コッツワルト
@Sep/'00 Cotswalt, UK


Bibury村の家並み



英国の最も英国らしい家並が残る地方、ロンドンの中心部から西北へ130km辺りをいう。 なだらかな丘が続くCotswalt地方。  ひなびた石屋根の家、きれいに手入れの行き届いた庭。 英国に行ったら是非訪れたい地方だ。 伝統や文化を保護する National Trustに登録されている村や町が多く存在する地方でもある。




CastleComb: シックな町並み、街角に残る井戸


Burton on the water: 観光客に公開された民家



9月17日、ロンドン滞在中の土曜日、ヨーロッパの短い秋真っ只中。 その日は絶好のお出かけ日和。 仲間でロンドン駐在のK氏がコツワルトに行こうと誘ってくれた。 Cotswldには幾つかの街村が存在する。 そんな村街の内、Bibury、Burton On The Water、Chipping Campden の3つの街を訪ねた。 何れも National Trust に登録された村落だ。 当時出張でロンドン滞在中のメンバーを含めて5人、丁度車1台分の人数だ。 K氏が車でメンバーの泊まっているホテル・フォーラム迄迎えに来てくれた。 私は長期滞在だったのと、職場があるアクトンに通勤の便が良いオランダパーク通りにある、ヒルトン・ケンシントンに泊まっていた為、ホテル・フォーラム迄、地下鉄(チューブ)でやってきた。 



Burton on the water: 美しい水辺のある町  



イングリッシュ・ガーデン: 良く手入れされた其々の庭が観光客にオープンされている



ロンドンは大都市であるが高速に乗ると、あっと言う間に郊外に出る。 先ずは Burton On The Water、この手の地名は、川のほとりにある街の名だ。 有名なのでは、Strudford upon the Avon と言うのがある。 シェークスピアーの生家がある文学の街で有名。 Avon川に沿う古く美しい町だ。 Burton on the Water は街の入り口に大きな駐車場がある。 ここに車を止め、古い村に入る。 さすがにイギリス、どの家も小さくても大変手入れの行き届いた庭が付いている。 適度に間隔を開けて景色に溶け込む家を、散歩感覚で、仲間とくだらない会話を交わしながらゆっくり歩き回る。 村落に水(川)はつきもの。 透き通った水が流れる小川が村の中央をゆったりとカーブして流れる。  子供達が小川に入り、はしゃぐ。 いずこの国も子供の行動に変わりはない。 多くの家は開放されていて、ミニ博物館のようになっている。 素朴であるが丁寧に隅々まできちんと整理された展示が記録を大事にする英国人気質が伺える。



Chipping Compdenのカップル


Chipping Compden: 暖炉のある館



Burton on the water を楽しんだ後は、Biburyに移動。 この村は、とてもシックな中世の村落がそのまま残っている。 古い石屋根と土壁の家並が散在する。 小川に森の丘、絵本のような風景が眼前に広がる。 このような風景は適度に距離を置いて見るのが良い。 そうとは分かっていても、一つ一つの家を覗きたい衝動に駆られるのは人間の性(さが)だろうか。 近くに行って感動するのは、庭の見事なこと、流石英国である。 




Bibury: 美しい庭の美しい松ぼくり


Chipping Compden: 古い町並み



古い中世風の Bibury に後髪を引かれながら、次の目的地、Chipping Campden に車を進める。 ここは、また違った趣を持つ小規模の村落だ。 連なった長屋風の家並は、ヨーロッパ特有の風情をかもし出して居てお気に入りの風景である。 そんな街の狭い路地を歩くのがとても感じが良く好きだ。 教会では、丁度結婚式が執り行われていた。 教会の外には飾り立てたクラシック・カーが、式を終えて出てくる新郎新婦を待っている。 教会の周りは親戚縁者であふれている。 いずれも着飾っているのは判るが、一寸変、いずれも映画に出てくるような、 かなり古いファッションに身をくるんでいるのを観ていると中世の緩やかに流れる時に引き込まれる。 御婦人方の広い淵の帽子、膨らんだロング・ドレス、紳士の山高帽子、燕尾服。 街も古ければ、儀式も古式の雰囲気を大切に護る人々の硬くなな気質が溢れているようで大変興味深く面白い。 一日でコッツワワルトの3つの村落を周った少し欲張りの1日観光だったが、 古き良き時代の英国をたっぷり楽しんだ素晴らしい休日だった。 古き良きイギリスに、そして素晴らしい仲間達に喝采。




Castlecombの美しい家並み




17/Sep/'00 林蔵@Cotswald UK(Updated on 5/May/'08)#134

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