Galle Face Walk
@Aug/'07 Colombo, Sri Lanka


インド洋に直接面するGalle Face Walk:
未だ薄暗い早朝から多くの市民が思い思いに体を動かす



頭からすっぽり黒い装束を装い白いナイキの運動靴を履いた御婦人、そうとうくたびれた服装の初老の物乞い、完璧なサリー姿に運動靴スタイルの御婦人、揃いのランニング・ユニフォームの土地の若者2人、旅行者風の欧米人老カップル、下半身サリー上半身Tシャツの土地の若い女性、早朝のGalle Face Walkは思い思いのスタイルでウオークやランニングを楽しむ人々で溢れる。 コロンボの中心、インド洋に面した細長いグリーンが広がる。 このグリーンの海側に真っ直ぐ伸びる散歩道がGalle Face Walkだ。 この街にやってきて、この早朝ウオーク・コースを発見した。 投宿ホテルから200mばかり目抜き通りGalle Roadを北に歩くと辿り着く。 Galle Face Walkの西側はインド洋以外何も見えない。 インド洋の少し荒い波が押し寄せる。 海風を頬に受けながらのウオークが朝の目覚めを更にすがすがしいものにしてくれる。 




ホテル地下の緑に囲まれたプールと多数の錦鯉が泳ぎ回る広大な熱帯庭園を見渡すレストラン:
散歩に出かける前、6時開店と同時に朝食を取る
各テーブルにはランの生花が一輪生けてある



1948年生まれ、私より1年若い国である。 当時のイギリスから独立した。 約2000万人の人々が住む、九州より大きく北海道より小さな島国。 インド洋の真珠と言われる美くしい国土を持つ。 6万6000平方kmの国土。 程良い大きさの国ではなかろうか。 北部ではタミール語、南部ではシンハリ語が話されており、コネクテイング言語として旧盟主国の言語、英語が使われている。 セイロン茶の産地として世界にその名を轟かせている国でもある。 仏教徒が大多数を占めるが、ヒンズー、イスラム教、キリスト教と多宗教国でもある。 そんな南国の地、コロンボを訪れる機会を得た。 



コロンボで最大と言われる仏教寺院:
日本の寺とは少し趣を異にするが、同じ仏教徒として大きな親しみを感じる


様々な宝石の産地としても昔から良く知られていた。 その美くしい南国の島国はパラダイスと言っても過言ではない。 しかし、そのパラダイスも悲しいかな民族紛争と言う社会悪に蝕まれている。 20年に及ぶ反政府軍との無期限停戦が2002年に合意されたが、その合意もかなり危なかしい。 それぞれ皆、隣人を愛し助け合って暮らしていた人達の筈だ。 互いの違いを尊重し合い、競い合う安定した平和な世を願ってやまない。 



目抜き通り、Galle Roadの路上にある道路標識:
シンハリ語、タミール語、英語の3ヶ国語で表記されている



そんな訳で、街を歩くのは決して楽しいことばかりではない。 至る処に銃を持った兵士が治安維持の為、活動している。 1時間の街散歩で、3-4回そのような任務を持った兵士に行動質問をされる。 あまり良い気はしない。 そして、通行禁止区域にも頻繁に出くわす。 銃を持った兵士に指示され迂回路へ回る。 兵士の質問や指示を除けば、コロンボの街は快適そのものだ。 



仏教寺院内部: スツーパ



いつもの時間、6時に起床。 歩く前に朝食を取るのが私流。 コロンボのレストランは6時から開いている。 着替えを済ませ、地下一階の、プールのある、錦鯉が泳ぎ回る広大な熱帯庭を見渡せるレストランへ行く。 この時間では未だ客はまばら。 バイキング形式の朝食を30分程度で楽しむ。 食材の品数は豊富に揃っている。 オレンジジュース、ヨーグルト、スクランブルエッグ、3種類のパン、ベークドビーン、ハッシュポテト、ベーコン、果物2種類に珈琲が私の朝食メニュー。 随分欲張りの気もするが、少しずつ多くの食材を食するのは健康に良い筈だ。  




Galle Face Walk:北側を見る
インド洋からの荒波が打ち寄せる
遠方の高いビルは、左からセイロン銀行、2基のワールドトレードセンター



街を歩くと、ほうぼうに大木の茂る公園があしらわれ、通りにも多くの樹木が家や塀に絡みつくのが見られる。 家々の庭には、ココナツ、パパイヤ、なつめ椰子、バナナなどが、たわわに実をつける。 この国の宗教分布は仏教が70%、カトリック教11%、ヒンズー教10%、イスラム教8%らしいが、目にする寺院は、イスラム教やカトリック教のものが目立つ。 投宿しているホテルはとても清潔で、サリーを纏った女性のウエートレスが優雅で洗練されたサービスを提供してくれる。 先週迄滞在していた西アフリカのモーリタニアとは、天と地程の差があるのではと感じる。 カフェでは様々な旨そうなケーキが並べられ、豊富な生ジュース類も準備されている。 レストランは6ヶ所にあり、バーは3ヶ所、カフェは2ヶ所にある。 パキスタン料理、インド料理、スリランカ料理、西洋料理、イタリア料理、魚料理等様々なメニューを楽しむことができる。 



ホテルロビー: 広いロビーに数多く配備されているテーブルには蓮の生花が一輪
カフェラウンジには人の背丈より高い大きな生花が置かれている



夜の外出はやはり控えざるを得ない。 そのぶん、ホテルには、コロンボではトップクラスと言われるジムが備わっている。 ホテル宿泊客は無料で利用できる。 立派な受付があり、部屋番号を台帳に記入すると、タオルが手渡される。 時間制限はない。 広いフロアーに最新式の器具が30-40台並び、退屈防止のテレビがマシーンの前に当然jの如く備わる。 夕食後の1時間ばかり、この設備をを使わせて頂いている。 スパも併設されており、ジムで汗をかいた後は、スパで汗を流すこともできる。 これらの設備を持つこのホテルは、銃を持った兵士で周囲を守られているのは他の施設と同じである。 



ホテル車寄せ:
手前の高いビルは銀行、その前はインド洋が広がる




ホテル専属のスポーツクラブと長期滞在者用の高層アパートメント棟


ホテルには長期滞在者用の高層アパートメント棟もある。 更に地下には高級ブテイックや、多くの種類のメニューが選べるフードコート(スリランカ料理、インドネシア料理、中華料理、日本料理、韓国料理、その他)、更にスーパーマーケット迄ある。 フードコートの日本料理コーナーでは、250円程度でセットメニューが楽しめる。 海外での日本料理は高い、まずいが定番で、オーストラリアのメルボルン以外は殆ど脚を運ぶことがない。 元の職場に居たスリランカ人の友人が現在はコロンボに戻り、事業を立ち上げている。 その友人がホテルを訪ねてくれた。 そしてお昼を一緒に取ろうと誘ってくれた。 友人のお勧めは、何とホテル地下のフードコート。 そこの日本料理コーナーだった。 彼の勧めが無ければ、恐らく試すことがなかったに違いない。 多くのメニューが揃っている。 カニコロッケ定食(250ルピー:約250円)を注文した。 彼の言う通り、日本と殆ど変わらない味だ。 これはいける。 安くて旨い。 治安問題さえ解決すれば、この国は数え切れない可能性に満ち溢れている。 インド洋の位置、国土の大きさ、国土の美しさ、優秀な人材、豊富で旨い水をもってすれば、シンガポールにも負けないインド洋の経済交通の要にだってなり得ること請け合いだ。 



ホテル地下にあるフードコートの一角にある日本料理屋:
大変お得な値段、蟹コロッケ定食が250ルピー(約250円)
味はなかなかいける




Galle Face Walk:
南側を見るインド洋の荒波が砕け、心地良い浜風が頬を撫でる







19/Aug/'07 Rinzo @ Colombo Sri Lanka (Updated on 16/Oct/'08)#293

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