Renezio
@Oct/'00 London, UK


Shepardbushにある行きつけのイタリア・レストラン、Renezio


週2回、夕食に立ち寄る小さなイタリア・レストラン。 シェパードブッシュ・グリーンの一角にある。 金曜日、土曜日は滅茶苦茶混むので月曜日と水曜日に行く。  厨房にはイタリア人らしき料理人が2名、フロア-にはイタリア人の主人と多分娘、がウエートレスをやっている。 最近中国人のウエートレスが1名加わった。 イタリア人の経営にしては(失礼)割とポリシーのある店だ。 値段は安いが味はいける。 やはり食はイタリアにありと言うべきか。 材料もGM食品は使用していないとメニューの初めに大きく書いてある。  水、ワインは全てイタリアからの輸入品。 黒い木のフロア-に、黒檀調の厚い木材のテーブル、チェア-。 テーブルには、赤と白のカーネーションが2-3本、小さなクリスタルグラスのベースに差されている。 ウエートレスは、黒のパンツに白のブラウス。 最近加わった中国娘用の白のブラウスが用意されていないのか、彼女は白の無地のTシャツ。 音楽は60年台から70年台の映画音楽。 壁に一面、往年のスターの写真や、古い映画のポスターが並ぶ。 主人も娘も如何にもイタリア人と言う顔立ちだが、一般のイタリア人イメージである派手さや、陽気さがそれほどみられない、むしろ地味で勤勉な感じ。 注文を取るのはどんなに混んでいても、必ず主人が受ける。 お客の注文を丁寧に詳しく聞く。 少し手が空けば丹念にお客のテーブルを見て回る。 この当たりがいつも客で溢れている理由だろうか。 一人でやってくるのは僕ぐらいだ。 大抵はカップル(若いとは限らない。)か、グループでくる。



ハイドパーク: 宿舎のケンシントン・ヒルトンから徒歩10分程度にある



お酒類は殆どいけない私だが、イタリアの赤ワインをグラスで頂く。 小柄なデカンターに入れて運ばれてくる。 これでも僕には多い。 その日の体調に依って飲みきれない事もある。 野菜スープとパスタ類を注文する。 本場イタリアなら、これは前菜に相当する。 メインはこの後、肉か魚を更に注文するのだ。 僕にはこの前菜だけで十分だ。 ロンドンに居ると、運動量が日本の職場に居る頃にくらべ格段に少なくなる。 カロリーの取り過ぎは明らかだ。 カロリーの摂取を少しでも抑え、休日の運動は、しっかりやらなきゃ。 常連には、ワインと会話を楽しんでいると頃合良く料理が運ばれてくる。 僕の場合は一人だから、会話はなく時間を持て余してしまう。 仕方なく他の客を見るとはなく見たり、胸のポケットにいつも入れている小さなメモ帳を取り出しては、その日の出来事や感じた事を手短にメモる。 スープがやってきた。 様々な野菜が入っていて味もなかなかいける。 大きな胡椒グラインダーで胡椒をふってもらう。 栄養のバランスから言っても良さそう。 スープ皿を下げてもらい、程なくすると僕のメインであるパスタが登場。 パルメザンチーズの塊を大根降ろしのようなもので、擦って掛けてもらう。

毎回色々違うメニューを試すが、どれも外れはない。 飛び切り美味い訳でもないが、悪くない。 厨房の中を遠目で眺めたりしながらゆっくり頂く。 そしてメインが終わると最後はデザート代わりにカプチーノを入れてもらう。 ミントのドロップが2個付く。 これでチップを入れて13ポンド、ロンドンにしては安い。



宿舎とRenezioの中間辺りにあるイングリッシュ・パブ: Rat & Parrot(鼠とインコ)
実に英国風のパブの構えである、
酒をたしなまない林蔵は一人で入る訳にゆかず、いつも素通りだ









12/Oct/'00 林蔵@London UK (Updated on 5/Nov/'10)#027

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