Hotel Africana
@Feb/'09 Kampala, Uganda


ホテル・アフリカーナ: ガーデン・バーの前、一段下がった位置に広がる広い芝生のあるプール


ホテル ルワンダではない。 ここはお隣の国、ウガンダの首都カンパラにある普通のホテルだ。 今回の宿はアフリカーナ・ホテルになった。 5星クラスの豪華版とは言えないが十分な設備が整った清潔な4星ホテルである。 タリフも100米ドル程度で大変リーゾナブルで利用し易い。 勿論ビジネス・センター、コンフェレンス・ホール等は完備している。 セキュリテイーもばっちりなので安心して泊まることができる。 ビジネス・トリップには十分と言える。 
 




ナイロビとエンテンベ間はケニア航空が1日3便のサービスを提供している



商用でカンパラへ出張した。 ナイロビからはケニア航空で1時間の飛行距離である。 丁度、東京から大阪へ出張する感覚である。 機材はボーイング300を使用している。 飛行ルートは、ナイルの源流であるビクトリア湖を横切る。 このビクトリア湖を上空から見ようと窓際の席を指定した。 運良く窓際に席が取れた。 ナイロビのJomo Kenyatta国際空港を飛び立つと眼下には赤茶けた乾燥地帯が広がる。 ビクトリア湖に近ずくと、大地に俄かに緑が増してくる。 ビクトリア湖上空を横断する。 ビクトリア湖は丸で海にしか見えない。 世界第二の湖と言える広さを実感する。 マラウイーから、タンザニア、ケニア、エチオピア、紅海、ヨルダンの死海と続くシリオ・アフロ グレート・リフト・バレーは様ざまな姿を見せてくれる。 深く細長い湖、浅いおわんのような湖、雄大な地溝帯、地底の世界”死海”など。 簡単な機内食が配られた後、B-300は直ぐに機首を下げ始めた。 エンテンベ空港に近ずいたのである。 



エンテンベ近く、ビクトリア湖に浮かぶ小島


エンテベ空港。 1976年7月3日、アテネ空港を離陸したパリ行きエール・フランス139便がハイジャックされ、リビアのベンガジで給油後、辿り着いた空港である。 当時私は、ザンビアのルサカに長期滞在中だった。 その時のイスラエル政府の取った行動は今でも鮮明に覚えている。 テロには絶対屈しない強い意志で(多少の乗客の犠牲は厭わず)特殊部隊を送り込み強行にゲリラと対決したことを、しかも他国の主権を侵害しながらも。 日本政府では絶対に取り得ない行動だったと確信している。 勿論、人命は何者にも代え難い重みを持っているが、イスラエルが生き延びる為に取る戦略は妥協を許さない強い意志にあることを改めて悟ったのであった。



エンテベ上空: 
カンパラは起伏が多く空港の設置には向いていない為、比較的平地のある湖の畔エンテベに国際空港がある



エンテベ空港に降り立った。 ウガンダはアフリカの真珠と呼ばれる程、美しく緑滴る植生豊かな国土を持っている。 ”アフリカの真珠へようこそ” の看板に迎えられる。 ターマックに降り立ち、イミグレーションのある空港ビルへは歩いて移動する。 イミグレーションではビザを持って居ない者は、ビザカウンターの前に並ぶ。 50米ドルを支払い、シングルビザをその場で発行して貰う。 パスポートにビザが貼り付けてられ、同時に入国スタンプを押してくれる。



エンテベ国国際空港: "アフリカの真珠へようこそ”の看板に迎えられる


ナイロビとは高度さが400mある。 少し低く1100m程度だ。 高原と言える。 其のせいで、熱帯にありながら暑さは其れほど感じない。 しかしナイロビと違って、ここは湿度がある。 だから植生も豊かな訳であるが。 空港から首都のカンパラ迄は1時間程度のドライブである。 手配してあった個人経営運送屋のランドクルーザーで、起伏の多い、舗装路を快調に走る。 沿道にはやや粗末な造りの店舗が連なる。 ここではバイク・タクシーがとても繁盛している。 125cc程度のバイクに後部座席を少し上等にして客を乗せて走る。 勿論ヘルメット着用の義務はあるのだろうが、誰もヘルメットなど被っていない。 街中に行くと、更に自転車タクシーにも遭遇する。 カンパラは概して坂の多い街である。 自転車では、客を乗せ走るのは大抵のことではなかろうと思うが、要らぬ心配であろう。




カンパラ市内: バイクタクシー



ホテル・アフリカーナ: ビジネスセンター、コンベンション・センター棟


カンパラ市内は世界のどこの大都会とも変わらぬ、慢性的な交通渋滞に喘いでいる。 街に入ると途端に車が進まなくなる。 あまり整備が行き届いたとは思えない夥しい車の洪水に見舞われる。 従って車で移動中は極めて空気汚染の激しい環境化に置かれるのである。 ホテルは目と鼻の先程度だが、30分以上の時間を掛けようやくホテルのセキュリテイー・ゲートを潜ることができた。 アフリカーナ・ホテル、今回始めて泊まるホテルだ。 4星のホテルである。 ロビーも広くゆったりしている。 両替屋も、お祈り用にあてがわれた小モスク部屋の隣に備わっている。 裏庭には、広いテラス・バーと本格的なプールが広がる。 其の脇にはビジネス・センターとコンベンション・ホールの棟が続く。 又長期滞在者用にアパートメント棟も用意されている。 このホテルとアパートメントの併設はインドネシアのヒルトンでも観たし、スリランカのホテルでも観掛けた。 ビジネス客に結構需要があるのだろう。 



ホテル・アフリカーナ: テラス・バー


早速、ビジネス・センターでインターネットの接続用チケットを購入する。 1時間5ドル、1日なら12ドルだ。 1日3時間使用すれば1日券がお得である。 仕事で様々なメールを朝夕送受信しなければならないので、1日券を3日分購入する。 最近は4星クラスのホテル、或いはそれ以下でも大抵は無線ランが導入されているので、この手のサービスはとても便利重宝する。 スピードが遅いのと、偶に接続不能になったりする難はあるが、決定的な障害になることは殆どない。 



カンパラの街: シェラトンの部屋からの眺め



エンテンベ空港: 出発ロビーカフェ


短いカンパラ滞在を終え、ナイロビへ移動する為、再びエンテンベ空港に戻った。 エンテベ空港はこじんまりした清潔感のある空港だ。 イミグレーションを過ぎた後、小さな免税品店と、ホット・ミールや軽食、ドリンク類が楽しめる感じの良いカフェ・バーがある。 出発迄の短い時間、珈琲とケーキ($5)を頼んだ。 因みに、ナイロビの空港にはダイナース・ラウンジがあるので、無料でラウンジが使用できる。 

木の種類こそ違うが日本の田舎とあまり違わない植生豊かで山谷の多いウガンダの地にはとても親しみを覚える。 山腹に程良く建てられた赤い屋根、白壁の家々は南欧の気配も感じる。 平和で美しい国土のウガンダに喝采。










林蔵@Kampala, Uganda 17/Feb/'09 (Updated on 22/Feb/'09)#316
  

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