ボンド・ストリート
@Sep/'00 London UK


Oxford Streetから覗いたBond Street


地下鉄セントラルラインのボンドスストリート駅で降りる。 観光客でごった返すオックスフォードストリートを直角に曲がり、ボンドストリートに足を踏み入れると少しほっとする。 ビクトリア調石造りの装飾性豊かな建物が建ち並ぶ、落ち着いたシックな老舗が軒を連ねる通りだ。 ただ一つこの通りでそぐわないのが某国の若い女性。 おっと失礼、皆さんのことではないですよ。 その種の彼女たちは、欧州の上流階級しか入らない高級店を平気で俳諧する。 それさえ気にしなければ、ロンドンの街中では好きな通りだ。 ブランドが好きなわけではないが、雰囲気がとても良く異次元の世界にタイムトリップできるからだ。 ビトン、ベルサーチ、フェルガモ、テイファニー、シャネル、バリー、ミコモト、アルマーニ、ロレックス、等等。 ストリートは途中ニューボンドストリートとオールドボンドストリートの切れ目がある。 歩行者は、何も違和感も無く歩き続けられるが、車道は極端に狭くなる。 この境には、ルーズベルト大統領とチャーチルの等身大の渋い色の像が鉄製のベンチに安置されている。 





ボンドストリートの南端はピカデリー通りに接し、世界の富豪が常用の宿とするホテル・リッツが直ぐ目の前にある。 そのボンド・ストリートの南端のコーナーに店を構えるのが伊勢丹ロンドン店だ。  ピカデリー通りの東半分は、オックスフォード・ストリートに劣らず、世界中からの観光客で連日ごった返す。 ピカデリー・サーカスはロンドンの中心。 ロンドンの街を歩いていると、観光客を除いても、ロンドンッ子よりもよそ者の方が多いように思う。 しかも私のような、よそ者にも道を尋ねてくる。 それが1回ではなく、何度も経験した。 大英帝国時代、世界中に散らばる Commonwealth からの移住者が居るので、色んな人種がいて当たり前なのだろうか。 ゲートの警備員、社食のレジ、掃除のおばさん、事務所の弁護士、どう言う訳か黒人達。 なんだか25年前のザンビヤに居るような感覚に陥ることがある。 ホテル・リッツの西側はグリーン・パーク。 グリーン・パークの南側には女王殿下のお城バッキンハム宮殿が広がる。 グリーン・パークの北側には、荘厳な石造りの建物が連なるが、その真中当たりに日本大使館がある。 イギリス王室との関係が深い事もあるのか、余り関係なかろうが宮殿に一番近い大使館。

リッツ、あるいはサボイでアフタヌーン・テーでも楽しんでみたいが、やはり一人では具合が悪い。 行く気が萎える。 将来の楽しみにも残しておこう。 果たしてそのような将来等あるのだろうか。



Bond StreetとPiccadilly Streetのコーナーにある伊勢丹ロンドン







30/Sep/'00 林蔵@London UK (Updated on 17/Mar/'08)#089

{林蔵地球を歩く}[頁の始めに戻る]