ハイド・パーク
@Sep/'00 London UK


秋色のハイドパーク



ロンドンにしては広い歩道。 歩道には黄金色の木の葉が目立ち始めた。 幹周りが3メートルはあろうプラタナスの大樹の手が広い歩道と車道を覆う。 昼間でもうっそうとする緑のトンネル Holland Park Avenue、宿舎の Kensington Hilton から、Holland Park 駅迄のお気に入りの通勤路。




秋のハイドパーク:ここがロンドンの中心地かと錯覚を起こす



休日、この通勤路は Jogging 路に早代わり。 Holland Park Avenue のなだらかな坂を登りきると Notting Hillだ、 以前アパートを借りていた所で少し懐かしい。 ここまで来ると Hyde Park/Kensington Garden は直ぐそこだ。 約15分で Kensington Garden に辿り着く。 北西の角のゲート、Orme Square Gate から ケンシントン・ガーデンに入る。 そのまま南下すると、故ダイアナ妃が住んでいた Kensington パレスに突き当たる。 2年前は、パレスのゲートに真新しい花束がいくつも捧げられていたが、今はもうない。 パレスの裏庭にある、ひときわ美しい中庭を右手に眺めながら 左に折れるとパレスの東に広がる、 広大な芝生と大樹が織り成すメインガーデンに出る。 ロンドン子と世界各地からの観光客で、休日ともなるとかなりの人出だ。 それでも、 Jogging に支障は全くない。 とにかく広い。 Kensington Garden と Hyde Park は車道で区切られているだけで、実は1つのパーク。 南北1km、東西3km、中央に Long Water (Serpentine)が横たわる。 パレスを右手に見ながら、緩やかな斜面を南に下りきるとパレス・ゲート。 そこから、左に折れガーデンの南側を走る。 Royal Albert Hall に出る迄のフラワー・ウオーク、僕はリス道と呼んでいる。 およそ信じられない位の数のリスが、道の両側の花壇、植え込みから、チョロチョロ出てくる。 うかうかすると踏みそうになる。 ロイアル・アルバート・ホールを過ぎると、パークを2分する車道がある。 感心するのは、(今や当たり前だろうが)歩行者優先であること。 車は必ず止まってくれる。



ケンシントン・パレス: ダイアナ妃の事故死を痛む多くの花束がゲートに捧げられている
(1998年当時の写真)




公園の中心部に横たわるロング・ウオーター
水鳥が多く緑に輝く芝生は時に糞害にあう



ハイド・パークに入った。 パーク内は歩道が網の目のように縦横に巡らされている。 一番外側の歩道に沿って馬場が平行している。 ここでもプラタナスの大木並木が作る緑のトンネルを走る。 このプラタナスの大木が作る緑のトンネルに来ると、いつも何だか別世界に居るような感じを強く受け、とてもハイな気分になる。 一種の霊界現象を感じる想いがする。 やはり大樹は神なのだろうか。 




公園内には多くの大木が茂る



この馬場はグリーン・パーク経由してバッキンハム・パレスに繋がる。 パークの東南の角に着いた。 ここはグリーン・パークに繋がる接点、Queen Elizabeth Gate がある。 ロンドンでも交通量の多い場所だ。 馬が車道を横切る時は全ての車が止まって馬が通るのを待つ。 War Memorial を右手に見ながら Broad Walk を北に進路をとる。 もうひとつ感心することは、歩道と自転車(含むローラースケート)が色分けしてあり、人々はその住み分けをきちんと守っているだ。 北のコーナーに上り切るとスピーカー・コーナーとマーブル・アーチがある。  



ロング・ウオーターの端にあるDELLレストラン: 散歩後の珈琲が旨い



スピーカー・コーナーでは、日曜日の午前中、自前の踏み台の演台に乗り、自分の意見を主張する者、将来の政治家達が、 一般の聴衆相手に熱弁を振るう。 パークの北側を走り、元の場所 Orme Square Gate に到着。 2周して、もと来た道をホテルへ戻る。 週末のルーチンをこなし、爽快な気分で異国での寛いだ気分を楽しむ。 




マーブル・アーチ前のスピーカー・コーナー:
自説を熱弁するスピーカー




マーブル・アーチ: 公園内から見る
このアーチを出、暫く真っ直ぐに歩くとアラブ街が広がる










10/Sep/'00 林蔵@London UK (Updated on 16/Mar/'08)#088

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