2000 年度「計算機基礎論3B」 telnet と ftp

別のコンピュータから WS にアクセスする場合に使う telnet, ftp のやり方を説明します。 ただし、これを行なうとパスワードがネットワークを流れますので、 盗聴された場合にパスワードがもれます。 大学の WS に着いたメールを読みたいだけなら 「メールの転送」を、 大学の WS との間でファイルのやりとりをしたいのなら 「添付ファイルつきメールの送受信」 を読んでみてください。

telnet でのログイン

実習室で試してみたい人は、シェルツールを 80 字× 24 行ぐらいの大きさにして、 その中から実習室内の適当な WS に telnet してみるとよいでしょう。

自宅のパソコンからの場合、接続後に 「telnet ws??.ipc.kanazawa-u.ac.jp」 としてください。 このコマンドはパソコンに命令するのですから、 やり方はパソコンの種類に依存します。 「??」にはいつものように 01 から 48 までの数がはいりますが、 ときどき電源の入っていないマシンがあるので注意が必要です。

実習室からの場合、プロンプトが出ているところで 「telnet ws??」と打ってください。

いつものようなログイン画面が出ますから、 ID とパスワードを入力すればプロンプトが出るはずです。 プロンプトが出ている画面が一つだけですから、 普段とは使い勝手が違います。 textedit は使えません。 mule などの、 画面全体を使うタイプのプログラムを使ってみて画面に字の出る位置がヘンだったら、 いったんプログラムを終了してプロンプトの出ているところから 「set term=vt100」としてください。

メールツールも使えないので、 メールは Mail という名前のコマンドで読みます。 (このコマンドは実習室で普通に WS を使うときにも使えます。)

使い終わったら、 プロンプトの出ているところで「exit」「logout」などと打てば終了します。

ftp の使い方

telnet と同じく、いま実習室で試してみたい人はシェルツールの中から適当な WS に ftp してみるとよいでしょう。 cp と実質的には同じですが、練習にはなります。

自宅のパソコンからの場合、接続後に 「ftp ws??.ipc.kanazawa-u.ac.jp」 としてください。 このコマンドはパソコンに命令するのですから、 やり方はパソコンの種類に依存します。 「??」にはいつものように 01 から 48 までの数がはいりますが、 ときどき電源の入っていないマシンがあるので注意が必要です。

実習室からの場合、プロンプトが出ているところで 「ftp ws??」と打ってください。

いつもとは違ったやり方でログイン名とパスワードを聞かれますから、 打ち込んでください。

これから打ち込むコマンドは telnet でログインしたときのものとは別物ですから注意してください。 「ls」とか「ls -la」で接続先(向こう側)のファイル名一覧が出るはずです。 「cd ディレクトリ名」で接続先(向こう側)のディレクトリ間移動。 unix マシンと DOS や Windows マシンの間で ftp を使うときは、 テキストファイルとバイナリファイルで少々切りかえが必要です。 「ascii」とすると以後テキストファイルをやりとりするモード、 「binary」とすると以後バイナリファイルをやりとりするモードになります。 手元のファイルを接続先に置くには「put ファイル名」、 接続元のファイルを手元にもってくるには「get ファイル名」です。 いずれも、すでに同名のファイルがあると上書きされます。 こちら側のマシンのディレクトリ移動はできる ftp ソフトもありますができないと思っておいてください。 つまり、ftp をする前にしかるべきディレクトリに移っておくべきです。 「quit」とすると ftp を終了します。 また、“向こう側”にコピーしたファイルのパーミッションが 666 になってしまう ftp が時々あります。 これだと誰かに内容を変更される恐れがあるので、 私は 700 のサブディレクトリに“置く”ようにしています。 それから telnet でログインして chmod して mv します。


岩瀬順一