GU-74B+PWMアンプで行うAM変調実験で不具合・・・その修理(Nov 9. 2014)
PWM-AFアンプでAM変調器の可能性を探っている最中、GU-74Bアンプにプレート変調をかける実験で、送信直後にタンク箱で強烈なスパークが発生しNFBがトリップした。
調べると高圧整流ダイオード(5x1KV/2A)がプラス側もマイナス側も短絡していた。
短絡に至った原因は調査中だが、スパーク時の過大電流によるものか、変調ピーク電圧の印加によるものか・・・想像が巡る。
事の発端は、ろくな確認もせずに送信してしまったことにある。トランス2次側で100V巻線を並列で使うべきところを直列200Vでつないでいた。さらにPWMアンプ出力は100%変調を超える大出力だった。
Ep=2.5KV程度のところに、ピークで5.6KV以上の電圧が加わったと思われる。仮にPWMアンプの出力を400W/4Ωとすると、トランス1次側の電圧は80V(rms)=226V(p-p)。トランス2次側は2000V(rms)=5656(p-p)。したがってプレート電圧はMax8KV超、Min-3KV超の範囲にあったと推測される。


電源の再投入を試みると、ヒーター余熱が完了して高圧の投入と同時にNFBがトリップ。
直感的に高圧整流器を疑う。カバーを外して高圧ダイオードへテスターを当てると、プラス側が完璧に短絡。
ダイオードを交換して電源投入するまでは良かったが、高圧をHigh側に切替えた瞬間にNFBがトリップし、マイナス側も短絡。
今まではUF2010(1KV/2A)を5本シリーズにしていた。

手持ち品の関係で1N5408(1KV/3A)を5個直列にして代替した。
赤色の収縮チューブに通し熱風を加えている。
チューブを被せると方向が判らなくなりトラブルの原因にもなるので油性ペンでダイオード記号を記入する。
下は動作が復活したGU-74B/1.8〜50MHz/1KWアンプ。
それにしても良くこのサイズに詰め込んだものだ。