Usingen @May/'01 Usingen Germany
メルボルンから成田トランジット、2日掛かりで2年ぶりのフランクフルトに着いた。 今回の宿も前回と同じUsingenの田舎にある水車小屋、Hotel Restaurant Walkmuhleだ。 Usingenは小さな田舎街だが、このホテルは更に街外れの田園の中にある。 古い水車小屋を改造したプチホテルだ。 こんなセッテイングが如何にも欧州風で、どこか心躍る気分さえする。
空港のHertzで、予約してあったレンタカーを受け取る。 ドイツでは、ミデイアム・コンパクト・カーと言ってあれば、オーストラリアのような、4,000ccの車はこない。 FordのFocus、イメージ通りの小型車。 ヨーロッパの田舎道は狭く、駐車場も狭いから、ここでは小型車に限る。 だが、ここで問題が発生する。 Walkmuhleへの道順をすっかり忘れていることに気付く。 なぜもっと早く気付かないのだ。 日本は真夜中、国際電話で聞く訳にも行かない。 Walkmuhleに電話を掛けた。 聞き覚えのある女将、シルビーの声だ。 助かった。 彼女なら英語で話ができる。 Walkmuhle迄の道順を聞くと、ちょっとドイツ語訛りの英語で、インストラクトしてくれる。 高速に乗り、Bad Honburugで降りて、Bad Honburgの街に入り、後はUsingenのサインに従えば良い、との説明。 酷く簡単だ。
既に夕方の7時を過ぎているが、未だ日は高い。 ヨーロッパの夏に向かっている季節を実感する。 余り自信と確信が持てなかったが、フランクフルト空港の巨大な立体駐車場に停めてあったレンタカーを発進させた。 駐車場を出ると早速ハイウエー、アウトバーンだ。 5号線を
Kassel 方面へ進む。 表示がしっかりしており、運転し易い。 5号線への進入口は2つ有り、Kassel方面は2つ目の入り口だ。 間違わず
Kassel 方面行きに乗ることができた。 一応スピードリミットは130kmと道路標識があるが、ドイツでは誰も標識を見ていないのか。 一番右のレーンを慣れない運転で走っていると、左の2レーンを猛烈なスピードで車が飛び去って行く。 慣れない運転で走っていると言っても100km/h位で走っているのである。 恐らく彼らは200km/h近くで走っているに違いない。 Bad Homburg
の出口は、2つ目のジャンクションだ。 これも難なく見つかった。 今は菜の花の季節。 辺りは黄色い菜の花で埋め尽くされているパッチが目立つ。 2番目のジャンクションで661号を
Bad Homburg 方面に向かわなければならないのだが、ここで見事に誤り反対方向に入ってしまった。 見る見るフランクフルトの中心街が近ずいてくる。 661号は反対に走ると、フランクフルトに逆戻りしてしまうのだ。 日はかなり傾いてきた。 暗くなる前になんとかホテルに辿り付かなければと、少し焦ってくる。 殆どフランクフルト迄戻り、高速をUターン。 日本と違い料金は要らないので助かる。
661号から Bad Honburg の街中に入り Usingen の標識を頼りに、通りを縫って行く。 ヨーロッパの一般道は、狭く入り組んでいる。 オーストラリアの広くて一本しかない道に慣れると、酷く走り難い。 それでも後は大して迷うことも無く、田園の中にあるホテル・レストラン
Whalkmuhle に到着した。 時刻は既に8時半を過ぎているが、未だ明るい。 受付が地下のバーカウンターである事を既に忘れており、受け付けを探すが無い。 地下のバーレストランは、凄く混んでいたので遠慮をして、2階のキッチンに入ってしまった。 キッチンも大忙しであったが、シェフのフランクが、ニコニコして地下のカウンターに行き、部屋のキーを取ってきてくれた。 部屋に入り旅の荷を解く。 少しさっぱりして、地下のバーへ降りて行った。 狭い地下のバー兼レストランでは、女将のシルビーとウエートレスのベラは、多くの客の相手で大忙し。 カウンターには、なんだか見慣れた顔のおじさんが居る。 なんだ、先週迄オーストラリアのブリスベーンで一緒に仕事をしていたオーストラリア現地職員のマーチンだ。 6年位前にスコットランドからオーストラリアに移り、今はオージーだそうだ。 それにしては彼の英語にはスコットランド訛りが聞こえない。 土地のビール
Duckstein を注いでもらう。 ドイツではビールを告ぐのに、一番甘い注ぎ方は7分掛かるらしい。 7分も待たされなかったが、2-3分はゆうに待たされた。 眼の前で注いでいるのだが、中々出してくれない。 やっと出されたビールでマーチンと再会を祝い乾杯。 マーチンは陽気な点でもスコットランド人らしく無い。 マーチンもこのプチ・ホテルがお気に入りで、既に5回目だと言う。 前回、バーに居たイボンヌの姿は見えなくなっていたが、居心地の良さは変わらない空間があった。
13/May/'01 林蔵@Usingen Germany (Updated on 18/Mar/'08)#090 |
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