ナポリ
 Vedi Napoli e poi mori
Napoli Italy


国立劇場前のレモン・シャーベット屋
女性に人気?
林蔵も勇気を出して列に並び一杯頼んだ、旨い
因みにナポリの街の色はNaples Yellow 黄色



ナポリ中央駅。 フードコートで簡単に昼食を取る。 林蔵のすぐ前 、ガラス壁の外側。 身なりは悪く無い。 どちらかと言うと可愛い女の子、2人。 小学低学年くらいだろうか。 北アフリカ、或いは中東系のように見える。 突然立ち上がり、黒人女性に向かって歩き出した。 小銭をせびっているらしい。 暫く眺めていると、手当たり次第に往来する人に話しかけている。 壁際には普通のお兄さん、2人はこのお兄さんにとても懐いているように見える。 人種的には同種に見えないが。 今ローマで問題になって居る少年少女犯罪に関係あるのだろうか。 現代社会の暗部を垣間見た気がする。 彼女達の明るい未来を祈りつつ。



パレルモから8時間の夜間航行後、フェリーはナポリ湾に滑り込む
右手にベスビオ山が朝空に映える



午前五時。 フェリーは静かにナポリ港に滑り込む。 地中海は穏やかで全く揺れを感じなかった。 8時間の夜間航行の後、ベスビオ山が右手、朝空に浮かぶ。 世界三大美港とも言われるナポリ港に着いた。 港湾局の下船許可を待たなければならない。 一時間後、6時下船開始。 フェリー後部の巨大な車両下船装置の右端にパッセンジャー用のウオークウエー表示が黄色で示されている。 車両を伴わないパッセンジャーは数十名程度だろうか。




フェリー左舷



5時港着、ナポリ港
中央の丘上はサン・マルテイーノ修道院
ここからの夜景は絶景だと言う、




車両下船装置の右側の黄色で表示されたウオークウエー
フェリーから下船




フェリーには大型トラックが満載だ
船内アナウンスに従って各階デッキの車両が順に下船する




下船後、ATMでいくばくかのユーロ現金ををゲット
港近くの路上カフェで朝食



早朝のナポリ。 街はようやく活動を始めている。 港の近く、街角のカフェで朝食を頂こう。 カードが使えるか聞いてみた。 駄目だ。 現金だけだと言う。 通りの向こうにATMがあるからユーロを引き出せると教えてくれる。 早速ATMでユーロをゲット。 クロワッサンとカプチーノの朝食にありつけた。 朝の空気は清々しい。 カフェの男性スタッフに礼を言い、宿に向かう。 ここからは、徒歩で行ける距離の筈だ。 



宿は、ナポリ発祥の地パルテノペ通りにある
早朝からジョガーや散歩者が多い
この通りは週末ホコ天になり、屋台や多くの人出で大変な賑わいを呈す



宿は、ナポリ発祥の地区、ナポリ湾に面したPartenope通りにある。 海沿いに歩く。 早朝ジョガーやウオーカーが多い。 大型犬を連れ、おしゃれに決めた御夫人の姿も。 宿はあらかじめ地図で確認してあった通りの場所に直ぐに見つかった。 屋上に卵城とナポリ湾を眺めることができるプール付の(豪華)ホテルだ。 早朝にも関わらず、部屋を準備してくれた。 有り難い。 部屋は、ナポリ最古の城 Castel Dell’Ovo (卵城)が目の前に見える絶好のロケーション。 フェリーのキャビンにはシャワーもあったが簡易式でやはりホテルのバスとは比べものにならない。 シャワーを浴び、林蔵の趣味である街歩きに出かけよう。




海側の絶好の部屋
目の前にはナポリで最も古い城 Castel dell’Ovo が望める




Castel dell’Ovoへのウオークウエー
この城は入場無料




木製のシックなプライベートヨットで優雅にバカンスを楽しむ市民






Castel dell’Ovo (卵城)の屋上から
ターコイスブルーのナポリ湾とパルテノペ通りを望む


派手なビキニを身に着けた御婦人。 歳の頃は70を過ぎているだろうか。 オシャレを忘れない御高齢の女(ひと)は素敵だ。 Graw gracefullyを思い出す。 南欧の太陽は人々を陽気に、人生を前向きにさせるのだろうか。 旅行中ということもあり、心の開放感を感じる。 旅は驚きと感動に満ちている。 この醍醐味に代わるものを他に見つけることは難しい。 このような機会に恵まれることに感謝しなければなるまい。
 




Castel Nuovo (新城)


Castel Nuovo(新城)、入口ゲート脇に観光ボランテイア―がコーナーを作って訪れる観光客に無料の街案内をしていた。 声を掛けてみた。 英語は通じる。 有り難い。 直ぐ近くだと分っていたのだが位置関係を確かめる為、ウンベルト一世アーケードに行きたいのだが、と尋ねてみた。 すると快く観光地図を出して説明してくれる。 分り易い。 方角を示し、あのドーム状の屋根がそうだ、と言う。 ドームを目標に歩き出した。 陽が高くなると結構暑い。 国立劇場前にレモンシャーベット屋がある。 レモンで埋め尽くした店前がとても目を引く。 記事冒頭の写真がその時のもの。 多くの女性客で賑わっている。 林蔵も列に加わりレモン シャーベットをゲット。 水分とビタミンCの補給、旨い。 




Castel Nuovoの海側テラスからナポリ港を望む
最近新聞記事で見た”ごみ騒動”のナポリとは思えない美しい景観が広がる


 
       


ガレリア ウンベルト一世 アーケード
粋なカフェやお菓子屋があるが
一部工事中の部分が景観を損なうのが残念





王宮前広場(Piazza Trieste e Trento)から西に延びる登り坂路地
San Martino修道院の丘に向かう



歴史地区を通り、中央駅に行こう。 明日のローマ行き列車のチケットを買わなければ。 歴史地区の通りは狭い。 世界遺産にもなっているこの界隈は独特の雰囲気を醸し出す。 多くの観光客は殆どが外国人かな。 イタリアは観光大国であることが、パレルモもそうだったがここナポリでも実感できる。 欧州の街の規模は人口数万人から数十万人が殆ど。 100万人を超す街は少ない。 ナポリは100万近くの人口を擁する大都市だ。 中央駅も大きく立派。 




Gesu Nuevo チャーチ
Gesu広場の北側にある、外観は単なる建物
内に入ってみると、荘厳なチャペル




観光客で溢れる歴史地区
ベネテット・クローチェ通り(狭い)




歴史地区、
この狭い通りに自転車でやってくる者もいる
(ちょっと迷惑ぎみ)




ナポリ テルミニ(中央駅)


ナポリTermini、中央駅。 チケット オフィスで順番券を取った。 だが途中で気が変わった。 壁際に並んでいる自動券売機で買ってみよう。 空いている券売機に行き、表示をイタリア語から英語に切り替える。 後は表示に従い、タッチパネルの必要なボタンを押せば、意外に簡単にカードでチケットが購入できる。 5年後の東京オリンピックでもこの程度には外国から訪れる方々にとって、東京の交通機関は便利になっているだろうか。 明朝10時発、ローマ行きの特急列車のチケットをゲットした。 これで一安心。 後はどこかのカフェでゆっくり寛ごう。 




ナポリ テルミニ
券売機でローマへのチケットを購入
以外に簡単に購入できる、
2020年の東京オリンピックには、東京もこの程度には外国人旅行者にとって便利になっているだろうか






王宮の南側(海側)のオープンカフェで寛ごう



黄昏時、ナポリ湾に浮かぶベスビオ山
左手は王宮、右手はナポリ湾、
時の移ろいと共に変わるシルエットとカフェのざわざわ感を楽しむ



王宮横、Partenope通りに下る坂の始まるあたりにテラス カフェが数軒並んでいる。 中ほどのお店のテーブルの席に着いた。 ボーイはアジア系だ。 カプチーノとミネラル ウオーターを注文。 黄昏時、ゆっくりくれる南欧の時間とカフェのざわざわ感を楽しむ。 この時間はリヤドでは大事なお祈りの時間で全ての飲食店、カフェ、お店は閉まってしまう。 ここではそんな心配は無用。 何でもないことに無上の開放感を味わう。 ナポリに喝采。




これがタイトルにも記した
Vedi Napoli e poi mori (ナポリを見て死ね)だろうか
 



ナポリ湾に浮かぶベスビオの夜景




さて、イタリア高速鉄道でローマを目指す
快適な鉄道の旅、約1時間でローマテルミニ駅に到着する



駆け足の古代ローマ街道を偲ぶ今回の旅も終盤。 明朝、中央駅を目指す。 時間はたっぷりある。 歩いて行こう。 中央表示板で林蔵の乗る列車を確認。 イタリアの列車は頼れる。 Napoli中央駅17番ホームを定刻10:00に発車、Roma Termini駅に時間通り11:10に着くのである。 隣はオランダからやってきた若い女性二人組。 彼女達はミラノ終点まで行くらしい。 発車するや2人はトランプに興じる。 相当年季の入ったトランプだ。 手垢でどのカードも4つの角が黒くなっている。 勝負がつく毎に紙切れに点数をつけている。 ローマで、彼女達の安全で楽しい旅を祈る挨拶を交わし下車。 空港行きのチケット売り場へ急ぐ。 空港行きの列車は24番から発車する。 料金は15ユーロ、結構高い感じ。 ローマFumicino空港へは約30分。 これが普通であろう。 我が国の空港は遠過ぎる。 本旅程中イタリアでお世話になった方々に感謝。





Roma Termini (中央駅)
空港行き列車に乗り換えFumicino空港へ












林蔵@Napoli Italy 17/Jul/'15 (Updated on 9/Aug/'15)

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