2005年10月の日記

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10月31日(月) 韓国ドラマ2作品視聴終了

 『秋の童話』と『サラン〜Love〜』の視聴がようやく終了しました。実は2作品とも、途中で着いていけなくなっていたのです。『秋の童話』は絵空事のようなメロドラマ。ヒロイン(ソン・ヘギョ)の美しさに惹かれた人。あるいはソン・スンホン、ウォン・ビンのファンならともかく、およそ現実にありえない展開は、私には辛かったです。

 とにかく私の場合、好みの俳優さんが出演していたとしても、脚本・演出が気に入らなけらば一切受け付けません。映画もドラマも、すべて芸術作品として冷徹な判断を下させていただきます。共感の得られないメロドラマ、説得力のない演出は却下!

 『サラン〜Love〜』は後半(第9話)から、チェ・ジウの登場となりましたが、これはまさにスターのスケジュールに合わせた脚本作り。で、むしろドラマ自体は前半のヒロイン(キム・ミスク)の方が良かったような。

 チェ・ジウは我侭な会長の1人娘という設定で、脚本上、キャラクターの掘り下げも浅く、不本意な結果に終わってしまいました。いきなり主役にチューしてしまうもの。いつから好きになった?不思議な演出ですよ。

 このドラマ・・・メーキャップ・アーティストの指示なのか、ヒス(ソン・ユナ)以外の女性は皆、紫色の濃い口紅で唇を隈取ってありました。なぜ化粧まで統一してしまったのか、その意図もよく分かりません。

 新車のテスト・パイロットとして乗り込むイナ(チャン・ドンゴン)は、レーシングスーツでもなく普段着で、ヘルメットも被らないのか?全体にツッコミどころ満載のトレンディー・ドラマでございました。数え上げたらキリがない。


10月30日(日) 『サンドゥ、学校へ行こう』(終)

 最終回までイッキに観終えました。何年かに一度しか味わえない、強烈なドラマでありました。ストーリーの基本はマンガチックで、現実にはあり得ないお話。こんな人が実際にいたら、「世界まるみえ」とか「仰天ニュース」で取り上げられるでしょう。お芝居もコメディータッチで描かれているけど、ディティールにはけっこうこだわっているのよ。

 主役の2人はいわゆる美男・美女タイプにあらず。しかし、親しみやすいキャラクターは地に根をはっている。他の韓国ドラマならこうはいかない。愛し合う男女が結ばれないのは、二重、三重、五重?と数え切れないほどの困難や秘密が待ち受けていて、最後にはそれが全部、清算されねばならない。脚本にゴマカシは許されません。

 他のドラマ(日本のドラマもそう)では、筋書きに手詰まりを生じると、重要人物の誰かを死なせてしまう。『サンドゥ』にもやはりその手法の片鱗はあるが、納得いくよう理論付けられている。驚くべきことに、運命の糸に翻弄されながらも、誰一人悪い人なんていやしないのだ!皆が皆、愛すべき人格を備えている。

 結末には唖然とした方も多いだろう。「何で?」と。しかしサンドゥとウンファン、幸せに暮らしているとも想像できるよう、観る者には2通りの解釈を残してくれた。これはつまり、どっちでもいいのである。ユニークで説得力ある演出だと思う。キャスティングの全員がベストというのも見事!こうした傑作は滅多に現れないだろう。

(つけたし)
 ネット検索でブログを調べていたら、「韓国の宗教観」という記述にぶち当たりました。このドラマでも描かれていますが、儒教の国では、両親、目上の人、年上の人に対して畏敬の念をはらわなければならない。そしてまた、犯罪者が幸せになることはない、と教訓的な意味を含ませて描かれているのではないかと。

 そういえば各エピソードの始めには、「15歳未満の方には保護者の指導が必要です」という断り書きがあります。日本人の感覚で見れば、エッチなシーンも目を覆いたくなるような暴力シーンもありません。このドラマを観て子供たちが、「ツバメ稼業」をカッコいいと思ってはならないということです。アンダースタンド?


10月29日(土) 『サンドゥ、学校へ行こう』(もうすぐ終わり)

 テーマソング冒頭でウンファン(コン・ヒョジン)が叫ぶのは、「サンドゥヤ、ハッキョカジャ!」(サンドゥ、学校へ行こう!)お隣の国、韓国語と日本語は文法も単語も共通点が多いですね。だからドラマを観ているうちに言葉も自然に覚えてしまいます。アッパー(パパ)、オンマー(ママ)など、ボリちゃんの言葉からも・・・。

 携帯の着メロ。サンドゥ=バッハ:トッカータとフーガニ短調なんですけど、「鼻から牛乳」バージョン。メロディの後、悶絶の声が流れます。ウンファン=黒猫のタンゴ。皆川おさむの歌った日本の曲と思ったら、実際は外国の曲をカバーしたものだったようです。韓国へはたぶん、日本から伝わったんじゃないかと?

 ウンファンの弟ジファン=プロコフィエフ:ピーターと狼〜ピーターのテーマ。悪ガキのくせに似合わない着メロ。後に、姉ちゃん思いの優しい弟であることが分かるんですけどね。他にもいろいろ・・・このドラマは携帯を上手く演出に使ってます。ワーグナー楽劇の“ライトモチーフ”(示導動機)みたいなもんか?

 ツバメ師匠でもあるサンドゥの叔父さん。ろくでなしの三枚目だけど憎めない。演じるのはイ・ヨンハで、別の韓国ドラマ「サラン」では、ダンディな中年紳士を演じております。役作りのために体重を増やし、こんなコミカルな役もできるんだと、韓国俳優の芸の深さを感じますねえ。最初はとても同じ人とは思えなかった。


10月28日(金) オバさんを見くびるな!

 日本で韓国ドラマをこよなく愛するのは、そろそろ子供に手のかからなくなった年代の主婦たち。ぶっちゃけたハナシ、私と同年代の女性ということになりますか?インターネット・ブログで韓国ドラマについて語り、説明されたサイトを多く見かけます。

 ○○様〜!みたく、イケメンにミーハーな人もいますけど、実に丁寧な文章であらすじ、見どころ、解説を付けている人には頭が下がる。本当はこういう人たちが映画・ドラマ評論家であるべきなのよ。結婚・子育てを終え、人生をよ〜く分かっていらっしゃる。

 気になるのは幼稚なオジさんの存在。恥ずかしいな〜と思うのは、女優さんの顔を捕まえて、「鼻のほくろがどうも・・・」とか、「眉間のシワが気になる・・・」とか、「背が高すぎる・・・」とか言う人。それじゃアンタは完全無欠の美男子かいっ!

 周囲にもそういう人、いると思いますけど、イケてないのはご本人。気配りなくなってしまったら、そりゃ奥さん、子供からも嫌われますよ。ぶるぶる、私もオヤジ臭出さないよう、気をつけなければなりませんね。(苦笑)


10月27日(木) 『サンドゥ、学校へ行こう』

 
GYAOの毎週火曜更新が待ちきれず、ShowTimeの14daysパックを購入してしまいました。(別の目的もあって)現在、第11話まで視聴したところです。ここは1話210円、5話まとめて購入すれば840円なので、1話分お徳になります。500Kの視聴はサイズも小さく、解像度よろしくない。かといって、ADSLだとせいぜい1.5Mがスピードの限界。2Mの動画を視聴するには、裏技が必要です。(方法は個人的に聞いて。)

 コンテンツ購入には、1話310円という価格設定のサイトも存在しますのでご注意を。調べてみたら画質もよろしくなく、翻訳(字幕)も少し違ってたりして。DVDボックス1・2買うと3万円超えちゃうからねえ。インターネット視聴だと全16話で2,520円。(第1話のみ、完全無料視聴できます。)どケチの私がお金払ってまで観た!という事実で、説得力湧かないでしょうか?韓国ドラマ中、1、2位を争う出来だと思います。


10月26日(水) はやく人間になりたい

 昨日は何とか晴れたのに、今日は雨。雨ばっかり降りますねえ。
BIGLOBEストリームの懐かしアニメ『妖怪人間ベム』は第26話(最終回)を迎えました。実はこの回、幼少の頃の記憶が残っていました。

 妖怪人間の3匹は、自分たちに身体と魂を分離させる能力があることに気づく。つまり生きた人間に乗り移ることで、人間になることができる。しかし、その代わり乗り移られた人間は魂を失う(死んでしまう)のですね。

 ベラがベムに「あの子供の身体を使って、ベロを人間に生まれ変わらせられる」と呟く・・・このシーンは覚えておりました。しかしながら彼らは、もし人間に生まれ変わってしまうと、悪と戦うことのできる妖怪の能力を捨ててしまわねばならないのです。

 亡霊を倒し、多くの人々の生命を救い、人から感謝されるはずなのに、「妖怪などこの世にいるはずがない」と主張する警察官たちによって建物に火をかけられ、逃げ場を失ってしまう3匹。焼け跡には彼らの帽子や靴が発見される・・・死んじゃったのかな?

 殺しても死なない連中なんですけど・・・。結局、行方知れずのままエンディングとなります。子供たちの胸には生きているはずの3匹。心に残る最終回でありました。幼少の頃は飛ばし見しかしてなかったので、大人になってからようやく補完された次第。


10月25日(火) 『チャーリーとチョコレート工場』

 ずっと観たかったのです。『チャーリーとチョコレート工場』ジョニー・デップ、フレディ・ハイモア、デヴィッド・ケリー、ヘレナ・ボナム=カーター、ディープ・ロイ、クリストファー・リー出演、ティム・バートン監督、ダニー・エルフマン音楽。(2005年アメリカ/1時間55分)
公式ホームページ

 CGに頼らず本物で作られたチョコレートの川だとか、100匹のリスを調教して撮影されたシーンとか、驚愕映像の数々・・・。大人も子供も楽しめる映画でありました。あらすじ云々、思想が云々いう映画じゃなく、見て楽しむ映画。カッコいいジョニー・デップを期待したらダメですよ。

 日本語吹き替え版もあるのですが、私が観たのはもちろん字幕版。子供連れのお母さんも見受けられ、小さい子供に字幕はツライかな?とも思ったけれど、あらすじはシンプルだし、言葉が分からなくても見ればすべてを理解できるように作られてましたね。さすがバートン監督。

(懐かし映画のパロディ)
 チョコレート工場内に作られたお菓子の園は、まるで『オズの魔法使い』(1939)みたい。“マンチキン”ならぬ“ウンパ・ルンパ”がカン高い声で歌い踊る様もそのまま。

 一列になってチョコレートの川に次々と飛び込むウンパ・ルンパたちは、後に『ザッツ・エンタテインメント』で取り上げられた『水着の女王』(1949)の1シーン。(未見)

 ヒトザルの群れ。板チョコをモノリスに見立てた『2001年宇宙の旅』(1968)のパロディ。白い部屋もそのまま登場。バックに流れる音楽は、R.シュトラウス:「ツァラトゥストラはかく語りき」。しかもオリジナルで使用されたカラヤン指揮ウィーンフィル(DECCA)の演奏じゃないですか!

 ものすごいこだわり、というか、カラヤン指揮ウィーンフィルのLPを所有する私。オーケストラのトゥッティが途切れた後、オルガンの響きがドップラー効果で半音低く聴こえてしまうのを確認すると、ふふん、とほくそえんでしまいました。

 画面は一瞬モノクロとなり、シャワー室で切り刻まれる『サイコ』(1960)殺人シーンのパロディ。ダニー・エルフマンはリメイク版の『サイコ』(1998)で音楽監督を務めていて、バーナード・ハーマンのスコアを忠実に再現していたっけ。まだまだたくさん出てきそうな映像と音楽のパロディ。


10月24日(月) シーツと布団カバーの洗濯

 先週はほとんど雨降りで、昨日(日曜)だけカラッと晴れました。シーツと布団カバーを洗濯したいと思っていたので取り掛かります。残念ながらちょこっと曇り気味なんですけどねえ。

 布団も少しは湿気が抜けましたが、それほどでもない。夕方、パラパラと小雨が降ってきて、シーツと布団カバーは何とかセーフ。東京は本当によく雨が降ります。

 牛丼のM屋、新メニューに豚テキ定食(¥590)というのが登場。さっそく試してみます。厚切りの豚肉は確かにボリュームありますが、水分が抜けてパサパサしている。けっこう硬いし。

 冷凍肉使ってますからねえ・・・。焼けば水っぽくなってしまうし、肉は硬くなります。スジ切りなどという手の込んだ仕込みはしてないし。ハズレです、てかM屋に期待する方がおかしいか。


10月23日(日) 吉岡美穂さん握手会

 福屋書店銀座店にて、2006年カレンダー発売記念・吉岡美穂さん握手会が行われました。紅葉色ストライプのワンピースを着ておられましたね。特典として2ショットのチェキ(ミニサイズのポラロイド)を撮影してもらってドッキドキ。

 何度か通ううちに、ファンサイトの友人もたくさんできちゃいまして、終了後はPRONTでお茶しながらワイワイガヤガヤ。ちなみに同年代の方々ばかりです。その後は
矢場とん銀座店へ移動して、本場名古屋の味噌かつを食べました。

 5人のうち私ともう1人だけが名古屋出身で、3人は味噌かつ初体験だったようです。ブーちゃんマーク満載のお店に、そして意外と甘くない味噌だれにカルチャーショック?

 名古屋じゃ店の前に行列ができていて、なかなか思い切りよく入れないんですよね。夕食にはちょっと早い時間帯、ということで少し待つだけで入れました。ちょっと得した気分です。


10月22日(土) サンヒョクとユジンの会話

 工事現場でミニョン(ぺ・ヨンジュン)をかばい、資材の下敷きになったユジン(チェ・ジウ)。事故の原因を知ったサンヒョク(パク・ヨンハ)は動揺する。怪我は大したことなかったが、病室のベッドに寝たままのユジンにサンヒョクが問いかける。

 ユジンの顔アップ(病室のベッド)→サンヒョクの上半身(ベージュの壁面に油絵の額がかかっている)→病室のベッド→ベージュの壁面→(繰り返し)

 2人が同時に映ることはない。白一色の病室なのに、どうしてベージュの壁?油絵の額なんてあったっけ?ううむ、スケジュールが合わず、カットバックで編集してあるようです。(笑)ベージュの壁は明らかにホテルの一室で撮影されたもの。

 次のシーンではユジンがベッドから起き上がり、退院の準備をしていますが、つじつまを合わせるために、病院のベッドをわざわざホテルの一室に運んで撮影した模様。(笑)油絵の額もあります・・・そんな病院、ありませんってば!


10月21日(金) 『プラクティカル・マジック』

 今日はフレッツ・スクウェアで映画鑑賞。『プラクティカル・マジック』(PRACTICAL MAGIC)サンドラ・ブロック、ニコール・キッドマン、ストッカード・チャニング、ダイアン・ウィースト出演、グリフィン・ダン監督。(1998年アメリカ/1時間44分)

 魔女の家系に生まれた美人姉妹。呪われた?血筋だから、彼女たちを愛した男性はみんな死んでしまうのよ。とかまあ、舞台は現代ですから暗いストーリーじゃないです。映画好きの評論からすれば、何とも中途半端な意見しか得られませんが、軽い気持ちでパソコンのモニターに向かえばけっこう楽しかったです。

 サンドラとニコールを鑑賞するといえば、それもアリ。ニコールは『奥様は魔女』以前に魔女の役を演じていたのか。全体にスケールの小さなストーリーで、海外ドラマ
『チャームド〜魔女三姉妹〜』みたいな雰囲気が感じられます。製作時期からするとほとんど同時なので、たまたま似た感じになっちゃったのかな?

 『チャームド〜』は魔法使いまくってますけど、『プラクティカル』は魔法薬の処方程度。生活用品(シャンプーや石鹸)や占い(セラピー)で生計を立てているところなど、『魔女の宅急便』(1989年)を思わせるけど、箒で空を飛んだりはいたしません。その辺り地味な脚本・演出が受けなかったといえるのかも。


10月20日(木) 『マルタの鷹』

 我が家のテレビ事情は地上波のみ。せめてNHKBS(アナログ)でも受信できれば毎日2本ずつ映画がノーカットで楽しめるし、WOWWOWと契約すれば映画三昧の日々が送れます。しかし、インターネットで映画が楽しめるなんていい時代になりました。地上波で放送するのはほとんど吹き替え&大幅カットあり版ですからね。

 本日は『マルタの鷹』(THE MALTESE FALCON)ハンフリー・ボガート、メアリー・アスター主演、ジョン・ヒューストン監督。(1941年アメリカ/1時間40分)

 探偵もの、しかもハードボイルドですなあ・・・。調べによるとこのストーリーは1931年、1936年にも映画化されてはいたけれど、ヒーローがヒロインを糾弾するラストなどあり得ん?ということで、ハッピーエンドに改変されてしまったらしい。って、それじゃハードボイルドにならんだろうが!

 面白いことに、2度目の映画化『SATAN MET A LADY』(1936年)では、黒幕の大男が女性に。黒い鷹の彫像は、宝石をちりばめたフレンチホルンに改変されていたという・・・。ベティ・デイヴィスがヒロインを演じているけれど、何だか駄作という噂です。しかし私はこの“ホルン”がどんなものなのか見てみたいのよ。

 インターネットとはありがたいもので、
海外サイトのトレーラーを発見。ホルンは映っていないけれど、甘いマスクのヒーロー(ウォーレン・ウィリアム)に、ミュージカル調の能天気な音楽は何だろう。ここまで改変されてしまうと、かえって興味をそそられるものですね。ハードボイルドどこ行った?


10月19日(水) フレッツ・スクウェア

 
フレッツ・スクウェア、友人から教えてもらうまで気がつきませんでした。NTTフレッツユーザー(Bフレッツ・ADSL)ユーザーなら誰でも無料で利用できるなんて!ちなみにプロバイダーを経由せず、NTTのサーバーに直結してしまう方式なので、通常のインターネットとはいえないのかも。

 XPパソコンで接続設定する方法と、フレッツ接続ツールをダウンロードして設定する方法。後者は接続を確立すれば、IEを立ち上げた状態で、普通のインターネットと並行して使用できます。私もそれにならってやってみました。動画コンテンツは豊富で、懐かしの『仮面ライダー』第1話を視聴します。

 最近は
GYAO漬けになっているけれど、パソコンでテレビを観るのが当たり前。地上波よりずっと面白いコンテンツが充実しているし、配信期間は限定されていても、観たい時間に観れるからです。BSデジタル、地上波デジタルなど、新しいテレビメディアが喧伝されているのはナゼ?

 専用テレビ、専用チューナーを購入しなくとも、現状のパソコンで視聴できるメディアなら、よほど経済的で便利じゃないの?中高年齢の方々はキーボードが扱えない。するとそこで思考はストップしてしまうのだ。テレビは視れりゃいい・・・カセット感覚で扱えるVHS、DVDどまり?


10月18日(火) ううんちょっとツライ

 雨が降り続いています、いい加減やまないかなあ。連続で観ている韓国ドラマ、ついていけなくなってきました。
『秋の童話』〜運命に翻弄される血のつながらない兄妹の悲恋〜ですか。『赤い運命』にも似ていると書いたけれど、韓国ドラマのテーマは、貧富の差、いじめ、親兄妹との生き別れ、記憶喪失、交通事故、不治の病、過去と現在なのでございます。

 日本のドラマだと、このうちひとつかふたつがメインなのですが、欲張りな韓国ドラマは全部てんこ盛り。王道だから仕方ないけど、問題は生活感(皮膚感)をどう持たせるか?ということでしょう。『冬のソナタ』は食事のシーンが多い。お酒呑みも。関係ないけど『エヴァンゲリオン』もそうだ。飲み食いしながらの会話は生活感に溢れてますから・・・。

 『秋の童話』には生活感が感じられないのです。「童話」(メルヘン)だからありえない話でもいいってか?登場人物は5分おきに涙を流すけど、優柔不断で何にもできないのよ。日本のメロドラマみたいになってきた。バカバカしいと思いつつも、ついつい続きを観てしまうのは奥様方。男の私はかなりツライのであります。観るのやめよっかな?


10月17日(月) 『哀愁』

 雨が降り続いています。昨日からずっと
GYAOで映画を鑑賞。『哀愁』(WATERLOO BRIDGE)ヴィヴィアン・リー、ロバート・テイラー主演、マーヴィン・ルロイ監督。(1940年アメリカ/1時間48分)

 モノクロ映画でございます。ロンドンのウォータールー橋で出会った軍人と踊り子が恋に落ちる。2日後には教会で結婚式を・・・という約束が、召集がかかって果たせず涙の別れ。やがて戦死の知らせが・・・。

 このアイディアを借りて、後に日本で作られたのが『君の名は』。戦死したと思ったら生きていた・・・というのはお約束で、ストーリーは単純明快。ヴィヴィアン・リーが美しいです。

 しかし手堅い演出で飽きさせることもなく、後半の舞踏会では、目の前に幸せがいっぱい広がっているのに、えもいわれぬ不安が漂っている・・・こうした緊張感を描くのは並大抵ではない、さすがです。

 ラストは悲劇となってしまいますが、誰が悪いのでもなく、ヒロインの優しさがそうさせたというのか。ヴィヴィアン・リー入魂の演技がすばらしく、『風と共に去りぬ』ばかりでなくこちらもやはり観るべきかな・・・と。

 コネタとして、ヴィヴィアン・リーがロバート・テイラーに手渡すお守りの人形。財布の根付、今でいうところのキーホルダーみたいなモンでしょうか?これが何と通天閣のビリケンさんなのです。

 調べてみたところ、ビリケン(BILLIKEN)さんはアメリカ生まれ。1908年に女流芸術家のE.J.ホルスマンが彫刻作品として発表して以来、Luckey Kid(お守り)として世界に広がったそうです。


10月16日(日) Film Music Radio

 レコード芸術に
Film Music Radio.comという映画音楽専門のインターネットラジオが紹介されていたので、さっそく調べてIPラジオの部屋Wに追加。ライブ・ストリーミングのみならず、テーマ別に6つのオンデマンドが用意されています。クラシックに肩が凝ったら、秋の夜長を映画音楽で過ごしましょう。

 昨日に引き続き、今日も雨がしとしと降っています。夕方4時05分には震度4強の地震がありました。積み上げたあったCD-ROMのケースが滑って、弓なりに傾いておりました。(崩れはしなかったけれど)

 GYAOで繰り返し流されている産経新聞のCM。
防災の達人佐野さん(埼玉県川口市在住)って何者?実在の人物とは到底思えない。仕込みネタなんだろうな?手作りの防災設備を盲信するなら、かえって逃げ遅れたり、怪我したりしそうだ。ぜひとも専門家のご意見を伺いたいものである。


10月15日(土) 韓国ドラマいろいろ(2)

 
『サラン〜Love〜』・・・チャン・ドンゴン、チェ・ジウ主演と期待して観ていたら、チェ・ジウはシリーズ後半にならないと登場しないんだって。8歳上&子持ちの未亡人に憧れる青年が主人公。価値観に捉われない生き方といえばカッコいいが、距離をおいて見れば単なるマザコン。若気の至りか相手の気持ちも考えず、ストーカーまがいの行為をしてはいかんよ。オトナの恋愛はどこ行った?母性溢れる女性からすれば、それも純粋で可愛いといえるのかしらん?「愛すること、それはエゴ?」後半に期待しましょう!

 
『サンドゥ、学校へ行こう』・・・主人公の職業はツバメ(ヒモ)。そして未婚の父。愛娘は難病で入院費用も捻出せにゃならん。幼い頃に両親を亡くし、ツバメの叔父に引き取られたものの捨てられ、富豪の家に養子として迎え入れられた。学生時代はクラスの人気者で、可愛い恋人もできたのに、誤って人を怪我させたために勘当・・・一文無し。

 再びツバメの叔父の元で、サイテー人生を送っていたサンドゥだが、ひょんなことから初恋の人に再会!彼女は高等学校の教師になっていた。そして彼女のクラスの生徒を自殺から救ったことで、校長に感謝されて学校の守衛に就職。愛するウンファンの傍にいられるから・・・というのが狙いだが、彼女には既に婚約者がいたのだった。

 実にはちゃめちゃなストーリーだが、シューリアリズムとコメディがごちゃまぜで面白い。結局、悪ガキ(実はウンファンの実弟)の計略にハメられ、守衛を辞めさせられてしまうのだけど、来週は高校生になって再入学するようだ。何があってもヘコたれない、マンガのように漲るパワー!日本人には真似できないだろうなあ。


10月14日(金) 韓国ドラマいろいろ(1)

 現在、パソコンテレビ
GYAOで連続視聴している韓国ドラマは4本。韓流ブームとはいえ、マスコミはやや騒ぎすぎ。はっきりいって、面白いものとそうでないものがあります。(視聴率だけに囚われた日本のドラマよりは面白いです・・・)観たい時間に観れるメリットはありますが、タイミングよく第1話から観れないとツライものがあるし、1本が60〜70分と、日本のドラマ(54分・CMを除くと48分くらい?)と比較して長いのです。

 
『冬のソナタ』・・・ヨン様ブームを巻き起こしたことだけが独り歩きしてしまった。茶髪のカツラとメガネで物真似する人は、おそらく真面目に見ていないと思う。あのカッコよさは内面から滲み出るもので、外見だけ真似することは生き恥さらすのと同じこと。ストーリーは反則技ともいえるが、シュール一辺倒でなく、学園ものあり、コメディタッチもありで、サービス満点。ペ・ヨンジュン、チェ・ジウの2人のみならず、個性豊かな脇役にも恵まれている。クラシックを基調とした音楽の使い方も上手い。

 
『秋の童話』・・・産婦人科で取り違えられた2人の赤ん坊。裕福な家庭と、ド貧乏な家庭へ。これはもう古めかしいアイディアではございませんか。で、ストーリーは偶然が重なって、悪い方、悪い方へと押し流されていきます。登場人物はしょっちゅう涙を流すが、私にお涙頂戴といわれても無理です。不幸の発端は煮え切らない父親・・・しかも誰も運命には逆らえないのよ。少年時代の風景は耽美的に描かれていますが、ああすれ違い、またすれ違い。その度に流れる「禁じられた遊び」のメロディ。


10月13日(木) デンマーク・ラジオ

 
Danish Radio(DR.DK)に“Allegro”という新しいクラシック・チャンネルができました。これまでの“Program 2”“Klassisk”はオール・クラシックだったけれど、“Allegro”は親しみやすいクラシック小品を主に、オペレッタ、ミュージカル、映画音楽なども取り混ぜたストリーミング。

 久しぶりに整理整頓してみると、新たにいくつかのチャンネルが生まれ、ビットレートもこれまで64kbpsだったのが128kbpsに向上しています。大急ぎで更新準備です。また、いくつかのチャンネルは廃止となっていました。今夜はずっとデンマーク・ラジオを聴くことになりそうです。

 合計36チャンネル・・・インターネットラジオ専門局を除き、世界の国営放送の中でも、チャンネル数は最多じゃないでしょうか?もちろん全部無料で聴けるので、むちゃくちゃうれしいです。想像もつかないけど、よほど巨大なサーバーが設置されているのでしょう。更新終了、アップロードしま〜す!


10月12日(水) 『サンドゥ、学校へ行こう』

 パソコンテレビ
GYAOで韓国ドラマをいくつか観ていますが、その中で今、もっとも注目しているのが、『サンドゥ、学校へ行こう』というハチャメチャ学園ラブコメ?2003年の作品なので日本テレビでも放送されたし、もはや新しいとはいえないのかもしれないけれど。

 ストーリーそのものは異なるが、マンガ『BE FREE』や『GTO』の韓国版みたいな雰囲気がある。主人公は自由人なのだ。『GTO』は実写ドラマ、映画化されたが、日本人の表現力では原作マンガに遠く及ばない。主人公サンドゥを演じるピ(名前)はK-POPアーティストだそうだが、実にスケールが大きい。

 ヒロインのウンファンを演じるコン・ヒョジンも突き抜けている。幼い顔立ちだが、チョン・ジヒョン、チェ・ジウに続いてブレイクすることだろう。第1話冒頭は、女子高生に扮した高校教師ウンファンが、援助交際の囮捜査をしているところで、2人が再会する。こんなシチュエーション、マンガでなくて何だというのか?

 さらに思うのが、韓国は日本のマンガ、テレビドラマをよく研究しているということなのである。先にカンヌ映画祭でグランプリを受賞した
『オールド・ボーイ』も原作は日本のマンガであった。私が今、視聴している『秋の童話』などは、山口百恵主演のドラマ『赤い運命』(1976)を思い出してしまうのだ。


10月11日(火) インターネットラジオをミニコンポに接ごう!

 午前、有楽町に用事があったので、ついでに大井町まで足を延ばします。IPラジオを懇意にしてくれる方が、「もっといい音で聴きたい」と仰ってくださったので、HARD OFFでジャンクのミニコンポを仕入れることにしました。皆さん、パソコン付属のへぼいスピーカーで聴いていませんか?

 スピーカーをグレードアップするという手もあるのですが、しょせんパソコン用のスピーカー。まあ、プラスチックの箱でいい音が鳴るはずはないのです。それならミニコンポに接いで鳴らしましょう。本日の仕入れは10年くらい前の、AIWAのミニコンポ。お値段はCD1枚分くらいでしょうか?

 CD、FM、AM、カセット、外部入力が聴ける仕様です。いったん家に持ち帰って内部清掃。CD、カセット部分はホコリだらけでした。「CD音飛びする」とのメモがある通り、いちおう再生はできますが、本体を少しでも揺らすと音飛びします。今回は用途が外部入力中心なので目をつむりましょう。

 それ以外は全く問題なし。接続線の末端(ハンダ)処理を施して接続すれば、FM、AM、カセットも立派に鳴るじゃないですか。パソコンに接いでインターネットラジオを鳴らすと、これはCDだよ!と嘘ついてもゼッタイにバレません。すばらしい音質です。満足して頂けること間違いないでしょう。

 面白かったのはスピーカーを傾けると、カラカラと音がすること。バスレフポートを覗いてみると異物が入っているようです。割り箸の先に粘着テープを巻きつけて吊り上げると、色鉛筆、オモチャのブロック(レゴみたいなもの)、100円ライターの三つが出てきました。さすがジャンク、子供の仕業ですね。


10月10日(月) D坂シネマ(3)

 D坂シネマ最終日。今日はS会館1Fでの上映ですが、もちろんお酒とおつまみ付き。

 『欧州旅行〜鉄道省技術者がヨーロッパ視察でみてきたもの』解説/畑 暉男(1931年)
 『太郎さんの汽車』村田安司 製作(1929年アニメ)坂本頼光 活弁
 『瞼の母』片岡千恵蔵 主演、稲垣 浩監督(1931年)坂本頼光 活弁

 『欧州旅行』は文字通り、鉄道を中心として、欧州の旅を記録したフィルム。素人ムービーなんですが、カメラワークは非常に上手い。今じゃもう見られないモダンな伯林(ベルリン)の
懸垂式モノレール。ダチョウ馬車ものどかでよござんす。現代の私たちがそこへタイムスリップしたなら、やはり口をポカンと開けて見とれてしまうに違いない。フィルムのコマ数が今の規格と異なるため、道行く人々が速足でチョコチョコ歩いてるように見えるのがご愛嬌。

 『太郎さんの汽車』は最初は実写なのだ。お父さんに汽車の玩具(鉄道模型)を買ってもらった太郎さんは大喜び。ところがその夜、玩具の汽車は箱から飛び出し、車掌の太郎さんを乗せて走り出した。夢の部分がアニメーションで、登場するのはすべて動物。その昔、『のらくろ』のアニメーションを手がけた人の絵だけあって、のどかでほのぼのとしています。(大山のぶ代が声を当てたテレビアニメとは別。)

 しっかし、考えてしまうのでありました。この時代、鉄道模型なんて買ってもらえる子供って、相当の御大尽じゃあないですか?親父がガキの頃といえば、木の枝折ってパチンコ飛ばし、雀を落としては食ってたんじゃ?川に行ってはフナやドジョウを捕まえて、お小遣い稼いでいた子供はどんな気持ちで観てたんだろう。ちなみにこの映画、劇場ではなく、学校の映画会などでよく上映されたそうです。

 さて、最後は名作『瞼の母』。のっけから脱線しますが、私が中学生の頃、二葉百合子の『岸壁の母』という歌が流行りました。ラジオでそれを聞いていた母が、「昔の『瞼の母』の焼き直しだよ」と言っていた。(厳密には違ーうのだが)そんなこともあって、いつかはこの『瞼の母』を観てやるぞ!と、記憶の片隅に残っていたのです。

 調べてみると、6回もリメイクされた映画の1931年版はまさにオリジナル。はい、雨(フィルムのキズ)がジャージャー降ってます。サイレント映画だけど、今回観たビデオには劇伴が付けられていました。生の活弁はやはり楽しい。裏声使って女の声を出したりするのは大変!マイクなしの生声はお腹に力がいるだろう。

 な、何と!肝心のチャンバラシーンはGHQの検閲にあって、ごっそり切り取られてしまいました。これから喧嘩が始まるぞ、と思ったら、次の瞬間には終わっていて、もちろん主人公は死なない。(勝ったということか?)そんな大きな欠落があってもやはり片岡千恵蔵の演技がいい。少女時代の山田五十鈴は可憐だ。名作!


10月9日(日) HARD OFF幻想

 大井町阪急百貨店にあるHARD OFFへ、ガラクタ漁りに行ってきました。ジャンクの中にはわりと程度のいいLDプレーヤー動作品が何点かありました。しかも私が購入した頃より、少し安くなっています。2、3千円なら買おうと思えば買えるけど、部屋の中が機械だらけになってしまう・・・慎重に。

 何かねえ・・・昔、欲しくても手の出なかったオーディオ機器が、ゴミ同然の値段で売られていると欲しくなってしまうのです。ここの店舗もずいぶん分かってきたと見え、以前のように動作しないVTRは置かなくなりました。修理するくらいなら買った方が安い・・・当たり前なんだけど。

 VTRは取り扱い説明書、リモコンなしではどうにもなりません。ジャンクでも売れるモノしか置かなくなってきたのです。この辺り、各店によって品揃えの種類が違ってきます。本当に面白いのは、郊外の新興住宅地付近にあるお店なんですが、クルマなくして行けないんですよね。

 結局、何も買わずでしたが、大井町名物
カレーの牛八(※注 現在は¥300ではない)で、スタミナカレーとサラダを食べました。10年前と比べれば、値段はもうそれほど安いといえませんが、現在のオーナーの努力もあってやはり人気があります。角田信朗とオーナーの2ショット写真が店内に貼ってありました。


10月8日(土) 久しぶりに中野へ

 もっさりしてないで、たまには外へも出歩きますか。ワハハ!オイラは陽気だワハハ!金はないけどイカしてスカしておでかけだい♪と、どら猫大将の気分で、中野ブロードウェイへと出かけました。

 ここの1階通りにある中古パソコン専門店は、ちょっとした穴場なのであります。総じて中古・ジャンクの分野において、秋葉原が安いとはいえない。法外な値段でも、知らずに購入する客が流れてくるからです。

 秋葉原が得意とするのは規格外の新品パーツ。バルク品(既製品から流出する新品部品)などなど。中古・ジャンクは秋葉原以外の穴場にいいものが出るものなのです。

 この日はあいにく掘り出し物はナシ。金はないけど(ないからこそ)私は妥協しない。ダイソーで来年のミニカレンダー(仔猫)その他、少しの買物をして帰りました。


10月7日(金) 歯医者さんへ

 歯槽膿漏が悪化してしまいました。悪い部分の歯肉を切り取って、歯根を露出させるべきかどうか?私としてはまず、抗生物質を投与して炎症を抑えたいと思うのだけれど・・・。果たして治るかどうか?

 とりあえず抗生物質を処方してもらいました。以前から歯間ブラシは使用しているけれど、リステリンで殺菌うがいをした方がよいということで買ってきました。これ、刺激が強烈ですね!うぺっ!

 本日深夜1時からMBSラジオ(大阪毎日放送)の新番組『ゴチャ・まぜっ!』が始まったので、雨の中BCLラジオを持って立ち、録音しながら聴いていました。でも、その日のうち(深夜3時から)に
パソコンテレビGyaOで、映像つきのオンデマンド配信が行われることになったのさ。

 そうすると、もうツライ思いをして雑音混じりの放送を録音する必要がなくなったわけです。120分カセットを買い溜めしてしまった!世の中便利になったなあ・・・。というか、日本においてはインターネットラジオの文化が普及するのはまだまだこれからなんですけど。


10月6日(木) D坂シネマ(2)

 マイブームとなってしまったD坂シネマ第2弾。本当は第3弾なんだけど、私は2回目から参加したので。本日のお題も3本。ビールとおつまみを食べながらの鑑賞です。

 
『ムカシが来た〜横浜市長屋門公園古民家復元の記録』松川八洲雄 演出、浜 美枝 ナレーター(カラー46分)
 『木曾山今昔』福島道夫演出(33分)
 
『木を植えた男』(アニメーション)フレデリック・バック監督、三國連太郎(日本語版ナレーター)(1987年カナダ/30分)
 おまけの1本
『東京タワーはわが息子』

 20年前、実家の取り壊しをしたときにも気づいたけれど、大昔の日本家屋はものすごく微妙な設計です。まず、材木は真っ直ぐじゃない。うにょんと曲がった材木を組み合わせた梁。柱は地べたに埋められた石の上に乗っかっているだけ。

 長屋門公園の古民家は萱葺き屋根。しかも誰もが中に入って囲炉裏の火を起こせる。なぜならこの家屋はワークショップによって建てられたから。?つまり近所の人たちの手を借りて作られた。小学生たちが泥をこね、壁土を塗っています。

 火事になるかもしれないじゃないか?そういうネガティヴな考えをせず、子供たちが毎日、通学の度に見ています。子供たちが大人になって、その子供たちに、「このお家の壁はお父さん、お母さんが塗ったんだよ」と教えてあげられる。

 知らぬ間に家の裏に公園ができた・・・気がついたらいつの間にか、ホームレスの溜まり場になっていた。そういうことのないよう、地域住民と心のつながりをもっていなければならないのですね。やはり人の手が入っていなければ。

 おまけの『東京タワーはわが息子』が笑えた。東京タワーを設計した内藤多仲博士を紹介するドキュメンタリーなのだけれど、この飄々とした語り口はどうだ。一高時代の友人という方も出てきて、本人を差し置いて喋くりまくったり、まるで中田ダイマル・ラケットの漫才ではないか。

 NET(テレビ朝日の前身)製作のフィルムだったようですが、建築工学の天才とは思えぬぶっ飛んだ会話に、会場は爆笑の渦。現代の博士諸君は、やたらともったいぶったり、わけわからん理論を振りかざして、人を煙に巻いているが、本当に偉い人は気さくで楽しい人なのだ。


10月5日(水) ポルトガル、ハンガリー

 IPラジオの部屋Tに、お薦めオンデマント・サイトとして掲載していたポルトガルのCotonete。やはり言語の壁があり、日本人には使いにくいかな?メインチャンネルはザッピングでなく、ストリーミング形式をとっているので、18チャンネルをザックリ開き、IPラジオの部屋Xへと転載しました。

 あと、ハンガリーの新規サイトを2つ。Mogyoro Radioが19チャンネル。Web Radioはクラシックを含む5チャンネル。解析にはけっこう手間取るんだけど、やはり見知らぬ外国語。ポップアッププレーヤーの使い勝手は悪かろうという考えですが。皆さんは難しいこと考えないで素直に楽しんでね〜。


10月4日(火) D坂シネマ(1)

 お酒呑みに出かけたつもりが、今夜はD坂シネマの定例会だからと誘われて、そのまま映画会へと出かけました。半地下の作業場に臨時設置されたスクリーンと映写機。ビールとおつまみが格安販売されていて、いい雰囲気です。定員は15人くらいでしょうか?

 
『オイシサをつくる〜醗酵の魅力』松川八洲雄 演出、山口果林 ナレーター(1996年/33分)
 『たばこ・昭和史・心の歌』日本専売公社(1981年/45分)
 
『一粒の麦』朝日麦酒 企画、松川八洲雄 演出(1962年/27分)

 いわゆる教育映画、科学映画といったジャンルですが、丁寧に作られていてとても面白い。おそらく、もう2度と観ることはできないでしょう。DVD全盛の世の中ですが、メジャー志向から離れた貴重なフィルムを発掘、上映していくサークルでした。またぜひ、観に行きたいと思っております。


10月3日(月) 日々是雑用

 先月末から更新していなかった日記、その他いろいろ。ようやく時間がとれるようになったので、ぼちぼちと取りかかります。特に何をしたっ!っていう記憶もないんですが。アタマは寝ています。

 BCLラジオ(SONY ICF-5900)の電池を交換したいのですが、なかなか減りません。それでしばらくラジオをかけっ放しにして、作業を進めることにしましょう。単一電池3本という省エネ設計。

 電池が減らないのよ、昔のラジオはっ!実際、音にコシがあるので、小音量でも遠鳴りする・・・すなわち省エネに繋がっているのです。最近はしっかりした音質のオーディオ機器が少なくなりました。


10月2日(日) ドシロウト観覧

 先月は行けなかったのですが、
『三宅祐司のドシロウト』のスタジオ観覧に行ってまいりました。途中、休憩を引いても合計6時間。観ている方も大変だけど、演者さんたちはもっと大変。ごくろうさまです。

 放送前の内容は差し控えますが、やはり生で観る番組は、むちゃくちゃ面白いです。収録時間もOA(30分)より長いですし。実際、かなりの部分がカットされてしまいます。美穂ちゃんの発言をカットしないでえ〜〜。(笑)

 今日、収録された内容は、おそらく12月頃のOAでしょうか?美穂ちゃんは毛糸のマフラーを巻いていました。スタジオ内は冷房が効いていて涼しいですが、外はまだまだ蒸し暑い日もある季節です。

 さて、終了後は友人と、和民でお酒呑み。久しぶりのビールは美味いなあ。わかさぎの唐揚げを注文したんですが、これってホントのわかさぎ?子持ちししゃもだって私たちが普通に食べてるのは違いますからね〜。


10月1日(土) 『黒木太郎の愛と冒険』

 友人からお誘いを受けまして、本郷クラブ十月例会(一般公開講座)『森崎 東 戦後六〇年と私の映画人生』を聴講するために文京区民センターへ。初めてだったので、間違って文京シビックセンターへ行ってしまった。まあ、すぐに気がついたし、目と鼻の先。時間にも余裕があったので大丈夫。

 タイトルはものものしいですが、要するに自主上映会。監督さんのお話が聴けるのであります。最新の液晶プロジェクターはフィルムに負けないくらいキレイに映る。しかもソースはVHSだというから、これまた驚き!残念だったのは音が小さくてよく聞こえなかったこと。私も過労で耳鳴りしてたし。

 『黒木太郎の愛と冒険』田中邦衛、財津一郎、倍賞美津子、三国連太郎、緑 魔子、伊藤裕一、太田聖規、荒木健一、ひろみ出演、森崎 東 監督。(1977年ATG/1時間10分/白黒)

 田中邦衛演ずる黒木太郎こと文句さん。猿(モンキー)に似ているからという、あだ名らしい。彼は映画のスタントマンをしていて、なかなかの多趣味である。そんな彼を尊敬する3人の若者たちは、本職の役者さんではなく、映画学校の学生さん。しかし彼らもいい味出しているのだ。

 そんなわけで、映画は物語と現実を交叉させつつ進行する。根底に流れるのはビンボーだけど、みんな楽しそう。戦地から戻った父(三国連太郎)が自決するシーンがあり、戦後はまだ終わっていなかった、戦争とは巨大な幻想である・・・というメッセージを含んでいるかな?

 はちゃめちゃなストーリーだけど、小さなエピソードを重ね合わせてひとつの長編としています。自分のなりたい自分になればいい。今はベテラン声優として活躍している鶴ひろみさんが、家出娘の和美役で出演していました。面白かった。声がよく聞こえなかったので、またいつか観なければ。


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