タンガニーカ湖
@Nov/'09 Bujumbura, Burundi


ブジュンブラ側から見るタンガニーカ湖: 対岸にはコンゴのミトウンバ山地が2000m級の屏風を成す
湖を取り囲む国々に取って、湖は大事な漁業、観光資源である



海抜772m、水深1,471m(世界第2位) 、アフリカの奥地に豊かな漁業資源を提供する湖だ。 南北に細長い湖で水域は32,900平方km(琵琶湖の約50倍の広さ)に及ぶ。 タンザニア、コンゴ民主共和国、ザンビア、ブルンジに水域を分かつ国際湖でもある。 ブルンジの首都、ブジュンブラはこの湖の北端に佇む、東に緑濃い高い山が迫る風光明媚な街である。 気温の高さと街を歩く人々の肌の色さえ違えば、丸でスイスに居るのかと思う程だ。 標高が800m程度あるのと、タンガニーカ湖に面しているせいか、赤道直下とは言え、然程の暑さは感じない。 今は雨季に入っているらしく、滞在中、3日間連続の夜大雨が続いた。 雨は不思議と夜間しか降らない。 アスファルトで舗装されたメイン通りと石畳の枝道は大雨後の早朝と言えども、快適に歩くことができる。 早朝の散歩はここでも問題なくできたのである。
 




独特なデザインを呈すブジュンブラ国際空港


取って貰った宿は、Bright Hotel、中級のプチホテルだ。 部屋数は20足らず、小さいながらもレストランを完備している。 受付嬢は仏語以外に英語もかなりできるので助かる。 私の仏語は遂に使えるものにならなかった。 幾つかの単語は言えるし、聞けるが文章にならない。 ロビーには備え付けのPCが数台あり、無料でネットにアクセスができる。 各部屋でも無線ランでネットに無料アクセスすることができるのでビジネス宿としても申し分ない。 ナイロビもよく停電があるが、この国でも停電が多いらしい。 ケニア等より頻繁に発生するのだそうだ。 実際滞在中、3日間、毎日数時間から10数時間の停電を経験したのである。 ホテルでは停電対策にE/Gを備えている。 停電中も電力の供給が可能な仕掛けになっている。 自家発電設備が有るか無いかでホテルの格付けが決まると言う訳だ。 このホテルは上等の部類である。 このホテルの朝食システムは独特だ。 普通朝食は、決まったメニュー(パン、珈琲、ジュース、オムレツ、ハム、等)であるが、此処は昼食、或いは夕食時と同じメニューを出される。 メニューから選ぶ仕組みになっている。 ユニークなのは、量と種類に制限が無いことだ。 朝食は宿代に含まれる訳だが、朝食にフルコースメニューにドリンクを付けれも追加料金は一切無いのだから驚く。 日本のようなきめ細かい、或いはちまちました管理は一切無用なのは流石アフリカ的。



リフトバレーの谷間、タンガニーカ湖の北部に広がる平地、標高約800m: 
ブジュンブラの街はこの平地と湖と東側の山岳地の挟まれたように開ける
このリフトバレーは、ケニア国内を縦断するリフトバレーの西側に平行する2本目のものだ、



ブルンジの国土の殆どは山岳地帯だがタンガニーカ湖の北部にのみ、リフトバレーの谷間に当たる平らな平地が広がる。 首都のブジュンブラはこの平地と東側の山岳に挟まれてて発展した街だ。 真に風光明媚な立地条件である。 上の写真を見て戴こう。 実に美しい緑豊かなリフトバレーの谷間が両脇の山岳地に挟まれて広がるのがお分かりであろう。 北は、シリアとレバノンとイスラエルの国境、ゴラン高原に発し、死海、アカバ湾、紅海、エチオピア、ケニア、タンザニア、ブルンジ、マラウイー、モザンビークに至る大地溝帯。 タンガニーカ湖は、2本に分かれる地球の裂け目、大地溝帯の西側の谷にある。 東側の谷はケニア、タンザニアにあり、ナイバシャ湖やナクル湖のような浅いアルカリ度の高い湖が点在する。 同じ地溝帯でも地殻の避け方が伸びたような東側と、ひび割れがぱっくり口を開けたようなシャープな裂け方を示す西側とで随分違った景観を呈するのである。 美しい景観と豊かな生態のブジュンブラの地に喝采。




ブジュンブラの東側に立ちはだかるリフトバレーの東側淵、山岳地





宿舎: ブライトホテル、部屋数20足らずのプチホテルだ
小さなレストランが完備していて、外に出なくても事が足りるようになっている




ホテル前の石畳道、街の東に迫る山岳部を望む
歩いているのは、制服姿の学生達





脇道は石畳道が多い: 如何にも仏領だった街を思い起こす




メイン通りに面する土地では有名なレストラン: Face@Face




ブジュンブラ、メイン通り:
東に高い山が迫り、西に谷間と湖が横たわる、丸でスイスを思い起こす景観だ






ブジュンブラ: 街センター部









林蔵@Lake Tanganyka 11/Nov/'09 (Updated on 15/Nov/'09)#329
  

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