ライオンが街に @Sep/'09 Nairobi, Kenya 街にやってきたライオン/オブジェの前の子供 これで3度目だ、街に溢れる動物オブジェに遭遇するのは。 最初は2001年5月ルクセンブルグで見かけたカラフルな牛達、2度目は2001年9月、米国シアトルで見かけた様々な豚達、そして今回のナイロビのライオンだ。 前回2回の街の動物達との遭遇は、何れも町興しの芸術だったと勝手に思っている。 しかし、今回のライオン達は前回の2回に比べ、どうも事情が違うらしい。 今、ケニアではライオンの頭数が激減していて、観光産業が大きな経済の柱になっているケニアの安定・発展に深刻な問題なのだそうだ。 何でもかつて30,000頭程いた野生のライオンが今では僅か2,000頭程度しか居ないらしい。 しかもこのまま放置すると2030年には、全滅の危機に瀕しているのだと。 24時間営業のPrestige NAKMATスーパーの前で ライオンは何と言っても百獣の王、ケニアでもシンバと呼ばれ、サファリーでは一番の人気だ。 街には店や会社の名前にシンバが使われているのをよく見かける。 だが最近サファリーに行っても中々ライオンを見ることが難しくなっている。 広い自然公園内の指定されたサファリー道を走る観光用サファリー車両の運転手同士がすれ違う毎に、情報を交換しながらようやくライオンの見える場所へ案内して貰えればラッキーな方だ。 遂にライオンの姿を見ない場合だってある。 そんなライオン達を絶滅から救おうとのキャンペーンらしい。 Sarit Centerモール内 ライオンの数が減っているのは勿論環境の変化による。 地球環境は何も人間が手を加えなくても変化する。 しかし人間の手でその変化が早められたり、あるいは曲げられているのも確かだ。 唯その変化が破滅への変化であって欲しくはない。 ライオンの数が減るのは破滅への変化だろうか。 簡単に結論を下す訳には行かないが、少なくとも百獣の王の姿は残って欲しいと思う。 そんな思いで、早速インターネットでUNICEFに幾ばくかの寄付をさせて戴いた。 街に溢れるライオン達ののオブジェ YAYA Center: 郊外に点在する高級ショッピングモールの一つ この内部にもライオンのオブジェは置かれている 後方の2棟のタワーは高級アパート
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