妊娠中の体重管理1 | ||||||||||||
<Q, 妊娠中はなぜ太りやすくなるの?> A,赤ちゃんに糖質を送り、代わりに脂肪を蓄えるからです。 妊娠すると赤ちゃんを育てるためにママの体には大きな変化が起こります。それまでママがエネルギー源としていた糖質はお腹の赤ちゃんにとってもっとも必要なエネルギー源です。そのため胎盤から分泌されるホルモンの作用によって、ママの体の糖質をお腹の赤ちゃんに優先的に供給されるようになるのです。 そうするとママの体はエネルギー不足になってしまうので、代わりに脂肪を主なエネルギーとして利用するようになります。胎盤からのホルモンの作用によって、妊娠初期から中期にかけて、体に脂肪をどんどん取り込み蓄えていきます。 A,妊婦さんの体は水太り。それが健康な状態。 妊娠すると自然に水分を欲するようになます。妊娠中の体の水分量は妊娠前の20〜30%増加します。循環血液量は40〜50%も増えます。ですからママの体は水太り状態です。でもこれは健康な状態なのです。 循環血液量が増えると、血液は薄まった水血症という状態になります。これによって血液がさらさらになり循環もよくなり胎盤の中の細かい血管にも十分血液がいきわたるようになり、赤ちゃんにスムーズに栄養や酸素が送られるようになるのです。 体内に水分が多くなると当然むくみも出やすくなります。むくみは血管内の余分な水分が血管外にたまった状態で、体の自然な防衛反応です。妊娠中のママの体は大きくなる子宮に血管が圧迫されることによってもむくみがおきやすい状態にあります。でも、多少のむくみがあっても、血圧が正常で蛋白尿もなければ、心配はありません。 妊娠中の体は水分が必要です。たとえむくみがあっても、水分を制限しないようにしましょう。胎盤に十分な血液が送られないと、胎盤の機能も落ちてしまったり、お腹の赤ちゃんに十分な栄養や酸素がいきわたらなくて、苦しい思いをするかも知れません。勝手な水分制限はやめましょう。 <Q,体重コントロールはどうしたらいいの?> A,体重管理の目的は安産。体重の数値より食生活の見直しを! 太りすぎると産道にも脂肪が付いてお産に時間がかかり難産になる可能性も高くなります。さらに過剰な体重増加は妊娠中毒症や妊娠性の糖尿病を発症する確立も高くなります。
しかし体重管理は10ヶ月の帳尻が合えばいいということではありませんし、検診前に1食抜いて1週間の体重増加が500g以内に収まったからいいと言うものでもありません。食事に十分気を配り、散歩などの適度な運動を習慣にし、きちんと生活していても体重が20s近く増えてしまう人もいます。体重の数値ではなく赤ちゃんと自分の体のために食生活を見直して見ましょう。
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