アブリ植物園 @Jan/'10 Aburi, Ghana 植物園メインコンコース ガーナは赤道直下の熱帯地方にある。 植物園に行かなくても普通に町を歩くだけで植物園に居るようなものである。 緑は多い。 特に首都のレジデンシャル地区は、植民地時代から残る広大な敷地に森がそのまま残る邸宅が多い。 だが残念なことにピクニックのできるような公園はあまり見ない。 街から北へ30km程度行くと、小高い山に差し掛かる。 この小高い山の一つがアブリ植物園になっているという。 休日に仲間と訪ねてみた。 植物園内レストラン アクラの目抜き通り、片側3車線、両脇に広い歩道が整備された立派な舗装道路インデペンス通りを真っ直ぐ北へ進む。 ガーナ大学の辺りから工事中の区間に入る。 1月は未だ乾季、もうもうと砂煙を上げて車は進む。 前方に山が迫ってきた。 道は再び完璧な舗装路になる。 山の直ぐ手前にポリス・チェック・ポイントがある。 簡単なチェックで済む筈が、何か不都合が起こった模様だ。 車は脇に誘導されてしまった。 どうも運転手の運転免許が更新切れらしい。 何たることだ。 プロのドライバーである。 運転免許の確認もしていないのか、と怒るのは日本人か西洋人。 プロの運転手は運転をするのが仕事。 運転免許の確認するのは仕事に入っていない。 因みに、ガソリン、タイヤの空気圧、水、オイルのチェックも運転手の仕事ではない。 ガソリンが途中でなくなり、立ち往生等、日常茶判事。 ガソリンのチェックは乗客の仕事なのだ。 水、オイルのチェックは整備氏の仕事。 もっとも定期整備は殆どしないのも当たり前であるが。 同乗の現地の友人にポリスと掛け合ってもらい、幾ばくかのバックシーシー(袖の下)を渡すことでどうにか見逃して貰うことがきでた。 植物園レストランで出されるフード: ソーセージ、カバブ、これは旨い このポリス・チェック・ポイントは料金所でもある。 この道は一応高速道路と言う訳だ。 高速料金、1ガーナセデイー(約60円)を支払い、いざアブリへ。 料金所を出ると道は直ぐ坂道になる。 相当きつい上り坂だ。 ぐんぐん高度は上がる。 後方にグレーターアクラの街が眼下に広がりだす。 山道を30分程度上り、目的地のアブリに到着した。 ゲートで、入場料金、一人5ガーナ・セデイー(約300円)を支払い植物園に足を踏み入れる。 内部は良く整備されており、野外レストランも完備している。 ピクニックには最高のセッテイングだ。 実はホテルでピクニック用のお弁当としておにぎりを作ってきた。 早速、レストランでドリンクとソーセージにカバブ(写真上)を土地の友人が注文してくれた。 私はおにぎりを広げる。 ホテルは台所付なので簡単な料理はできるのである。 日本から持参した梅干と振りかけで味付けした。 現地の友人もおにぎりを試してもらった。 梅干と振りかけの味はいけそうだ。 空洞樹: ホスト樹に寄生樹が巻きつき、やがてホスト樹の生命が奪われ内部が空洞になった木になる さて、腹が膨れたところで、園内を散策。 そんなに馬鹿広くはない。 30分もあれば一周できる程だ。 この植物園に来た目的の一つはカカオの木を見ることでもあった。 ガーナは世界第2のカカオ生産国であるが、普段アクラに住んでいて、カカオの木を見ることがない。 友人にカカオの木が見たいをと相談したら、この植物園を紹介してくれたのである。 空洞樹: 内部から見上げる 空洞樹: 説明板 空洞樹予備軍: ホスト樹に纏わりつく寄生樹 植物園内: 広い芝生の中央にかずらに覆われた巨木、右の人影から木の大きさが想像できる カカオの木: カカオは幹から直接実る カカオの木は確かにあった。 カカオの森と呼べる程度の一角にカカオの木がランダムに植わっている。 若木からかなりの老木迄揃っている。 カカオの実は枝には実らない。 直接幹に実るのである。 これは実物を見るまで、そう言われてもわからなかった。 上の写真をご覧になって納得頂けるだろうか。 植物の実に様々な生態に驚かされるばかりだ。 カカオの木: 花が幹に直接咲いている
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