Bojo Beach
Feb/'10 Bojo Beach, Ghana


Bojo Beach: バナナ形フィッシングボート


2月の日が過ぎるのは早い。 いつもの月より数日短いだけで、こんなにも違うものかと思う程である。 これは日本の会計年度が3月末締めであるのも大いに影響しているのだが。 ガーナでは休日のけじめが実につき難い。 土日も関係なく、お客様から電話やメッセージがじゃんじゃんくるからだ。 それでも、事務所には行かない。 運転手は休ませる等して、休日らしくなる気分つくりには精を出しているのだが,残念ながら大した効果は望めない。 土地の友人から、お茶のお誘いを受けた。 ガーナの海岸は最初に来た時以来、イメージが悪く、進んで行く気がしない。 生活汚水があらゆる小川から流れ込み、海が極度に汚染されているのである。 それは私でも目と鼻で感じることができる。 友人の話だと、Bojoビーチと言う海岸がアクラの少し西にあり、海はアクラ程汚染されていないそうだ。 日曜日の午後にゆくことにした。 
 




ビーチゲート: ここで入場料、一人 5GHcd を払う


アクラから西へ、タコラデイに向かう幹線道路は、アクラの町を出る迄は常に酷い渋滞だ。 この渋滞を解消する為に現在、米国の援助で道路工事が進んでいるが、完成は未だ相当先になるらしい。 こちらの工事の進み具合はおよそ日本や西洋の国とは違っている。 実にゆっくりしているのだ。 残念ながら私の滞在期間中には恩恵にあずかる様子がない。 大渋滞を抜け、ほんの10分程度走った頃、左手にBojo Beachの看板が見える。 ここを左に折れ、ローカルな道を更に15分程度行くと、高台から見下ろすようにBojo Beachの白い砂浜(細長い島)が眼前の緑の平地の前に横たわる。 緩い坂道を下り、ビーチの傍までやってきた。 白い砂浜と陸地の間は狭い水路になっており、小さな漁港にもなっているらしい。 数十隻の小型漁船が係留され、陸地側には漁村らしい集落がある。 



ビーチ(小さな細長い島)には渡し舟で行く: この渡しは入場料に含まれているらしい


Bojo Beach Resortの看板のあるゲートで、一人5ガーナセデー(約350円)の入場料を払って船着場とレストランがある広場に足を踏み入れる。 砂浜には小さな渡しで行く。 島は白い砂で覆われていてすこぶる感じが良い。 だが海の水はやや濁り、大小のゴミが波に巻き込まれいるのが見えるが嫌な匂いはない。 幅20~30m。長さ500m程度であろうか。 簡単なドリンク・スタンド(ピザを焼く設備はある)があるだけ。 数十人の土地の観光客やカップルが思い思いに海岸で遊んでいる。 ここまできても、海と空はアクラと同じ灰色だ。 これはやはり水蒸気密度の濃さによるのだろうと勝手に想像している。 地中海やハワイや日本で、見るような紺碧の海色はついに見ないのである。



ビーチに引き上げられた小型漁船: エンジンはない、手漕ぎだ



狭い水路には小型漁船が係留されている: いずれも手漕ぎの船だ



島へ渡る渡し: これはエンジン付の少し大型船


遅いお昼を、海が見える陸側のレストランでとることにした。 テーブル数は5,6卓だが、天井は2階部まで吹き抜けで高く、フロアーも広く大変開放感があり、窓からは砂浜のビーチとその向こうに広がるギニア湾が見渡せる。 土地の代表的な魚料理、テイラピアととうもろこしを吐き餅状にしたものを発酵させたようなすっぱみのあるバンクーを注文した。 3人なのでバンクーは3個。 それにピザを1枚注文した。 海を眺めながら歓談をしている内に、料理が運ばれてきた。 なんと、テイラピアが3人分出てきた。 テイラピアは1人前でそれに付くバンクーを3人前注文した筈だが。 ウエートレスに聞き質したが、どうも注文しの仕方が通常でなかった為、間違ったらしい。 ピザを注文したのも完全に忘れられている。 結局テイラピアは2皿下げて頂き、ピザはキャンセルした。 つつましいお昼になったが、3人で賑わしく食べれば、いつも一人で食べることを思えば飛び切りのご馳走にありついた気分だ。




島へ渡る前にある広場のレストランカフェ: ピザは何と、ビーチのある島で焼いて運んでくる


レストランの窓の直ぐ外は野外生バンドの付くダンス広場になっている。 生バンドのメンバーがやってきた。 こちらでは制服が殆どの場合ない。 バンドメンバーもしかりだ。 楽器を手にするまで、一般の人かと思ってもしかたがない。 メンバーの一人は囮のダンサーだ。 軽快なアフロリズムに自然に体が動く。 




レストラン前の広場: 生バンド演奏とダンスステージもある








林蔵@Bojo Beach 14/Feb/'10 (Updated on 21/Feb/'10)#333
  

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