高 知 県
≪仁淀川地域≫
土佐市、吾川郡〔いの町、仁淀川町〕、高岡郡〔佐川町、越知町、日高村〕
住所 | 神社名 | 祭礼日 | 内容 | 備考 | |
≪土佐市≫ 高岡町 北原:北地、甲原(かんばら)、谷地 高石:中島、用石(もちいし)、塚地 蓮池(はすいけ) 波介:波介(はげ)、出間、岩戸 戸波:戸波(へわ)、家俊、鷹ノ巣、市野々、永野、積善寺、宮ノ内、鴨地、浅井、太郎丸 宇佐:宇佐、福島、井ノ尻、渭浜、竜 新居(にい) |
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高岡町甲446 | 伊気神社 | ? | ― | ||
甲原238 | 松尾八幡宮 | ? | ― | : | |
用石字野尻446 | 高石神社 | ? | ― | ||
波介5358 | 若一王子宮 | 8/29 | 神輿 | 修復は鰍謔閧ィか(宿毛市)。 | |
太刀踊り | |||||
岩戸899 | 天神宮 | ? | ― | ||
市野々1627 | 天満宮 | 旧9/15 | 神踊り | ||
永野940 | 天神宮 | ? | ― | ||
浅井1176 | 大元神社 | ? | ― | ||
太郎丸91 | 琴弾八幡宮 | ? | ― | ||
宇佐町宇佐932 | 宇佐八幡宮 | 10/3土日 | 例祭 | ||
蓮池1947−ロ | 西ノ宮八幡宮 | 10/31 | 太刀踊り |
県指定無形民俗文化財 |
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井尻 | 丹生神社 | ? | ― | ||
宇佐町渭浜264 | 厳島神社 | ? | ― | ||
宇佐町竜600 | 白山神社 | ? | ― | ||
新居665 | 新居神社 | ? | ― | ||
【土佐市大綱まつり】 8/3土曜、県道土佐伊野線(高岡町乙周辺)で開催。2019年で42回を数える。主催は土佐市大綱まつり実行委員会。 土佐藩の家老であった野中兼山が農業用の水路を建設する際、人々の士気を高めるために綱引きを行ったことが始まりと言われている。 全長70m、重さ約1.2トン、胴回り最大で1.8mもある地場産品の不織布で出来た純白の大綱を、力自慢の男達が南北に分かれて引き合う豪快な祭り。 現在では大綱太鼓の演奏やバス引き、チーム対抗戦綱引き、南北大綱引きなど様々な綱引きを見ることが出来る。 また鳴子おどり、投げ餅などもあることがある。 |
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≪吾川郡≫ | |||||
いの町 平成16年(2004)10/1、吾川郡伊野町、吾北村+土佐郡本川村の合併で誕生。 |
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◎旧・吾川郡伊野町 伊野:伊野、槇 八田 宇治:枝川、池ノ内 川内:鎌田、大内、波川(はかわ) 神谷:神谷、賀田、小野、鹿敷 三瀬:柳瀬、楠瀬、勝賀瀬 |
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大国町3093 | 椙本神社 (公式HPへ) |
旧1/22前の日曜 | 大国祭 | 大国主の舞、獅子舞 | |
11/23 | 神幸祭 | ||||
おなばれ=神幸祭のこと。子供神輿を先頭に獅子舞、乙女の舞や扇の舞、獅子舞、白装束の男衆、八角形漆塗神輿(国の重要文化財。現在は、複製を使用)の行列で、伊野の商店街を通り、仁淀川沿いの桜堤の御旅所で獅子舞、朝日舞、乙女の舞や雅楽の演奏が行われ、終了すると椙本神社まで戻る。 | |||||
八角形漆塗神輿=国の重要文化財。弘長3年(1263)制作。江戸時代に2度の修復有り。 | |||||
槇1074 | 神母(いげ)神社 | ? | ― | ||
枝川5858 | 八代八幡宮 | 11/5 | 農村歌舞伎 | ||
夜に神祭があり、地元衆らによる農村歌舞伎が奉納される。境内には社殿のほか国指定重要有形民俗文化財に指定されている八代の舞台がある。 | |||||
鎌田46 | 十二社神社 | ? | ― | ||
神谷755 | 天石門別安国玉主天神社 | 11/18 | 例祭 | ||
加田2396 | 神母神社 | ? | ― | ||
波川2062 | 蘇我神社・八幡宮 | 11/26 | 例祭 | ||
八田2459 | 若宮八幡宮 | 11/6 | 例祭 | ||
◎旧・吾川郡吾北村 小川(こがわ):東津賀才、西津賀才、樅ノ木山、新別、柳野 清水(きよみず):清水上分、清水下分 上八川:上八川甲・上八川乙・上八川丙 下八川:下八川、十田 |
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清水上分106 | 八坂神社 | 11/7 | 例祭 | ||
小川津賀谷 | 八所川内神社 | 11/23 | 津賀谷獅子舞休止 | 昭和41年復活するが、平成4年の育樹祭を最後に休止。過疎化のため難しい? | |
連行(上八川丙6197) | 若宮神社 | 3/2&7/2&12/2 | 巫女舞 | ||
上八川上分416 | 本神神社 | 7/上旬 | 例祭 | ||
土居(下八川丙24) | 春宮神社 | 11/15 | 例祭 | ||
下八川十田1249 | 氷室天満宮 | ? | ― | ||
◎旧・土佐郡本川村 ⇒寺川、桑瀬、中野川、戸中、長沢、大森、越裏門(えりもん)、葛原、高藪、足谷、脇ノ山 |
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寺川13 | 白髪神社 | 11/16 | 本川神楽 | ||
桑瀬41 | 桑瀬神社 | 12/2 | 本川神楽 | ||
中野川126 | 大森神社 | 12/1 | 本川神楽 | ||
長沢43 | 白髪神社 | 11/15 | 本川神楽 | ||
大森90 | 八幡宮 | 11/14 | 本川神楽 | ||
越裏門233 | 白髪神社 | 11/16 | 神輿保管 | 大森川ダム着工以前は担がれた | |
本川神楽 | |||||
葛原89 | 星神社 | 12/3 | 本川神楽 | ||
高藪136 | 地主神社 | 11/27 | 本川神楽 | ||
脇ノ山185 | 地主神社 | 11/30 | 本川神楽 | ||
休場(脇ノ山) | 地主神社 | 12/4 | 本川神楽休止 | ||
本川神楽=国指定重要無形民俗文化財。本川村史編纂の調査の過程で昭和59年に発見された「高橋鶴吉旧蔵資料」等により室町時代の大永3年(1523年)に伊勢山田から佐伯氏高橋四郎左衛門盛正によって伝えられていたことが判明している。 県内で唯一の「夜神楽」で、17演目から成り立つ。 平成のはじめ頃には例祭日に10の神社で奉納されていた本川神楽も、過疎化と高齢化の影響で徐々に減り、2017年は越裏門と長沢の二つの白髪神社での奉納だけであったと聞く。 |
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【消滅集落】 殿御舎=昭和48年廃村。営林署事業所閉鎖につき廃村。住人全員が関係者だった。最盛期の昭和37年(1962)には小学校児童36名中学校生徒10名の合計46名の児童がいる集落だった。 また元々は大森川沿いにわずかな住民がいたらしいが昭和34年(1959)に完成した大森川ダムの建設に伴って移転した。 |
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仁淀川町 平成17年(2005)8/1、吾川郡吾川村、池川町+高岡郡仁淀村の合併で誕生。 |
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◎旧・吾川郡吾川村 大崎:大崎、相能、宗津、引地〔崎ノ山・大平・名野川渡〕 名野川:下菜ノ川〔二ノ滝・中〕、奥菜ノ川〔長坂・津江〕、北川〔下北川〕、森山〔竹屋敷・峠ノ越・潰溜・大渡・北・大尾〕、鷲巣、橘 |
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宗津339 | 大山祇神社 | 12/10 | 名野川磐門神楽 | ||
名野川磐門神楽=国指定重要無形民俗文化財。落人・古式部の子孫・日浦小太夫が、伊勢の神宮で研鑽した神楽の技術を基礎に、神明に報いる礼儀作法を織り込んでこの地に最もふさわしい磐門神楽を創始したと伝えられている。注連の舞、四天の舞、弓の舞など14の演目がある。 | |||||
◎旧・吾川郡池川町 池川:池川、寄相、用居 富岡:狩山〔大平・日浦・楮原・見ノ越〕、安居〔居・吉ヶ成・成川・坪井川・宮ヶ平・大屋・入江谷・余能・川内谷〕 |
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土居乙907(下土居) | 池川神社 | 11/23 | 池川神楽 | ||
池川神楽=国指定重要無形民俗文化財。文禄2年(1593)の「神代神楽記」に土佐の神楽として最古のものと記されている。 土居川沿いの大野、用居、桧谷などの集落の秋祭りに奉納されていたが、過疎氏子数の減少により現在定期的に奉納されているのは池川の池川神社のみとなっている。 神々を迎える神儀に始まり、宮祓い、悪魔祓い、和卓、神迎え、二天、手草、児勤、天岩戸、四天、長刀、山主、将軍、王神立神儀、太鼓鎮めの14演目がある。 黒翁面の「児勤の舞」は土佐神楽の中でも池川神楽にのみ見られる特異な舞で、衣装も雅楽の冠り物である鳥兜を着用するなど優雅で華麗な趣がある。所要時間は約4時間。 |
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大屋 | 八所河内神社 | 12/8 | 安居神楽 | ||
宮ヶ平 | 熊野神社 | 12/12 | 安居神楽 | ||
安居神楽=国指定重要無形民俗文化財。1年ごとに八所河内神社(12月8日)と熊野神社(12月12日)で交代に行われる。 寛政2年(1790)の神楽本、天保9年(1838)の古面などが残っている。伝承では隣村吾川郡吾北村の岡林家から伝授を受け、大屋地区の岡林家がこれを伝え、神楽組は古くから大屋・宮ケ平集落で社職岡林家を中心に組織されていた。大正5年ごろ安居の神職安居宝定氏が伝授を受け、これらの舞人たちが保存伝承をしてきている。初祈り、幣舞、順の舞、悪魔払、神迎え、猿田彦、舞出し、二天、将軍弓、手草、和卓、長刀、山主、四天、鬼神、太鼓鎮の演目がある。 |
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川内谷5 | 八所川内神社 | ? | ― | ||
【鞍手の郷土芸能】 椿山の太鼓踊り=町指定無形文化財。8月3日に氏仏堂で、安徳幼帝の子守歌として、また平家の武将や公達の霊を慰める祭りとして、毎年古式通りに奉納され、数多くの伝説とともに、椿山集落の人々に受け継がれてきた。椿山太鼓踊りは、年に5回、若仏祭(8月4日)、虫供養(6月20日)、盆供養(8月14日)、先祖供養(9月5日)でも奉納される。 踊りは数人の男性の踊り手が輪になり、饅頭笠をかぶり、腹には大きな締め太鼓を乗せ、歌に合わせて、真っ白いカナバの房の付いた撥でリズムをとりながら、ゆっくりと輪になって巡るものですが、両手に持つバチの調子一つ狂うと踊れないというデリケ−トさを持っている踊りでもある。 踊りには、念仏踊り、あやの踊り、さんばれ、敦盛踊り。御所踊り などがある。 |
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【消滅集落】 広沢=開拓部落。吾北村との境界近くにあった。大正期開村?。昭和40年(1965)頃に消滅。 |
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◎旧・高岡郡仁淀村 長者:長者、泉、大植 別府:森、川渡、高瀬、別枝、大蕨 |
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別枝1335 | 秋葉神社 | 2/11(元・旧1/18) | 神幸祭 | 土佐三大まつりの一つと言われる | |
秋葉祭り=県指定無形民俗文化財。寛政6年(1794)より続く祭りで岩屋神社や旧関所番の市川家などに祀られていた火防せの神が、秋葉神社へ遷座したのが大祭の始まりと言われる。 例祭日は旧暦1月18日だったが、現在は2月11日(建国記念日)である。 初日(9日):御神体は岩屋神社で夜を過ごされる。 二日目(10日):桐箱に移された御神体が関所番市川家で夜を過ごされる。 三日目(11日)に市川家から秋葉神社に一日かけて還御。 11日は本村地区、霧之窪地区、沢渡地区の「三つの踊子地区」と神社側の「郷付き」の4団体が岩屋神社に集合し、神様を神輿に乗せ、岩屋神社(9:00〜9:30頃)、市川家(9:40〜10:30頃)、法泉寺(11:30〜13:00頃)、中越家(13:30〜14:00頃)とゆかりの地を巡りながら秋葉神社まで約3kmを行列をなして歩く。 |
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【大渡ダム(茶霧湖)】 昭和43年(1968)着工。昭和61年(1986)竣工。 水没戸数は吾川村53戸、仁淀村37戸、計90戸であり、用地取得面積は、柳谷村、吾川村、仁淀村の水没、道路、その他を合計すると173、6ha。 |
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≪高岡郡≫ | |||||
佐川町 佐川:佐川、三野 斗賀野:斗賀野〔大字東組・西組・中組・川ノ内組・西山組〕、永野 尾川:尾川〔西山・本郷・古畑・峯〕 黒岩:黒原、大田川、平野、四ツ白、二ツ野、中野、瑞応、庄田 |
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四ツ白1098
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四ツ白仁井田神社 | 11/3 | 太刀踊り | ||
斗賀野中組156 | 白倉神社 | 11/12 | 太刀踊り | ||
東組2020 | 美都岐神社 | ||||
●午前(白庫神社) 保育園児が手作り子供神輿2基を担いで宮入り。天狗と踊り。餅まき。 など。 ●午後(美都岐神社) 踊り。子供たちの戦い。餅まき。 など。 |
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川ノ内組1344 | 大峰神社 | ? | ― | ||
広野62 | 山懸神社 | ? | ― | ||
二ツ野1556 | 聖神社 | ? | ― | ||
越知町 越知:越知、野老山 大桐:大平、中大平、五味、桐見川 横畠:横畠、今成 明治:片岡、鎌井田、黒瀬 尾川:南ノ川、佐之国、山室 黒岩:柴尾、宮地、浅尾、南片岡 |
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越知丙733 | 横倉神社 | ? | ― | ||
越知丁2332 | 横倉宮 | ? | ― | ||
五味1067 | 的戸五所神社 | ? | ― | ||
桐見川331 | 霧見川神社 | ? | ― | ||
横畠東1 | 仁井田五所神社 | ? | ― | ||
横畠南561 | 神明宮 | ? | ― | ||
片岡3525 | 小森神社 | ? | ― | ||
片岡岡本1956 | 岡本神社 | ? | ― | ||
鎌井田日野浦382 | 日野浦神社 | ||||
山室184 | 三峯神社 | ? | ― | ||
横倉 | 横倉宮 | 旧・9/8 | 例祭 | ||
【おなばれ】 毎年11月10日開催。主催:越知町商工会青年部。 越知町に古くから伝わる神祭で、越知町を御神輿と仮装行列が練り歩く。商店街では越知中学校の吹奏楽部を先頭に大人みこしと子どもみこしが巡幸。 仮装行列は、天狗、巫女、鬼、獅子舞などで、フィナーレには越知中学校の吹奏楽部の演奏と児童による「浦安の舞」の奉納が行われる。 |
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日高村 日下:下分、沖名、本郷 能津:名越屋、本村、大花、柱谷、鴨地、長畑(ながばた)、宮谷(みやのたに) 加茂:岩目地、九頭 |
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下分1794 | 小村神社 | 11/15(毎年) | 神輿 | 土佐二宮。旧・県社 | |
おなばれや神事、餅投げ、芝居や踊り | |||||
神踊り=社殿と仁淀川原で行われる。 踊り子たちは白い団扇を手にして舞い踊る。踊りの輪が胸にかかえた締太鼓と鉦の打ち出す音にゆっくりと巡りゆく。社殿での踊りが終わると、神輿は、社殿を出る。貝吹、鼻高、花籠、白熊、黒熊、鉄砲、弓などを持った氏子たちが列をなし、仁淀川原へと向かう。 仁淀川原では白い川原石の幔幕が朱塗りの神輿を囲い、囲いの中から神主の奏上する祝詞が聞こえてくる。その向こうで、輪になって踊り子たちが踊り始める。踊り終わると、神輿はまた御社に向けて動き始める。 |
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沖名長崎 | 沖名正八幡宮 | 10/15 | 太刀踊り | ||
本郷603 | 城八幡宮 | 10/15 | 花採太刀踊り | ||
花採太刀踊り=県指定無形民俗文化財。土岐城主の別府彦九朗が八幡宮の神前に武運長久を祈願し奉納したことに始まり、その後天文年間(1532〜55)に悪病が流行し、一条公の重臣権中将源朝臣兼視(親)は天下泰平、国土安穏を祈って社殿を改築し、村人もこれを躍らせたのに始まったと云われている。 踊り子は八幡宮の紋(丸に八の紋所)を染め抜いた黒の紋付き、縞の袴、紅白のたすきがけ、手甲、脚絆に白鉢巻きの服装で、紅白二列に相対する。演目は入れ葉、シノギ、鎌倉山、清盛、忠臣蔵などの十二通りがあり、それぞれに歌がある。 |
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能津四社神社11/14神踊り | |||||
大花563 | 十二社神社 | ? | ― | ||
柱谷高平506 | 天満天神社 | ? | ― | ||
鴨地1536 | 古美谷神社 | ? | ― | ||
長畑773 | 日吉神社 | ? | ― | ||
岩目地950 | 龍石神社 | 夏 | 花火、神賑わい | 龍石神社夏祭りを盛大にする会主催 | |
★展示場 | |||||
【本川新郷土館】 吾川郡いの町長沢131−19。рO88−869−2331(いの町教育委員会本川教育事務所)。8:30〜17:00。無料。休館日は日曜・祝日。 中世山岳文化を継承する旧・本川村をテーマに住民の方々から寄贈、寄託された民具等を中心に展示している。 国指定重要無形民俗文化財の本川神楽の神楽面や神楽に関する古文書なども展示。 |
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【仁淀川観光センター 歴史民俗資料室】 吾川郡仁淀川町高瀬3869。рO889−32−2771。9:00〜17:00。休日は年末年始。 仁淀川町内に伝わる林業作業用具、農耕、農産加工品、たばこ用具、生活用具、漁具、猟具、古文書類など623品目、2140点展示。 祭礼関係は神輿3基(鷹森神社・秋葉神社)。花鳥踊り衣装 など展示。 |