トラファルガー広場 @May/'10 London, UK National Galleryからトラファルガー広場を望む 1805年10月21日。 欧州陸上は圧倒的な強さを誇るナポレオンに席巻されていた。 だが海上権は未だ英国にあったのである。 ナポレオンは海上権奪取の為、数では優勢を成すスペインとの合同艦隊を組み、スペイン、トラファルガー岬沖でネルソン提督率いる英国艦隊に挑んだのである。 だが指揮系統、士気、性能が極めて高かった英国艦隊の前には敵ではなかった。 その海戦の勝利を記念して造られた広場である。 ロンドンの中心、ピカデリー・サーカスから少し南に下ったウエストミンスター地区にある。 ナショナル・ギャラリーの真前でもある。 ナショナル・ギャラリー: 入館料無料 寒い。 ガーナのアクラから日本への帰り道。 飛行機の乗り継ぎでロンドンで12時間程の自由時間ができた。 ロンドンに早朝の6時着、夕刻の19時発の成田行きに乗る予定だ。 アクラからは夜間飛行で機内泊となる。 機内では殆ど眠れない私であるが、ロンドンで12時間の自由時間を無為に過ごすのはもったいない。 眠気と戦いながら早朝のロンドンへ繰り出す。 アクラで搭乗時、ロンドンで街に出ることを予想してジャケットを手荷物に入れたつもりが何時ものドジ林蔵である。 預ける荷物に入れたままであった。 気温は10度程度だろうか。 Tシャツ一枚では曇り空のロンドンは寒い。 テムス: 私のお気に入りの風景の一つ、ハンガーフォード・ブリッジからウエストミンスターを望む 店の開店時間は日本と同じ10時が多い。 開店と同時に、ハンガーフォード・ブリッジがシャーリング・クロス駅に繋がる橋下にある海洋スポーツ店に入った。 流石、海洋国の専門店だけあって外洋ヨット等の用品が豊富に品揃されている。 少し割高感はあるが外洋ヨット用の防寒ジャケットを買った。 これで安心。 ロンドンの街を心置きなく歩ける。 アドミラルテイ・アーチ: アーチの向こうはバッキンハム宮殿に繋がるMall通り トラファルガー広場の真正面にナショナルギャラリーがある。 10時開館、何と入場無料である。 ロンドンで時間ができた時は必ず寄る場所でもある。 正面ゲートを入ると大きなドーネーション箱がある。 見ていると、殆どの人がこの箱に何も入れない。 私はいつもポケットにある硬貨、1~3ポンドを投げ込むことにしている。 今回は3.5ポンドを投げ込んだ。 内部の展示は素晴らしいの一言に尽きる。 何度訪れても飽きない、見切れない。 が、毎回見て回る、立ち止まる場所は同じ場所のような気もする。 チチアン、レンブラント、ゴーギャン、ベラスケス、ターナー、モネ、シャガール、レオナルド、等など。 ホテル・リッツ @ピカデリー通り ナショナル・ギャラリーの後は、ピカデリー通りに面する紅茶専門店フォートナン・マソンへ足を向ける。 ここのダージリンを仕入れる為だ。 家人はここのお茶だけ唯一私の土産ものとして受け取ってくれるのである。 紅茶を仕入れた。 これでロンドンでの仕事は済んだ。 後は気ままに時間を過ごそう。 アドミラルテイー・アーチからバッキンハム宮殿へ真っ直ぐに伸びるMall通りのプラタナスの並木は、この季節新緑に映えて美しい。 バッキンハム宮殿 グリーンパーク: ハイドパークに繋がる緑道は庶民の格好の散歩道 バッキンハム宮殿横のグリーンパーク。 プラタナスの大木並木道が縦横に幾何学模様を呈す。 木漏れ日の下を散歩するのはなんとも贅沢。 公園の緑はハイドパークへと続く。 ハイドパークの中心部に細長くロング・ウオーターが横たわる。 そのロング・ウオーター沿いを歩いて居た時だ。 先ほど迄青空が見える程晴れていたのに、小雨が降ってきた。 ロンドンでは雨が降っても誰も雨宿り等しない。(余程大雨は別だが、大抵は小雨模様。) 散歩はあくまで同じ歩調で続く。 郷に入れば郷に従えである。 私も散歩を続ける。 広大なハイドパーク、ケンシントンパークを横切り、地下鉄ハイストリート・ケンシントン駅に降りる。 そろそろヒースローへ戻ろう。 ヒースローには某航空会社のラウンジがある。 食事、飲み物、ネット接続が利用できる筈だ。 グリーンパーク; 左側の馬場道はバッキンハムからハイドパークの馬場へ通じる グリーンパーク: ここがロンドンの街中とは思えない ヒースロー第5ターミナル到着。 おっと、私が乗ろうとしている某航空会社の成田行きは第5ターミナルではなかった。 第5ターミナルからターミナル1,2,3間はヒースロー・エクスプレス(パデントン駅行き)が無料で利用できる。 これでターミナル間を移動。 ラウンジに行く前に免税店でもう一つやっておくことがある。 リンツのチョコレートを買うことだ。 既に子供も居る娘であるがリンツのチョコレートには目がない。 娘への出張土産はリンツと決まっている。 未だにこの習慣は続いているのである。 庶民の足: ロンドン地下鉄、初乗り3.5ポンド(約700円)
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