1本のPoE(LANケーブル)で2台の無線LAN端末を接続する方法(Jun 18, 2018)
はじめに
リモートシャックと結ぶ無線LAN端末がタワー上部にパラボラアンテナと共に設置されている。
無線LAN端末へはシャックHUBより有線LANケーブルで接続されると同時に、同じケーブルにDC48V電源をPoE重畳して無線LAN端末へ供給している。
ここで、更に別目的の無線LAN端末を効率的に追加設置する場合の工夫を記したい。
すなわち…。
@LANケーブルは既設線を使い、タワー側でDC48Vを分岐する。
A分岐したDC48VはLANケーブル(PoEラインのみ利用)で取り出し、追加無線LANのHUB(PoE)へ接続。
BこのままだとDATA線が無いので、既設無線LANの空きHUBポートと追加無線LAN端末の空きHUBポートをLANケーブルで接続。
Cこれでタワー〜シャック間のLANケーブル追加無しで、2台の無線LAN端末への電源共用とDATA接続が可能になる。
接続方法
写真左はTRISTATE社のPoE基板を改修利用している様子。販売は秋葉原の秋月電子が行っている。同社サイトで説明書を閲覧出来る。
コネクタ間でDC48V電源がカットされない様に、基板にはスルージャンパー(写真下)を施している。そして48Vへ並列にLANケーブルを直付けし(DATA線配線せず)、PoE電源として取り出している。PoEはLANコネクタ(RJ45)の4・5番を+48V、7・8番を-(GND)として供給している。
この無線LAN端末(Buffalo/WAPS-HP-G54)はHUB-1のみがPoEポートとなっている。HUB間のDATA渡しはHUB-2〜4で行うが、ここでは両者共HUB-4を使用している。
無線LAN端末の使用目的は、当地「高山」山腹に設置した地元を撮影する俯瞰カメラを受けるためである。