2本リードのマルチカラーLEDの活用(Sep 30. 2010)
VE2ZAZのA Simplified GPS-Derived Frequency Standard回路図を見ると、D1と記されたLEDの趣がちょっと変わっている。
2個のLEDの電極を逆にして並列につないだものを1個にまとめたLEDとして書いてある。それぞれGreenとRedのLEDで、ひとつにパッケージされ2本のリード線が出ているのだ。
部品表を見るとBi-color(Green-Red)LED/MV6461A-NDとあり、これは2色LEDである事が容易に想像がつく。
2色だと経験的にコモン線とGreen線とRed線の3本リードをイメージしたくなるがそうではない。
流れる電流の方向と量でGreen⇔Red間の色を段階的に表示出来るのだ。
ところがこのBi-colorLED、パーツショップに赴いても意外と見つからない。
さんざん探して半ば諦めていたところ、マルツ電波福井二の宮店のLED置場の一番下方にあった。
そこにはBi-colorではなくマルチカラーLEDと案内されていた。
これだ!と飛びつきGreen/Redタイプで直径5mm型(BLBEG274)の10個袋入りを購入した。
一般のLED内臓ブラケットを分解しLEDを交換するとVE2ZAZのFrequency Standardが目指すステータス表示を行う事ができる。

写真上はマルツ電波から購入した2リードのマルチカラーLED(BLBEG274)。
9個写っているが、1個は既に実装している。
実はこれを組み込んだLEDブラケットは中々見つからない。
そこで通常のLEDブラケットを分解してLEDを交換して流用する。
右端に見えるのはMIYAMA製ブラケットを分解しLED(Red)を取り外した様子。
この様にプラスチック製の差し込み式ブラケットなら容易にLEDの交換が可能。

右の動画は上記Frequency Standardのフロントパネルで、中央のBi-color LED(Status)が点灯する様子を確認できる。
なおデジカメで撮影しPCのディスプレイを通してみると、スキャン速度の関係で肉眼とはやや異なった見え方になっていて面白い。

近年はこの2リードのマルチカラーLEDや自己点滅LED、そして省電力高輝度LEDなど多種多様なLEDが安価に出回り、四半世紀程の間に随分と進化したものだと感心する。
1970年代初頭、LEDが初めてパーツショップに並んだ頃、静岡の岩崎ラジオで店員N氏が乾電池とワニ口リードで自慢げに点灯してくれた・・・実に感慨深い。