2000年6月の日記

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6月30日(金) 午前中は師匠の家でホルン・アンサンブルの練習。久しぶりに全員が集まったので、六重奏を中心に練習した。昔はそれでも、10人以上のメンバーがいたときもあったのだ。男性はそれぞれ就職してちりばらになってしまった。私も東京で勤めた3年間は、楽器から離れていたが、名古屋に戻ってきて復帰できた次第。女性はそれぞれ結婚して、主婦業かたわらフリー・ランサーをやっている。

 練習が終わってから飯を食い、次回の演奏会に向けてのディスカッションをしていた。名古屋市や愛知県管轄の音楽ホールでは、文化事業振興という名目で無料貸し出しが行われる。ただし日程には制限があって、催しが空白の日程から抽選で選ばれるのだ。とりあえずは申請書を提出することにした。

 ここ数年、ホーン・クワイヤー・ナゴヤ主催の演奏会は行われていなかった。しかしよく考えてみると、最初の演奏会から数えて、今年で10年になるのだ。いろんな人たちと関わり、様々なトラブルとぶつかりながら・・・。私が東京勤務だったとき、結局ステージには上がらず、裏方の仕事だけを手伝ったこともあった。

 メンバーの中には好きな女の子もいた。受験に失敗して、すぐに就職してしまったけど、少し前まで連絡を取り合っていて、一緒に飲みにいったりしていた。もう結婚しているはずだけど・・・。(^^;でも演奏会やりたい。(^^)採算を得るために、今までは他の楽器をプログラムに組み込んだり、合唱団やバレエとのジョイントを行ったりと、何でもかんでもやってきた。だけど初心に返って、ホルンだけのアンサンブルで勝負がしたい。10年の音楽的成果を聴いてもらいたい。(^^)

 午後からは歯医者に行ってきた。新しく被せた冠に神経がなじむまで、かなり沁みるようだ。(^^;さて6月もいよいよ今日でおしまい。日記のページはかなりの文字数だけど、今だカウンターも掲示板もない。準備中のページもたくさんある。映画のページも更新が追いつかない。ごめんよう。(^^;今日もこれから、フリー・ペーパーの原稿2000字を書かなくちゃならんのよ。(^^;それも26日にいったん提出したものの書き直しなのだ。宿題が終わったら、また更新するからね。(^^;


6月29日(木) 昨夜は日記を書き終えた後、服も着替えず、風呂にも入らずで、ばたんきゅー。昏々と12時間眠り続けたが、幸いにして目覚めることができた。(^^;午後から小牧の”ウッド・ベル”という喫茶店でお見合いが行われた。なぜこんなことが平然と書けるのか?だけど恋人や好きな人とデートするわけではないのだ。お互いの写真は交換するけれど、簡単な身上書(履歴書)なんか見たって、相手のことは分からない。学歴にこだわる人もいるけれど、私はそんなの関係ない。学歴=頭が良いとは限らないし、その人の性格、雰囲気は会ってみないとわからない。いわばそのためのセッティングである。私は法廷に立たされる被告人だ。ありきたりの質疑応答が行われた後、沈黙の時が訪れる。(^^;

 「映画観に行きませんか?すぐ傍にコロナがあるし!」思いきって誘ってみた。せっかくの休日を無駄に過ごすまい。「いいですよ、私も映画、好きですし。」というわけで場所を移動した。もし「今日はちょっと・・・」などと答えが返ってきたなら、それで一巻の終わりである。(^^;ホンワカした相手で助けられた。そのまま喫茶店に残っていても、共通の話題など見出せるはずもないのだから・・・。(^^;

 時間繰りが上手く合わず、30分ほど時間待ちをして、「ミッション・トゥ・マーズ」を観た。ブライアン・デ・パルマ監督は、”いいとこどり”の名人で、かつて「アンタッチャブル」でも、「戦艦ポチョムキン」の”階段から乳母車が落ちていくシーン”をパクっていたし、この作品でも、「2001年宇宙の旅」から、美しい映像を思う存分切り取っている。結末は驚くほど安っぽい(笑)ものだったが、そんなことは敢えて承知のことだろう。映画という非現実空間に描かれた夢の映像である。星空に空想をめぐらす少年でなければ、この結末には苛立ちさえ覚えるかも・・・。だからこの映画は、親子連れで観に行くといい。サンタクロースを信じられること、地球以外の星にも生命が存在すること。大人になってからでは学べないものがたくさんある。


6月28日(水) 社員食堂のランチはそぼろ丼だった。山菜や鮭の身まで入った具だくさん。¥470とはうれしいねえ。早番の日は週2日だけだが、社員食堂のメニューが楽しみ。最近とくに美味しくなってきているのだ。昨日の焼きそばも美味しかったな。いっそのこと、休日は名駅で映画などを観ることにして、お昼はここで食べよかな。(^^;またもや悪だくみ。てゆーか、社員食堂って大好きなのよ。(^^)小牧市役所の食堂も好きだし、以前、星ヶ丘の三越でバイトしていたときには、大きな食堂に圧倒された。もっともその頃は超貧乏だったから、毎日カレーうどんばかり食べていたけど・・・。社員食堂のカレーうどんは、うどん屋さんのそれとはまったく異なる。白玉うどんに、普通のカレーライスと同じカレーをかけるのだ。だから辛くて具だくさん。そして、カレーライスより安い。たいていの社員食堂にはあるはずだけど・・・。

 今まで出会った最高の社員食堂は、松下電機の生産工場である。短期バイトで、換気扇を生産するラインに入ったのだが、休憩時には食事券が配られた。食堂のメニューは日替わりだが、何と、おかずが2皿あるのだ。初日など忘れもしない。とんかつとビーフ・シチューだった。そして漬物の小皿と、お代り自由の味噌汁&ご飯。ついつい食い意地が張ってしまうのだが、悲しいことに休憩時間はたったの20分。世界の松下よ!もっと時間をくれっ!慌ててかき込むものだから、すっかり胃の具合が悪くなってしまったとさ。(^^;

 会社の帰りに上飯田の”王将”で、餃子&天津飯。美味しかったということで、家に帰ったら、晩ご飯はかに玉だった。どうして重なるときは重なるものかねえ。(^^;まあ、好きだからいいけどさ。ところで一昨日書き上げた、チャット形式によるフリー・ペーパーの原稿は、編集部からクレームが付いて没になった。レイアウトを動かすのがめんどくさいらしい。ちぇ〜頭堅いんでやんの。編集部のSさん(帰国子女)はユーモアが通じないのかな。マンガとか読んだことあるんだろうか?(私は今でもときどき読むが・・・。)とりあえず明日はお休み。羽を延ばすぞお〜。(^^)


6月27日(火) 右足の小指が痛い。(^^;ガーゼを巻きつけて靴下を履いても、やはりびっこを引いて歩かねばならないのか・・・。負傷兵になった気分だ。(^^;そして開店と同時に全レジがフリーズ。会社のサーバはやばやば状態。責任の所在がはっきりしないので、みんな不平を言いながら働いている。レジの端末はIBMだが、店舗用サーバにはアップル・サーバを使用している。実はこのサーバ、数年前に製造中止になったとき、USAの本社が在庫を安値で買い占めたのだ。

 「安いのは結構だが、誰が保守をやるのかね?」と、システム管理部が、USAのお偉いさんに質問したところ、「オマエらがやればいいじゃないか!」と、答えが返ってきた。アンタらのマイ・パソコンなら、それでいいかもしれないが、こいつは店舗の心臓だぞ!現に数ヶ月に一度はダウンしてしまうので、いつも大パニックに陥っている。(^^;願わくば、ウチの会社もどっかの優良企業に売却されないものかなあ。そうすりゃヘッド・チェンジは確実だろう。私は役職持ちじゃないから関係ない。(^^;クビになったところで未練もないし・・・。5年前の本社異動が決まったとき、一度は腹をくくっているのだから。(^^;

 今日は入荷が少なかったので定時に上がって、九十九電機でデジカメやら、スキャナを見ていた。エプソンの高画質スキャナはとても良さそうだ。透過原稿ユニットを取り付ければ、ネガやポジ・フィルムから直接、画像を取り込むことができる。アナログとデジタルの共存という悪だくみ。やはり邪道かな?光学フィルムなら、500万画素など比較にならない美しさなんだけどなあ・・・。(あたりまえ)


6月26日(月) 少し回復したものの、体調万全とはいいがたい。これはもう、ど根性ガエルになるしかないっ!出勤時の市バスは運良く座れたのだが、苦しげなイビキをかいて寝ていたようだ。肩こりと土踏まずのむくみがひどい。明日、明後日と働けばまた休日だから、平穏無事に時間が過ぎていって欲しい。(^^;我ながら無茶苦茶なことを言っているなあ。長期休暇も取りたいが、人手不足なのにどうやって有休を消化すれば良いのやら?(^^;

 帰宅してから、フリー・ペーパーの原稿書き。ジョージ・セル(指揮者)の没後30周年企画だ。マニアックな文章にしようと思えば、それも可能だが、分かる人にしか分からんというのも悔しい。いろんな人が読んで楽しめるものにしなければ・・・。というわけで、今回は初の試み。自分よりかなり年下、20代の若者という設定で、チャット形式の文章を作ってみた。もちろんフィクションだ。ラフ原稿を編集部に送ってみたけど、どうかなあ?”没”になったら、最初から全部書き直しなんだけど・・・。(^^;

 ふらふらの頭で風呂に入り、洗面所に向かう途中、右足の小指を柱にぶつけて、爪を剥がしてしまった。痛いよう。(^^;先が思いやられるなあ。(^^;


6月25日(日) 昨日の夜から体調を崩していたのだが、やはり朝から頭痛がひどい。会社に電話を入れて休ませてもらったが、「鬼の霍乱」(かくらん)と呼ばれてしまった。風邪ではないのだが、苦しくて体が動かないし、少し熱もあるようだ。昼過ぎまで寝て、少し体が軽くなったので選挙に出掛けた。投票所は家から歩いて2、3分の所にあるので、最近はずっと欠かしたことがない。自分の1票で政治が動くとは考えにくいが、何もしないより、やはり参加すべきだと思う。たとえそれが正しくとも、間違っていようとも・・・。とりあえず、Mさんには早いとこ総理を降りていただきたい。(^^;一国の代表にあるまじき、無責任発言の数々。フツーの会社員だったら、窓際orリストラ間違いなしだぞっ!(^^+

 夜、昨日パソコンを買った友達の家に遊びに行った。事故はとんだ災難だったけど、私の持ってるソフトをインストールして、お腹一杯になってもらおう。2基のハード・ディスクが内蔵されていて合計10GB。食べるわ食べるわ。必要なソフトを全部インストールしてもまだ余裕。1年半前に買った私のパソコンのハード・ディスクは6GBだった。現在では、半分の価格で2倍の性能が手に入るわけだ。今しばらくパソコンは、低価格化とスペック・アップを図っていくことだろう。そして、行きつくところまで行きついたら、今度は少スペース化。ノート・パソコンが10万円代で買えるようになったら、私のマシンも買い換えだろうな。(^^)


6月24日(土) 暑い!今日は朝から偏頭痛。(^^+会社行きたくないけど、ど根性で出掛けた。市バスの中でも気持ち悪かった。出勤前に、”ボルサ”で頭を抱えながら、アイス・コーヒーを飲んでウォーム・アップ。周りで見ていた人は、何と思ったことだろう。(^^;昼過ぎには調子良くなったものの、帰りのバスの中で、また気分が悪くなった。体調最悪。(^^;

 帰宅したら、友達からメールが届いていた。新しいパソコンをいい値段で買えたんだけど、プリンタ・ケーブルを買いに行った帰りに事故ってしまったという。かつて自分も経験があり、怪我がなかったのは幸いだが、こちらの不注意だったということもあって、イヤミさんざん、ワガママさんざん言われたことがある。事故が夜だったため、朝イチで保険屋(ディーラー)に出向いたものの、すぐに電話がかかってきて、代車を用意しろだの、今すぐ乗りたいだのと言ってきた。「代車はもちろん用意するけど、今、手続きをしているのでもう少し待ってください」と言えば、「何言ってるのよ、こっちは被害者なんだからね」と怒鳴られる。

 先方は家族4人だった。フォルクスワーゲンのゴルフを運転していたのは奥さんで、旦那さんと幼稚園の子供2人が同乗していた。黒装束だったので最初びっくりしたが、親類の葬儀の帰りだったらしい。旦那さんは建築設計士だという。窓ガラスに頭をぶつけてコブができたのに、実に落ちついた人だったが、奥さんの方はヒステリー。「子供が風邪を引いているので、病院に連れていくクルマがない」と言うし、レンタカーを手配して、修理が終わるまで代車を用意したのに、「結局乗らなかったわ、慣れないクルマでまた事故ってもイヤだし」とのたまう。保険とは別に自腹を切って、三越の商品券参萬円をお見舞いに贈った。「まあ、いいもん貰っちゃったから、今回はこれで勘弁したげるわ」と態度が豹変した。

 この夫婦、旦那さんは渋みのあるいい男なのに、奥さんは品がなさすぎる。裕福な家庭であるはずなのに、何だか卑しい。こういう女性とは家庭を持つべきではないと思った。事故やトラブルに逢ったとき、人間の本性が出てしまう。百年の恋も醒める。(^^;


6月23日(金) 午前は歯科へ通院。冠を一つ、作り直さなくてはならない。しっかり麻酔を打たれて削られた。型取りした金属ができあがるのは来週のこと。家から2、3分のところに医院があるのはありがたいが、おかげさまで一家四人が通院している。プライバシーも何もあったものじゃない。(^^;父も母もおしゃべりだからなあ。さいわい治療中は、大口開けてじっとしていなければならないだろうから、良しとするか。(^^;ふう。

 夕方、ちょこっとだけ会社に出掛けた。今日は珍しく、クラシックのイヴェントがあったのだ。インディアン・ハープ奏者の上松美香(あげまつ・みか)である。通常のクラシック・ハープよりもひと回り小ぶりで、移調ペダルは付いていない。指の腹ではなく爪で弾くため、音色はきらびやか。スペイン語では”アルパ”と呼ばれる楽器である。さて、上松美香。実は17歳の女子高生なのだ。ハープの腕も大したものだが、アイドル性抜群。容姿も文句なしにかわいい。(あ、一般論です。スタイルもいいです。)キング・レコードのプロモーション次第では、人気者になるかもしれない。要チェックかもね。(^^;ふう。

 家に帰ってから、テレビで「となりのトトロ」を見た。「ナウシカ」、「ラピュタ」を送り出した宮崎駿が悩んだのは、「日本を舞台としたアニメがないなあ?」ってこと。1950年代の東京都近郊が舞台なんだけど、私たちのど田舎では、60年代といっても充分通用する。実際、私の子供時代とまったく同じ風景だ。これすなわち、東京都近郊と、名古屋市近郊では10年の時代差があったわけで、その後70年代に向けて、急速にギャップが埋められていったんだな。(^^;国道と呼ばれた幹線道路だけがコンクリート敷き(アスファルトではない!)で、通学に指定された裏道などは、雨が降ると泥んこだった。

 今でも覚えているが、家には電話機の他に、もう1台、“有線”という受話器の付いたスピーカー・ボックスがあった。小牧市農協が経営していたのかな?1日4回(朝、昼、夕、晩)の定時放送があり、それ以外の時間帯は電話機として使用できた。電話と違ってベル音がないので、まず受話器を取り、交換手に繋ぎたい相手の番号を伝える。すると市内全部のスピーカーから、呼び出し番号がコールされる。今なら、会社の内線一斉呼び出しと同じ。よくまあ、こんなのんびりしたシステムでやってこれたものだと思う。もちろん通話料は時間無制限。ちなみに私の家は636番、母の在所が575番だった。よく憶えてるっしょ!(^^;ふう。


6月22日(木) 起きたら昼だった。(^^;何で休みの日はいつも死んでいるんだろ。朝昼兼で食事を採り、映画を観に行った。2時40分上映の「グラディエーター」を観ようと思っていたのに、渋滞で間に合わず。まあいいや、「グラディエーター」は来週ということで、今週は「クロスファイア」を観た。

 宮部みゆき原作の初映画化である。監督は「平成ガメラ・シリーズ」の金子修介。私は最近、宮部みゆきにハマっている。(まだ3冊しか読んでいない初心者だけど。)だから正直いって、映画によってイメージが壊れてしまわないかと心配だった。金子修介監督のガメラ・シリーズは、2作目まで観ているので、怪獣映画を本格的なSF映画として甦らせた手腕は、高く評価している。

 この人、耽美的ともいえる手法が特色で、ヒロインを舐めまわすかのごとく、カメラで追いかけていくのだ。例えば(男性なら)、自分の近く(職場とか)に、自分好みの美しい女性がいたとすれば、どうしてもそこに視線が釘付けになるでしょう?でもそれじゃ仕事にならないし、相手にもうざったく思われて、かえって印象を悪くしてしまう。(男性はデリケートなんですよ!)

 ぼへーっと眺めてるわけにもいかないが、そこはこれ映画だから、スクリーンの中には常にその女性が映っている。だから、いつのまにか金子マジックにハメられてしまうんだよね。(^^;原作はかなりの長編なので、2時間枠に収めるために、はしょってしまったところもあるが、視覚的な本能に訴えて、ヒロインに感情移入させるということをやっている。原作ファンには食い足りないところもあるだろうが、宮部みゆきの底に流れる、「法に守られて裁かれない悪」や、「国家権力に揉み消されてしまう悪」に対する正義感が強く描かれていることに注目したい。

 以前、「グリーンマイル」の映画評で、S.キングの勧善懲悪ともいえる正義感について書いたけれど、「クロスファイア」のパンフレットの中でも、宮部自身がやはり、S.キングへのオマージュとしてこの作品を書いたことを話していた。映画館の帰りに、書店に立ち寄り、「クロスファイア」の原作(上下2巻)を買った。(^^)最近は薄っぺらい本しか読んでいないので、こんな長編、読めるかどうか心配だ。(根性の問題!)(^^;


6月21日(水) 今日も早番だったのに、大量入荷で抜けられない。それでも、A.シュミット(ピアノ)のモーツァルト:ピアノ協奏曲全集(10枚組で¥2590)やP.シュライヤー指揮のバッハ:世俗カンタータ全集(8枚組で¥2190)が再入荷して、30日からのセールも賑わいを見せることだろう。初めてCDの価格を見た人は、驚いたかも知れない。クラシックの輸入ボックス・セットには、びっくりするような廉価CDがあるのだ。内容が劣っているわけではない。ライセンスの契約で安く製作できるだけの話。むしろ上記2タイトルは、この曲集の中でも、最高点を与えても良いものだ。

 閉店間際に、M君がストトラ(ストック・トランスファー=商品移動)を持ってきてくれたので、“いためん亭”にスパゲティを食べに行った。やっぱり美味いわ、この店。M君とも、「“チャオ”よりこちらの方が美味いですよ。」とのお墨付きをもらった。しかしながら店構えが小さいのと、昼食時以外はほとんど客がいないということで、損をしている。その後は“ドトール”へ移動して、閉店までうだうだと喋っていた。

 家に帰ったら、東京でフリー・ライターをしている弟から、雑誌が届いていた。「競馬騎手年鑑」(別冊宝島518)である。「ノンフィクションの部屋」で先に紹介した、
「ミホノブルボンからの手紙」が70ページ目に掲載されていた。弟が書いたラフ原稿に、私が脚色を加えて完成させた文章だ。詳しく見ると、若干の“直し”が加わっている。観光者の中には、「背中を貸しますよ」という表現を、「騎乗させてもらえるのか?」と曲解したり、「人参のお土産」という表現も、「エサを与えても良いのか?」と勘違いする輩が出てしまうからだ。とかく熱狂的なファンというものは、自己中心的になりがちなので、文章を掲載する側としては細心の注意を要する。(^^;


6月20日(火) 朝から蒸し暑い1日だった。今日は、ワーナーの「ベスト・クラシック100」が入荷するし、クリスティーナ&ローラのベスト・アルバム、岡城千歳の坂本龍一:ピアノ作品集が入荷したりと、3ヶ月に1度あるかないかの、大量入荷。早番なのに結局、ラストまで居残り。へろへろに疲れた。(^^;

 今日うれしかったこと、社員食堂のランチが焼きそばセットだった。(^^)私の幸せって、こんなちっぽけなものだったのか?(^^;しかし、肉もイカも入ってるし、目玉焼きまで乗っていて、ご飯、味噌汁、キュウリの浅漬まで付いているのだから・・・。これを食べないテはないでしょう。(^^)でも、家に帰ったら、夕食がまたまた焼きそばだった。(^^;好きだから、いいけどさ。家の焼きそばも美味しいし・・・。

 さあ、明日1日働けば、またお休みだっ!ボーナスも出たことだし。(^^)デジカメが先か、スキャナが先か、迷ってるんだよね。(^^;スキャナは安い。1万円前後で買える。今後、これ以上値下がりすることはないだろう?デジカメは少し高い。ピンからキリまである。どんどん高性能になって、価格が下がっていくことだろう。どうしようかな?スキャナにするなら、光学式の一眼レフも欲しいんだよな。(^^;愛機ペンタックスは、修理しないと使用できなくなってしまった。そもそも20年前のものである。オーバー・ホールをすれば、新品が買えるくらいの金額になってしまう。う〜む。(^^;なぜ古いカメラにこだわっているかというと、実は、マニュアル(手動)式だから。そんなの不便と思われるかも知れないが、使い勝手さえ習得すれば、オート・フォーカスよりも確実なのだ。電池が無くなっても平気なんだから・・・。ヘビー・デューティにも耐える堅牢さこそが、私の求める条件である。(う〜む、一刻親父!)


6月19日(月) 今日は会社の健康診断日。今池にあるビルまで、毎日1人か、2人くらいずつ交替で行くのだ。本日のスケジュールは私1人。胃検診があるので、前日の9時までに食事を終えていなければならず、朝食も抜いて出掛けたのだった。バリウムはほんのり甘い味。飲みにくくはないが、それだけでお腹が一杯。(^^;午後から出社して、昨日、食べられなかった分を取り戻す勢いで食べたら、夜半にお腹が痛くなった。(^^;健康診断は身体に良くない?(^^;いやはや、かっこ悪い。

 雑誌「レコード芸術」を社販。RCAのベートーヴェン:交響曲全集(ラインスドルフ指揮)と、ブラームス:交響曲全集(ザンデルリンク指揮)を購入。そろそろ廃盤の恐れがあるからだ。こんな仕事をしていると、廃盤情報を聞きつけてから、慌てて購入するというパターンが多い。(^^;「いつでも買えるからいいや」と、安心していてはいけないのだ。


6月18日(日) 今日はホルン軍団が店にやってきた。同じ楽器ケースを持った4人が集まると、かなりの重量感がある。古い友達のM君、後輩のNさん+新顔2人。「今日は何かあったのかい?」と尋ねれば、医師会管弦楽団の本番があったそうで、エキストラに呼ばれたとのこと。新顔は、市民管弦楽団のメンバーと、県芸の学生さんだそうだ。同じ楽器で繋がっているというのはうれしいもので、初対面でもタメ口が聞けてしまうのだ。(^^)早速、管楽器コーナーへご案内。餅は餅屋ということで、ホルン奏者にしか通用しない名盤の数々をお薦め。ノルマ(嘘)として、それぞれ2、3枚ずつを買わせてしまった。とても楽しかったな。新しいCDもビシバシ揃えておくから、また来てね〜ん。(^^)

 今、ヨハン・シュトラウスのワルツ集を聴きながら日記を書いている。やっぱ、シュトラウスは天才やな。(^^)肉体疲労時の栄養補給には、リポビタンDより効くかも・・・。実はちょっと疲れてます。(^^;


6月17日(土) フルタイム募集中である。今日も面接があったのだが、やはり何か勘違いをしている人であった。ミュージシャン志望なのだ。かつては、システム・エンジニアとして、かなりいい給料をもらっていたそうだが、拘束時間が長く、自由な音楽活動ができないからといって辞めたらしい。今は、どこかの店でパートタイムとして働いているそうだが、当然ながら収入は、システム・エンジニアだった頃の半分以下。

 志望動機は、「音楽に関わる仕事だから、将来何かの役に立つのでは?」とか、「自社レーベルのアーティストとして、デビューできる可能性もあるし。」と、極めて不純である。「フルタイムでの募集だから、休日を自由に選べないが、それでもいいのか?」と、問い詰めたところ、「それじゃ、バンドの練習ができなくなってしまうから・・・。」と、自分から辞退を申し出た。「自分の音楽が第一。お金はぎりぎりの生活ができればいい。」そう言い切れるのは立派だが、会社としては、そんな気持ちで働いてもらいたくない。「音楽も大切ですが、御社の仕事を最優先します。」それくらいのことが、なぜ言えないのか?

 現在、活躍しているアーティストの質の低さも問題だ。いくらテレビに露出していても、CDが売れていようとも、内容は関係ない。プロモーションで決まってしまうからだ。アーティストは、ビギナーのすぐ手に届く場所にいる。「あの程度で有名になれるんだったら、私だって・・・。」誰もがそう思っている。オーディションの機会はいくらでもあるし、レコード会社は常に新人を発掘している。ただし100人デビューさせて、1人でも当たれば御の字である。元手がかからない商売なのだから。二番煎じでもOK!使い捨てアーティストを目指す人たちの何と多いこと・・・。(^^;


6月16日(金) 午前は、歯医者に定期検診に出掛けたんだけど、新たに歯槽膿漏発覚!(^^;あちら直したと思えば、今度はこちら・・・。調子悪いなあ。(^^;身体は若いつもりでも、歯だけは確実に老いていく。実際、臼歯などは磨り減って、どんどん短くなっているのだから。

 夜はTVの再放送で、宮崎駿監督の「紅の豚」を観た。この作品は世間一般に受けが悪い。子供向けとはいえない内容だし、勘の鈍い人には「何が言いたいのか分からん!」ということになってしまう。「豚」は宮崎駿自身である。自分でも名パイロットだと思っているわけではない。ただ、空を飛ぶのが飯よりも好きだから、続けてこれたのだ。飛行機バカだから、恋愛にも不器用で、思い続けた女性は親友が射止めてしまった。

 自分よりも才能ある若い人たちが、戦争で命を落としたり、新しい生活を求めて陸に降りたりしているうちに、飛行機しか能のない自分は、すっかり人間嫌いの「豚」になってしまった。この「豚」というのは、自虐的な比喩なのだけれど、マンガの世界だから、目に見えるカタチとして描かれてしまうのだ。「賞金稼ぎのチャンピオン」として、見てくれる人たちもいる。だが、そんなものに憧れたところで、自分と同じ愚かな「豚」が、また1人生まれるだけだ。

 かつて、東映動画に5級動画員(下っ端)としてもぐり込んだのが、宮崎駿のデビューだった。森康ニをはじめとする、すばらしいアニメーターたちがそこにはいた。今や、日本のアニメの最高峰と呼ばれる宮崎駿だが、かつての先輩も、若く才気溢れる後輩も、多くの人たちが亡くなられたり、いろいろな理由でアニメの世界から遠ざかっていったはずだ。

 そんなオマージュとして、また初心に戻る意味で、描いておきたかった、ヒコーキ野郎の時代のお話。私はそんな風に感じるのだけれど・・・。そして音楽バカの私(ねも)がいる。気がついたら独りぼっち。恋愛にも不器用。守るべきものが何もない。ぶくぶくと太った醜い「豚」。(^^;(きゃーっ!)


6月15日(木) 午後から、小牧のコロナへ「ナインスゲート」を観に行った。主人公のジョニー・デップは、古書コレクターという役柄。世界に3冊しかない、悪魔が書いたといわれる本の真贋を確かめるために雇われるが、やがて本の持ち主が奇怪な死を遂げたり、自分自身も命を狙われたりと、恐ろしい事件に巻き込まれていく。ジョニー・デップは、役柄によって全く別の人格を演じられる、優れた俳優だ。それでいて人なつっこいというか、独特の親しみやすさを併せ持ち、観客をスクリーンに引き込んでくれる。主人公に付きまとう謎の女(エマニュエル・セイナー)の冷たい美しさにも脱帽。

 そして、ポランスキー監督は、シュールな芸術家だ。神も悪魔も人の心の中にあるものと悟っているから、超常現象など何も登場しない。それよりも恐ろしいのは人間の欲望である。個人的に注目しているポーランドの作曲家、ヴォイチェク・キラールも、地味ではあるが、印象深い音楽を付けてくれていた。韓国のソプラノ歌手、スミ・ジョーの美しい歌声も良い。というわけで、なかなか面白かったんだけど、観客は私1人。(^^;平日の午後ってこんなものかなあ?

 南北朝鮮首脳会談。統一に向けての第一歩を踏み出した。映画「シュリ」も、この背景には一役買っていることだろう。映画コレクターとして有名な、金正日首席の最も恐れるのは、メディアの力である。全世界の人々が、「シュリ」を観てしまったのだから・・・。「臆病な犬ほどよく吠える」という諺がある。北朝鮮は人々の貧しい生活を、巨大な軍事力で包み隠すことに限界を感じたのであろう。ともあれ、自国の非をアピールしてまで、統一に向けて動き出したとするなら、これはすばらしいことだと思う。(^^)


6月14日(水) 昨日の接客研修のおさらいということで、実際に営業を行いながら、実践的な研修を受けた。昨日の荷物と、今日の荷物の2日分がなだれ込んでくるため、入荷処理に大わらわ。定時に上がって、名フィルの定期演奏会を聴きに行こうと思っていたのに、ほったらかしで帰るわけにもいかず、結局、閉店までサービス残業してしまった。その後、カスタマー・サービス部による、ラッピング研修が行われ、包装紙で商品を包むやり方を教えてもらった。これはちょっと得した気分。(^^)帰りは上飯田のココ壱番屋で、カツ・カレーを食べて帰ってきた。母が旅行から戻ってきていたが、夕食は用意されていなかったので、ちょうどよかったかも・・・。(^^)

 明日は休みだから映画を観に行こう。「ナインスゲート」が観たいなあ。ジョニー・デップも良いが、音楽がヴォイチェク・キラールというのも期待できる。(当たり外れもあるが・・・。)サントラ・コーナーでは国内盤CDを発見。CDの帯には、X島X国氏による解説云々とある。ん・・・どっかで聞いたような名前。あ〜そうだ、昔、S谷店で働いてたM島君じゃないか!退職後は評論家になるんだと聞いてはいたが、こういうアルバイトをやっておったのね。世間は狭いのう・・・。(^^;


6月13日(火) 今日は休館日だが、朝から接客研修だった。品川本社カスタマー・サービス部のHさんが来て、午前中2時間、午後から3時間の講義をされた。ちょうど1年前、名古屋地区のもう1店の店舗で、接客研修が行われたときには、まだ会社全体で接客サービスの強化ということがうたわれていなかったため、「何でここまでするの?」という違和感も大きかったと伝え聞く。その後の1年間で、接客に対する考えもずいぶん変わってきた。今回の接客研修では、終始和やかな雰囲気で講義が行われた。やはり年月と経験の積み重ねであろう。内容自体もたいへん優れたものであった。(^^)それにしても、5時間の講義内容を考えるのは、並大抵のことではない。おつかれさまでした。(^^)

 接客研修が終わってから、飲み会が行われた。今回の経費は会社持ちである。(珍しい)私の最近のパターンは、最初だけビール中ジョッキ。後は冷酒である。胃が荒れないし、変な2日酔いがない。飲んだ飲んだ、中ビン3本空けてしまった。天狗を出たのが11時過ぎで、上飯田から帰りの電車がなくなってしまった。(^^;


6月12日(月) 仕事が終わってから、上飯田の王将で夕食。母が簡保の旅行に出掛けているため、家に帰っても飯にありつけないからだ。夕方からしとしと雨が降り続き、何だか気分もくさくさする。明日は休館日なのだが、1日、接客研修が行われる。実はこれ、初めてである。会社の規模からいえば、信じられないことだろう。システムそのものが軟弱なため、今までおざなりにされてきたのだ。ゼロからの出発だから、全員苦労することだろうな。(^^;考えてもしょうがないので、今日はさっさと寝ようっと。

 明日は早起き。故障して修理不能となったアンプ(ケンウッドL−01A)を粗大ゴミに出さなければならない。20年前は名機として一世を風靡したものだけに、何だか哀しい。修理できるものならそのまま使いたかったけれど、さすがにメーカーもサジを投げた。もっとも中古品として購入しているので、寿命ではある。(^^;今まで良い音を聴かせてくれてありがとう。本当にごくろうさま。(^^)


6月11日(日) 今日は人手が足りないので、1時間だけJ-POPコーナーのレジに入った。クラシック・コーナーとは違って客層が若いなあ。幸い、それほど混雑していたわけではないが、「お待たせしました」と言いながら袋を手渡すとき、若い女性のお客さんの中には、「ありがとう・・・」と言葉を返してくれる人がいる。同じデパートで働いている販売員が、仕事帰りに買い物を楽しんでいたり、また、同じような販売業に携わっている人であることが多い。「おつかれさまです」と交わすねぎらいの言葉と同じだ。だから私も、外で買い物するときには、レジが混雑して待たされても怒ることはないし、商品を手渡ししてもらうときには、できるだけ「ありがとう」と声をかけるようにしている。世の多くの人たちは、アルバイトを含め、多少なりとも接客、販売の仕事に携わったことがあるんじゃないかな?お互いの立場を理解すれば、本当に気持ち良く買い物が楽しめるんだけどね。(^^)

 何でこんな話になったのかというと、今読んでいるのが、「クレーム対応の実際」中森三和子、竹内清之(日経文庫)という本なのだ。かくいう私も先月、クレームの電話に振り回されてひどい目に会っているから・・・。ここでそれを論ずるつもりはないけど、人の世は持ちつ持たれつ。やはり「ありがとう」は続けていこうと思う。(^^)


6月10日(土) 今日は3連休最後の日だが、家の中の片付けで1日が終わりそうだ。小牧市もいよいよ来月から、粗大ゴミが有料となるため、今月中に必要ないものを捨てなければならない。母と2人で、母屋2階、開かずの間(本来は応接室)の整理を始めた。今の家が建てられてから12年になるが、いつの間にやら物置と化してしまった応接間。出るわ出るわ懐かしの珍品。

 「電気湯沸し」電気ポット発売以前にはこんなものが使われていたのだ。保温機能がないので、沸騰したらスイッチを切らなければならない。「フード・ウォーマー」これは未開封の新品だった。(贈答品)おかずを保温したり、再加熱したりできるというスグレ物だが、電子レンジの普及した現在では無用の長物である。「電気コンロ」うわ〜懐かしい。ニクロム線のコイルが熱くなる仕組みだ。熱量が低いうえに、消費電力も馬鹿にならない。ミルク鍋1杯を沸騰させるのに20分以上かかる。現在なら、カセット・ガス・コンロや、ホット・プレートでこと足りる。

 白黒CRT内蔵の、「初代文豪ミニ7」(ワープロ)も粗大ゴミとなる。48ドット印刷の最初型だ。罫線を使用すると、B4版1枚をプリントするのに30分かかる。もっとも我が家には、2、3、4代目の「文豪ミニ」がひしめいているが・・・。音声多重対応AVカラーテレビ「アルファ2000」(20インチ)も引退。18年間ごくろうさまでした。まだ映るんだけど、色がすっかり抜けてしまった。皮肉にも、彼の後釜に座ったのは、粗大ゴミから拾ってきたロータリー・チャンネル式カラーテレビ(14インチ)。なぜかこちらは健在?色もきれいだ。

 かつて、家に新しい電化製品をもたらすのは、父親の役目だった。そして家族が見守る中、梱包を解き、取説を読んで使い方を説明するのは、長男である私の役目だった。いつの間にか、父親より私の方が電気に詳しくなり、家電の修理や買い換えを指示するのが役目となった。新しい家電を買うということは、数種類ある型の中から、機能を比較したり、店と店との価格を比較したりと、ちょっとしたイベントである。

 そして、ひとつひとつの家電にも思い出がある。例えば「電気湯沸し」は、母が病気で入院したときに新調したものである。「また誰かが入院したときに使うかもよ?」と母は言ったが、すぐに「まあ、今は自販機で温かいコーヒーでも何でも買えるからねえ」と笑っていた。当時、私は小学生だったのかな?朝食は”イシイのレトルト・ハンバーグ”なんかを温めて食べたり、学校から帰ると、インスタント・ラーメンを作って、弟に食べさせたりしてたっけ・・・。家電と家族の歴史について考えさせられた1日だった。


6月9日(金) 午前中は師匠の家に、ホルン・アンサンブルの練習に行った。師匠は木管アンサンブルの仕事で、イタリアの楽旅から帰ったばかり。今日は、ローマでの観光について、みやげ話を伺った。ご存知、「ローマの休日」である。遺跡の中に街を造ってしまったようなものである。最近の建物といえど、100年、200年前のものがザラにある。古い建物でも、外観を損ねないよう、内装を手直ししながら生活していくのだ。

 日本の家屋とは、天井の高さがまるで違う。ひとたび教会に足を踏み入れれば、精密なフレスコ画に圧倒されるという。郊外の別荘地で行われたパーティーでは、お決まりの室内楽演奏の後、ピアニストの即興演奏が繰り広げられた。さらにすごいのは、お客が飛び入りで即興演奏を演ってしまうのだという。う〜ん、やはり日本とは文化水準が違う。クラシック音楽が、ごく自然と日常に溶け込んでしまっているのだ。パヴァロッティ顔負けの素人歌手も、ワンサといるって聞くもんなあ。(^^;

 午後からは映画を観に行った。2度目の「アンドリューNDR114」。上映が終わってしまう前に、もう1度観ておきたかったのだ。今年はいい映画にたくさんめぐり合ったけど、今のところ一番気に入っている。「映画の部屋」に感想をアップしておいたので、そちらもご覧あれ。これまたユニークな評論かも知れないが・・・。(^^;


6月8日(木) 今日は田植え。当初は6月10日(土)の予定で、有休まで申請していたのに、急遽早まった。我が家の田んぼは、道沿いではないので、近所が植え終わる前に始めないと、田植え機が入れないのだ。いわゆる3チャン農業(父チャン母チャン婆チャン)でやっていたのだが、祖母は数年前に引退。父も体力的に苦しくなってきたため、10数年ぶりに私が駆り出されたというわけ。以前は1本ずつ手植えしていたので、丸1日がかりだったし、実に腰の痛い作業だったが、ここ10年ほど、田植え機のお世話になっている。

 まずは朝から田植え機の試運転というわけだが、セコハンだし、1年に1度しか使わないので、エンジンがかからない。機械屋さんに電話して直してもらう始末。私は2時間のロス・タイムをBS放送観賞に向けた。普段観ることのない”クラシック・アワー”では、ジョス・ファン・インマゼール指揮アニマ・エテルナ・オーケストラの演奏で、シューベルトの交響曲第9番「ザ・グレート」を放送していた。古楽器による演奏で、時代考証も考え抜かれている。長巻キイ付きナチュラル・トランペットや、3本それぞれの管長が違う、ベルの小さなトロンボーン、替え管付きナチュラル・ホルン、木製フルート、オーボエなど、珍しい楽器を映像で見ることができた。

 ガット弦による弦楽器の合奏は強靭ではあるが、響きが薄く、各パートの動きが手に取るように分かる。全体に学究的な色合いの濃い演奏だが、反面、「ザ・グレート」は、シューベルトがベートーヴェン的なスケールの大きさを得ようと、かなり背伸びした作品であることを感じさせた。オランダはやはり、古楽器演奏の先進国である。幾多の古楽器オーケストラでは、楽器こそ古いものの、楽員がモダン奏法のフィーリングで演奏している。しかしアニマ・エテルナにおいては、表現力の乏しい古楽器に合った、かなり厳しいフレージングを採っていた。辛口の演奏ではある。

 さていよいよ田植え機始動!実はこれを扱うのは初めてであった。最初のうちは機械に振り回されていたが、だんだんと仕組みも理解でき、自分のペースで操れるようになった。驚いたことに3時間で終わってしまった。文明の利器である。田植え機そのものは大昔からあるのだが、ようやく最近使い始めたという父はシーラカンスである。昔は田植え機を持っている隣の家がうらやましかった。我が家より遅くやってくるのに、さっさと終えて帰っていくのを見ると、父とよく口論したものである。

 今回はごくろうさまということで、夕食は家族で焼肉を食べに行った。家族で出掛けるのは、これも10数年ぶりである。こんなふうだから子供の頃は傷ついた。夏休みの旅行は母が取り仕切り、母の友人とその子供たちで出かけた。普通の暮らしがしてみたいと思ったものだ。(普通の家族なんだけどね。)メインの焼肉は炭火、網焼き。ま、とりあえず美味かった。自分が家庭を持つとき(そんな日があるのか?)には、こんな父親にはなりたくない。(^^;


6月7日(水) 今朝の電車はラッシュではなかった。市バスも何かしら空いていた。終点の名古屋駅で降りなければいけないのに、居眠りをしていて気づかず、結局、降車場まで連れていかれてしまった。余裕を持って出社しているので、遅刻はしなかったけれど、ここは初めて見る場所。バス・センターの中だけでは、駐車スペースがとれないんだな。たくさんのバス。給油スタンドもある。運転手さんも大変な仕事だなと思った。だけど休日でもないのに、今朝はどうして空いていたんだろう?(^^:平日の朝遅い時間帯なのに、電車やバスが満員だったりするのは、どこかの神社で催しのある日だったりするけれど・・・。???

 今日は疲れた。立ち仕事だから、太ももがパンパンに張っている。(^^;今夜は土踏まずにサロンパスを貼って寝ることにしよう。次はもっと良い靴を買わなければ・・・。(^^;エアマックスってどうなんだろう?ブームだった時期はやたら高価だったけど、今はどうなのかな?ここんとこ、靴に大金を積んだことがないのだ。(^^)


6月6日(火) 映画の部屋で書いていたコメントなんだけど、自分で自分の間違いに気がついた。「砂の器」は市川昆監督ではなく、野村芳太郎監督だったのだ。記憶力には自信があるほうなんだけど、どこかで間違って憶えてしまったらしい。会社の帰りに書店に寄ったら、市川昆監督の本が平積みされていた。巻末の作品リストに「砂の器」がないので、気がついたという次第。すみませんねえ。(^^;誰が見ているか分からないから、資料はキチンと調べてからアップしなくてはね・・・。(反省)

 家に帰ったら、BSでヘップバーンの映画「暗くなるまで待って」を放送していたので、途中からだったけど観てしまった。前にも一度観たことがあるので、あらすじは分かっているんだけどね。(^^)今回のオードリーは、視覚障害者という役なんだけど、やっぱり上手いわ。(^^)ラストなんか思わずジワッときてしまった。カメラマンである優しい旦那さん役は、エフレム・ジンバリストJr.という俳優。まだ日本に、クラシック音楽が浸透していなかった昭和初期。”楽聖”と呼ばれた大ヴァイオリニストが来日した。その名を、エフレム・ジンバリスト。実は、”ジュニア”というのは彼の息子なのだ。(これは本当だよ!)懐かしい名前を思い出してしまったな。(^^)


6月5日(月) 昨日の夜から家出していた母が、夜11時過ぎに戻ってきた。驚くことなかれ!こんなのは日常茶飯事だから・・・。(^^;どのみち在所(市内の実家)で一泊してきただけのこと。我が家には88歳になる、耳の聞こえない一刻婆さんがいるのだ。嫁と姑ってやつですな。ウチの父はマザー・コンプレックスなので、母親(祖母)には頭が上がらない。だから母と祖母が喧嘩になると、嫁が悪いといって祖母の肩を持つのである。そりゃあやっとれんわな。(^^;

 私はこんな父親を情けなく思う。どうしようもなく保守的で、ことなかれ主義。だから年齢よりもずっと老けてみえる。ひとことでいうとタヌキだな。私も弟もさんざん父親には苦しめられたので、弟なんぞは、もう年末年始ですら実家には戻らない。家庭崩壊?いやぜんぜん大丈夫!(笑)母も私も弟も、おかげさまですっかり打たれ強くなってしまっているから。(笑)明日からまた、何事もなかったかのように日常が始まる。(ガハハ)


6月4日(日) 今日も今日とて、書店徘徊。本日のヒットは、「ホルニストという仕事〜音楽家のビジネス・ライフ」ポール・プリッチャード著/山田淳訳(春秋社)。訳者の山田淳氏は、昨年、「奇蹟のホルン〜デニス・ブレインと英国楽団」を翻訳したことで知られる。ホルンという楽器に精通している人の訳だけに、本書も安心して読むことができるというもの。(^^)さて本書「ホルニストという仕事」は、イギリスの5人のホルン奏者によって書かれたもので、演奏家として飯を食っていくための”生き残り術”を暴露してしてしまったものだ。

 ホルン奏者には気難し屋が多い。数ある金管楽器の中で、唯一、ベルが後ろを向いているせいだともいわれる。3m50cmの管をぐるぐる巻きにして、極めて小さなマウスピースをくっつけた楽器は、一度聴いたら忘れられない神秘的な音色を持つ反面、“音が外れる”“ひっくり返る”といった事故がつきものだ。そんなホルン奏者に要求される処世術。この楽器を経験したことのある人(私)には、胃の痛くなるようなキビシイキビシイお話が満載。

 「もし音楽学生のあなたのもとに、1本の電話がかかってきて、“ロンドン交響楽団の主席奏者が病気だから、エキストラに来て欲しい”と言われたら、どうすればいいのか?」等々・・・。しかし、この本。ホルン奏者以外の人が読んでも意味が分からないし、何の役にも立たないことだろう。(^^;まったくもってお薦めできません。(^^;


6月3日(土) 今日は書店で面白い本を見つけた。「猫語の教科書」ポール・ギャリコ/灰島かり訳/スザンヌ・サース写真(ちくま文庫)。カバーには可愛らしい猫がタイプライターを打っている写真が・・・。

 誰が書いたのか分からない。編集者のもとに届けられたのは、アルファベットと数字と記号が入り混じった、暗号のような文章だった。到底、解読は不可能と思われたその原稿だが、やがてふとしたきっかけで、すらすらと読めるようになる。何とそれは、猫の足によってタイプされた文章で、その様子を想像すれば理解できると思うが、狙った文字の周りのキイを、数字も記号もおかまいなしに叩いていたらしいのだ。そのショッキングな内容とは?一匹の知性溢れる猫から、すべての猫へと向けられた、人と暮らすためのマニュアルだったのだよ。(^^)以下はカバー裏の著者プロフィール。

 交通事故で母を亡くし、生後6週間にして広い世の中に放りだされる。1週間ほどの野外生活を経て、人間の家の乗っ取りを決意。いかにして居心地のいい家に入りこむか、飼い主を思いのままにしつけるか、その豊かな経験を生かして本書を執筆。四匹の子猫たちを理想的な家庭へと巣立たせた後は、いっそう快適な生活を送り続けている。

 かくも賢き猫が、この世にはいたのですなあ。(^^;(^^;(^^;


6月2日(金) 体調不良。やはり起きたのは昼だった。午後からは行き付けの美容院で髪を切った。高校時代の同級生が美容院を経営しているのだ。そこでもうつらうつらしていたのに、帰ったらまた寝てしまった。一週間分の充電とはいえ、何て安普請な体力なんだろう!(笑)

 さて、本日より映画の部屋を公開。第1弾は「アンナと王様」、「海の上のピアニスト」だ。ご覧になった人の中には、「あれっ?」と思われる方もおられるだろう。映画を観た直後の印象を大切にしたので、以前、メールの中でやりとりした文章を流用しながら、加筆しているからだ。私は映画マニアではないし、ときにトンデモナイ考えをめぐらしてしまうので、随分と失礼なことを書いているかもしれない。まあ、お許しくださいませ。(^^;


6月1日(木) 今日は公休日。昨日(今朝)すっかり夜更かししてしまったので、起きたのは昼だった。昨日は日記を更新するのを忘れていた。(^^;今日から6月。日記も新しいページがスタートだ。睡眠時間を削りながらも、よく続いているなあと我ながら感心してしまう。(^^;ときどき頂く激励のメールもまた嬉し。(^^)こんな”野郎”の日記でも、読んでくれる人がいるとは予想もしなかったし、まったくもって感謝感激猫にゃあご!これからもがんばって更新するのでよろしくね!(^^)今しばらくは画像が載せられないんだけど、デジカメは夏のボーナスまで待て!でも今年は車検があるから、安物で我慢しよう。(^^;


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