マルツ電波PICライターMPIC06-Kitを試す(Sep 28〜. 2010)
VE2ZAZのGPS基板にはPIC18F2220が搭載されている。 通信ポートの動作が簡易型RS-232C変換とマッチしないため、PICのTTL入出力をプルアップしようと6.8KΩ経由で5Vラインにつないだ。
ところがこれ、5Vではなく12Vだった。気付いた時は既にに遅くPICは完璧にオシャカになった。トホホと自分のした行為を嘆くと同時に、これじゃまずいコピー設備を持つべきだと考え導入したのがマルツ電波のPICライターKit。
NGになったPICチップの代わりは、先輩や当のVE2ZAZから続々と届いた。ところがPICライターの動作が可笑しい。
当初PICからの読出しと別PICへの書込みができず苦慮していたが、12V3端子Reg出力のスルーホールに半田が流れていなかった。視力低下を嘆きながら再半田してOKに。これによりPICからの読出しとPICへの書込み(コピー)がー可能となった。
しかし困った問題が一つ。それはHEXファイルの読み込みがNGで、読込み方法によって状況が変わる事だ。
即ちメニューの、@データを開く、Aプログラムを開くで、VE2ZAZサイトHEXファイルを読込もうとすると@A共エラー表示。また、Bファイルによっては@はエラー表示、Aエラー無しなど奇妙な症状になる。

以下本件の対策を綴る事にする。写真は組み上げたMPIC06-Kit。

ちなみにVE2ZAZのPIC頒布はPIC18F2220で行われている。
ところが国内の一般のパーツショップではPIC18F2320が一般的で PIC2220は殆ど見ない。
PIC18F2320の方がプログラムメモリサイズが倍大きいので、頒布品のPIC18F2220からデータを吸出し、PIC18F2320を実装し消去後書込みが行えるのでは?と恐る恐る試すと、見事にコピーが完了しコンペアもOKとなる。
このときのPICの選択は作業前にどちらかを選択するだけで良い。

右の写真は、赤ラベル左がVE2ZAZから届いたPIC18F2220。
赤ラベル右は友人からQSYのVE2ZAZのPIC28F2220で、プルアップミスでオシャカになったもの。
右は友人が書込んだPIC18F2320。
右下は左のVE2ZAZのPICからコピーが成功したPIC18F2320。
(2020.09.28)

@VE2ZAZサイトのHEXファイルをIProgメニューの「データを開く」で読込もうとした時のエラー表示。

AVE2ZAZサイトのHEXファイルをIProgメニューの「プログラムを開く」で読込もうとした時のエラー表示。
疑問・・・上記の@とA、そしてBの違いは何処から来るのだろうか?。ひょっとしたらIProgの問題か?。


VE2ZAZ頒布のPIC18F2220からIProgで読込んだデータ。
このときのチップ選択はPIC18F2220又はPIC18F2320を作業前に一度選択する。
コピーされる側のチップ名で読み出せば、そのままチップを交換するだけで書込み(コピー)ができる。
HEXファイルの読込みを、エラーを無視して強引に進めるとデータは書込まれるが、正常なPICとコンペアすると「不一致」になり、書込んで実装しても動作しない。(2010.09.29)