Jacks Flat @Feb/'75 Lusaka, Zambia 2番目のフラット: 隣の3人姉妹、クリステー、トレーシー、ターニャと犬 年も明け、街からだいぶ離れたポーランド人から借りていた一軒屋から、街中の一軒屋に移った。 街中から離れた一軒屋では、家人が余りにも孤立してしまうからだ。 このフラット群の他の一軒は同僚が借りているので、いざと言う時は何かと頼りになるので安心でもある。 隣家のクリステー、トレーシーと遊ぶ息子 このフラットは10軒程の一軒屋が塀に囲まれている集合住宅の一軒だ。 隣には土地の少し裕福なビジネスマン家族が住んでいた。 当時息子は3歳だったが、丁度遊び仲間になる3人姉妹が居た。 トレーシー、ターニャ、クリステイーの3人だ。 大きな犬も居た。 名前は忘れた。 息子は幼稚園に行く前の歳だったので、この隣の3人姉妹が格好の遊び相手となる。 相手は女性でも喧嘩はする。 そんな時必要なのが相手を罵倒する言葉だ。 彼が最初に覚えた英語は、 Baboon,
Donkey, Stupid だ。 日本語で言えば、さしずめ、 ”あほ、ばか、まぬけ” とでも言ったところだろうか。 それにしても子供は、本当に遊びの天才であることを、見ることができた。 日本とは違って遊び道具やおもちゃは極めて少ない。 それでも子供達は、ダンボール箱、空き缶や木切れ等を巧みに遊び道具にしてしまう。 息子の遊び友達は女の子なので、遊びは女性的なものになる 犬は隣の飼い犬 我が家でも犬を飼い始めた。 土地の友人から子犬を頂いた。 はなと名付けた。 メス犬である。 すくすくと順調に育った。 成犬してもあまり大きくはならない中型犬だった。 かなり広い裏庭付きのフラットだったのと敷地が塀と金網のフェンスで囲まれているので、犬は放し飼いで飼うことができ、犬の遊び場所にも事欠くことはなかったのである。 我が家で飼い始めたメス犬、はな 新聞紙で作った兜を被る息子 裏庭の一部を菜園にした。 これが大当たり。 土地が肥えているのである。 思った以上に豊かな収穫が得られる。 日本から持参した、人参、大根、ごぼう、春菊、ほうれんそう等を植えてみた。 見事に成功した。 十分に日々の食卓に寄与するのである。
圧巻は春菊だ。 葉を千切っても千切っても、数日もすると直ぐに元通りの形に伸びる。 1本の春菊で味噌汁やおひたしが何度も楽しめるのである。 裏庭の一部を菜園にした: 結構立派な様々な野菜が収穫できる 裏庭菜園の収穫の一部 偶然発見した、垣根に自生していたサツマイモ ジャックスフラットに移って暫くしたある日のことだ。 隣との境を成す金網に絡まっている植物の葉がどう見てもサツマイモのそれに見える。 ザンビアにサツマイモはあるのだろうか。 いや、サツマイモは何も日本に限った植物ではない筈だ。 試しに根っこを掘ってみよう。 スコップを持ち出し垣根の根っこを掘ってみると、何と実に立派な大きなサツマイモが出てきたのだ。 大きい。 こんなに大きいと味は大味だろうか。 早速家人が天麩羅にしてみた。 味はどうだろうか。 口にしてみた。 旨い。 これはいける。 思わぬありがたい拾い物である。 土地の人に聞いてきたが、このつるの下にこんな美味は芋が埋まっているとは知らなかったとのこと。 かれらは、バナナやピーナツは常に食するが、そういえばサツマイモは市場でも余り見かけなかったかな。 食材は結構豊富だ はなと遊び仲間のクリステイーにトレーシー ザンビアには大きな川が流れる: 魚釣りは大切なレジャーの一つだ、それにしてもこの魚は小さい ザンビアでの余暇を過ごす大切な一つにフィッシングがある。 サバンナ気候であるが、ザンベジ川やカフェ川の大河がゆっくりとアフリカの比較的フラットな内陸地を時に川幅数100メートルの広さで滔々と流れる。 その為に日本から伸縮式の釣竿も持参した。 大概は仕事仲間を誘い休日に出掛ける。 フナに似た同じ程度の大きさの魚が良く釣れる。 ドライブを兼ねた大事な行楽だ。 ルサカからカフェ・リバー迄は1時間程度のドライブだ。 両脇がブッシュの真ん中だけ舗装された幹線道路を南に下ると川幅の広いカフェ・リバーに到着する。 英国人の舟遊びは有名だ。 此処にもバーベキュー場を兼ねたマリーナがある。 ここでボートを借りて川へ出るのである。 ルサカからカフェ・リバーへの道 右手の雨雲からは雨が土砂降りに降っているる様子が伺える カフェ・リバーのマリーナで イギリス人の船遊びは有名だ、此処でもその旺盛な遊びの哲学は踏襲されている 結構釣れる、今夜の食卓はこれをフライししよう 裏庭で少し大きくなった、我が家の犬はなと 息子の部屋: おもちゃもある
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