2001年6月の日記

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6月30日(土) 人が少なすぎる上に、欠勤者続出。今日からパッセバザールが始まるため、営業時間が1時間半延長だっていうのに、間に合うんかいな?この人数で・・・。怒涛のように忙しい1日でした。

 R子さんは7月10日付けで退社ですが、そのあとすぐ、ドイツへ旅行するんだそうです。実はドイツこそ、テクノ発祥の地であり、この時期、大きな催しも行われるのだといいます。

 そういえば、現代音楽においてもドイツ人の功績は大きかったのでした。う〜ん、やっぱ頭いいんだよなドイツ人って。飛行機に乗ったことがないという、”ピカテントロプス”ねも艦長でした。(^^;


6月29日(金) 昨日、徹夜で書いたオーダー。3時間だけ眠ったのはやけに中途半端で、猛烈に眠いのでありました。とりあえずオーダーを届けるために出勤。セール初日とあって、お客さんが結構来ているなあ。昔ほどではないけれど・・・。

 昔は、セール前にお客さんへDMを出したりしていたんですよね。だから、開店と同時に人の波がどっと押し寄せることもしばしばだったのです。・・・で、結局、休日出勤したのは大間違い!仕事が片付かないので、ぜんぜん帰れなくなってしまったのでありました。R子さんともほとんど話せなかったし!ぷ〜ん。(^^+

 昨日が、ば〜さま齢90歳の誕生日。あ〜まったくもう長生きするよなあ。(^^;1日遅れではありますが、”ヒマラヤ”でケーキを買って帰りました。うん、安いので結構っ!ど〜せ味音痴だから。(^^;

 ちょっと待てよ?この2日、ぜんぜん遊んでないじゃないですか。というわけで、コロナのレイトショー「JSA」を見に行ったのでした。もう夜の10時を回っています。

 南北朝鮮の境界、38度線上に設けられた共同警備区域(Joint Security Area)。草むらの中、1人の韓国軍兵士は誤って地雷を踏んでしまいます。地雷ってのは、踏み込んだ足を離すと爆発するのです。しかし、通り掛かった北朝鮮の兵士2人に助けられ、あやうく一命を取り留めたのでした。

 それからというもの、韓国軍兵士の相棒を1人加え、4人の兵士は、毎夜歩哨所に集い、酒を酌み交わし、物資や食糧を交換しながら友情を深めていくのでした。国家、思想の壁はあれど同じ民族。本音は両国の統一を願っているのです。平和で楽しいひとときは、たちまち過ぎていくのでした。

 ところがある夜、北朝鮮の上官が歩哨所に入ってきたのでした。「オマエたち、何をやってるんだ!」何とか取り繕おうとするも無残。悲しい銃撃戦が始まってしまうのです。そして韓国人でありながら、ジュネーヴで生まれ育った女性が、中立国監視官として、事件の真相を追求していくのです。国家と友情の狭間に揺れる、男たちの苦悩を描いた作品でした。


6月28日(木) 昨夜は服を着たまま寝てしまったので、早朝、風呂に浸かり、もう1度眠ったのでありました。眠りが浅いせいか、いろんな夢が現われては消えたのでした。現在の自分が置かれている不安定な情緒を示唆するようなものばかり。もう40に片足突っ込んでいるというのに、何でこんな夢を見るんだろう。精神的にはまだ20代なのかな?(^^;

 明日からスーパー・サマー・セールが始まるので、準備のため、午後から出勤したのでした。出勤すればまあ、忙しいのなんの。残業は、いつもなら冷房が落ちてしまうのですが、今日はきちんと申請が出ていたので、汗だくにならずに済みました。

 残業が終わって会社を出たのが10時半。名鉄上飯田駅では、終電までの待ち時間が30分。なぜか今日に限って、モス・バーガーも、王将もお休みだったりする。トホホホ、お腹空いたなあ。(^^;

 今月はもうオーダー・ストップですが、7月月初のオーダーを書かなくてはなりません。またまた徹夜ですな。(^^;枚数がかさむので、FAXでは具合が悪いのです。我が家の留守電付きFAX機は、1度に送信できるのが5枚までですから。明日、早く起きれるかなあ。(^^;


6月27日(水) 今日は社員が少ないので、変則シフト。遅番出勤でOKのはずですが、昨日の仕事がやりっ放しだったので、朝イチで出勤したのでした。

 R子さんからは、「そんなにチョコもらっちゃいけないから。」と、釘を刺されていたのに、コンビニでスイス製のチョコを見つけると、何だか美味しそう・・・またまた買ってしまいました。(^^;R子さん退社まで、あと13日。それを考えると落ち込んでしまうなあ。(^^;もっとも夏場はチョコの保存が厄介。休憩室の冷蔵庫に入れるしかないでしょう。今まで全然利用していなかったけれど。

 名鉄メルサ前といえば、ストリート・ミュージシャンの溜まり場です。しかし今日は、いつもの”ゆずもどき”の姿はありません。何と、女の子のアルト・サックス二重奏。それほど上手いというわけではありませんが、奇麗にハモっているし、演奏を楽しんでいる雰囲気がいいんです。(^^)


6月26日(火) アシスタントの女の子は家庭の事情でお休み。さて、その事情とは?

 彼女は結婚して1年、先月、念願の新居に引っ越したものの、ひと月経ってみるとどうもおかしい。歩けば、床はヒコヒコ音を立てるし、壁のクロスからは、釘が突き出したというのです。「そりゃフローリングは、多少、音がするもんだよ。」と聞いてみたら、「音だけじゃなくて、凹むんですよ!」とのこと。支えのない場所に打ち付けてあるのだそうです。テレビでも宣伝している大手建築会社が施行を請け負ったそうですが、あちらこちらに手抜きが・・・。実状は恐ろしいものです。保証期間内に、工事をやり直ししなければなりませんが、さすがに今度は、家人が立ち会わなければね。大変だこりゃ。(^^;

 さて、店の方は新譜コンピレーションが大量入荷する日だったので、やはりどうにも独りでは回らないのでありました。へとへと。(^^;

 昨日に引き続いて、猛暑!もう、しょうがない!(^^;夜だというのに、気温は30度を越えているじゃないですか。エアコン全開でも間に合わないよ〜。寝苦しい夜でした。


6月25日(月) 店長と2度目の対決をする予定であったが、月曜だというのに店は大忙し。世間一般、本日は給料日だからなあ。結局、対決は水曜日まで持ち越しとなった。どうなるかは分からないが、平和的に解決されることを望む。

 一昨日と比べるといささか弱気だが、職場そのものに未練はない。未練があるのはお給料だけ。(^^;え〜い、笑いたければ笑えっ!とりあえずこの先どうするか、まだ何も決めていないし、目処を付けてから辞めるほうが利口に決まっているからだ。

 ”ぷ〜”に逆戻りすると、極端に生活費を削減せねばならなくなる。外食をできるだけ避け、食べられるものは、ほか弁、牛丼、カレー、寿がき屋に限定される。友達に喫茶店に誘われても、「オレはいいから」と断らなければならない。自由の他にはいいこと何もないやんけ!

 風邪で休んでいたR子さんは、公休日を経て出勤。まだ喉が本調子ではないが、熱は下がったみたい。自分でもバカだと思っているけど、クール宅急便で生チョコレートを送ったのはいささかやりすぎ。(反省)優しい子なので、怒ってはいなかったけど・・・。前述の対決を控えていたので、何だか気分が重く、あまり会話もできなかった。ごめんよ〜。(^^;


6月24日(日) 店長と2度目の対決を控えているため、他の店舗がどのようにして、輸入CDを管理しているのかリサーチしてみた。

 心斎橋店、札幌店=オーソドックスなカード管理。店長から特に口出しはないらしい。バイヤーとの信頼が保たれているようだ。

 広島店=2年前にカードを廃止。POSデータでの管理に変更。この話を持ち出したら、急に口調が重くなった。この店には従業員の首を切ることで有名なファシストがいる。ここでは店長が黒と言ったら、白であっても黒なのである。(^^;

 池袋店=前任の店長が、カード廃止&POSデータでの管理を宣言。「オレについてこい!」とまで言ったらしい。プライオリティを優先して大量の商品をオーダーし、優先順位の低い商品は返品の目処もつかないまま、ダンボール箱に入れて店頭から下げたそうだ。店頭は穴だらけだが、やはり売り上げはガタ落ちになり、店長は退陣(クビ)になったという。

 横浜店(新店)=これは池袋店のバイヤーから聞いた話。プライオリティを優先して基本在庫を構成しようとしたが、実際に商品を並べてみると、店頭は穴だらけになってしまった。開店後にかなり苦労して、穴埋め用のオーダーを作ったそうだ。売り上げ不振の状態がずっと続いている。

 神戸店=オンラインでオーダーできる業者は、カード廃止。FAXでオーダーしている業者はカード管理。まあ、当たり前か。

 京都店=オンライン・オーダーも、FAXオーダーも、すべて管理カードを付けている。やはり日本語のタイトルが付いているほうが、お客さんには親切だろうという心強い意見が得られた。管理カードといっても、これは小さなコメント・カードである。できるだけ多くの情報を盛り込もうと、1枚1枚、丁寧に書かれているようだ。


6月23日(土) クソ店長めがっ!私のいない間、アルバイトさんたちに管理カードについてリサーチしてやがる。聞くところでは、「いや〜、ボクはカードを全部なくそうと思ってるんだよ。」とのたまったらしい。「今度、ねも君には話をしようと思っているから、君たちで意見をまとめておいてくれたまえ。」だと〜!

 何ちゅう姑息な奴やねん!というか、嫌がらせということが分からないのか、分かってそうしてるのか?たくさんの従業員が辞めていくというのに、自分の点数稼ぎばかり。誰だって、こんな奴の下で働きたくないわな。バカに付ける薬はない!(^^+

 家に帰ってから、アニメ映画「アイアン・ジャイアント」を観たのでありました。「自分のなりたい自分になれ!」 誰だって心に自由を求めていいはず。私だっていちおー芸術家のはしくれだぞ!もうこれ以上、今の会社に留まっても、自分にとってプラスになることは何もないはず。


6月22日(金) 生チョコレートとは如何なるものか?はたまた、どうしたら買えるのか?ネット検索で調べてみたら、製造販売している洋菓子専門店は少なく、常温では溶けてしまうので、冷凍保存が必要。配送にはクール宅急便を使わなければならないといいます。それでは会社に持っていけないじゃないですか?

 R子さんからメールが届きました。一昨日から声がツブれていたのですが、やはり風邪のようです。友達の1人が最近まで風邪を引いていたのですが、かなりの熱がでるらしい。大変だ!お見舞いに生チョコを送ってあげよう!口が味気ないときには、甘いものが嬉しいよねえ。

 とりあえず会社に顔を出して、従業員名簿からR子さんの住所を写し書き。(ううっ、オレ、犯罪者みたいだ!)すぐに栄へ移動して、三越の地下にある”サティ”という専門店へ。ネット検索でも、R子さんの情報でも、ここのお店はかなり有名らしいのです。丸ごと一粒試食させてくれるのも嬉しいところ。

 やはり配送はクール宅急便で。今の風邪はかなり長引くそうなんですが、早く良くなってほしいなあ。病気のときくらい、思いっきりわがまま言っても構わないから・・・。


6月21日(木) 泥のように眠りこけました。公休日ではあるのですが、未読の書類が30cmほど積み重なっているので、午後から出勤。まあ結局、客注やら、問い合わせ、入荷処理を手伝ったりして、書類は手付かず。すでに標高40cmの域に近付いています。(^^;

 仕事上がりのR子さんを、「甘いもんでも食いに行きましょうっ!」と誘ったのですが、思わず両腕の拳に力が入ってしまい、ファイティング・ポーズをとってしまいました。あ〜あ、バカ受け。(^^;こら〜、笑うなよ〜!大真面目なんだぞ〜。「友達と約束があるから・・・。」って、またまたお断り。(^^;そいでもって、ニタニタ笑いながら「生チョコくれっ!」って、君は何を考えてるの?がーんがーんがーん!頭痛いぞ〜!(^^;

 しょうがないので、独りで映画を観に行きました。ここはひとつコメディが観たかったんですよね。「デンジャラス・ビューティ」を観たのでした。この映画、宣伝用ポスターの出来が良くないです。白地に極太明朝体で、「21世紀の美人道」と書かれています。そんなものものしい映画じゃないんですけどね。(^^;

 女であることをかなぐり捨てたFBI捜査官、グレイシー(サンドラ・ブロック)。爆弾犯人からの脅迫状は、ミス・アメリカ・コンテストの会場に爆弾を仕掛けた、というものでした。参加者の安全を守るため、グレイシーはミス・コン候補の1人として出場させられるハメに・・・。オシャレに縁も所縁もないグレイシーの涙ぐましい努力が始まります。(^^;

 この映画、世界各国で女性の支持を得たことが口コミで伝わったのか、またレディース・デー(木曜日)でもあったため、館内はほとんど女性客でした。美人なのにコミカルな醜女を演じるサンドラ・ブロックがとてもいいです。笑うとき、豚のようにフガフガと鼻を鳴らしたりするところなんかも・・・。傑作です。(^^)


6月20日(水) R子さんは何だか朝から上機嫌でした。風邪でも引いたのでしょうか、声がツブれているのですが、自分で「オカマなんですよお〜!」とはしゃいでいます。にっくき宿敵”S女史”の似顔絵を描いて、小さなカードケースに入れたものを見せてくれました。「似てるでしょお〜!」。他にも、友達の似顔絵や、自画像などなど。おっと、自分の似顔絵だけ、ぶりっこしてませんか?「違うんです。これは座敷童子(ざしきわらし)なんですよ〜。」ふ〜ん、さもありなん。こら、自分でボケるなっ!(笑)

 それじゃ、私の似顔絵も仲間入りさせてもらいます。クラシック・フロアの名刺ファイルには、付箋が1枚貼ってあるのですが、本社勤務の時代に、I さんという女性が書いてくれた私の似顔絵。(というよりまんが)ちなみに I さんはいつのまにか退社されたようで、音信不通になっております。(^^;

 この似顔絵、松本零士の「宇宙海賊キャプテン・ハーロック」というまんがはご存じでしょうか?その中に出てくる、副長の”ヤッタラン”というキャラに似ているのです。もっとも、このキャラにはモデルがいて、松本零士のアシスタントをしていたまんが家、新谷かおるの似顔絵でもあるわけですね。

 さて、今日は7時から映画「ドリヴン」の試写会が”ピカデリー2”にて行われました。定時の6時30分に上がりたかったのに、レジ精算が間に合わなかったり、両替に時間を取られてしまったため、店を出たのが6時50分。息を切らして駆けつけたのが、上映1分前でした。まさにギリギリ・セーフ。汗だくだし、喉は乾くし、疲れて途中、何度も落ちそうになるし、いやはやなんとも。(^^;

 映画は、カー・レーシングを舞台としたもので、カメラ・ワーク&音響を駆使。スピードを体感できるすばらしい出来でした。実際のレースをテレビで見ても、こんな興奮は得られないでしょう。観客はレーサーの目となり、ステアリングを操る腕となり、アクセルとブレーキを交互に踏む足となるのです。実生活でも、強行軍のスケジュールで、深夜の高速道路を走ったり、視界の悪い雨降りだったりすると、かなり緊張しますよね。この映画では、それ以上のものが体感できるのです。

 出演は「タイタンズを忘れない」で、二枚目のクォーター・バックを演じたキップ・パルデュー。チームの要として彼を支えるベテラン・レーサーをシルベスター・スタローン。なかなか愉しい映画なので、機会があればご覧くださいね。(^^)


6月19日(火) 昨日のコンベンションは、立食パーティではありながら、なかなかの美味が盛りつけられておりました。とくにケーキ、プリン等のデザートが充実。これはホテルの中にあるケーキ・ショップから調達されているようです。ここぞとばかり、甘味を思う存分に楽しんだのでありました。(^^)そうそう、記念品(おみやげ)の紙袋の中には、ブランド品のチョコレートが・・・。これはチョコ娘のR子さんにあげましょう。(^^)聞くところによれば、聖バレンタインのシーズンにしか出まわらない、希少な一品なんだそうです。

 しかし昨夜から、胃のきりきりと痛むこと。弁当を食べた後、帰りの新幹線の中で、のたうち回っておりました。(^^;しかるに本日は胃薬持参。昼食もあっさり、ざるそばで済ませましょう。しばらく摂生せねばなりません。(^^;

 一昨日の日記では、父親を批判している私ですが、「けしからん!」と思われる方も多いはず。これはなかなか文章では書き表せません。さすがだな!と思うのは、高橋留美子のまんがに出てくる同系の父親像であります。読んだことのあるひとは、”ああ”と納得していただけるでしょう。(^^;

 「うる星やつら」 男装の女子高生、藤波竜之介の父。(「海が好きっ!」)
 「らんま1/2」 主人公、早乙女乱馬の父。(水をかぶるとパンダに変身する。)

 どちらも実の子にうっとーしがられ、忌み嫌われる存在なのですが・・・。何、よくわかんないって?(^^;


6月18日(月) 今日は、諏訪内晶子(ヴァイオリニスト)のベスト・アルバム発売記念ということで、東京でのコンベンションに参加することになりました。

 少し早めの時間に東京駅へ。まずは品川本社に立ち寄って、かつての同僚と会うことにしたのです。まず一言。「うーむ、またまた人が辞めてしまったな〜。」(^^;知った顔は5〜6人しかおりません。どんなツライ仕事でも持ち前の根性でこなしていた、会社の良心ともいうべきドレッド・ヘアーのY君も、先週、辞めてしまったと聞かされました。ど〜こへ行くのかお疲れさんよ、タ〜イムボカ〜ン♪

 新宿のパーク・ハイアット・ホテルは、甲州街道を西へ西へ。新宿西といえば昔のことですが、弟の仕事を手伝いに、”アスペクト”という出版者の事務所まで行ったことがあるのです。ちょうどその前を通りかかったので、何気に覗いてみたら、すでに”アスペクト”はそこになく、別の会社が入所しておりました。(ツブれたっていってたっけ。)

 さて、パーク・ハイアット・ホテルは、超高層ビルなのであります。本日のコンベンション会場は地上39階にあるのでした。まず、諏訪内晶子ご本人のミニ・ライヴが行われました。バッハの無伴奏から1曲と、ピアノ伴奏を加えて、短い曲を、2、3曲。それは”目からウロコ”とでもいうのでしょうか?これまで私が彼女に抱いていた印象を覆してしまったのです。

 CDではいつも聴いているのですが、生で聴くのは初めて。これまで、細い、硬い、痩せた音色として捉えていたものが、実際には、太く、柔らかい、豊かな音色であることがわかったのです。細かなニュアンスも実によく伝わります。

 これはPHILIPSの録音の拙さというべきでしょう。CD(レコード)会社は、ありふれた”CDの音”として、イコライゼーションを施し、ツルツル・ピカピカ・コチコチの音に加工してしまったのでした。録音技術は日進月歩なのに、音楽のイメージが60年代から変化していない。彼女の責任ではないのですが・・・。

 もうひとつ。彼女は美形であります。よって、CMにも、TV番組にもひっぱりだこ。CDのデザインもかなりビジュアルを意識した、濃い出来となっています。エリザベート国際音楽コンクールの入賞記念ライヴCDに収まった写真は、まだ10代のものですが、垂れ目でニキビ面のあどけない顔から、現在の濃い顔は想像できません。そこでどこからともなく囁かれたのが、”整形美容説”。

 ところが実際に会ってみると、そんな印象は消し飛んでしまうのでした。気さくな人柄。とてもナチュラルな美人です。身体が細いな〜。背中が大きく開いた舞台衣装。肩甲骨の美しいこと。(コラ、何を見てんだ〜!)ユニヴァーサル担当者の粋な計らいで、忙しい時間をぬって、1分ほどの単独ショート・インタビューも行ってしまいました。(^^;

 まずは簡単な挨拶と自己紹介。招待へのお礼。 「今日は初めて、諏訪内さんの音を生で聴かせていただいたんですが、CDで聴く音とはずいぶん印象が違って聞こえました。」 って、いきなり何を言うんだ私!(^^; 「・・・といいますと?」穏やかな表情のまま、くっと視線が注がれます。私は照れくさいので頭を掻きながら。 「CDのほうはどうしても、ツルツルっとしたCDらしい音になってしまうんです。でも、実際聴いてみると、もっと柔らかで、しっとりしてて、細かいニュアンスがたくさん伝わります。こういう雰囲気って、なかなかCDには収まらないものなんでしょうかねえ・・・。」 諏訪内さんニコッと笑って、「そうなんですか?今度また、名古屋でも演奏会がありますので、聴きにいらしてくださいね。」と答えてくれました。(^^)

 ”百聞は一見にしかず”とはよく言ったもので、今日の機会がなければ、私はずっと誤解したままだったのかもしれません。ごたくを並べてばかりいないで、どんどん外に足を向け、自分の目で見たり、聴いたりしなければ、CDだけで伝えられる情報量の乏しさを補うことはできません。最近、演奏会聴きに行ってないな〜。(^^;


6月17日(日) アルバイト君たちの社販を切ってあげるのも、社員の仕事のひとつです。今日のアルバイト君は、購入したCDをギフト・パッケージに包んでいたのでありました。

 「おう、プレゼントかい?」と尋ねると、「ええ、父親に・・・父の日ですから。」と答えが返ってきました。「いけね、ぜんぜん気がつかなかった、というより、今日もバカヤローって言って出てきたんだっけ。」 アルバイト君、苦笑。「駄目じゃないっすかー。」

 なかなか感心な若者ぢゃ。というより、人徳のある父親よのう。我が家では、到底考えられないことなのでした。父親は取り替えようがありません。不運と思って諦めましょう。せめて自分はそんなことのないよう、良き父親になりたいものですが・・・。とまれ、良き妻を得て、良き夫になることのほうが先だっけ。(^^;

 あしたは、どっちだ。(^^;


6月16日(土) 今日はポップス担当の I さんが最終出勤日。終業後には送別会も行われたんですが、私は出席しませんでした。2年半、同じフロアで仕事をしたとはいえ、よく考えたら、 I さんとは、ほとんど会話を交わしたことがなかったのです。まあ、クラシック一筋の私とでは、共通の話題もないから仕方ないんですけどねえ。(^^;いえいえ、彼女がどうこういうわけではないのです。飲み会に出席したところで、私は片隅で独り、日本酒をちびちびやるくらいしか能がないのですね。暗〜。(^^;

 ま、送別会なんてものは大義名分。仲の良かった人たちはともあれ、騒ぎたい人はどうぞ騒いでくださいなっ!私は店長のエロ話に、愛想打つのも飽きましたからっ!(ぜんぜん面白くね〜よっ!)彼女も結局は、社員に昇格できないから辞めていくんでしょうがっ!こーゆーときだけお友達ヅラしないでほしいな〜!あ〜あ!(^^;

 さて、「聖闘士星矢」。昨夜から延長戦に持ち込んでいたのですが、ようやく本日の帰りの電車の中、10巻まで読み通しました。その中でも特に強く印象に残ったのは、4巻の終わりのほう。とても美しい台詞が出てきます。少しばかり抜粋してみましょう。(^^)

 ・・・青春を楽しむってことが、今の若いヤツらの姿と思ってんなら、オレちょっとちがうんじゃないかと思うんだ。

 流行のヘアースタイル、流行の服をきて町を歩く、ディスコでおどる。
 海へ山へ恋人同士つれだって、スポーツカーでぶっとばす。

 なに事もあさくかるく、すべてシャレでながしてしまい、
 マジになったらそれこそダサい。

 はたしてそれが、青春を楽しんでるってことなのかな?
 逆に自分本来のものを、なにひとつもたず、流行というものにながされて、
 青春を浪費しているだけなんじゃないかな・・・。

 ※車田正美著 「聖闘士星矢」 第4巻より抜粋 (集英社)


6月15日(金) 朝は歯科へ通院。午後からちょっとだけ会社に顔を出して、松坂屋地下の三省堂に寄り、「聖闘士星矢」の残りの巻を購入しました。先日はまだ8巻までしか発売されていなかったのに、今日は10巻まで置いてあるじゃないですか。CDも書籍も、”見つけたときに購入する”というのが鉄則です。ちょっと出費だったけど、3巻から10巻までの8冊を購入しました。(^^;

 実は昨日、少しだけ古本屋巡りもしたのです。文庫本は小さくて読みにくいので、オリジナルのジャンプ・コミックスか、サイズの大きい愛蔵版が全冊セットで出てないかな〜?と期待したのですが、どちらも中途半端なバラ売りのみでした。(^^;中古のバラ売りで全15巻を揃えるのはとうてい無理です。しかし文庫本はまだ全巻出揃ってないのですね。(^^;早く最後まで読みたいってのが人情じゃないですかあ!(^^;

 で、肝心の「聖闘士星矢」はというと、1・2巻でストーリーを模索していたのが、3巻あたりで吹っ切れました。スポーツ根性ものから脱却して、オリジナルのスタイルを確立しています。もはや初期の設定は大幅に改ざんされ、ホント、これでもいいのか?というくらい。(笑)かなり無理があるのですが、おそらく最後までこの姿勢を貫くことでしょう。(笑)水島新司の「ドカベン」を最初、柔道まんがと勘違いしていた人も多かったのでは?

 で、読み進んでいくうちに、面白くってたまらなくなってしまいました。困ったな。(^^;朝までかかって読破してしまうかもしれない。あ、待てよ、11巻以後はまだ発売されていないのでした。あ〜あ、悶々。(^^;


6月14日(木) 公休日。スタンプ・カードが満点になったので、小牧のコロナで映画「マレーナ」を観てきました。昨年上映された
「海の上のピアニスト」でお馴染み、ジュゼッペ・トルナトーレ監督作品。

 さすがですねー!個人的に「海の上のピアニスト」は、歴史に残る傑作だと断言していますが、この「マレーナ」もすばらしい。トルナトーレ監督は、本当に映画の愉しさを伝えてくれる人なんですね。音楽を担当するのはエンニオ・モリコーネで、これがまたいいんですよ〜。ニーノ・ロータ亡き後のメロディ・メーカーといったら、彼しかいないでしょう。この映画について書き出したら、とてつもなく長くなりそうなので、いずれ”映画の部屋”も復活させなきゃと強く思った次第です。
 最後にちょっとだけ!端役なんだけど、主人公レナートの父親を演じている役者さんがとてもいいんです。ときには子供たちをきつく叱ったり、バシバシ殴ったりもするんだけど、ぜんぜん嫌味がない。とても愛情に溢れているんですよね。大声で怒鳴るときも、いかにもイタリア人。まるでオペラを歌っているかのような、おおらかさがあるんです。

 映画館を出て、お好み焼きなんかを頬張っていたら、ホルンの師匠から電話がかかってきました。「携帯に接続するキーボードを購入したんだけど、どうもうまく使えないので教えて欲しい。」とのこと。さっそく遊びに出掛けました。

 携帯の電子メールって、長文を打つのが大変ですよね。キーボードを購入するつもりだったんだけど、大須で見つけたのは中古のシャープ”ザウルス”。¥6,000で買えたそうなんですが、これはいわゆるポケット・ボードではなく、インターネット端末なのです。つまり、プロバイダと契約を交わさないと使用できないのでした。携帯のメールなら僅かな通信費だけですが、月々¥2,000前後のプロバイダ料金は、経済的とはいえません。10円メールという、メールだけのプロバイダもありますが、使用できるのはNTTドコモのみ。師匠の携帯はJ-PHONEなのでした。

 結局、使えないということになってしまい、師匠にはJ-PHONEショップで、ポケット・ボードの購入を薦め、シャープ”ザウルス”は、私が¥4,000で引き取りました。BIGLOBEのアドレスを用い、サブ端末として使用できるわけです。私はいつも仕事から帰ると、10時過ぎになってしまうのです。夕食を摂って入浴を済ませ、ホームページの日記を更新するのは深夜。(^^;疲れてそのまま寝てしまうことも多いのですが、これがあれば会社の休憩時間や、帰りの電車&バスの中でも文章が打てるわけですよね。


6月13日(水) 「聖闘士星矢」特集。雑誌(週間少年ジャンプ)連載時には、ほとんど読んだこともなかったのですが、改めて読んでみると、大ブームを巻き起こしたのがよくわかります。ここは”BSマンガ夜話”風に、分析のメスを入れてみましょう。(といっても、まだ最初の2巻しか読んでいないのですが・・・。)

1.さまざまなジャンルのまんがが、統合されている。SFバトルもの、スポーツ根性もの、騎士道(ナイト)もの、人情ものなどなど・・・。(^^; 具体的には、「タイガーマスク」(孤児院から生まれたヒーロー)であったり、「あしたのジョー」(世界を支配する富豪のお嬢さま!城戸沙織=白木葉子)などは、設定がそっくりさんであります。「巨人の星」を想わせるところもしばしば。作者が少年時代に読み漁ったまんがのテイストを、ぎっしり詰め込んだ感があります。

2.意外な展開?→その理由は翌週! 冒頭の星矢登場シーンからして唐突です。ギリシャ神殿の観光を楽しんでいる日本人カップルの前に、突然、空から降ってくるのですから。読者は、「何でや?」とびっくりしますが、読んでいくうちに、「ああ、そうか。」と納得させられます。このパターンは、その後もずっと続いていきます。冷静に考えると大した理由ではないのですが、あまりにも強烈な展開なので、どうしても続きが読みたくなるのです。

3.結末は作者にもわからない。ストーリーは読者とのコラボレーション! まだ最初の2巻しか読んでいないのですが、”ジャンプ方式”と呼ばれる独自の方法で、読者の期待を裏切るようなハナシには持っていかないものなのです。おそらく作者は、このまんががどんな風に展開していくのか考えていないです。苦し紛れに大風呂敷を広げてしまい、翌週までに次のハナシを考えておく・・・。その間に読者からの反応も聞けるので、そこで改めてアイディアをもらったりと・・・。

  ずいぶん危なげな綱渡りですが、それがえもいわれぬ緊張感を生む。何とかうまく纏めなければならないのが、まんが家の技量で、キャラクターをより魅力的に描いていきます。イマイチ現実感からは遠いのですが、年少読者にもわかりやすいストーリーが貫かれていて、白黒がはっきりしています。 魅力的なキャラは絶対に死なない。いや、死んでも必ず復活する。敵キャラであっても、魅力のあるキャラはいずれ味方(同志)になる。ザコ・キャラはあっけなく消えていく。学校だ!塾だ!家庭教師だ!と、遊ぶ暇もない当時の小中学生にとって、一種独特の爽快感を生むこのまんがは、心のオアシスだったことでしょう。

   


6月12日(火) 今日は百貨店の休館日なんですが、ウチのテナントだけ、作業のために全員出勤でした。POPSフロアがROCKとSOULのジャンルを分類することになったのです。まあ、門外漢の私にはよくわからないので、専門家におまかせしましょう。口出しはしない主義なので・・・。(苦笑)

 クラシックは、”いつもできないことを片付けよう”という緩やかな目標。今日はお客さんがいないので、作業がはかどるはかどる。さっさと仕事を片付けて、松坂屋の地下にある三省堂へと出掛けました。

 何の気なしにぶらぶらと本を見ていたのですが、見つけた!「聖闘士星矢」(セイントセイヤ)(車田正美)のコミックス文庫本。先月からレギュラー入りを果たしたR子さんの必殺技です。そうそう、いきなり「ペガサス流星拳!」とか「廬山昇龍覇!」(ろざんしょうりゅうは)とか言われても、何が何だかわかんないです。「聖闘士星矢っすよ、知らないっすか?人間は誰しもひとつの小宇宙(コスモ)っすよ!」 へへっ、わかりました〜っ!勉強させていただきます。とりあえず、1&2巻を購入。全15巻の予定で、現在8巻まで発売済み。


6月11日(月) うにゃ〜、オーダーが片付かないぞ〜!ってんで、遅番なのに早番で出勤。オーダーをばりばり書きまくったのでありました。今月の29日からスーパー・セールが始まるので、入荷に時間がかかるBERTUS(オランダ)便、H’ART(ドイツ)便は、今週のオーダーがリミットになってしまうためです。

 さらにはBMGジャパンの”MELODIYAサヨナラ・セール”用のオーダーなんてのが来ておりました。”MELODIYA”とは、旧ソ連の国営レーベル。共産主義国家には民営のレーベルなど存在せず、文字どおり唯一のレーベルだったわけです。クラシックから民族音楽、はてまたポップ&ロックまで総てを網羅していたので、その音源は無尽蔵。

 でも、ソ連は崩壊してしまったのです。”MELODIYA”の中でも権力を握る一部の人間が、さもありなんと、国外での音源をCD化するライセンスを格安で、”BMG”(ベルティスマン・グループ)に売却しました。かつて日本で”MELODIYA”は、日本ビクターがライセンスを取得していましたが、このときから発売権がBMGに移行したのです。

 それから何年になるかなあ?結局、BMGがCD化した”MELODIYA”の音源は、ごく一部にすぎなかったのです。まさに”宝の持ち腐れ”。日本で人気のムラヴィンスキーも、欧米ではかなり知名度が低いようです。そうこうしているうちに、”MELODIYA”の発売権は今年6月で終了することになりました。次の契約はまだ決まっていないので、今まで廃盤になってしまった人気商品を再プレス。最後の粗稼ぎをしようという魂胆ですな。(^^;嗚呼、”MELODIYA”よ何処へ往く。


6月10日(日) 先週くらいから、名駅の地下街に牛丼の”吉野家”がオープンしていたのでした。最近の午後休憩はもっぱらそこに頼りきり。1日3度の食事のうち、1回くらい統一してしまっても大丈夫でしょう。(^^;朝晩はきちんと家で食べていることだし。食費が節約できるし、ダイエットにも良い。同じ丼物でも、カツ丼や鰻丼に比べたら、はるかに脂肪分が少なく低カロリーなんですよ。

 ダイエット・・・。悩みのタネは社員食堂です。定食が¥430で食べられるのは嬉しいんだけど、食堂のおばちゃんは私の顔を見ると、丼のご飯をてんこ盛りにするのでした。私は”残さず食べる”をモットーとしているので、何とか食べてしまうんですね。でも、お腹ちょっと苦しい。(^^; 次に定食を頼むときは、ご飯を少なめにしてもらうように言った方がいいのかな?でも「今日は具合が悪いの?」みたいなコトを言われてしまうだろうな。(^^;


6月9日(土) 昨日の行いについて、キツ〜イお叱りのメールをいただきました。で、またこういうことを日記に書いてしまうから、いかんのだな。(^^;とにかく、そんなこんなで1日をボンヤリ過ごしてしまったのであります。(^^;ロ〜ボコン0点!

 私にとって、”何もするな”ということは、”息をするな”というのと同じこと。人を不快な気持ちにさせたくはないけれど、この日記は正直に書くことをポリシーとしているのです。どうぞご容赦くださいませ。(^^;


6月8日(金) 名駅で映画を観ようと思ったのですが、上映まで少し時間があったので、会社に立ち寄りました。R子さんにチョコレートをあげようと思ったのに、バック・ルームにはS女史(お局上司)がっ!何でやっ、あんた公休日のはずやろがっ!何かと口さがないチーフのSさんもウロウロしているし。こんな状況ではチョコレートを渡すことも、話しかけることもできません。困ったな。(^^;

 仕方がないので、いったんバック・ルームを出ました。もうすぐ6時半になるので、仕事を終えて出てきたら渡そうと思い、DVDの売場を徘徊しておりましたが、なかなか出てこられない様子。あれれ、これじゃまるで私はストーカーじゃないですか?恥ずかしいなあ。(^^;あまりウロウロしているのも挙動不審だし・・・。結局、渡せなかったのでありました。オレは小学生かっ!いや、いまどきの小学生の方がよっぽど進んでるぞっ!(恥)

 映画は、ピカデリー1で「トラフィック」を観たのでありました。麻薬密売ルートを暴いていくストーリーなんですが、アメリカでは今や深刻な問題なんですよね。ごく少量の麻薬が、大金を動かす。ほんの小さな出来心でも、1度大金を手にすると、やはり人間ってのは弱いものです。正義の味方であるはずの警察も、いつの間にかミイラ取りがミイラになってしまう。

 アメリカの麻薬ルートの大半はメキシコにルーツを発するらしいのですが、そちらの映像はもう”まっ黄っ黄”というくらいメキシカンな色合い。対するアメリカは、水の底を想わせるブルーの映像で統一。見事なコントラストだけど、リアリティを追求するあまり、手持ちカメラを多用したりするので、全体にかなり見づらい映像も散見させられます・・・。

 ラストはちょっと意外なんですが、都会の人の心の孤独を埋めてやることこそ、麻薬撲滅への第1歩ともとれる優しい結び方でありました。荒野を駆けずり回って、コネクション摘発に命を捧げるハビエール(ベニチオ・デル・トロ)が、ナイターの草野球を観戦するシーン。何だか心癒されます。


6月7日(木) 公休日。今日は何をしようか?R子さんに”甘いもの探検”をお誘いしたんだけど、「いかないでーっす。笑。」の返信。甘いものが食べたいのは、むしろ私のほう。前日からのストレスで、すっかり参っていたのでした。わがまま言ってごめんなさい。この場を借りてお詫びします。(^^;

 結局、コンビニで板チョコを買って、かじりながらHPを更新しています。今日はテレビで映画を観ていました。リドリー・スコット特集で、「デュエリスト(決闘者たち)」と「ブレードランナー」の2本です。

 「デュエリスト」はリドリー・スコット監督デビュー作なんですが、すでにスタイリッシュな映像美は面目躍如たるもの。18世紀末フランスにおける、果し合いに異様な執念を抱く騎士たちを描いています。血の気の多い軍人が、伝令を持ってきた騎士に些細なことで腹を立て、決闘を申し込みます。勝敗はいったん伝令の騎士に上がったのですが、とどめを刺す前に制止され、以後、軍人は執拗にその騎士を追い続けるのです。生涯のライバルとして、2人は何度も決闘を重ねますが、勝敗は決まらず。やがて何のために果し合いを続けるのか、わけが分からなくなってくるのですが・・・。

 冒頭のフェンシング(真剣勝負)からして、もんのすごい迫力です。生きるか死ぬかの戦いですからねえ。日本の時代劇は一刀両断で決着がついてしまいますが、ときには傷を負い、肉を削ぎ落とし、体力を使い果たして倒れてしまったりと、実にリアリティがあります。オススメ!

 「ブレードランナー」はDVDも発売されているし、今や名作として評価の高い作品。不勉強な私は初めて観るわけですが・・・。レプリカントと呼ばれる、アンドロイドの叛乱を描いた作品です。アンドロイドといっても、人工細胞、人口臓器でコンプリートされ、ほとんど人間と変わりません。奴隷として、極地での危険な作業に従事させられるため、最初は感情を持たされていないのですが、やがて知識や感情を得て人間に反感を覚えるようになります。その危険を避けるため、4年という短い寿命しか与えられていないんですね。何とも周到な設定。

 レプリカントは地球上での存在を許されず、”ブレードランナー”は、レプリカントを抹殺するためのライセンスを持つ男たち。主人公デッカード(ハリソン・フォード)は、複雑な人間の感情をインプットされた、レプリカントのレイチェルと恋に落ちてしまいます。そう、レプリカントだって人間なのです。高い知性と教養を持ちながら、過去も未来もない暗鬱の人生に苦悩を抱いている・・・人間よりも人間らしい、デリケートな存在だったのです。

 1982年製作の映画ですが、テクノロジーとレトロが交錯した2019年のロサンジェルス。日本企業の看板が立ち並び、アジア、中国系移民の多いこと。でも18年後のロサンジェルスは、こんな未来都市にはなっていないだろうな。「2001年宇宙の旅」だって実現していないのだから。(笑)


6月6日(水) 月初オーダーが入荷しているので、店頭は大忙し。待望のブルックナー:交響曲全集(スクロヴァチェフスキ指揮)も入荷しました。以下はフリー・ペーパー”MUSEE”に掲載された私の原稿。(長いので、読むのが億劫な方は破線まで飛ばしてください。)

 「スクロヴァチェフスキのブルックナー全集が完成!」

 ドイツ・ローカルの廉価レーベルとしてスタートしたARTE NOVAも、すっかり全世界に定着し、今やNAXOSに追いつけ追い越せの感がある。その初期からひときわ光っていたのが、スクロヴァチェフスキ指揮ザールブリュッケン放送交響楽団による、ブルックナー:交響曲チクルスだ。すべて演奏会のライヴだし、録音時期もまちまち。リリースものんびりしたもので、全集完成などとは誰も想像していなかったが、回を重ねるうちに未収録の交響曲の方が少なくなってきた。00番と同時に交響曲全集が発売予定。4月に発売された第9番の交響曲を聴き終えて、「これはたいへんな全集が完成するぞ」と驚いている次第である。

 ブルックナーの交響曲といえば、オーストリアの森で鳴り響くホルン(角笛)であったり、教会のパイプ・オルガンであったりと、自然、神秘、荘厳といったイメージからは切り離せない。CD(レコード)においても、こよなくブルックナーを愛する人たちには、素朴なクナッパーツブッシュの名演。ドイツ音楽の職人ともいえるシューリヒトやヨッフム、ベームなどが定評あるところ。あらん限りの彫琢を施したカラヤン盤は、究極の美形ブルックナーであろう。好悪が分かれるとは思うが・・・。

 スクロヴァチェフスキのブルックナー演奏は、隅々にまで光が行き届いたもので、霧に隠れた部分など微塵もない。実にユニークで、これまでのどの指揮者の演奏とも似ていない。あえて比較するなら、贅肉を削ぎ落としたセルの名演であり、職人気質のシューリヒトを思わせる。2人ともほんの数曲しか録音を残さなかったのが悔やまれるところだ。
 即物的でありながら、適度の体温を保ち、自己主張を貫きながらも嫌味がない。永いキャリアで積み上げた解釈は自信に溢れている。文章ではこんな風にしか書けないが、手にとって聴いてみれば、きっと満足して頂けるだろう。しかも初回から超廉価!というのも前例がない。(12CD¥4,890)

 スタニスラフ・スクロヴァチェフスキはその長い名前から、”ミスターS”とも異名をとるそうだ。1923年、ポーランドのルボフに生まれ、11歳でピアニストとしてデビューするが、戦争で手を負傷したため指揮者へ転向。クラクフ音楽院を卒業した後、パリでブーランジェに作曲法、クレツキに指揮法を学んでいる。カトヴィツェ・フィル、クラクフ・フィルの指揮者を経て、1956年、ローマの国際指揮者コンクールに優勝。ワルシャワ国立フィルの指揮者を経たあと、1958年、ジョージ・セルに招かれ、クリーヴランド管弦楽団を客演。1960年にはアメリカに移住し、ミネアポリス交響楽団(ミネソタ管弦楽団)の音楽監督を1979年まで務めた。その後1984年から1991年までハレ管弦楽団の指揮者を務めたが、現在はフリー・ランサーとして世界各地のオーケストラに客演。最近ではNHK交響楽団、読売日本交響楽団とも共演している。

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 で、一昨日から延長戦となっていた店長とのミーティングです。ちょうど先日配布されたばかりの、”全店カテゴリー別売り上げレポート”(4月度)を例に挙げてみました。改めて数字を確認すると、今年度は全店規模で売り上げが厳しく、クラシックにおいては、どの店も売り上げを落としています。でも、私のクラシック・フロアだけは別格。高水準の売り上げをキープしているはず。それで私の仕切り方が拙いなどとは、口が裂けても言わせないぞ!(^^+

 で、やはり店長は、その風貌もさるところながら、鰻のようにヌラリクラリと逃げ交わすのでした。今回の論点からは外れているのに、私個人の作業効率についてまで、チクチクと突いてきます。腹が立ったので、アルバイトの人事についても訊ねてみました。

 「”NO MUSIC! NO LIFE!”とはいうけれど、私はそう思わない。一生懸命頑張っている人は、いずれ準社員、正社員として引き上げてやらなければならない。ある程度の生活水準が得られなければ、音楽ばかりでは生きていけないからです。自分のアシスタントも、いずれは社員に昇格できるチャンスがあるんでしょうね?」

 「いや〜、ボクはそこまで考えていない。」 店長はきっぱり責任放棄しました。「ウチで一生懸命やって何かを掴んだら、さっさと他所へ行って、より自分にあった仕事を探せばいいさ。」 正体を現したな妖怪変化!あんたは多くの貴重な人材を失っても、独りで今の地位にしがみつくつもりだな。(^^+

 私は以前、大変お世話になった方がおります。自分の能力を評価してくれて、人事、給与の面、はてまた本社から名古屋への移動についてまで。(名古屋へ戻れなかったら、もう辞めるしかなかった。)その恩は、今度、自分の部下に返してやらなければならないのです。だけどがっかり。(^^;頑張ってくれているアシスタントも、こんな店長の元では飼い殺しにされてしまうでしょう。今日のことはいずれ話してやらなければなりません。背任行為だけど・・・。(^^;

 開店当初からのスタッフが1人、今日で仕事納めです。珍しく終礼が行われました。T君の舞台挨拶。涙と感動のシーンになるはずだったのに、どうやら手違いがあったらしく、送迎のプレゼントは後日ということに・・・。どうやらプレゼントはゲーム機だったらしく、T君大激怒。「何だあー、オレが社販切ったんだぞー、今日持って帰ろうと思っとったのにー!くそー I の奴、どこに隠したんだー!」 大爆笑だったけど、本当は照れくさかったのかも。”いいひと”は辞めていく。彼は根っから”いいひと”です。


6月5日(火) アルパ(インディアン・ハープ)奏者、上松美香のインストア・イベントが行われました。昨年、CDデビューの折にも、やはりイベントを行っていただいたので、今回が2度目となるわけです。

 さてさて、ご本人は花の18歳で、1年前と比べたら、背も手足もぐっと延びていること。底抜けに明るい、ちょー天然きゃぴきゃぴ娘。ですわ。(笑)アイドル性も抜群で、写真を見ていただければ、よくわかるでしょ!?

 技巧は完璧で、ひとことでいうと、さわやかな音楽。実に愉しいひとときでした。ギャラリーも大勢いたのに、即売はたったの5枚ってどういうこと??ものすごく忙しかっただけに、ガックリ。(^^;

   


6月4日(月) 今日のミーティングほど、腹立たしいものはありません。「売場の管理カードを廃止せよ。」という通達が出ているのですが、クラシックは他のジャンルと違い、輸入盤に日本語訳のカードを付けています。オーダー管理上、便利なだけでなく、お客さんが輸入盤を購入するときの目安として役立つからです。

 さらには、担当アルバイトの教育という面も踏まえています。アルバイトの2人は、ともにクラシックのCDを購入する人たちではないからです。新譜が入荷すると、辞書で調べるなり、インフォメーションをひっくり返すなりして、カードを手書きしなくてはなりません。面倒な作業ですが、これを省いてしまうと、作曲者、作品名、アーティスト名など、何も知らないまま販売することにもなりかねません。

 店長が言うにはこうでした。「関西地区の中型、大型店がどのような方法でオーダーを管理しているのか調べておきなさい。」 にゃに〜!ふざけるな!と言いたい。そんなものは調べなくてもわかっているからです。カードを付けてるのはウチの店だけです。だいたい5月度の売り上げ枚数が5,300枚、金額にして¥10,000,000を叩き出しているのに何が不足だというのでしょう。在庫枚数17,500枚の規模で回転率も4倍。全店の中でもトップクラスの成績を収めているはずです!

 腹の虫が治まらないので、ミーティングの後で意見してやろうと思ったのですが、あいにく店長は出掛けるところでした。エレベーターの中の短い時間。彼が説明するには、「いや〜、上からそうせよと圧力がかかってるんだ。」

 ほ〜お、そうですか。こっちが売場やお客さんのことを考えて一生懸命働いてるのに、あなたは自分の点数稼ぎですか?先日のマネージャーズ・ミーティングでは、オウムのようにハイハイと返事をしてきたんでしょうな。この話し合い(対決)は、店長が出張から戻った水曜日に再開予定。しっかり理論武装しておかねば。

 NAXOSの管理カードの件。私が何も言っていないのにチーフのSさんは、「もう聞きました。」と答ます。やはり立場の弱いアルバイトを取りこんでの根回し工作か。ひとつ条件を飲めば、後はなし崩しにされる恐れがあるので要注意。というか、これは店長とグルになった嫌がらせですな。


6月3日(日) アルバイトのI君が、お家の事情でお休みをとっているので、クラシック・フロアは私1人。オーダーも作らなきゃならないのに、何かとバタバタしていて、いっこうにはかどりません。明日は遅番だけど、少し早めに出てきて片付けることにしましょう。疲れた・・・。(^^;


6月2日(土) 売場チーフのSさんが、内線でこう言ってきました。「おせっかいな岡崎のS君がいうんだけどさあ。NAXOSの管理カードをなくして、ISPで管理したらどうかっていうのよ。考えといてくれる。」 「まあNAXOSなら、輸入盤といえど全部、日本語帯がついてるからね。担当のOさんと相談しとくよ。」

 ・・・で夕方、その話をしようと思ったら、意外にもOさんの方から話を切り出してきました。「NAXOSの管理カードをなくしてもいいかなと思うんです。」 「ISP管理は前日にデータを吸い上げなければならないのと、プリントアウトしたデータを、オーダー用紙に書き写す手間がかかる。(システム不備のため、オンライン・オーダーができない。)ただ、カードを差し込む手間が省けるので、入荷処理は早くなる。データ上の問題点もあるだろうが、やってみなければわからない。どちらでもいいので、やりやすいように決めなさい。」

 「・・・じゃ、やってみます。」と答える額に、苦悩の色が隠せません。立場の弱いアルバイトに取り入って、Sさんが根回ししたのでしょう。汚い女・・・。というか、この店の社員はこういうことを汚いとも何とも思わない。当たり前と思っているのだから。


6月1日(金) 昨日、オーダーが片付けられなかったので、またまた昼過ぎから出勤。さっさと帰ればいいものを、商品が入荷したりしていたので、それを手伝っていたら、結局8時になってしまいました。

 深夜になってから気がつくことは、「今日は映画¥1,000デーだったんだ!」ということ。あ〜しまった〜、観たい映画がたくさんあったのにぃ〜。近頃、睡眠不足でど忘れがひどくなりつつあります。ね、眠い。ZZZ。


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