被爆61周年の今日、私たちは、広島平和記念公園の被爆アオギリの前に集いました。
あの日、原爆で傷つき倒れながらもいち早く芽を出し、立ち直った被爆アオギリは、
広島市民の希望の緑でした。被爆者のみなさんも、そのいのちの輝きに励まされたと言います。
そのことを証言し続けてこられた被爆者の沼田鈴子さんもお迎えしています。
その後花を咲かせ、実をつけ、二世を生むように回復したアオギリ。今、そこから生まれた
二世が、被爆アオギリ二世として日本の国内はもとより海外十数カ国へ移植されています。
しかし、その正確な本数は、把握されていなく、その後元気に成長しているかどうかもつま
びらかでない例もあります。
被爆アオギリ二世を「非核・平和の象徴」としてさらに広めたいと願っている私たちはここに
集い、今後の行動などを確認しました。
1 もっともっと被爆アオギリ二世を国内外の各地へ広めたい。
2 すでに広められた二世たちの現状を把握したい。態勢が整ったらホームページに日本および
世界に飛躍しているアオギリ二世の実態マップを作成したい。
3 あちこちで元気に育っている二世たちの姿を写真や絵にして、ここ広島平和公園のおかあさん
アオギリに示し、安心させてあげたい。
4 直接被爆したアオギリが、元気で長生きできるように専門家の技術で保護をしていきたい。
5 被爆アオギリをテーマにした創作物の収集、調査を始めたい。
6 こうした活動を通じてアオギリのサポート体制を作り、「被爆アオギリサミットの集い」を
毎年恒例の行事にし、「アオギリの心」を世界へ発信したい。
「非核・平和」を望む多くのかたがたに訴えます。どうか、わたしどもの計画にご賛同を戴き、
ご支援たまわりますようお願いします。
右、宣言します。
2006年8月6日
被爆61周年被爆アオギリサミットのつどい 参加者一同