慕田峪(ムーチェンユ)
@Aug/'02 北京、中国
スイス・ホテル: 香港系の高級ホテル
Swissotel、シンガポールの名門ホテルRaffle’s Hotel系列の高級ホテルでる。 近年北京に雨後の筍の如く建設された近代ホテルの一つだ。 シンガポールのラッフル系だけあり、流石に造りは立派で隅々まで手入れが行き届いている。 広いロビーエントランスの両脇は、24時間経営のカフェとグリルレストランが翼の如く広がる。 3階にあるテラス・ガーデン・レストランバーは、首都北京の街に沈む太陽をバックに、
まさしくシンガポールの気分を楽しむことが出来る。 只一つ難点は、玄関前のセットバックと車寄せが狭いことだ。 ホテル玄関前は地下鉄の駅になっていて、朝のラッシュ時には駅から履き出される溢れんばかりの人波みが、狭いホテル前の車寄に押し寄せる。 今回の宿舎はこのスイス・ホテルになった。
宿舎スイスホテルのロビー
新しくなった北京空港に始めて来た。 今日の便は空いていたので、無料でビジネスにアップ・グレードしてくれたので、3時間のフライトをゆっくりくつろげた。 関空のような新空港の造りは、日本企業の手による設計、施工だからだろうか。 空港の建物は新しくなっても、パスポート・コントロールの列の進みは変わらない。 1時間以上掛けイミグレーションを通過。
パソコンのMODEMが壊れた。 仕事で出張中にパソコンのMODEMが壊れると致命的だ。 今は出張中もメールのお陰で社内に居るのと同じ感覚で仕事ができる。 又殆どの仕事は、社内、出張中に関わらずパソコン無しでは出来ないご時勢である。 現地事務所の孫さんに電気屋を教えて貰って、ショッピングに出かけた。 事務所から大通りを歩いて10分程の距離にその店はある。 でかい、4階建てのビルである。 ビルの壁面には壁一杯に大きなCanonの看板が貼られている。 さながら北京ヨドバシカメラと言ったところ。 おおよそ何でもある。 偽物から本物まで、値段レベルは日本と同じか、少し安い程度。 お目当てのダイアル・アップモデモを350元でゲット。 これで仕事のメールも問題な受信できる筈だ。
北京の大型電気量販店: 秋葉原並に何でも揃っている
北京にスター・バックス・コーヒー店が数店あるのを発見した。 メルボルンでさえ、昨年やっと1号店が出来たばかりなのに。 1軒は、N社の入っているビルの1階にある。 もう1軒はヨドバシ・カメラ風の大型量販電気店の手前にある大型家具屋の1階にある。 休日に万里の長城に行った後、北京ヨドバシカメラに行き、その帰りに家具屋の1階のスター・バックス・コーヒーに寄った。 内部は小綺麗で、10テーブルばかりとカウンター席がある。 半分位の席がハイセンスな中国人の若者と外国人の客で埋まっている。 カウンターの壁にはメニューが英語で書かれている。 注文は比較的簡単。 始めてアメリカ
ワシントン州のBrewster で注文に苦労したのは、既に昔話。
ホテルオオタニ: 中国名は長富宮
同僚のM氏はインド人だ。 今は日本食大好きで、毎日の食事も全く問題無い。 昼と夕は、事務所と同じビルの3階にある日本食レストラン 花栄 で取る。 うどん、蕎麦、丼物、寿司、牡蛎フライ、何でも揃う。 昼はセット・メニューで50元から70元。 外国にしては安くてまずまずの味。 食材はジャスコが一手に調達しているらしい。 そんな訳で食材は殆ど日本と変わらぬものが使われている。 違うのは一人前の量だ。 例えば牡蛎フライ定食、日本では牡蛎フライは3-4個ではなかろうか。
ところが北京では、20個程が大きな皿にキャベツ、トマトの上に溢れんばかりに載っている。 茶碗蒸しにお稲荷が2個。 最後には旬の果物が付く。
粋なインド料理の店もある。 ある日、S商事のSさんが、そんな素的なレストランバーに案内してくれた。 店の名は Surya、太陽と言う意味だそうだ。 店のオーナーはニューヨークから来たインド人。 1階はしゃれたバー、 2階がレストランになっている。 5テーブル程の小さな店である。 ウエートレスは中国人で3人がサーブしてくれる。 M氏は、得意げに料理の内容を説明してくれる。 また料理の加減をオーナーに細かく指示している。 オーナーは笑顔で機嫌良くリクエストに答えている。 辛さは,相当加減してくれたお陰で、我々にも大変美味しく頂けた。
連休中の出張で連日深夜に及ぶ作業が続いたが、日曜日は休むことにした。 中国に来て万里の長城を観ずに帰るのは、シンガポールに行ってシンガポール・スリングを飲まないで帰るのと同じで、中国に来たことにはならない。 早速、長城観光に出かけた。 僕に取っては3度目の長城である。 ホテル玄関でワンボックス・カーに5人乗りこむ.。 高速を空港方面へ走る。 北京空港を右手に見ながら、更に北に向う。
ブラック・ポプラの大木が高速の両脇に立派な街路樹を呈している。 21年前には道の両脇は数メートルのポプラの苗木が植わっていたに過ぎなかったが。 今は堂々たる大木に育っている。 しかも街路樹は1列では無く、3層の樹木帯になっている。 最も道路に近い列は、ブラックポプラの大木、その外側はもみの木のような常緑樹の中高木(若い)、更にその外側にはブラックポプラの歳若い樹が列をなす。 樹木層は数十メートルの厚みを持ち、延々と高速の両脇を埋める。 今年の北京は湿度が高く雨も多いらしい。 以前訪れた時の北京のイメージは、内陸の乾燥地帯と言うものであるが、今回は少し違う。 高速の両脇の樹木層に下草が青々と茂っているのだ。 乾燥地帯の赤茶けた地肌が見える景色が無い。 このまま緑化が進めば良いがと願う。 そう言えば、N社北京事務所の受付に置いてあった募金箱 ”緑化募金” に少しは役に立って欲しいと、はした金を入れた。
2時間程で、慕田峪に到着した。 駐車場の処で海抜500m、ここからはロープ・ウエーで長城へ昇る。 日本ケーブル製のロープ・ウエーだ。 ロープ・ウエーの駅迄暫く急な上り坂を歩く。 道の両脇には土産屋が処狭しと軒を並べる。 特に外国人には呼びこみが激しい。 駅舎に着いた。 往復料金50元を支払い、ゴンドラの順番を待つ。 ロープ・ウエーの到着駅の高度は600mになっている。 ここから上り、下りそれぞれ500mから1000m位歩けるようになっている。
慕田峪の万里の長城
人は高い方により興味を持つものであろうか。 例に漏れず私達も上りの方面に歩き始めた。 遠くから見ると滑らかなカーブを描く長城も、実際に歩いてみると、意外とアップダウンが激しい。 自然の山の稜線は実に不規則なカーブを描いているのである。 意外なのは思った程日本人がいない、と言うか殆ど居ない。 見かけるのは、中国人、韓国人、欧米人だ。 城壁の上にも物売りは絶えない。 2-30メートル毎にポストカード、テイーシャツや民芸品を並べている。 あまり良い感じはしない。 中でも小学生くらいの少女の売りこみがかなりしつこい。 彼女達は最初は物売りの振りはしない。 先ず、何処から来たの?と英語で問いかけてくる。 日本から、と答えると、 昨日も日本人のお客が来た、と言う。 そして若い美しい女性だったと言う。 更に続けて、貴方は彼女と知り合いだと良いのに、と言ってくる。 なかなか旨くストーリーを造るものだ。 そして、私は(遥か遠くの眼下に見える)あの村から、2時間半掛けて来てポストカードを売っていると言う。 やっと本題に入ってきた。 そんな会話を楽しみながら、約1時間の長城散歩を終え、再びロープ・ウエーのゴンドラに乗り込んだ。
北京の街: 超近代的な高層ビルが立ち並ぶ
10/Aug/'02 林蔵 @Beijing China (Updated on 14/Apr/'08)#117
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