地球へ・・・(全24話)
「地球へ・・・」は、ワタシ自身、かなり思い入れのある作品だったから、今更TVアニメって
ちょっとびっくりしたし不安もあったんだけど、それなりに楽しんで見せて頂きました。
昔見た劇場版よりは、ビジュアル的に原作に近い雰囲気があり、ストーリーも今の時代に
合わせながらも、原作の流れを比較的忠実におっているかなぁ、と思ってました。

が、最終回はちょっとがっかりしたかなぁ。
期待していたほど、心にぐっと響きはしなかった。

基本的には、「原作は原作、アニメはアニメ」っていうスタンスで見ていたけど、それでも
根本的な流れって言うか、考え方っていうか、そういうものは原作とは変えてほしくなかった
です。

やっぱり、ジョミーを殺したのはグランドマザーに操られたキースであってほしかったし、
それであってこそ、「私の心に触れるな!」というキースの台詞があるわけですよね。

(グランドマザーのイメージもちょっとイヤ。某映画を連想してしまったよ)

ジョミーが死に際にトォニィに補聴器を託し、次のソルジャーを任せていくというのも、すごく
違和感がありました。

TVシリーズでは、ちょっと幅を広げすぎたかな、という感じもしました。
もっと長いシリーズならそれもよかったかもしれないけれど、24話の中にそれを詰め込み
すぎて、なんだか散漫な感じ。
シロエの子供時代や、スウェナの存在など、あえて登場させる必要性があったのか、疑問
です。
だいたい、キャラクターが増えすぎだと思いますよ。
楽屋落ち的なものをねらったのか何なのか、よくわかりませんが、竹宮さんのほかの作品の
キャラクターがかなり出てましたよね。
でも、そのほとんどが不要かな、と。

その一方で、ソルジャー・ブルーがかっちょよかったねぇ!
かっちょよすぎて、ジョミーがかすんじゃうくらい。
ジョミーファンとしては、もうちょっと彼に元気でがんばってほしかったけど。
ジョミーの存在感が薄かった気がしなくもない、かな。

ま、いろいろと不満はあるんだけど、TVシリーズは別物だと考えれば、絵もきれいだったし、
声優さんもよかったし、うん、まぁ、よかったんではないでしょうかね。
                                    (2007年9月22日 TBSテレビ)





















ビリー・ジョエル
IN CONCERT 2006
単独の来日公演はなんと11年ぶりだそうで。長すぎますよぅ。
11年前は確か日本武道館でしたね。
今回は東京ドーム。
チケット、がんばって取りましたよ、アリーナ席。
ステージのほぼ正面、ビリーの目鼻も確認できる、なかなかナイスなポジションでした。

開演前、なぜか映画「ナチュラル」のメインテーマが流れて、ワタシはロバ様が野球の
ユニフォーム姿で走っているシーンを思い出し、うるうる。(←バカですね)
で、いよいよビリーの登場です。
さすがにすっかり老けちゃって、なんだかジャン・レノみたいです。
でもねぇ、声はぜんっぜん変わってないんですよぅ。
目を閉じれば、若かりし頃の姿がばっちし浮かんじゃいます。
もちろん、ピアノ演奏も相変わらずすばらしい。
新しいアルバムが出たわけではないので、ベスト盤を聞いているような、ファンとしては
もう堪らなくうれしいライブでした。

ステージはシンプルで、でも、照明がとても効果的に使われていて、かっちょよかったなぁ。
「HONESTY」や「JUST THE WAY YOU ARE」でうるっとなり、アンコールでの
「PIANO MAN」はもう、滝涙なのでした。
サビの部分、会場中で大合唱。かなり感動的だったんだけど、最後はビリー本人に歌って
ほしかったなぁ、というちょっと不満もあったんですけどね。

気が付けば、2時間のライブ、ずっと立ちっぱなしでした。
だいたい、どのライブでも1度や2度は座る場面があるんだけど、今回はなんだかテンション
あがっちゃって、座りたくなかったのでした。
ビリー・ジョエルの世界を満喫し、酔いしれた2時間でした。
また近いうちに来てくれたらうれしいんだけどなぁ。
                                   (2006年11月30日 東京ドーム)





















東京国際キルトフェスティバル
布と針と糸の祭典2006
毎年恒例となった、国際キルトフェスティバル。
今年も、雪の降る中、行って参りました。
昨年、平日に行って、激混みだったので、今年は土曜日にしてみましたが、雪のせいもあって
結構すいてましたね。(後からどんどん混んできたけど)
おかげで、サクサクと見て回ることができたし、ショップを見て回る余裕さえありましたです。

今年のキルト大賞は、ミシンキルトの作品でしたね。
デザインはすごくステキだと思うんだけど、ワタシはやっぱりハンドキルティングが好きなので
ちょっとがっかりしたかも。
トラディショナルキルト部門のコーナーは、かなり時間をかけて見てしまいました。
みなさん、デザインもステキだし、キルティングもすごく上手なのね〜。
ワタシなんて、いくらやっても縫い目はそろわないし。

たくさんのすてきな作品を見て、パワーを頂きました。
それにしても、やっぱりデザイン力なんだわぁ。
みなさん、すごくすてきなデザインなのよね。どうやったらあんなデザインを思いつくのやら。

今年もキャシー中島さんに会えたし。(というか、すれ違ったんだけどね)
ハワイアンキルトも、いつかやってみたいなぁ。

毎年、外野のフェンス沿いに、コンクールとは関係ない一般の人の作品が展示されている
んだけど、今年はなんだかその数が少なかったような気がするんだけど。気のせい?
ワタシ、結構このコーナーが好きだったりするので、ちょっと残念でした。

すてきな作品のいくつかを撮影してきたので、よかったらこちらをご覧下さいまし。
                                    (2006年1月21日 東京ドーム)





















スティング
Sacred Love World Tour 日本公演
すっごくお久しぶりのスティングです〜。
2003年にアルバム「Sacred Love」が出て、ワールドツアーで日本にも
来ると聞いていたのに、その後全然情報がなかったから心配してたのよ〜。

ステージ上にスティングが現れた瞬間、もうウルっとしてしまいました。
スティングは相変わらずスレンダーで、でもすっごくパワフルでした。
全然トシ取ってないみたい。声も若々しくて、かっちょよかった〜。

今回はSacred Loveの曲が中心だったけど、MESSAGE IN A BOTTLEとか
SHAPE OF MY HEARTとか、昔からのおなじみの曲もやってくれて
うれしかったです。
FRAGILEは涙腺全開だったし、ROXANNEはシビレました〜。
アンコールでEVERY BREATH YOU TAKEもやってくれて、も〜大満足。
最初のうちは、曲数を数えていたんだけど、もういつのまにかそんなことも
忘れて、浸りきってしまいました。
アンコール4曲を含めて、約2時間の至福の時でした。

ステージの後方では、スクリーンがいろいろと効果的に使われていた
みたいだけど、残念ながら、ワタシの目はほとんどスティングに釘付け状態
でした。
次にお目にかかれるのはいつの日か、ラストはそんなことを考えて
ちょっと切なくなっちゃうワタシなのでした。
                                 (2005年1月21日 日本武道館)





















新・大草原の小さな家
「きのうの日々」
久しぶりに「新・大草原の小さな家」を見た。
「新」と付いているけど、それまで放送されていた「大草原の小さな家」の
第9シーズン。(これが最後のシーズンでした。)
そして、この「きのうの日々」は、調べてみたら、シーズン終了後に放送された
単発のTVムービーのひとつだったみたい。
第8シーズンまでは、ビデオもほとんどのエピソードを録画してあるし、
再放送されるたびに見ていたので、よく覚えているんだけど、
第9シーズンはあまり記憶になかった。

アルバートって、死んじゃうんだっけ〜。
もう、びっくりでした。1時間半の放送中、1時間は泣きっぱなしだった。
おかげで、もう、目がまっかに腫れちゃった。

第9シーズンでは、チャールズ夫婦やアルバート達は都会に住むことになっていて、
物語の主人公はローラ&アルマンゾ夫婦。
ウォルナットグローブの住人達は、変わらないけど。
このエピソードでは、チャールズが仕事の関係で久しぶりにウォルナットグローブを
訪れる。
アルバートは、医者になることを目指して、大学進学も決まっていた。
彼はチャールズと一緒に、懐かしい故郷に帰ってくる。
ところが、突然倒れ、不治の病と診断されてしまう。
残り少ない人生を、アルバートは母や弟、妹が待つ都会ではなく、
ウォルナットグローブですごくことを決意する。
時間を惜しむように、畑で働き、人々と交流するアルバート。
そして、大学からは奨学金を支給するという通知。
もう通うことができないのに。
はじめは、弟が死ぬということを受け入れられずにいたローラだったけど、
最後に、彼女はアルバートと共に、山に登る。
ふたりの思い出を作るために。

このドラマはね〜、ホントにいつも泣かされます。
子供の頃に初めて見た海外のドラマだった。
外国の家庭ってこんな風なんだ〜、ってすごく新鮮で楽しかった。
でも、世の中には不公平なことがたくさんあるんだってことも教えられた。
チャールズがどんなに努力をしても、畑の作物が全滅してしまったり、
せっかく生まれた赤ちゃんが死んでしまったり。

きっといつまでも忘れられない、すばらしい作品だと思う。
放送は、あと2回で終わり。
見ればきっとまた、大泣きしてしまうだろうな〜。


















春風亭小朝・林家こぶ平のおもしろ寄せ
こぶ平の落語は初めてなんだよね。
テレビのバラエティーなんかで見ていると、ちょっと頼りないカンジだけど
なかなかどうして。
前座は林家たけ平で「転失気(てんしき)」。おならのことだそうで。
ま、若いな、と。これからが楽しみなカンジでした。
まずはこぶ平が「松阪牛」。これは、オリジナルですね。
お母さんと二人で銀座の料理屋に行き、松阪牛を食べるというお話。
もう、情景が目に浮かぶようでおかしかった。
次に小朝の「片棒」。
古典を現代風にアレンジしてました。
一代で身代を築き上げた父が、3人の息子たちに、自分の葬式を
どのようにするか尋ねるお話。
休憩を挟んで、小朝の「ちりとてちん」。
これも有名な古典。
食通を気取る知ったかぶりな男を、ご隠居こらしめようとするお話。
もう、腐った豆腐のにおいがしてきそうなくらい。
思わず、さすが! とうなってしまいましたね。
で、トリがこぶ平の「ねずみ」。
結構長い噺ですけど、これを聞いて「こぶ平ちゃんもやるじゃん」と
思いました。
小朝はホント、さすがに上手で、よくあんなに口が回るよね、
と感心してしまい、こぶ平も、小朝に比べりゃまだまだって
カンジだけど、それでもおもしろかったよ。
専門家じゃないし、おもしろくて思い切り笑えれば、ワタシは満足。
そういう意味で、年明け一番のイベントとしては、最高だったんじゃ
ないでしょうか。
笑う門には福来たる、ってね。
                          (2004.1月 ティアラこうとう)


















プレイステーション2 キングダム・ハーツ
あんまりゲームはやらないんですけど。(といいながら、ハードはちゃんと持っている・・・)
だけど、やっぱり、大好きなドナルド・ダックとグーフィーが活躍すると聞いたら、
手を出さずにはいられませんでした。
小さな島で、見知らぬ世界を夢見るソラ、リク、カイリ。
平和な島が、ある日突然「闇」に襲われてしまう。
一方、ドナルドとグーフィーは、「闇」から世界をすくうために旅立った「王様」を
探す旅に出る。
ふたりに出会ったソラは、行方不明になったリクとカイリを探すため、「キーブレード」を手に
世界を駆けめぐる。

ディズニー映画の世界を舞台に、ソラ、ドナルド、グーフィーがディズニー歴代のヴィランズと
戦って、世界を救うわけですね。
ゲーム歴の浅いワタシですので、他の作品と比べてどうこうは言えないんだけど、
結構楽しみました。
ただ、それぞれの舞台でいろいろなキャラクターが、3人に協力してくれるんだけど、
3人だけでもバトル出来ちゃうこともあって、それはもったいなかったかも。
ストーリー的にはちょっと強引なところもあった気がするけど、細かいことを気にせずに
悪者を退治して、ストレスを発散しました。
コントローラーを握りしめながら、うるうるしてしまうことも数度・・・。
ソラがどんどんレベルアップしていくのは、なんだか我が子の成長を見守っているようで
うれしいのでした。
それから、ドナルドとグーフィーがますます好きになっちゃいました。

それにしても、「王様」は、やっぱり出演料が高いんでしょうかね?
シルエットだけのご出演でした・・・。
                                            (2002.5月)




















御家人斬九郎 最終章 「最後の死闘」
大好きな時代劇「御家人斬九郎」がとうとう終わってしまった。
時代は幕末。諸外国から開国を迫られていた頃、他家へ養子に行った
斬九郎の兄が、藩の公金を着服し、その責めを追って切腹したと知らせがあった。
まじめで、曲がったことが嫌いだった兄。その死の真相を探るうち、
斬九郎は、兄が謀略に巻き込まれて殺されたことを知る。
兄の名誉のため、斬九郎は命がけで戦いを始めるのだった。

いやはや、もう、ボロ泣き。
今回は、主演の渡辺謙が自ら監督をつとめた。
まるで劇場版。独特なカメラアングルや、間の取り方は、斬九郎シリーズの
集大成という感じだった。
武士を捨て、死をも覚悟して戦いに向かう斬九郎と、彼を取り巻く人々との
絆の深さには、胸を打たれた。
ずっとかなわずにいた、芸者・蔦吉との恋。
別れ際に、「梅が咲いたら、そん時は・・・」と斬九郎は呟いた。
いやぁ、もう、かっちょよくてシビレたね〜。

はじめから、謙さんは「斬九郎は、これでおしまい」と決めていた。
本人と斬九郎との年齢のこともあるし。
それでも、斬九郎を愛するワタシは、もしかして、もしかして、またやってくれたり
しないかな〜、という、あわ〜い期待を持っていた。
でも、あのラストは・・・。とどめを刺されたカンジだった。
きっとあの終わり方には、賛否両論あろうかと思う。ワタシも複雑な思い。
でも、とにかく、斬九郎はこれで見納めということだけは確かね。

こんなにはまってしまった時代劇は、子供の頃に見ていた「大江戸捜査網」
以来かもしれない。
7年間、途中には謙さんの病気による中断もあったけど、たくさんシビレさせて
もらった。
イキで、かっちょよくて、でも、母上の前ではやんちゃ坊主のような斬九郎に
もう会えないのかと思うと、ホントに寂しい。
しばらくは、ビデオを見返す日々が続きそうだ。
                               (2002.2.26 フジテレビ)


















阿修羅城の瞳
劇団☆新感線プロデュース。主演は市川染五郎クンでした。
そのせいか、いつにもまして歌舞伎を意識した演出だったでしょうか。
ヘビメタとハデハデの立ち回りはいつもの通り、かっちょよかったです。
そして、なんといっても今回は、染五郎クン。
いやもう、ホントに、シビレました。すんごいかっちょよかった。
立ち姿も美しいし、立ち回りもさすが、ってカンジの身のこなし。
歌舞伎にはほとんど縁のないワタシなので、彼の舞台は初めてだけど、
ホントにホントにかっちょよくって、ほれてしまうです。

そして渡辺いっけい氏の祓刀斎も、はじけていて、とても楽しかった。
それから、江波杏子さんが他の人たちと一緒に、おバカな踊りを踊っていて、
なんだか笑えてしまったのでした。
ただねー、ヒロインをやった富田靖子ちゃんがね・・・。
声をからしながらもすごく一生懸命で、それはよくわかったんだけど、
阿修羅としては、ちょっと「妖しい」カンジがしなかったかなぁ。
少し残念でした。

新橋演舞場で新感線。なんだかすごい組み合わせ。しかも染五郎クンが
出ているということもあってか、なんだかフシギな客層でした。
オープニングにヘビメタがかかったとき、思わず、前の方の列に座っていた
おばさんたちの様子をうかがってしまいました。(^^;)

それにしても、正味約3時間半のこの芝居を、昼夜2回公演するあたり、
命知らずな奴ら、と思ってしまったのでした。(^^;)
心配していたとおり、みなさん、声がかれてしまっていて、見ているワタシの
ほうが咳払いをしたくなっちゃいました。
                           (2000.8.20 新橋演舞場)


















キレイ 神様と待ち合わせした女
ミュージカルでした。
民族戦争が続く架空の国「日本」。そこではダイズ兵という、戦力にも食料にも
なるという人工の兵士が活躍していた。というか、重宝していた。
そんなダイズ兵の死体を集めてリサイクルをしている一家の前に、「ケガレ」という
記憶をなくした少女が現れる。
「ケガレ」の過去と現在と未来が錯綜する中で、次第に明らかになるケガレの
失われた記憶の中にある真実。
ケガレ役の奥菜恵さん、純粋で無邪気ですごくよかった。
ま、一応ミュージカルということなので、楽しい歌やダンスが盛りだくさん。
たくさん笑わせて頂きました。
ただ、盛りだくさんすぎて、欲張りすぎ? ちょっとストーリーがピンボケのような
気がしてしまいました。
なんといっても、3時間を超える長い作品。もうちょっと絞って、スリムにしたら
もっと感動的だったかも。
もう一人の「ケガレ」役の南果歩さんは、不思議な雰囲気をたたえつつ、やっぱり
キレイなのでした。
                           (2000.6.17 シアターコクーン)

























NODA MAP第8回公演 カノン
平安の頃、天麩羅判官(野田秀樹)に仕える愚直な牢番・太郎(唐沢寿明)は、
牢内に捕らえられていた盗賊団の頭・沙金(鈴木京香)に惹かれ、彼女の脱獄を
手助けしてしまう。そして、そこから太郎の人生は狂っていくのでした。
いつもながらに、言葉遊びは楽しかったけれど、相変わらずのせりふの多さで、
脳ミソが疲れてしまいました。(^^;)
ストーリーも、浅間山荘事件とか「理由なき反抗」とかが織り込まれてるな〜って
いうのはわかったんだけど、やっぱ、むずかしかった。
ワタシ的には、お嬢様なイメージが強かった鈴木京香だったけれど、見事にそれを
うち破ってくれました。
次々に男を手玉に取り、ほしいものを手に入れようとするしたたかな姿が、とても
りりしく、美しく、かっちょよいのでした。
そしてまた、いつもながら、シンプルな舞台装置と、衣装がよかったです。
                           (2000.4.29 シアターコクーン)






























明治座2月公演 妻たちの鹿鳴館
出演は、若尾文子、愛川欽也、淡島千景、松村雄基、坂口良子、などなど。
初めての明治座でした。特に興味があったわけではなかったんだけど、ちょっと
チケットが手に入ったので。
伊藤博文の妻うめを中心に、激動の時代を生きる女性たちの姿を描く、という感じ
でしょうか。
舞台装置がとても立派で、そのせいか暗転が非常に多く、しかも長いんです。
場面転換の都度、見ているワタシたちは、現実に引き戻されてしまい、お芝居の
世界に入り込むことができませんでした。
普段、シンプルな舞台でテンポの早いものばかりを見慣れているせいか、話が
もたついていたような気がしてしまいました。
ストーリーも、どんでん返しがあるわけでもなく、淡々としていました。
松村氏は、りりしくてかっちょよかったけれど。
ま、向学のため、ということで。
                                 (2000.2.17 明治座)




























ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ
ちょっと感想を言葉にしにくい作品だったかも知れません。
古田新太&生瀬勝久でした。
シェークスピアのハムレットの中にほんのちびっとだけ登場するふたりの物語。
誰からも注目されることのないふたりも、本当はいろんなことを考えていたり
するのね。
大阪弁でのふたりのやりとりがとても楽しく、たくさん笑わせてもらったけれど、
それは話の本筋にはあんまり関係のないところばかりだったかも。
ハムレットのストーリーが進んでいく中で、周囲に振り回されて最後には死んで
しまうふたりがちょっとさびしく、でもきっと人生って、そんなもんなんだよなー、
なんて考えてしまいました。
                           (2000.2.13 シアターコクーン)

































春風亭小朝 新春爆笑独演会
久々の小朝でした。やっぱり小朝は上手で、楽しくてたくさん笑わせて頂きました。
「夢八」ともういっこ、タイトル忘れちゃった。親子二代の彫刻名人のお話。
「夢八」をやっている小朝さんは、とっても楽しそうでした。
そのほかの登場は、前座に春風亭アリス。女性の落語家さんを見るのは初めて。
小朝のお弟子さんだけあって、小気味よい話し方ですごく聞きやすかったです。
それから中入りの後は、春風亭勢朝。芸能界のウラ話など、楽しいお話満載で、
とっても楽しかった。
たくさん笑って、ハッピーな気持ちにさせていただきました。
                                (2000.1.7 ティアラこうとう)

































NODA MAP公演 パンドラの鐘
古代と現代というふたつの時間が錯綜するお話で、単純明快なお話が好きなワタシには
ちょっと難しかったのでしょうか。
長崎で古代の遺跡が発掘されて、そこで巨大な鐘がみつかる。その鐘をめぐって、
古代と現代でそれぞれの物語が進んでいき、やがてそれが絡み合っていく。
古代の王女ヒメ女と青年ミズヲの悲しい恋のお話のウラに、実は現代の戦争につながるものが
あって、ラストに近付くに連れ、その鐘のもう一つの姿が明らかになって行くわけです。
シンプルな舞台装置が美しく、紙が効果的に使われていてよかった。
ヒメ女役の天海祐希さんがとてもキュートに感じられました。それから、ミズヲ役の堤真一氏も
テレビで見る彼とは全く違った雰囲気で、すごく好きでした。

世田谷パブリックシアターは初めてだったけれど、席がよかったせいもあるけど、とても
見やすい劇場だったと思いました。
                            (1999.12.4 世田谷パブリックシアター)




























草g剛・初めての旅 〜見知らぬ人とナゼカ京都〜
プライベートで旅行をしたことがないSMAPの草gくんが、写真家の西川治氏と
京都への旅に出る。
25歳と60歳という年の差もあるし、京都へ向かう深夜バスの中では会話を続けるのにも
苦労し、ただひたすらビールを飲み続けるふたりなのだった。
はじめはぎこちなかったふたりも、将棋を通してなんとなく意志の疎通ができるようになってくる。
最後の日、西川氏は仕事の関係で夜を待たずに東京へ帰らなくてはならない。
それを言い出せなくて困っている西川氏と、それを聞いてちょっと怒ってしまう草gくん。
いつのまにか2人の間には不思議な絆が芽生えていたのだろう。
「もう行っちゃうの?」と西川氏を見送る寂しそうな草gくんと、「ごめんね」と本当に
申し訳なさそうにタクシーに乗る西川氏に、なぜか泣けてしまった。

なんか旅したいなー、って思ってしまいました。
                                    (1999.9.20 フジテレビ)




























宝塚 宙組公演 「エクスカリバー」&「シトラスの風」
タカラヅカでございます。これは’98年宙(そら)組ができて初めての公演だったらしい。
「エクスカリバー」はアーサー王のずっと後の時代、悪い王様ヘンリーを倒すために戦う青年
ジェームスのお話。
捨て子だったジェームスは実は前王の子供で、最後にはヘンリーを倒して王位につく、と。
ジェームスは、宙組トップスター姿月あさと。彼、じゃなくて彼女がすごくよいのだった。
あとね、ジェームスと姫を取り合うライバルのクリストファーを演じた和央ようかも
なかなかでした。
「シトラスの風」はレビュー。こっちはあんまし興味がなかったのね。
とにかく、前に見た「エル・ドラド」のワルパ役でちょっと気になった姿月あさと。
彼、じゃなくて彼女は月組から組替えで宙組に移ってトップスターになったらしい。
歌がすごく上手です。
・・・ちょっとはまってしまったかも・・・
                                       (1999.7.2 NHK BS)

<その後のお話>
 姿月あさとさん、来年早々に退団してしまうそうです・・・。
 最初は寿退団と報道されましたけど、
 ホントはそう言うわけでもないらしい。いずれにしても、残念だわ。