Cushcraft R7000をMFJ-998RTで補完するアンテナシステム(Aug 9. 2014)
CushcraftのR7000を復活させて工房マストに設置した。
ところが広いバンド幅と言っても、CW帯で低SWRを決めると高い方のバンドエッジではSWRが高い。
当たり前の話だが共振に依存している限り止むを得ない。特にバンド幅が倍に拡大された7MHzは顕著で、そのまま使うには精神衛生上辛いところがある。
それで、恒例になったATUとのコンビネーションでR7000を使うことにした。
ATUは昨年散々テストしたMFJ-998RT。
写真は自宅工房(ユニットハウス)取り付けた6mマストトップに設置したR7000とFMJ-998RT。
奥は隣家があり気になるところだが、日頃の近所付き合いで想定される問題はクリア。

当工房では、母屋シャックで切替えたアンテナ(Yagi/Windom/HB9CV)も導かれている。

アンテナ直下から仰ぐ。
2番目のトラップ上から3方向へデベロープでステーを取っている。希望的にはマッチングネットワーク(MN7000)付近にも取りたい。
工房屋根からチューナーまでは3m近くあるので、作業は脚立を立てて行う。
MN7000の入力は、フェライトトロイダルコアに同軸を巻いたフロートバランで受けている。そこへ5D-2W約40cmでMFJ-998RTを接続している。
ここは、MN7000を使用しないで、FMJ-998RTのアンテナ端子と接地端子を直接R7000へつなぎ、MFJ-998RTの同軸にバランを挿入する方法もある。
電気的ロスや3.5MHz運用を考慮するとこの方がベターと思われるが、MFJ-998RTの機械的設置を考えるとこの限りではない。
MFJ-998RTの電源は工房シャックからBIAS-TによりDC13.8Vを供給している。
運用前にチューニング動作を必要とするが、バンドの隅々まで低SWRの運用が実現し、安定な1KW運用が保証される。
1998年9月の台風で倒壊(名古屋市守山区大森)してから、16年を経過してようやく現用システムに復帰したことになる。
データ・・・地上高:13.5m(マスト高6m)、運用可能バンド:3.5/7/10/14/18/21/24/28MHz、SWR:1.2以下、電力 1KW。

MFJ-998RTとR7000(MN7000)の設置状況と接続状況。
設置方角は悩んだが、蓋側を南側にしてある。
MFJ-998RTの架台はステンレス製だが部材の肉厚が薄いので、Uボルト締めするとき同じサイズのステンレスプレートを挟み共締めすると良い。
両者をつなぐ5D-2W/Mコネの防水処理はこれから。