WEB KAMISHIBAI


時のオカリナのサイドストーリーとして
描いた物です







いつくしの森(4)


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全ては

幻のようにかき消え

後には樹木だけが残こり

…………









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迷いの森の奥深く

ここは

時間さえ迷うのだろうか








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ふれると

不思議な なつかしさが

伝わってくる








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そこは

深い慈しみに満ちた森



いつくしの森 end





あとがき

 このゲームで遊んだことの無い方には、不親切極まりない作品です。
ですがせっかく此処までいらしたのですから、もう少しおつき合い下さい。

 
時のオカリナというゲームは、エピソードの合間に想像を膨らませられる
余地がたいへん多くありまして、このお話も実際にゲーム攻略中に私が感
じた部分をベースにしています。

 迷いの森に入った人はみな
スタルフォスになる、子供はスタルキッドに変
化してしまう。ゲーム中ではあえてさらりと表記していますが、とても残酷で
哀しい物語です。

 主人公のリンクは時の勇者です。彼が二つの時代を行き来できるのは、
彼の出自によるところがあってこそでした。しかし彼は自分を
コキリ族と信じ
コキリ森に育てられました。自分が何者であるか指し示す印を自覚しつつ、
揺れ動いていたのでは?…と私なりに想像をたくましくしたものです。

 そのことを考えると、ラストでのゼルダ姫の言葉は象徴的です。
「いるべき場所で、あるべき姿で」

 自分が何者であるかを知ると言うことは、何をすべきかを知ることにも繋が
っていきます。心残りなく次のダンジョンに向かって欲しかったので、彼に安ら
げる場所をつくってあげたいとも思いました。

 また、おさなごをのこして逝ってしまった彼の母親が、
スタルフォスになって
しまうのでは哀れすぎると思い、SFC版のストーリーにある
「人が木に変化す
る」
というエピソードを使わせてもらいました。

 森の一部となり我が子の成長を感じる事ができるようにと…そうだったらい
いなという想いもこめて。

 ラストシーンで、一面に咲く花は彼岸花です。ハイラルに咲いているかどうか
はわかりませんが、ラストは花がいっぱい咲いている絵がいいなと思ったのと
名前から選んでみました。

 最後までおつき合い下さってありがとうございます。

 メールフォーム

2000年3月30日 作者 記

お礼にかえて

 いつくしの森を発表後、感想のメールを何通か頂きました。
作者の意図するところが、ご覧になった方に伝わっているという事は
何にもまして、嬉しくありがたいことです。
あたたかいおたよりをどうもありがとうございました。
今後のはげみにしたいと思います。
この場をかりてお礼にかえさせていただきます。

2000年4月5日 作者

あとがきの後書き