サファリ・パーク(Hotel) @Nov/'09 Nairobi, Kenya サファリ・パークホテル: 客室ロッジ サファリ、と聞けば皆さんはアフリカの大自然動物保護区で4輪駆動のジープに乗り、様々な野生動物を追う豪快な観光旅行を思い浮かべるのではないだろうか。 サファリには確かにそんな意味の旅もあるが、本来は旅と言う言葉だ。 かつて某社のナイロビ事務所にいた頃、事務所の行き先表示にスタッフの名の下にSafariと良く書かれていたのを思い出す。 彼らは、野生動物の見物に行っているのではない。 れっきとしたしたビジネス旅行中なのだ。 さて今回のサファリ・パークであるが、ナイロビからジンバブエのハラレに向かう際に、航空会社のパイロットのストで思わぬ機会を得、宿泊を余儀なくされたホテルの名である。 ホテル玄関 ハラレ行きは朝の便だ。 ナイロビの空港にはDinersラウンジがあるから、無料でラウンジが利用できる。 空港でゆっくりするため、少し早め、未だ暗い内にホテルを出た。 既に何度も利用しているケニア航空のカウンターででチェックインを済ませ、出発ロビーにあるDinersラウンジへ行き、セルフサービスの珈琲を入れ、Safaricomの無線MODEMをパソコンに接続、メールのチェックをする。 ラウンジには、春巻き、ミニパイ、サムサのような軽食が置かれており、セルフサービスで楽しむことができる。 専用ケージから取り出し電子レンジで暖めて、頂くシステムだ。 1時間余りの時間をラウンジで過ごした後、出発ゲートへ向かった。 何時もと変わらぬ手続きをし、厳重なセキュリテイーを潜り、出発待合ゲートの椅子に座り、出発コールがある迄待つ訳だ。 しかし、出発時間になれどアナウンスがない。 少しの時間の遅れは遅れではないのがこちらでは常識だ。 暫く待つが一向に合図がない。 お昼を過ぎても同じ状態は続く。 これは幾らなんでもおかしい。 係員に問い合わせるが一向に埒があかない。 お昼も過ぎ3時頃になって、ようやくアナウンスがあった。 パイロットのストで今日のフライトはキャンセルされたとのことだ。 広いホテル受付ホール: 巨大な茅葺ドーム状のホールでは像の実物剥製が出迎えてくれる しかたがない。 誰に文句を言えるでなく、明日のフライトをブックする為、出発ロビーのトランジットカウンターの長蛇の列にに並ぶ。 ようやく明日のフライトを予約できたのは既に5時近くになっている。 更に、預けた荷物を受け取る為、地上階にある到着荷物受け取りベルトに向かう。 ここで預けた荷物を受け取り、更に航空会社のカウンターに足を運び、昼食(既に夕食の時間になっている)と今夜の宿のクーポン券を貰うのである。 七面倒くさいこと限りなしと言う思いだ。 貰ったクーポン券にはサファリ・パークと書かれていた。 このホテルがナイロビでは随一を誇る高級ホテルだとは、ホテルに到着するまで知る由もなかったのである。 ホテル玄関前のロータリー植え込み 空港の駐車場で航空会社手配のマイクロバススに乗り込む。 マイクロバスはダウンタウン繁華街路地脇にあるナイロビ・パークホテルで半分程度のお客を降ろす。 残り半分の我々を乗せたマイクロバスは、郊外の方向へどんどん進んで行く。 いったい何処まで連れて行かれるのだろう。 不安感さえ感じる始末だ。 マイクロバスは、郊外の緑濃い一角にあるゲートを潜った。 内部は広大な緑溢れる敷地に2階立て程度の重厚な木造ロッジが緑の中に点在する。 ここがホテルだろうか。 暫くドライブウエーをゆっくり進むと、大きなロータリーの向こうにホテルの玄関が見えてきた。 この時点で、先ほど半分位の乗客を降ろしたナイロビ・パークホテルとは雲泥の差の高級ホテルであることを察することができる。 広大な敷地は贅沢に設定されている: レストラン棟とプール ホテルでは航空会社から既に連絡が入っており、ケニア航空だと告げれば、部屋のキーと食事券が渡される。 玄関の車寄せからホールに足を踏み入れるや、天井の高い巨大なホールが広がる。 その中央には実物の像の剥製が我々を出迎えてくれる。 ゆったりとした造りの広い空間のロビーには高級感が漂う。 訓練の行き届いた従業員が対応に当たってくれる。 丁寧な説明の後部屋のキーが渡される。 客室棟は、緑の芝生の中庭に程よい間隔を隔てて2階建の頑丈な木造建造である。 客室棟は広い緑の庭に点在する 客室棟: 頑丈な木造建築だ ホールの高い天井: 天井裏はバーになっている 室内は広く、植民地時代を思い起こす木の造りを強く主張する造りだ。 調度品は全てが大型で昔式であることを伺わせる。 ベッドはセミダブルが2台、蚊除けのネット付である。 それでも近代であることを証明するインターネット接続用のラン接続口が電話器に備わっている。 ベッドには蚊除けネットが張られている ホテルの壁にはタンザニアの画家TingaTingaの絵が掛けられていた
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