諸注意…お読みになる前に(^^;

 このお話は、泉が高校時代に友人と悪のりをして作った本からの焼き直しです。思いっきりのギャグです(しかもやや内輪うけ(^^;)。
 繰り返しますが、格好いい征士、素敵なお姉さんナスティをお好きで、それ以外は見たくないという方にはオススメしません、すいませんが戻って下さい。
 苦情は出来ればうけたくないので、その辺笑って許して下さる方だけ読んで下さいませm(_ _)m







◆◆◆ 媚  薬 ◆◆
<biyaku>

 注 ; この文章は、()ナスティもしくは征士の本音、{}作者のフォローもしくは作者が作中に現れて、作中人物の状況や心理、物語の展開等を説明する、近代的な小説の手法、となっております{笑}{内輪ネタだね〜}<すいません、これは当時のつっこみ、今のつっこみはこのように色を変えてみます(^^;






  Q : これは、何でしょう?

   本名 : ナスティ柳生
   職業・年齢 : 花の女子大生、19才よ(うふ)
   身長 : 165cm
   体重 : ひ・み・つ
   スリーサイズは? : やん、そんなこと女の子に聞かないでよ!
   趣味 : ボーイハント年下のね)
   次の目標は? : 
    そうねぇ、遼とか、可愛いとは思うのよ。だけど、あんまり子供っぽすぎるのよねぇ。
    だから、やっぱり、ね。
   誰なんですか? : 
    やあね、どうしても私に言わせたいの!良いわ、教えてあげる、伊達征士、よ。
   どうやって? : 
    ふふ、あのね、今夜11時に、呼んであるのよ、私の部屋に。だから、ね。

     状況説明にご協力いだだき、有難う御座いました。、

  A : だから、そういうことです。







 P.M 11;00

 「ナスティ、私だが」

 (あら、時間ぴったり、さすが征士ね)

 「入って」

 心の中での弾んだ声とはうってかわって、沈みがちの声でナスティは言う。
 ガチャリ、と、ドアを開けて、入ってくる。その征士が、多少なりとも驚いたのが、気配でわかる。

 「電気を、付けないのか?」

 (まさか!そんなのついてたら、やりにくいじゃない){何が?}

 「お願い、つけないでほしいの」

 「・・・・・・わかった」

 「こっちにきて、征士」

 無言で近付いてきた征士に、ぐっと体を近付ける。{おお!いきなり?}

 「ねぇ、征士」

 月明かり、微かに見えるナスティの着ている物は、やたらと薄いネグリジェだけである。

 「眠れないのよ、一人じゃ」

 あいかわらずの無表情で突っ立っている征士の首に手を回す。

 (ふふん、ここまできて、誘ってるって事わからない程、鈍くないわよね。さぁ、焦るか真っ赤になるか、何か反応を見せてちょうだい。それとも、みかけによらず以外と軟派で、なれてるのかしら?)

 が。

 この後の征士の行動は、あきらかにナスティの想像を大きく外れていたのてあった。{そりゃそうでしょ。いくら何でもこれでやっちゃったらあんまりだって}
 ついっと、腕を掴んで彼女からはなれると、征士は言った。

 「せっかくだが、ナスティ、私はこういうことには、あまり興味がないのでな」

 そのままあっと言う間に、部屋を出ていってしまったのである。
 あまりのことに呆然とし、さすがのナスティも、立ち直るのに多少の時間を必要とした。

 「・・・・・・ 許せないわ」

 知らず口にしていた言葉を耳にして、初めて正気に戻る。

 「そうよ、許せないわ。興味がないですって!あれだけの美少年が、毎日毎日素振りして盆栽やって碁を討ってるだけなんて、そんな勿体無いこと許さないわ。おまけに、せっかく私が、この私が、チャンスをつくってあげたのに!・・・」

 おくばせながら、少しずつ、屈辱の思いがわきあがる。{おいおい}

 「断るなんて!。顔色一つ変えずに、よ。許さないわ。うふふふふふふ。見てなさい、伊達征士。貴方がその気なら、私にも考えがあるわ。後で後悔したって、もう遅いんだから。絶対に、絶対に、ぜ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜たいに!落としてみせるわ」

 栗本薫調に。
{菊池秀行の方が良いかも知れない、と、書けとゆづる(<当時の友人(^^;)に言われた。菊池さんは読んでないから知らない}

 おお、何ということか!月明かりに照らされたたずむ彼女は、表情にどこか魔的で、人道的でない美しい物を備えた、女神というにはあまりになまめかしすぎる、さながら一人の魔女のようであった。
 笑いながら、なおも彼女は続ける。

 「あら、でも、そうね。きっとまだ、子供なのよ。女の良さを知らないのよね。うふふ。だったらなおさらよ。私が、男にしてあげるわ。うふふふふふふふふふ」

 彼女の全身には、まるで妖気が漂っているかのようであった。
 しばらくして彼女は、不意に何か、素晴らしいことを思いついた、という顔をして言った。

 「そうだわ。あれを使いましょう。あれなら、征士を落とすのにぴったりだわ」

 あれとは、一体何なのか!
 今や少女の顔からは、先程のしおらしく、清純な乙女のような面影は消え失せていた。
 そこにいるのは、美しい少女の形をした、魔物であった。{そこまで言う!?}

 「オ〜〜〜ホッホッホッホッ

 たかだかと、笑い声をあげる。

 「ああ、それにしても」

 くるり、と体の向きを変え、壁にかけられた鏡を見る。

 「怒る私って、なんて美しいのかしら」

 {一生やってろ!}









 はい、ではここで、無残にもナスティの誘いを断った征士君に、インタビューしてみましょう。

 イ : 征士さん、何か一言。

 「私は、年増な床上手な女などに興味はない」

 イ : ほほう、なら、どんな娘が好みですか?

 「私は、女は嫌いだ。」

 イ : 男の子なら?( ̄ー ̄)ニヤリ

 「・・・・・・」

 イ : 征士さん、征士さん?

 るぅ〜あ〜いこぉ〜

 イ : あ、ちょっと、まった!(^^;

 「ざん〜〜〜〜!!!











 一週間後。

 トントンッ。
 ドアを叩く音に、ベットに寝転がって本を読んでいた征士は、そのままの姿勢で言った。

 「誰だ」

 「私よ、征士、入って良いかしら」

 言うまでもなく、ナスティである。
 しばしの沈黙の後、征士は言った。

 「構わんが」

 ガチャリ、とドアを開けて入ってきたナスティは、手には何か液体の入ったグラスを二つのせた盆を持ち、服装は、こないだとは全く違ったごく普通のパジャマであった。

 「どうしたのだ?」

 すくなからずもほっとした、という様子で問いかける征士には答えずにドアを閉めて、ベットサイドに近付くと、ナスティはグラスの一方を征士にすすめた。

 「アルコールではないか」

 受け取って口許に近付けてから、不信そうな顔で問う。

 「どうしたのだ、未成年だぞ、お互いに」

 そんな征士に、ナスティは軽く笑って言った。
 (やあね、飲めるくせに、今更何ばっくれてんのよ)

 「飲めるんでしょ、少し、付き合って頂戴」

 そのナスティと、手に持ったグラスとを交互に見つめ、征士はグラスの中身を口にした。
 もともと、酒には強い方である。{ふざけたガキだ。}<お前がな(^^;
 この位のアルコールなら、酔った隙にどうこう、等という心配はない。{その油断が身の破滅をまねくんだよ、君}< (>_<)

 しばらく二人して、グラスの中身を胃の中に流し込む、という作業を続けていたのだが、やがてナスティは、ゆっくりときりだした。

 「ねぇ、征士」

 「何だ?」

 「この間は、悪かったわね、御免なさい」

 「・・・・・・私は構わんが、まさか他の連中にもあのようなことを?」

 「まさか!・・・・・貴方だけよ」

 「そうか、それならば、良いが・・・・・」{良くないって}

 話ながら征士は一抹の不安を覚えていた。
 この部屋には、今ナスティと征士の二人だけである。おまけに、ナスティはこないだよりはましとしても、パジャマ=寝る為の服である。
 (おかしい、いくら何でも2度までは、と思っていたが、それにしたって何だってナスティが私の部屋などにたずねてくるのだ?たいして用があるようにも見えないが・・・)
 ついでに言うと征士は、何だか先程から体が変だったのである。何と言うか、思うように、動かない。

 「あら、征士、どうかしたの?」

 「いや、体が・・・はっ」

 思い立って、ベットサイドに置いたグラスを見つめる。

 「ナスティ、まさかとは思うが、今、何か・・・入れたのか?」

 (まさかな、だいたい、体が動かなくなる薬なんて、持っている筈がないしな・・・)

 すがるような気持ちで、表情の読めないナスティの顔を思わず見つめる。
 そんな征士に、ナスティはにっこりと笑いながら言ったのであった。

 「あら、やだ、気付いちゃったのぉ、さすが征士ね」

 それを聞いて、すかさず立ち上がろうとした征士の判断力は、たいしたもんだと褒めてあげることにしよう。
 が、それより先に、ナスティは言ったのであった。

 「駄目よ!征士、動かないで、そこにいて・・・」

 非現実的な話で申し訳ないが、征士は、動けなかったのである。
 彼にしては本当に珍しく、心の焦りがもろに顔に出ているのがうれしくて、ナスティは更に笑いを深めながら言う。

 「それね、たいした薬じゃないのよ、ただ、それを飲んだら、その後最初に顔を見た人の言う通りにしか動けないって、それだけなんだから」

 はっきり言って征士にとっては、十分たいしたもんである。
 (待ってくれ、何だって私がこんな目に合わなくてはいけないんだ?)

 だがナスティは、そんな征士にはおかまいなしに、ずずいと体を進める。
 (貴方が悪いんだからね〜、征士。私を怒らせるからこんな目に合うのよ)

 「ま、待て。大体、もうすぐ21世紀にまでなろうという今の世の中、そんな薬がある訳」

 「あるのよ。フランス黒魔術5千年の歴史を誇る秘薬なの」

 はたしてそんなもんが本当にあるのか?ある訳がない。{あったら凄い}

 「う、嘘だ、そんなの」

 ナスティは、今やすっかり征士を押し倒した格好になっている。

 「嘘じゃないわよ、第一貴方、今、動けないでしょ」

 20センチの距離に顔が近付いた時、ナスティは言った。

 「ねぇ、征士、・・・抱いて、私を。」{もうやだ。やばいよぉ〜}<(-_-;)

 「ナ、ナスティ」

 「大丈夫、お姉さんが、教えてあげるから」

 「亜」

 「さあ、肩の力を抜いて」

 「胃」

 「目を、閉じて」

 「鵜」

 「征士・・・」

 「ナスティ、私は」

 「何も言わないで!」

 「絵」

 ・・・・・・。{全く、困ったもんである}<(−−;;

 「あせらなくて、いいのよ」{何を〜?}

 征士はもはや、ナスティの言うままに動く、操り人形のような物であった。{…やばい?}











 で、明けて次の日。

 征士にとって、昨夜は正に悪夢のような一夜であった。
 が、ナスティは、その征士ににっこりと笑いかけて言ったのであった。

 「言い忘れてたけどね、征士。あの薬飲んでから一ヶ月は、飲んだのと同じ時間になると効き目があらわれるのよ」

 「尾」

 「だから・・・よろしくね、征士(にっこり)」

 天使の笑いを浮かべて部屋を出ていくナスティを見ながら、征士は、心の底から思わずにはいられないのであった。

 「私は、年増の床上手な女なんか嫌いだ!」







<お粗末様でした(^^; fin>    




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