ちゃーちゃん
<観劇日記 in LONDON〜ブレンへの道のり>


ついに、念願叶って、生ブレンダンの舞台を御覧になったちゃーちゃん!
紆余曲折を経て、熱い想いで見つめたブレンダンの一挙手一投足を、
独特の語調で力強く語ってくれます!
ロンドンのウエストエンド、Lyric Theatreでの貴重な体験・・・
皆さんで分かち合いましょう〜!

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感激の観劇レポート行きます!私はあくまでミーハーの視点(日記風)で。

 いよいよ当日。チケットを受け取りに行くと、何と手違いがあったらしく送ったはずのチケットが届いていないと言う。代わりに受け取ったのはファックス用紙のコピー一枚。これがあれば絶対入れると言われるが何だか不安だ。チケットの写真を撮っておきたかったのに残念…。

夕方になると一旦ホテルへ戻りシャワーを浴びる。身を清めてブレンダンに逢うのだ!!
全然準備が出来てなかったプレゼントの仕上げ。添えるカードはやはり和風で。サンプルも辞書も持ってくるのを忘れてしまった為、何とか自力で英文を考えて書く。文法にもスペルにも全く自信が無いが、とりあえず自己満足は得た。
バタバタしている間に時間がやってきた。

いざ出発。もうこの頃から心拍数が上がっている。外はかなり寒い。
劇場に到着したのが15分前!劇場の入り口はとても狭い。開演前なので人がひしめいている感じ。例のファックス用紙のコピーを窓口に出すと「これ何だ?」と言うような反応。別の窓口に行くように言っているらしい。そちらに行くと早口で何か言われるがさっぱり解らない。結局名前の確認だった様でチケットの代理を渡してもらえる。これまたコピーだ(T_T)。

続いてパンフ購入にチャレンジ。しかし数字が通じない。トホホ・・終いには「one、two、three・・・」と数えてみせる始末。「オオー」と驚かれつつも無事買える。
そして入場。四畳半くらいのスペースがあり、クロークがあって、すぐそれぞれのフロアへの通路がある(ちなみに外の路上側にも入り口がある)。日本の大劇場みたいに通路が見渡せるような広々とした造りではなく、ちょっと見には迷路の入り口のようだ。

プレゼントをどうしようかと迷うが、切符を切ったお姉さんがとても善い感じだったので相談してみた。裏口があるからそこで渡すようにと教えてくれる。急いでそこまで行くと「LYRIC stagedoor」の表示が!昼間さがしても判らなかったのに。
劇場のお兄さんと言った感じの人が居たので、ブレンダンに渡して欲しいというと快く引き受けてくれた。ほっとすると同時にウキウキしてくる。外に出て写真を撮って(隣のバーのお兄さんに怒鳴られるが)また急いで会場に戻る。念のためにさっきのお姉さんのところを通って入場。にっこり笑ってくれたので私もにっこり笑ってお礼を言った。

いよいよ五分前だ。ステージ前の幕がスルスルと音も無く上がっていっている。
あぁ、もう時間が無い、急いで、急いで!
いよいよ一階席に入る。思ったよりずっとずっと狭い。舞台は本当にすぐ側だ。最前列は膝が舞台にくっつきそうだ。私の席は七列目のやや左寄り。一階席はほぼ満席だ。それに思ったよりずっと客の年齢層は高い。見上げてみたが二階、三階席は(向こうが立ち上がってない限り)下からは見えない。アフトンは来ていないのかしら。生アフトン見たかったのに…。
舞台は薄いグレーがかった水色と白が基調のようだ。

ベルが鳴っていよいよ開演だ。いきなりドアが開いてマギーが駆け込んでくる。
バスルームに向かって怒鳴り散らしている。
あぁ、あそこにブレンダンが控えているのだ!ドキドキ☆
と、バスルームから声が答える。彼の声のようには聞こえないが。
マギーはまだひとしきり文句を並べ立てている。
そちらに気を取られていると、バスルームのドアが開いて白いトランクス姿のブレンダンが!会場から声にならないどよめきが。すぐに静まる。
ちょっと跳ねる様にして移動。ベットに座って顔をしかめている。足が痛むのね・・。
足首のギプスだけかと思っていたら、ちゃんと膝に大きな擦り傷が。そのまま脛にも赤い傷がある。うまくメイクしてるのね、と感心。
自分で膝の傷を消毒してガーゼを当てるが、何とも雑で斜めになってしまっている。
あぁ、ブレンたら私がフーフーしてあげるのに!なんてことを思いつつ見とれる。
と、松葉杖を片手に立ち上がり、お酒のグラスを持って左手の寝椅子の方へ移動していく。もちろん目の前を通って、だ。

ブレンはエリオット・リチャーズ(注:「悪いことしましョ!」での役名)の時よりずっとスリムになっている。痩せてはいないが、太っても居ない。
少しお腹がぷっくりしていないことも無いが(跳ねた時ちょっとぷるんと揺れたかな^^;)、
全然気にならない。酒に溺れている元スポーツマンという役柄にはピッタリ。
生の胸毛もギャラン〇〇も見えちゃうが、色がとっても白いせいだろう。
すね毛は薄く私好み♪♪♪長い足は筋肉の付いたしっかりした美しさがある。
二の腕も同様だ。
それから顔。綺麗な顔・・美しく、小さい。
全く「端正」という言葉はこの人の為にあるようなものだ。
クラッシックな髪型が良く似合っている。来日した時の自然な感じに近い。
いかにも柔らかそうで、前髪の立ち上がりのくるんとしたとこが可愛らしく、
何だか実際よりも若々しい感じ。

寝椅子のとこに移動したら、ちょっと褪せた感じの濃紺の柔らかそうなガウンを羽織る。
胸ははだけたままで、足なども出したままだが、腰の辺りにはガウンを巻き付けてしまう。
あぁ、もったいない!(笑)

以後は倦怠い感じで寝椅子にもたれ、所在なげに窓の外を見るとも無く眺めている。
つまり客席を、だ。確かに眺めている!だって何回も目が合うんだもの!!
チケット購入の時ちょっと左寄りと聞いて残念に思っていたが、返って美味しい席だった。
ブレンは寝椅子とお酒のキャビネットとベットの三点をぐるぐる動き回るものの、主として寝椅子に居ることが多いから、ホントにお得なのだ(これからチケット購入の人は左側をお勧めします!)。
ファンでない連れでさえ「何度も目が合った」と言い張る始末だから、ファンの私が何をか言わんや、だ。あまりに目が合うので、何か合図をしたくて堪らない。
しかし演技の邪魔になってはいけないのでじっと我慢だ。

マギーはまだスリップ姿でブリックをなじったり、機嫌を取ったり喋り続けている。
比較すると、(映画の)リズ・テイラーのマギーよりエネルギッシュで蓮っ葉な感じだ。
イライラしてもどかしい感じが良く出ている。
残念ながらセリフは全然解らない。早すぎるし、複雑なのだ。
私の初級レベルの語彙を完全に越えてしまっている。
考えてみれば最初のシーンからアクセル全開で高いテンションを保つなんて大変なことだ。すごいわ、フランシス!

セリフの点で言えばまだブレンの方が解る。
なぜなら上の空で気の無い返事しかしないので、いつも短いのだ。助かる…(笑)。
ブレンの生声はちょっとくぐもった感じ。囁き声ではないが通る声ではない。
でもスキッパーのことを言われて怒り出すところではビックリするほど大声が出る。
中でも二幕でビッグダディとやりあって酒に溺れる理由を問いただされた時の「Disgust!」というところではびりびりと屋根に響くような大声だ。
まるで何か大型動物の吠えるような。
ブリックは傷つき苦しんでいて誰も寄せ付けない動物のようなものだが。
響くといえば指笛を吹く場面があるが、すごく大きな音がする。耳に刺さりそうなくらい。

第一幕途中、ブリックはバスルームに逃げ込む。
しばらくビッグママとマギーのやり取りが続く。
この間と最初の短い部分とを除いてブレンは出ずっぱり。
酒を飲みっぱなしだ。中味は何ナノだろう。体が欲してない時にあんなに飲まねばならないなんて苦しいだろう。それとも役に没頭していれば感じないのだろうか。
ブレンの根性を見た気がした。

ビッグママが出ていくと再び登場。
グレーの光沢あるシルクのパジャマだが、銀鼠色というやつだろう。
中にはランニングを着ている。ゆったりしていて着やすそうだ。
マギーもドレスを着る。左身頃が藤色、右身頃がパープルでオーガンジーのような薄手の素材。互いに重なる部分があって色のグラデーションとゆったりしたスカートのドレープとがとても美しい。シンプルだがとても女らしいドレスだ。

ビッグママは「ブリジット・ジョーンズの日記」でブリジットのママをやっていた人だ。
映画の中ではなかなかスリムでオシャレなママだったが、ここではわざと原作に合わせて太って見える様なドレスを着ている。凄い巨乳だ。ブリジットも顔負けである。
義姉のメイは映画では宇宙人みたいな顔だったが、なかなか綺麗な人だ。
でも妊娠を凄く強調した衣装で登場と同時に笑いを取る。

そんなこんなの内に第一幕終了。あっという間の一時間だ。
舞台が暗転すると独りで歩けないはずのブレンもさささっと袖に引っ込む。
その「さささっ」ぷりがちょっと可笑しい。

幕間は10分くらいかな。別に放送なども無い。
途中ですごく暑くなってきていたので、今の内に上着を脱いで半袖になっておく。
皆トイレに行ったり、下の狭いバーで飲み物を飲んだりしている。
テーブルも少しあるが、皆談笑しながら立ったまま飲んでいる。
座席での飲食は基本的に禁止のようだが、このバーで買ったものは多少大目に見られている様子。ただし幕間だけ。アイスクリーム以外の食べ物は売ってない様だ。
もちろん自販機なんていう無粋なものもない。
劇場のお兄ちゃんがパンフを持ってウロウロしているので、フロア内でも買えるようだ。
ちなみにあちらの方はゴミのポイ捨ては平気なようで街中も実に汚いが、この休憩中も実に色んな物が床に落ちている。
買ったパンフも床に散らばり、中には踏んづけている人も居て「おっさん、ブレンの顔踏むなー!いらんのならよこせーっ!!」って感じ。
しかし帰り際にはちゃっかり持って帰っているようで、落ちてないんだなぁ、コレが。


P2へ続く・・・)





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