難なく下したジョニー・エドゥアウドには何としても勝ちたいクワタク。対するエドゥアウドもここで不甲斐ない負け方をしたら今後修斗に参戦できなくなってしまうかもしれないという背景があるこの一戦。果たしてどちらが修斗の花形でもあるウェルター級に生き残れるか?


クワタク、頭にバンテージを巻いていてちょっと心配。明石さんの情報によると練習中に切ってしまったとの事。1R、のっけからキックの強いアカデミア・ボクセタイの選手相手に打撃戦。やはり相手の手足の長さが有利に働き、パンチやローを貰いつづけるクワタク。太股が真っ赤になってしまう。


タックルに行こうにも懐に入る前に打撃を貰ってしまい、ちょっと厳しい。しかもクワタクは打撃を貰うと下を向いてしまうので、その隙にまたパンチが入る。2Rもテイクダウンを奪われ判定的にもちょっと厳しいか。


しかし不屈のマッスルは3Rエドゥアウドがローブローを入れてしまい(何と土下座して謝ってました)、少し休んだ後、ついに反撃に転じる。渾身の右フックがエドゥアウドの顔面を捉えダウンを奪う事に成功。そのまま勢いに乗って攻めつづける。そしてグラウンドでロープの外に出てしまい、ドント・ムーブ中に動いてしまう勇み足も(これは相当怒られました)。


3Rの猛攻でクワタクは3-0の判定勝利を収める。そろそろ自分より上のランカーとやりたいよなぁ。坂本さんお願い!

ミドル級チャンピオンシップ3R
桜井“マッハ”速人(木口道場) 【判定2-1】 ●加藤鉄史(PB大宮)

 

マッハ初の防衛戦の相手がこれまた最強の挑戦者でもある「大宮の朴訥シューター」加藤鉄史。最近の加藤選手の充実度は計り知れないものがあり、マッハ危うしとの声も聞こえてくるとにかく注目のチャンピオンシップ。会場の雰囲気も何か落ち着かない。当然自分も全く落ち着かない。


まずは鉄史入場。かなり気合入りまくりで、いい目をしている。対するマッハもいつもより緊張した面持ちで入場。ちょっと意外な感じ。しかし二人ともいい雰囲気を持っている。国歌斉唱の後ついに運命のゴングが・・。


1R鉄史はジャブで軽く牽制、マッハはノーガードでじりじり間合いを詰めていく。とにかくすごい貫禄。すると鉄史はタックルに行くがマッハはやたらと腰が重い。ロープ際で一気に鉄史をまくり倒す。猪木-アリ状態でマッハはパスガードを狙うが、巧く足を使い入れさせない。するとマッハはローキックを繰り出しすごい音!


2Rが始まると、何とマッハはコーナー際で10周年記念大会でも見せた胴回し蹴りを放つ!顔面に当たるがあまりダメージはなさそう。そのまま鉄史が上を取る。いくらマッハでも鉄史のガードからのパンチは脅威なはず。胴回し蹴り失敗か!?しかしマッハは下になっても落ち着いたもので、しっかりコントロールしなかなかパンチを打たせない。そして見事なスイープを決め会場爆発!マッハは片手を上げてそれに応える。とにかく渋すぎる。


3Rようやく鉄史はテイクダウンを奪う事に成功し、パンチを入れるがやや決め手にかけるか?そのままゴングがなる。やはり挑戦者はもっとアグレッシブにいかないとダメでしょう。挑戦者にとってドローも負けな訳なのだから。


注目の判定。レフェリーは鉄史だがサブレフェリーは2人ともマッハ。2-1のスプリットデシジョンでマッハ判定勝利!初防衛に成功!鉄史も間違いなく強いのだが、マッハはその上を行っていた。恐るべしマッハ。もう敵はいないのか?

大会総括

欠場選手が相次ぎ、当初8試合が予定されていたが結局6試合。しかしその6試合全てがいい内容。一瞬も間延びすることなく、時間はあっという間に過ぎていった。とにかく満足のいく大会でした!

グラップルから発売の楽しみにしていたド根性T、マッハのLIVE観戦Tシャツは当然のように完売!6時20分頃入場した僕は買えるはずもありません。本当に修斗関連のTシャツの売れっぷりには毎回驚かされます。

それにしてもマッハの貫禄や雰囲気は凄かった。もう同じ階級に敵がいないですね。それこそ噂に上っているジョゼ“ペレ”ランジ(彼の方が少し重い)くらいしかいないなぁ。是非今年のKOホールで対戦して欲しいと思ってます!

あとは何と言っても三島選手。もう僕は彼をガチンコに応援します。根性、根性、ド根性ですねん!


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