茨城県下妻市糸繰川寿久橋の万葉歌碑
茨城県の下妻市の糸繰川に架かる寿久橋の排水機場の万葉歌碑を訪ねてきました(2019/4)。
下の写真です。
この碑には、「新治(にひばり)の 鳥羽(とば)の淡海(あふみ)も 秋風に 白波立ちぬ 筑波嶺(つくはね)に 登りて見れば」と彫られています。この歌は、万葉集の巻9−1757の部分です。歌全体を下に示します。
歌
草枕(くさまくら) 旅の憂(うれ)へを 慰(なぐさ)もる こともありやと 筑波嶺(つくはね)に 登りて見れば 尾花(おばな)散る 師付(しづく)の田居(たゐ)に 雁(かり)がねも 寒く来(き)鳴きぬ 新治(にひばり)の 鳥羽(とば)の淡海(あふみ)も 秋風に 白波立ちぬ 筑波嶺(つくはね)の よけくを見れば 長き日(け)に 思ひ積み来(こ)し 憂(うれ)へはやみぬ (巻9-1757) ← 歌をクリックすると注釈へジャンプします。
(大意) 草枕の旅の憂いを慰めてくれるかと、筑波嶺に登りって見ると、ススキの穂が散る師付の田居を雁が来て寒々と鳴いていた。新治の鳥羽の湖も、秋風に白波が立っていた。筑波嶺のよい景色を見ていたら、長い日々思い悩み重ねてきた憂いが止んでいた。
所在地
茨城県下妻市の糸繰川の寿久橋の排水機場
下の地図のマークのところです。