La Beach Resort @Oct/'08 Accra, Ghana Palm Beach Hotel横に広がるパブリックのビーチリゾート 入場料3GHC(約300円)が必要 水質はあまり良い気がしないが、汚水の匂いは殆どしない 物売りがひっきりなしに訪れるのが玉に瑕 10月に入り、空気が乾燥してきた気がする。 洗濯物の乾きが良くなってきたのだ。 この町にきて既に2ヶ月が経とうとしているが殆ど休みがない。 土日も客先の都合で急な呼び出しや作業があり潰れがちだ。 客先からの緊急呼び出しに備え携帯電話を持ち、パソコンと水をリュックに入れ、週に一度は長時間(4-5時間)散歩を試みる。 2万歩~3万歩コースである。 生活汚水でビーチは相当に汚染されているとと知りながらも、大概、足は自然と海の方へ向かう。
オスのサークルから北東に伸びるKantonments通りへ進む。 Kantonmentsの高級住宅街に分け入る。 British High Commissionerの邸宅、米国大使館の前を通り、Buruma Campバイパス道に出る。 このバイパスは両脇を大木の街路樹に覆われ昼間でも日陰が多く、とても歩きやすい。 左は森、右手は高級住宅街と言った感じの良いバイパス道を南下すれば海に到達する。 緩やかな下り坂を街路樹の下を歩きながら下ると海岸通り迄1km余りの地点で平坦な道となる。 左手に広大な敷地を占めるトレード・フェアー会場が現れる。 右手にはトレードフェアーで開催される様々な催事に集まる客目当てに簡易型の恒久商業設備が賑やかに軒を連ねる。 途端にどぶの匂いが鼻を突くことになる。
海岸通りに出た所で、高級ホテル・リゾート、La Palm Royal Beach Resortが出迎えてくれる。 時にはこの高級ホテルのカフェに入り、カプチーノ1杯(約300円)で数時間粘ることもあるが、今日は此処には入らない。 何しろポケットには5GHC(約500円)しか入っていないのだ。 超金欠状態なのである。 海岸通りの幹線道路を左に折れる。 La Palm Royal Resortの広大な敷地の高い塀が続く。 塀が切れると、La Beach Resortの看板ゲートが目に入ってくる。 此処が今日の目的地である。 このパブリックのビーチリゾートなら、”タダ” で時間を過ごせるのではなかろうかとの目論見である。
10月に入り、雲が少なくなったので以前とは海の色が少し違ってきた気がする。 このビーチでは汚水の匂いは殆どない。 打ち砕ける海水の色は透明な水色(?)とは言い難いが、酷く汚れた感じはない。 これなら寛いだ時間を過ごせそうだ。 訪れている人々は殆どが土地の人達だ。 観光客と思しき外国人の姿を数組見かける。 ビーチに面するカフェ・レストランの一軒の屋根付テーブルに席を取り、おもむろにラップトップを取り出し、メールのチェックを試みた。 ところが、どうしたことか、Iburstの端末に信号が入って来ない。 Iburstはアックラなら全域をカバーしているとの説明であったが。 仕方なくパソコンの電源を切る。 緊急の用なら電話が掛かってくるだろうと腹をくくり、時間の流れるに身を任す。
この席が冒頭の写真の席である。 適度に人の流れのある渚が眼前に広がる。 湘南とも、ワイキキとも、ノースショアーとも、フェアーヘイブンとも、ゴールドコーストとも、アレキサンドリアとも思える。 想像は自由だ。 心配事がある。 実はポケットには2GHC(約200円)しか残っていない。 このカフェ・レストランで何も注文せずに時間を過ごす訳には行くまい。 暫くするとボーイが慇懃に、 ”何かお飲み物をお持ちしましょうか?” と尋ねてきた。 メニューから一番安いコーラを注文した。 何とか2GHC(約200円)でコーラを注文することができた。
お昼過ぎになった。 このままコーラ一杯で粘る訳にも行くまい。 やおら席を立ち、海岸を散策して退散することにした。 ビーチを歩くとビーチパラソルやビーチチェアーの呼び込みがしきりとある。 海に入っている者は少ないが結構賑わっている。 500m程東に歩くと川の流れが行く手を遮っている。 川の水は澄んではいないが匂いは殆ど感じない。 地図を見ると海岸沿いの大き目の池から流れ出している小川だ。 ここで折り返し、もと来た場所へ戻る。
ビーチリゾートを後にし、再びBuruma Campバイパスを一路北上する。 3kmほど歩くと、Independence Ave.との交差点に差し掛かる。 ここを右に折れるとアックラ市内にある2軒のスーパーの内の一軒 ”MAXスーパー” がある。 その斜め向かいが5星ホテル、Golden Tulipだ。 次の目的地はこのホテル内で営業をする床屋である。 髪を短くして貰うのが目的だ。 ここはアックラでも数少ないクレジットカードの使える場所なのである。 現金がなくても何とかなるとの思いもありやってきた。 床屋は街を歩くと結構発見することができる。 だがいずれの床屋も入る勇気がでない。 どうも衛生管理がが疑わしく入る気がしない。 5星ホテルの床屋でも、それは大して変わらないものであったが。
髪が短くなりさっぱりした気分で、アパートへ向かいIndependence Aveを南西に下る。 途中、第37陸軍病院の前を通る。 この陸軍病院は外観がとても立派だ。 恐らく内部も其れなりの設備と管理が行き届いているのだろう。 外部の手入れや整頓状況をみてもそのレベルがおおよそ伺われるのである。 実はこの陸軍病院の前で、一寸した異変に気付く筈だ。 通りには大木の街路樹が並木をなしているが、見上げると異様な物体が無数にぶら下がっている。 これは ”こうもり” なのだ。 その数尋常ではない。 夕方から朝方に掛けて周辺を飛び回るが、一帯が騒然となる。 昼間は大木の枝にびっしりと泊まりぶら下がっているのである。 聞くと様々な駆除方策がなされたらしいが結局いずれも失敗に終わっているそうだ。 言い伝えによると、その昔、ある部族の王様がこの地にやってきた際、現在の陸軍病院のある場所で無くなったのだそうだ。 それ以来、この場所に ”こうもり” が住み着いているのだそうだ。 此処からアパート迄はもう目と鼻の先(?)もない。 30分程度のウオークだ。 心地よい疲れと共にアパートに辿り着いた。 万歩計のカウンターは32、000歩を少し超えていた。 第37陸軍病院前の大木の街路樹、 この街路樹は実は夥しい数のこうもりの巣だ 枝の節々に群れを成してこうもりがぶら下がっている
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