群馬県高崎市吉井町入野碑の万葉歌碑
群馬県高崎市の吉井町にある入野碑を訪ねてきました(2010/5)。入野碑は小高い山(奥浅間山、おくぜんげんやま?)の頂上に、下の写真のように置かれています。
説明板によると、入野碑は、明治22年に合併により入野村ができたことを記念し建立されたもので、「入野」の名は、「多胡の入野」を詠った下の歌にちなむそうです。
我が恋は まさかも悲し 草枕 多胡の入野の おくもかなしも (万葉集)
くずの葉を 吹く夕風に うらふれて 多胡の入野に 鶉(うずら)鳴くなり (新続古今和歌集)
露深き 多胡の入野の 草枕 ぬるとも今宵 またや結ばん (夫木(ふぼく)和歌抄)
歌碑は、下の写真です。上の三首が刻まれています。
歌
吾(あ)が恋は 現在(まさか)もかなし 草枕 多胡(たご)の入野(いりの)の 奥(おく)もかなしも (巻14-3403) ← 歌をクリックすると注釈へジャンプします。
(大意) (多胡の嶺に寄せ綱をかけて引き寄せるように)あの娘を靡かせようとしてもそ知らぬ顔をしている。その美しい顔で。
所在地
群馬県高崎市吉井町黒熊 浅間神社裏の山頂
行き方
私は車で行きました。上信越自動車道路の藤岡ICから国道13号線を3km程南下し、国道254号線を西へ3km進み高崎市に入った直ぐの辺りに、入野碑の案内があります。そこで、左折し細い道を南へ800mほど行くと上信越自動車道があり、それをくぐったところが入野碑と浅間神社の上り口(下の地図のマークのところ)です。入野碑は、階段、坂道を5〜10分ほど上ったところです。