フォレスタに組み込むモービル環境(Oct 20. 2012)
はじめに
1991年からトヨタ・カリーナワゴンで7MHzをはじめとするHFモービル(FT-840+ATU)を楽しんでいた。 2007年9月に現在のスバル・フォレスタに乗り換えたが、144MHz/FM(C-111)のみの運用でお茶を濁していた。
実はそれ以前にIC-706MKUGを入手したこともあり、是非ともHFモービルに生かしたいと構想を練っていた。 そして遂に重い腰が上がることになった。以下その概要を紹介する。

○144/430MHz…ホイップ⇒IC-706/ANT2
 ボディ後部中央にマグネット基台設置…144MHzバンド用ホイップで430MHzへも流用する。飛び具合は別にして両バンド共低SWRで動作。

○7〜50MHz…SAGANTホイップCM-144W7+ATU⇒IC-706/ANT1
 後部ハッチ右辺下部に基台固定…RF接地を良好にするために銅シールをハッチ裏面に貼り付けボディタッチしているボルトまで導いている。アンテナは7/50MHz以外は補助エレメントを追加する方式でATUで整合。


写真上は後部ハッチに取り付けたSAGANTホイップアンテナ。下からあおって撮影。
写真左は7〜50MHzホイップアンテナ基台裏とハッチ裏に張られた接地回路の銅シールの様子。
最寄のボディ接地ポイント(ボルト)まで銅シールで対応し接地回路のリアクタンスを改善している。下は車体への取り付け状況。



AT-11(LDG Kit)で試す・・・50MHz機能無し、電源オフでスルー
1996年に購入・組み立てたLDGのAT-11。LDG社のATUの歴史はこのKitから始まっている。
前車で使用していたFT-840はHFのみだったのでこれで良かったが、50MHz機能が無い。
IC-706MKUGで50MHz運用するときは、AT-11の電源を切れば入出力がスルーされ、ATU無しで50MHz運用が可能。
7MHz以上のHFでTuneするが、電波発射で自動的にTuneが始まる。
写真はLDGのAT-11と自作したリモートボックス。
自動Tuneするが、LやCをワンステップずつ上下できる。自動Tune後SWRが高い場合はこの機能を使う。

SG-230(SGC)で試す・・・Tune範囲広いが50MHzとスルー機能無し
スマートチューナーSG-230は元々ワイヤーアンテナとアースを直付けする使い方だが、ここでは強引に同軸を接続。
7MHz以上のHFでTuneするが、電波発射で自動的にTuneが始まる。さすがに50MHzには非対応。
おまけに、電源を落としても入出力スルーにはならず、AT-11の様な使い方が出来ない。
写真は吸盤で後部ハッチガラスに取り付けたSGCのSG-230。


Z-100Plus(LDG)で試す・・・IC-706と50MHz対応で快適
HF〜50MHzに対応。電源オフで入出力スルーになる。
IC-706MKUGのTUNERボタンからの制御が可能になる。すなわちTUNERボタンを押すと低レベルのCWでTuneが行われ、完了するとボタンの表示ランプが点灯する。
電波発射で自動スタートはしないが、手元操作できるので余り不便は感じない。
写真は吸盤で後部ハッチガラスに取り付けたLDGのZ-100Plus。この小型軽量高性能さには、AT-11から見ると隔世の感がある。

IC-706MKUGの設置状況
写真は愛車SUBARU_FORESTER_LL_Beanのコンソール横(助手席)にゴムバンドで固定したIC-706MKUG。パネルをセパレートケーブルで取り出し、本体はシートの下等へ隠したいところだが、既にケーブルは製造中止品。
エンジンキーのACCポジジョン以上で無線機への通電がリレー制御され、OFFポジジョンで電源断となる。 遅れ馳せながら快適な環境になった。



COFFEE BREAK
カミサンの入れてくれたコーヒーポットとHimoundの膝打ち電鍵。
これで思いついたときにCW運用・・・中々楽しい。