高尾山薬王院 @Sep/'11 高尾山, 東京 日影沢からの裏高尾山登山道: いろはの森林道入り口 東京の霊山高尾山には飯縄大権現を奉る薬王院がある。 深い森の中にあり、都民の信仰と行楽の場として昔も今も人気は絶えない。 寺の説明によると、今から1260余年前の天平16年(744)に、聖武天皇の勅令により東国鎮守の祈願寺として、高僧行基菩薩により開山されました、とある。 現在は真言宗智山派の大本山として「成田山新勝寺」、「川崎大師平間寺」、「高尾山薬王院」が三大本山として知られているとのことである。 私事で恐縮だが1969年に神奈川に住みはじめてから、何度となく友人と、又家族と行楽に登った御山でもある。 日曜日、自転車で山の裏側からの登山に挑戦した。 日影沢キャンプ場: 都道516号から300m程度入ったところ ウッデーハウス愛林と併設されている 都道516号の日影沢からいろはの森コースを登るのである。 一般に親しまれている、京王高尾山口駅から登るきれいに整備された高尾山登山ハイキングコースとはだいぶ趣が違う。
少しマニアックな登山道と言える。 従って道はもちろん舗装等してなく大木の木の根っこが複雑に盛り上がり、急な斜面が続く本格的な登山道だ。 ここを自転車で上るバカも少ない。 いや、殆どいない。
それを定年もとうに過ぎた白髪頭のおじんが自転車を担いで登るのだから、よほど物好きでなければならない。 我ながら多少あきれる気がしないでもない。 又、エコに少し反するのではないかと心配もする。 山の木々を傷つけないように慎重に登ろう。 日影林道: 一般車通行停の標識 都道516号から日影沢林道に入る。 数百メートル入ったところに森の図書館、ウッデイーハウス愛林と日影沢キャンプ場がある。 何組かのキャンプ客がテントを張っていた。 更に数百メートル林道を進む。 ローギアーにすれば林道なら自転車で走行可能だ。 途中、車両通行止めの看板があるが自転車は進入可能だ。 ゲートの横を潜り抜け、少し進むと作業小屋があり、2011年国際森林年の大きな垂れ幕が掛かっていた。 更に進むと、この先行き止まりの看板と、林道からいきなり崖を登る感じの、いろはの森・学習歩道の看板があった。 自転車を担いでいろはの森・学習の歩道に踏み込む。 流石にこの裏ハイキングコースを歩く人は少ない。 まして自転車を担いでいる者など私意外にいない。 山頂方面から下ってくるハイカーに会うのは数えるほどである。 それにしても相当きつい。 休み休み森の静寂を感じながらゆっくりと高度を上げる。 いろは林道作業小屋 いろはの森登山道の途中で昼食: 自転車は殆どかついで上る 途中、お昼時になる。 丁度良い具合に斜面に腰掛けが備わっていたので、町のスーパーで仕入れたお弁当をリュックから取り出しお昼をいただく。 森の中で食べるお弁当は美味しい。 元気を取り戻し、再び登り始める。 ようやく一般のハイキングコース4号路に合流。 ここから右に折れ、更に登りを続ける。 暫く進むと、もう一つの一般ハイキングコース1号路に合流する。 今日は休日、この時点で凄い人出だ。 ここから更に自転車を持って登るのは流石に迷惑になりそうなのでやめよう。 左に折れ、薬王院の方角へ下る道に踏み入れる。 1号路は流石に整備され薬王院の付近では階段も多い。 いろはの森登山道: 写真では傾斜のきつさは余り感じられない 高尾山薬王院: 左天狗面 高尾山薬王院: 右天狗面 高尾山薬王院: 右天狗仁王 高尾山薬王院: 左天狗仁王 薬王院手前の見晴台からの眺めは素晴らしい。 数日前の雨が空気中のごみを除き、高気圧が水蒸気を飛ばしてくれたので、今日は空気がすこぶる澄んでいる。 新宿副都心、武蔵小杉の高層アパート群、横浜ランドマークタワー等を一望に見渡すことができる。 暫く鳥人気分を楽しんだ後、薬王院本殿にお参りして、表登山道1号路を下る。 ここからは国道20号迄全線コースはコンクリート舗装されている。 ただ勾配がきつく、一般の徒歩下山者も多いので自転車での走行はとても危険だ。 歩いて下山。 国道20号に出てからはいつものコース、浅川沿いの自転車道を下る。 この日は9月とは言え真夏並みの猛暑日であったが、自転車での高尾山越えは無事敢行。 山と健康に感謝。 薬王院から下界の眺め 表登山道一号路を下り切ると高尾山口に出る
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