Sports Park
@Feb/'07 Jakarta, Indonesia


スポーツ公園の中心には巨大なスタジアム: 早朝から多くの市民がスポーツに汗を流す(朝6時半頃)


毎日、早朝ウオークをする公園である。 この街に来てから早朝ウオーキングを始めた。 旨い具合に宿舎のホテルの真前に、ジョギングやウオークに打ってつけの緑地が広がっているのである。 その広さは半端ではない。 人口が多く、地下鉄や、電車が発達していない街である、通勤は夥しい数の車とバイク。 通勤時は言うに及ばず、慢性的な交通渋滞は日常茶判事どころではない。 その凄さは実際にその場で見なければ実感が持てない。 多くのアジアのメガ・シテイーが概して同じような状態であろうか。 従って街の空気はお世辞にも綺麗とは言えない。 そんな街であるが、この広大な緑地に入ると、空気が綺麗になった気分になる。 



ホテルの部屋から雨上がりのスポーツ公園を望む: 中央に巨大なスタジアムを擁す


公園を取り巻く道路脇には植木屋、園芸品屋がずらりと並ぶ


この街に来て2週間程経った頃だろうか。 毎日眺めていた窓の眼下に広がる公園を出勤前の早朝歩いてみた。 ちょっとした驚きだった。 早朝、6時半頃である。 凄い数の市民がこの公園内で汗を流しているのである。 その数、数えることはとてもできない。 之だけの庶民に連日利用されれば、この箱物はその投資額を償却をとうに終えているであろう。 地図でみると、之程の緑地があるのは、ジャカルタではここだけだ。 多くの市民が集まるのもうなずける。 



公園の北側に公園を2分して貫く公道: 正面に聳える建物はMuryaホテル
左側はスタジアムを取り囲む森、右側にはサッカー場5面、400mトラック1面、バスケット場4面、ビーチバレーコート3面



周囲4km程であろうか。 私は一周しながら迷路のような脇道に出入りしながら早足で歩く。 1時間歩いて8000歩強になる。 6kmくらいだろうか。 毎朝、朝食後に歩く。 気温は28度程度、多湿である。 大股早足で歩くと、瞬く間に汗が噴出す。 之は甘いもの対策になかなか良い。 お酒は飲まないが、甘いものは大好きなのである。 外国に居ると、ドーナツ屋があれば殆ど毎日出かける。 夕食はホテルで取るが、バイキングのデザートには果物に加えケーキも取る。 早朝散歩のおかげでカロリー・コントロールは出来ているようだ。 大変助かる。 文明人(?)特有の難病オベシテイーには無縁で居られるのは大変ありがたい。
 


早朝は会員制スポーツクラブとなるアスレチック・パーク: 
8時以降は有料(5000RP:約75円)で一般入場ができる、


 
公園内の1kmアスレチックコース: 朝の6時ー8時は会員制スポーツ・クラブになる
コース・フェンス内部には、トレーニング・マシン棟、室内トレーニング場等が備わる



アスレチックコースも公園内に設けられている。 このコースは早朝6時ー8時は会員制のスポーツクラブになっている。 入会金200,000ルピー(約3,000円)、月会費250,000ルピー(約3,750円)。 8時以降は1回5,000ルピー(約75円)の有料コースだ。 内部は大変良く整備されている。 曲がりくねったウオーク・コースは1km。 毎朝、内部ではコーチ付きのジャズダンス体操、 椅子を利用した室内体操、 トレーニング・マシーン室でのトレーニング等、少し上質の市民が体系の維持に余念がない。 ちなみに、この会員制スポーツ・クラブに限らず、このスポーツ公園に毎朝やってくる市民は、ジャカルタでも富裕層に属する人達が多いのではと思う。 殆どが車でやって来るのだから。 ジャカルタでは車を持っているのは上層階級に属するであろう。 そして当然の如く、会員制スポーツクラブの入り口にも車が並ぶ。 いずれもベンツやBMWの高級車。 私にはとても乗れない車である。  




公園内には多数の大木が茂る: 
激しい排気ガスのメインロードから少し離れているだけで幾分空気が綺麗な気がする

 



公園内には樹齢のいった大木が多い。 大木の木陰に守られた心地よい空間を歩くのはすこぶる気分が良い。 安らぎと幸福感に浸れる一時でもある。 大木は不思議な存在。 太古の時代から多くの動物に、そして人々に様々な恩恵を与え続けている。 そんな森や林、或いは公園の木や街路樹に感謝の念を忘れまいと思うと同時に、将来に渡りその恵みを与え続けてもらいたいと切に願う。 その為には我々人類は、今少し敬虔になる必要があるのではないだろうか。



大木は様々な恵みを我々に与えてくれる、激しく照り注ぐ南国の太陽を遮って
心地よい空間を作り出してくれる



木の種類も多い。 この Kirai Payung の大木の枝振りの見事さはどうだろう。 もう自然の芸術品は神々しいばかりに美しい。 この公園の一番の大木はカヤの木だ。 遠くから見ると入道雲のように力強く密度の高く輪郭のくっきりした盛り上がりが見える。 その他には、Spatudia, Bungur, KetaPang, Cemala Angin、 Muindu, Mahoni, Trenbashi, Kenari, Sousis, Flamboyan, Kajumal, Sawa Duren, Sawa Kecik, Asam Jawa等、多様な植物群が高温多湿の熱帯で生命を爆発し謳歌している。  

 


公園内には、老木も多い、これらの老木の傍には必ず若い苗木が数本植わっている


朝早くから、大きな袋を背負い、手には熱湯を満たした大型保温瓶とカップ麺そ幾つか入れたビニール袋を提げた幾人もの路商の女性達を出くわす。 彼女達は何処からやってくるのだろうか。 背の荷物、手に下げた熱湯瓶、カップ麺等の手提げ袋等相当重いに違いない。 バスでやってくるのだろうか。 いや、それでは、売り上げの多くがバス代に消えてしまう。 そんなことはすまい。 彼女達は公園の周囲に幾つもあるゲート傍に陣取り、公園に出入りする人々を相手に僅かの日銭を稼ぐ。 扱う商品郡は大したものである。 インスタント・ラーメン、インスタント珈琲、インスタント紅茶、チョコレート・ウエーハ、パン、お菓子、野菜天ぷら(?)、たろ芋、さながらちょっとしたコンビニである。 水やソフト・ドリンクは扱わない。 重いからだろうか。 ちなみに水やソフト・ドリンク類は別の路商が扱っている。 こちらは殆ど公園のゲート傍に常設仮設ミニスタンド状態でサービスを提供する。 公園内には、ちゃんと住み分けがあるようだ。 夜になっても、これらの重い水やソフト・ドリンクの商品を持ち帰っている気配はない。 くたびれたビニールシートの様なものでカバーをしているだけだ。 イスラムの国である。 貧しくても盗み等するやからは居ない。 この街には貧しい人が少ない訳では決してない。 彼らは、裕福な人から神の恵みを分け与えて頂くのである。 毎日出くわす彼女達の、逞しく生きる姿に、そしてそんな逆境も僅かな言葉と笑顔で笑い飛ばす純粋でひたむきな精神に喝采。



公園の木陰でくつろぐ猫の家族


この犬たちは概して栄養状態が良い、何を餌にしているのだろうか
おとなしく、傍を歩いても決して愛想を振ることはない、猫と大して変わらないそのそぶり



之だけの広さである。 多くの住民が住んで(棲んで)いる。 様々な鳥類に加えて大型の動物も。 犬に猫。 野良猫は何処の街でも見かけるが、多数の野良犬を公園で見るのは、南米チリのサンチャゴを訪れた時以来であろうか。 あー、そう言えば2年前休暇で訪れた、ポルトガルのリスボンの海岸通りの公園にもいたなー。 この犬たちは、驚くほどおとなしい。 そして犬特有の人に懐く事はない。 何時も公園の何処かで群れを成し、寝そべっているか、或いは列をなして悠々と歩き回る。 それにしても、これらの住人は痩せ細っていないのが不思議だ。 高温多湿の土地は、彼らにも十分な食べ物を提供しているのだろうか。 

 


宿舎のホテル玄関: 公園には通り一つ隔ててアクセスができる、ウオークやジョギングにはすこぶる便利


公園内の施設は何れも立派で、様々なイベントに利用される。 室内バスケット・コートでは国際ジャズ・フェステイバル、 第3回ジャカルタ・国際ジャズ・フェステイバル(JAK・JAZZ)が昨年開催された。 11月最後の週末、国内外のアーテイストが参加する本格的なジャズ・フェステイバルだ。 こんな至近で開催されるインターナショナル・ジャス・フェステイバルである。 中を覗いてみよう。 入場料は決して安くはない。 一般入場料が225,000リピー(約3千円)、特別公演チケットが追加で100,000ルピー(約1500円)、合計で325,000ルピー(約4千500円)は庶民が気軽に支払う金額ではない。 徹夜のイヴェントである。 このスポーツ公園は施設毎に広い敷地を有しており、フェンスで仕切られている。 この室内バスケット・コートも建屋の外にも広いグランドと森で囲まれている。 舞台は建物の中がメインの特別公演のステージ。 外の敷地には、大小5つのステージが用意されている。 24時間、何時入場しても、どこかのステージで、或いは複数のステージでジャズが演奏されて居ると言う仕掛けである。 金曜の夜から日曜の夜迄、ぶっ通しのイベント。 会場にはオリジナル・グッズ売り場や飲食店も完備している。 スタバも出張出店を出している。 之が安い。 10,000ルピー(約150円)、通常の半額以下でサービスをしてくれる。 これは利用せねば。 



室内バスケット・コート内の特別公演ステージ


公園内緑地にかじゅまるの大木


場外ステージの一つ: 米国女性シンガーと地元ギターマンのの共演

 
公園の周囲には広い歩道が完備している。 だがこの広い歩道が占領されているのである。 北側と西側の歩道が端から端迄、植木屋と園芸品屋でびっしりと占領されている。 もうかなり恒久的な構えである。 早朝散歩には、実はこの緑のベルトが僅かであるが車道との壁になり排気ガスを遮ってくれている気になる。 (実際は殆ど効果がないであろうが。) 




公園を取り巻く公道との境は広い歩道がある、
がその広い歩道の殆どを植木屋の商品が延々と埋め尽くす、当局の許可を取っているのだろうか

 


公園中央のスタジアムの周囲は格好のウオーク、ジョギング場
早朝にも関わらず多くの市民が集まる
公園内には公式水泳プール棟、室内バスケット棟、テニス・コート18面、野球場4面、サッカー場7面、バスケット・コート3面、
ビーチバレー・コート2面、400mトラック2面、ミニゴルフ1面、250ヤードゴルフ練習場1面等が広い敷地内に点在する







1/Feb/'07 林蔵 @Jakarta Indonesia (Updated on 1/Oct/'08)#280

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