オス 307

OSU
＠Sep/'08 Accra, Ghana

Osuのサークルを取り巻く露店の一つ：　民芸品屋
大小の民芸品を販売している

この街に来て１ヶ月が過ぎた。　慣れとは恐ろしいものだ。　当初あんなに鼻についていたドブの匂いもそれ程気にならなくなった。　信号待ちで止まると、群がり来る路上商売人も気にならなくなった。　休日、オス地区のフード・コートに行き、カプチーノとチキン・サンドを注文しハンデー・パソコンを持ち込めば、ミスドにも似た環境と思えるほどになった。　品の良い土地のお歳をめした御婦人が２名連れ添ってやってきた。　コーラを注文し、おしゃべりに余念がない。　何処の御婦人方も、おしゃれとおしゃべりがお好きなのは変わりないようだ。　

Osuのフードコート：　小綺麗で衛生的、白人の姿も多い
カフェ、ドーナツ、中華、アイスクリーム、ピザ、チキン、バーガー等のFastfoodを楽しめる
インターネットカフェも併設されている
最近、２階に日本料理店（高級）があるのを発見した、
ある日の夕食に試してみたら、以外に繁盛している、殆どの客は外国人だが、

オスの通りには若い白人女性が多い。　USエードの隊員だろうか。　通りには露店がびっしり並ぶ。　成る程、これはつまり商店街、繁華街と言える。　多くの名のある土地で有名な中華、韓国、現地料理の飲食店もこの界隈に多く集中しているらしい。　新聞スタンドもあった。　土地の新聞を買った。　タブロイド版で２０頁くらいある。　印刷が概して悪いのは文句を言えまい。　７０ペソ（約７０円）。　この街にきて以来、缶切を探しているが見つからない。　アパートにはジュース缶のオープナーは備わっているが所謂缶きりがない。　

Osu通りのここやし売り

露店の中にDVDを扱っている店が幾つもある。　結構人だかりがある。　例の若い白人女性も覗き込んでいる。　勿論不正コピー品に違いないが、ヨルダンで見かけ、又購入したものとは違う。　１枚のDVD に実に６２ものプログラムが入っているらしい。　ジャケットはまともな印刷がされている。　私も興味本位で手にしてみたが、私好みの昔の名画ものは収録されていない。　最近のアクションものが殆どだ。　それでも６２プログラムをどのように収録されているのか観てみたかったので試しに１枚買った。　５セデイス（約５００円）だ。　早速スペアー・パソコンの DVDプレーヤーでチェックしてみた。　その仕掛けは単純だ。　画質をパソコンの画面に耐え得る程度迄落としてあるだけだ。　これなら多くのプログラムが１枚のDVDに収まるのも納得が行く。　映画鑑賞は大画面に限る。　パソコンの画面で楽しむものではないと言うのが私の持論だ。　ヨルダンでは、プロジェクターで１００インチ以上に引き伸ばし、壁一杯の画面で楽しんでいた。　劇場と同じとは行かないが、かなりの感動を味わえたのである。　このDVDは２度と観ることはないだろう。　いや、日本に持ち帰ることもないだろう。

Osuサークルからオス通りに入ったコーナーにあるKoalaスーパー
食料品は殆ど揃うが値段は驚くほど高い
ハニジュー・メロン１個を測って貰ったら4,500円もするので買うのをやめた
今じはイスラムのラマダン（断食月）なので、１５％弱はいると言われるもスリムの方々の為、
スーパーの壁一面にラマダン（断食月）祝福の言葉が掲げられている

朝の散歩も習慣化し板についてきた。　毎朝６時から７時の間歩くが、既に多くの人々が通勤に出掛けている。　ジョギングをしているのはスポーツ選手だろうか。　歩いている人にも数組逢うが何れも如何にもハイ・ソサエテイー・クラスの人と言う感じがする。　一方、高架下や塀の影で夜を過ごすホームレスの人も少なからず見かける。　リング・アベニューを西に行くと、かなり大きな川に辿り着く筈だ。　ある休日の朝、リング・アベニューを西に歩いた。　途中大きなサークルがあり、サークルの周辺は蚤の市を呈している。　この蚤の市が川との接点になっている。　地図で見るとかなりの川だ。　街中のドブが極度に汚染されているのは容易に理解できるが、これほどの川ならば清水とは行かなくても、ある程度の水質を実は期待してやって来たのである。　川面を見る前に嫌な予感、アンモニアの匂いだ。　河川水は極度に濁っておりアンモニア（人の排泄水）の匂いが漂う。　一見して踵を返した。　ここには２度と来るまい。　今、正に当市では国連の援助効率化会議が来週開催される。　貧困の排除と安定の維持は一大命題だが、河川の浄化、沿岸海水の浄化にも、他のインフラに加え真剣に取り組んでもらいと切に思う。