BIRD 4410-4エレメントの歪み修正について
4410Aを購入し約半年経過したが、最も欲しかったエレメント4410-4は人気の品で中古市場には中々出てこない。最大レンジ10KW、最少レンジ10Wを含む7つのレンジの測定が出来る優れ物なのだ。新品を米サイトで見ると軒並み$270。下手をすると中古購入の4410Aより高くなってしまう事すらある。
最近(Jul,08)、4410Aを中古購入したNM3E/Timのサイトに行ったら、相変わらず4410-4のストックはゼロ。ダメモトでTimにメールを送ったところBigNewsが届いた。実は幾つも在庫があるのだが4410サイトの更新を久しくさぼっていたらしい。それで直ぐ更新する事と、こちらに1個回してもらう事になった。
これ幸いと送料込みで$200を送りめでたく購入と相成った。4410AユーザーにもBBSでこの情報をお知らせした。1週間程度で待望の4410-4が届いたがしかし・・・これからが本題。
以前から使用している他2個の4410エレメントに比べ挿入や回転に難がある。エレメントがスロットに中々収まらず、やっと入ったかと思うとエレメント外周が接点に引っ掛かり先に進まない。回転を伴いながら押し込むと何とか奥くまで入が、回転が固くて容易に回らない。両手を使い左手で本体を押さえ、右手でエレメントを回すような格好になる。
これは絶対に可笑しい。試しにBIRD43へ差し込んでみると固くない。ここで分かったのは43と4410Aではサイズが明らかに違い、4410Aのスロットは極僅か43より小さい。写真は右手が4410A、左の2台は43。
楕円に歪んだエレメントの修正
エレメント径に、最大方向と最少方向でノギスを当てると明かに楕円。ノギスの線1本にも満たない狂い。木片で楕円の長手方向を抑えて転がしサイズを修正する。叩いたりせず力をかけながらゆっくり転がす感じだ。間違っても金属ハンマー等を使わない事。幼稚に見えるがこれで他のエレメントと同等以上になった。Timは発送前に確認しているらしいが、特に問題無いのでこのまま使う旨を伝えた。写真左はノギスでエレメントの楕円を確認している様子。下は木片による加圧作業。
所 見
どのような理由でこのような歪みが出来たのは分からないが、4410A/4410のエレメントとスロットの勘合は元々シビアな様な気がする。4410A/4410に限らず43でもエレメントの取扱いには特に注意が必要で特に落下は禁物だろう。
この辺の詳しい情報をお持ちの方がいらっしゃったらご教示願いたい。
以上、類似したトラブルでお悩みの方の朗報になれば幸いである。
さて、個人的には4410A/4410は素晴らしいワットメータだと思っている、せいぜい大切にして行きたいと思っている。
余談だが、最初から固く回し難いエレメント(電気的には正常)を格安で入手して、上記方法で復旧させる手も有るなぁ・・・と貧乏人根性丸出しになったりして苦笑する。
なお別項でUsedで購入したBIRD 4410Aについて紹介している。