10月24日、約1年ぶりにオーストラリアから日本に戻った。 失った時間を取り戻すかのようにツーリングラッシュである。 今月(11月)に入って、11日は
ST21(所属しているバイク・ツーリング・クラブ名)の榛名・野反湖・白根山ツーリング、18日のKRB(バイクを使う災害支援ボランテイアネットワーク)主催の防災拠点確認ツアー、
そして今日(24日)の銚子ソロツーリングである。 グループツーリングも楽しいが、僕はソロを好む。 およそ3対1位の割でソロを楽しんでいる。 一人でマシンとロードを相手にひたすら走る。 精神が完全に開放され、満たされ、自分が回復する時間である。
9:28 保土ヶ谷バイパスから横浜・横須賀道路を一気に走り、久里浜の東京湾フェリー乗り場に到着。 気温 16.1度C、 既に5,6台のバイクがフェリー乗り場のバイク専用レーンに並んでいる。 次の便(10:10)には乗れそうだ。 片道の乗船券を買い、金谷からの船を待つ。 フェリーターミナルは新しくなっていた。 東京湾を横切るアクアラインが完成した後も、このフェリー便を利用する人達はあまり減っていないようだ。 やはりアクアラインは料金が高いのと、神奈川から房総に行くにはこの東京湾フェリーのメリットは大きい。 南房総へ行くにはアクアラインよりも久里浜-金谷のフェリーが便利だ。 それに短いと言えども船旅である。 旅をしていると言うロマンが漂う感が何とも良い。
10:10 既に何度か利用した船にバイクを乗りいれる。 バイクはフェリーの両側面にへばり着くように、専用ロープで固定される。 この日海上は穏やかで、殆ど揺れを感じず金谷港に着いた。 いつもながら狭い金谷港でのフェリーのUターン妙技にプロのなせる業と感心する。 港はフェリーの長さと殆ど同じではないかと思える程狭い。 房総半島に上陸した。 海岸線を少し下り保田で左に折れ、県道34号
”鴨川保田線” を東方向に走り房総を横切る。 鴨川に出てからは国道128号を北上。 殆ど渋滞はなく快走。
13:54 国道126号になって直後、”屏風ヶ浦” の看板を発見。 東洋のドーバーと呼ばれる延々10kmに渡る40-50mの絶壁。 だがここはドーバーの白い壁ではなく土色の壁だが。 狭い坂道をのぼると立派な刑部岬のビジターセンターがある。 ここからは残念ながら屏風ヶ浦の絶壁は見えない。 眼下には飯岡の港と太平洋の大海原が見えるのみ。 (絶壁が見える海岸へ降りる小道があったのかも知れない。)
再び国道126号に戻り、銚子市内へ向けて走る。 市内に入る手前で ”犬吠崎”の看板があったので、右に折れ犬吠岬へ通じる県道254号に入る。 細い道だ。 田園地帯を抜け、家々が密集している場所に差し掛かった。 いよいよ岬に近ずいた様子。 赤字経営で喘ぐ銚子電鉄の単線を渡り、左に緩やかにカーブを切る。 日本一早い初日出の宣伝文句で有名な犬吠崎灯台だ。 早速バイクを路肩に止めシャッターを切る。 立派な大型ホテルが目に飛びこんでくる。 灯台には寄らずに通り過ぎ、銚子市内に入る手前でひなびたスタンドで燃料を補給する。 出てきたおばさんが、ガソリンを入れてくれながら 「今日は、バイクは寒いでしょ。」と声を掛けてくれる。 こんな一言がすごく嬉しい。 「いえ、今日はバイクには最高の日和ですよ。」 と一言返事をする。 24/Nov/'01 林蔵 @銚子 (Updated on 24/Feb/'08)#063 |
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